025 十勝のかおり（うんちく）
北海道では雪が解けはじめる春、ほかの地方同様、農作業が始まります。
作付の前には馬や牛の堆肥を大量に畑に投入・すき込む作業が…。まずは道路脇に大きな袋に入った堆肥が積み上げられたり、畑の中にでっかい山ができたり…。
これを畑にすき込みはじめると、その一帯どころか町中に臭いが立ちこめることがあります。
周りに畑がまったく見えない結構な市街地にいても、においが漂ってくることがあります。
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| 農作業を控えた4月の十勝地方 |
十勝地方は北海道一の農産・畜産地帯。食料自給率は1,100%と言われます。北海道のみならず、日本の食料庫です。それだけのものを生産するには、農作業量もたいへんなもの。
春先はどこにいても臭うのでわが家では「十勝のかおり」と呼んだりする（十勝の人ごめんなさい）のですが、2019年にNHKで放映された『なつぞら』に描かれるような開拓時代ばかりでなく、現代の日々の作業も大変なことを感じ取ってもらえると良いかなと思います。
この臭いを消す努力は日々行われていて、最近では北見市の会社で牛の◯◯◯を使った消臭剤が開発されました。この製品はなんと飲んでも人体には影響がないという優れもの。
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| 収穫に忙しい後志（しりべし）地方 10月 |
臭いに敏感な人はこの時期（4月～5月）の農村部への旅行は避けた方が良いかもしれません。でも、春先は北海道の息吹を感じられる時期でもあるのです。
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