021 季節ごとの寝具(お泊まりの準備)

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 「車中泊」はキャンプをするわけではない、また夜露に濡れたりするわけでもないので、布団類は家庭で使用しているものを流用、使い慣れたものが一番。シュラフでなくても構いません。

 車内に広げる空気マットが多種売られています。問題のひとつは、二人以上だと片方が乗り降りするたびに、もうひとりは波に乗ったように揺れること、もうひとつはマット内に体温がこもり熱くなること。ひとつ目については、「ひとり用」を二枚敷けば良いかもしれません。ふたつ目は厚手のベッドパッドなどを載せれば良いかもしれません。それでも寝心地は良くないのであまりおすすめしません。

寝具はお家のとおりに
寝具はお家のとおりに

 汗で臭くなったりするので、身体に触れる上掛けと敷き布団のシーツ・敷きパッドはすぐ洗えるようにしておくのが肝心。




【上掛け】
 身体に触れるものはすぐ洗えるように、薄手のタオルケットなどを布団と身体の間に入れるといいです。以下は、ふとんはどれくらい掛ければいいのか、だいたいの目安です。

  • 4月 羽毛ぶとんと毛布1枚くらい。上掛けの数をこの後だんだん減らします。暖かくするには毛布を一番上に載せます。
  • 6月 Amazonで窓につけるネットを購入。この頃になると毛布1枚でもいいでしょう。でも寒くなるときがあるので、厚手の毛布2枚は持っておくといいでしょう。
  • 7月🌹 タオルケットでもいいかも…。後部座席の窓を降ろし、虫が入らないよう、風が少しでも入るよう、窓にネットを付ける。窓を開けたところに扇風機をクリップで留める(扇風機は充電式で一晩は充分持ちます)。まれですが、夏でも100℃台に下がることがあります。
  • 8月 下旬になると涼しくなります。窓は開けなくても良いかも…。
  • 9月 は厚手の毛布、下旬からは2枚。
  • 10月🍁 に入ったら毛布と羽毛布団。10℃を下回ると毛布2枚だけでは寒い。上旬は、早朝で8℃くらい。
  • 11月 この月以降、3月くらいまでは夜中に一度、1~2時間ほどエンジンをかけ、朝方にも、もう一度エンジンをかける。暖房はもちろん、湿気を取るのにとても有効(大型充電池で電気毛布というやり方もあるようですが、今度は充電池を充電するためのソーラーパネルなどが必要になり、安価に旅して回れない。シーズン中であればキャンプ場の電源が使えるかもしれませんが、時期的にそれも当てにできない)。車内の湿度はエンジンをかけていないと、冬期80~90%にもなります。
     夜中エンジンをかけるのをためらう人もいるようですが、大丈夫、すぐ近くでトラックがあなたより大きい音でエンジンを一晩中かけています。
  • 12月⛄ 羽毛ぶとんと毛布2枚。1月~3月もこれで乗り切る。羽毛布団と毛布1枚でもけっこう暖かいです。毛布は羽毛布団の上に掛けるのが肝心。身体と羽毛布団の間にはタオルケットなど汗を吸うもの・すぐ洗えるものを…。

    夜中にエンジンをかける場合、いったんドアを開け雪が積もっていないこと、降っていないことを確認。マフラーが雪で埋まると排気ガスが車内に逆流し、中毒死を起こします。
    冬期は宿を取ることをつよくおすすめします。「車中泊で凍死あるいは一酸化炭素中毒死」ではしゃれになりません。安価な旅が安楽死につながらないように。




【敷き布団】SUVで後部はフルフラットの例…、
 「厚手のシーツ」はすぐに洗えるようにしておくことが肝心です。汗を吸って臭いが出るようになることも…。重ね方は以下のとおり、上から下への順番。

  • 厚手のシーツ・敷きパッド(乗り降りの際にずれるので、安全ピンなどで動かないようにしておきます)
  • 家庭用の敷き布団
  • 5cm程度のマットレス(あまり厚いと頭が車の天井につかえてしまう)
  • 厚手(15mm~20mm)の銀マットを1~2枚。
    銀マットは両面アルミ蒸着、片面のみ、厚いけれどすかすかの(軽い)もの、中身が詰まっている(重たい)ものなどいろいろです。材質が季節で異なるようなので、夏ではなく冬の前に求めるのが良いかも…。

 後部がフルフラットになる車は2020年現在、以下の三種


 「フリード+」は完璧なフルフラットではないので、ホンダアクセスから「ラゲッジクッションマット」という「敷き布団」が発売されている模様。これを使えばフルフラットに。フルフラットの下に荷物を積み込めます(楽に取り出し)。




【後部座席ドア・空間部分の工夫】
 後部座席ドアの部分には、ふとんとドアの間が20cmほど開いて空間ができてしまいます。運転席側を頭にして寝てみると、腕がその部分で落ちてしまい寝心地が良くありません。

 そこで後部座席ドアの空間にぴったりはまる、長めのクッション(1m足らずのもの)を、敷き布団の両側に置くなり留めるなりします。身体の上部あたりがなにより広くなるので腕が落ちることもなくなり、楽ちんどころか、五つ星ホテルのベッドみたいです。




【すきま風対策】
 車が古くなると、すき間風が入ってくるかもしれません。とくにハッチバックはすきま風が多いようです。冬のすきま風は耐えられません。
 厚さ2~3mm、広さ2~3畳の銀マットで後部ドア部分を全部内側から覆います。マットはあまり厚いと、扱いが面倒です。マジックテープ等で上部を留めるようにするといいでしょう。足や毛布が冷たい後部ドアに直接あたらないようにするのにも有効です。



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