010 北のゴミ箱(施設設備)

北のチップス一覧・北海道の道の駅一覧:テキスト版解説版


【要点】
●買い物をしたら、ゴミはその店で処分。ゴミは絶対に捨てないで。

 野生動物の点で、本州以南とは異なります。食品は言うに及ばず、食品の空き袋についた汁やかけらをたとえばクマが食べます。調理されたものを食べたクマはその味を求め、人間の生活圏に入ってくるようになります。人間が襲われるかもしれません。少なくともひとの生活圏に入ってきたクマは射殺されることになります。
 食べ物を与えるなどもってのほかです。野生生物は動物園にいるわけではありません。つねに自分たちの生活圏を拡大しようとします。その過程で人間と動物の双方が犠牲を払うことになるのはたいへん悲しいことです。




 北海道を旅行して不便に感じることはおそらくゴミ箱。たとえば道の駅なら、どのあたりにゴミ箱が設置してあるとかの目安でもあれば良いのですが、設置してあったり、なかったり。道の駅ごとに対応が異なります。

 オホーツク海側や十勝あたりの道の駅にはまずゴミ箱を置いていません。どのエリアなら置いてあるということもありません。おいてあったり、なかったり。ソフトクリームのコーンを包んでいる紙の処理に困ることさえあります。
 クマやシカ、カラス対策のため、北海道ではゴミ箱を戸外に出すことはまれです。北海道ではゴミを捨てると野生生物がそれを食べたり、なめたりして人工の味に慣れ、住宅街に出てくるようになります。結果、クマを射殺しなくてはならないことにも、ときには人が襲われ死亡事故に至ることにもなります。たかがゴミの問題ではありません。「ウトロ」の道の駅では有料で引き取ってくれます。

 「おとふけ」には「おいてありません」、「なかさつない」には「お店で買ったもののごみはお店に渡してください」というような貼り紙があります。有料で引き取るところも…。

ゴミに関する看板など(道の駅)
ゴミに関する看板など(道の駅)

 日高(山奥側)のコンビニには「クリーンセンターが廃止され、ゴミ箱は置いてありません」という貼り紙があります。

 道南の松前では、ふんぞり返って乗るバイクでお越しのお兄さんがコーヒーの空き缶を持って、道の駅の敷地内をぐるぐる、ぐるぐる、回っていました。ちょうどその日は道の駅が定休日ということもあったのですが…。目が回りそうだったので、近くのコンビニを教えました。

 でも道の駅「とうま」には、「このゴミ箱が目に入らぬか」というくらいに大きなゴミ箱が6つほど24hトイレの前に並べてありました(2021年トイレのウォシュレット化とともにごみかごは撤去されました)。
 置いてあっても、「気づかないでね」というくらいに、そっと物陰に置かれているゴミ箱(うとろ)もあります。たぶんこれを探し出すとなにかの特典があるのだと思います。缶とペットボトルのゴミ箱しかないところ(しゃり)もあります。

道の駅のゴミ箱
道の駅のゴミ箱




 さらにはキャンプ場でも「ゴミ持ち帰り」のところ(数的にはこれが多い)、「ゴミ袋を購入してゴミを捨てる」ところ、「代金を払う」ところ、「なんでも持ってらっしゃい、引き受けちゃうよ」みたいなところと、さまざまです。





 ゴミ箱は原則、町にはないと思った方が良いでしょう。あっても営業時間が過ぎると中に片付けるところも多々あります。ゴミ箱を当てにしていると、ジュースの缶や瓶を一日持って回ることにも…。

 ほとんどのコンビニには置いてあります。が、カラスや暴風雪対策のためでしょう、店外に出してあるところは少数です。また、たまにですが、「ない」ところもあります。新型コロナウィルス感染拡大防止のためゴミ箱を撤去しているコンビニがあるのでご注意、コンビニ弁当の空き箱も捨てられません。




●ものを買ったらその場で処理、ゴミはその店に任せる…、がベストな対応?
  • 生ゴミや食べ残しの処分は道の駅ではできません。「設置目的」(国交省)がそもそも異なります。
  • 食材を調理したければ、キャンプ場へ。食器を洗いたければ、キャンプ場へ。



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