016 動物・クマ対策(道中)

北のチップス一覧・北海道の道の駅一覧:テキスト版解説版


 北海道にやってきて、見たいと思うのはやはりクマ。遠くで見る分は構いませんが、遭遇してしまうと死の危険が…。

部屋の中でサケを獲るクマ
部屋の中でサケを獲るクマ(羅臼)


◉まずクマちゃんに会わないようにしましょう…、 (TOPへ
 なんと札幌市の公園・住宅街などにも出没することもあるのです。
  1. 単独行動は危険。集団で行動するのが原則です。
  2. クマ棲息・出没地域に立ち入らない。
  3. 熊鈴を携帯(人間の居場所を知らせる)。音が高いものがよいようです。
  4. 熊スプレーを携帯(必ず練習、出方や届く距離を確認する、風下に立たない)。ちょと高価、登山グッズの店にあります。道東ではビジターセンターなどで貸してくれる場合もあります。
  5. 登山用のストックやポールを携帯する。
  6. ベルトや棒のような長いものを携帯。熊は蛇など長いものがにがてらしい(姉崎等『クマにあったらどうするか』2012)
  7. 携帯電話をいつも身につけておく。

 ▶ヒグマに注意(基本的注意事項)(北海道環境生活部)


◉不運にして出会ったら…、 (TOPへ
 周囲に気をつけて行動すれば、クマに出会うことはまずありません。目の前の活動(山菜採りなど)に意識を奪われていると、目の前に迫ってきていることも‥。
  1. 出会っても、すたこらさっさと逃げてはなりません。時速60kmで追いかけてきます。ウサイン・ボルト選手でも時速36kmだそうです、100mしか逃げられません。
  2. 悲鳴を上げない、熊鈴を鳴らさない、熊避け笛を吹き鳴らさない。声、鈴、笛は出会う前の予防策、出会った後に大きな音を立てるとかえって熊の注意を引きつけます。
  3. グループで固まり、クマと対峙します。背中を見せないように。
  4. クマは「試し」に向かってくることがあります。恐怖に駆られ、背中を向けて走り出してはいけません。
  5. クマに立ち向かってはいけません。
  6. クマは木登りが上手です。
  7. 死んだふりをしてはいけません。
  8. 荷物を取られたら、「大事なカメラが入ってるんだぞ」と言って所有権を主張してはなりません。だまって差し上げましょう。
  9. クマとの距離を空けるため、少しずつ後ずさりします。


人を驚かそうとするクマ
人を驚かそうとするクマ(富良野)


◉クマが向かってきたら…、 (TOPへ
 クマとの勝負は決死の覚悟で、相手を殺すつもりで立ち去るまで抵抗する‥。
  1. クマスプレーやストック、ポールなど武器になりそうなものを準備します(ナタなどはあった方がいいですが素人では扱いが難しく、クマの皮膚はナタを振るっても切れません)。
  2. 手に持った荷物を遠くに投げ出し、クマの注意を引きつけます(逃げ出してはなりません)。
  3. クマスプレーは自分が風上に立ち、2m~3mの距離に来たら、顔(目、鼻、口)めがけて、噴射します。
  4. ストックなども同様、目、鼻、口をめがけて差し込みます。クマの柔らかい部分でないと、攻撃の意味がありません。ナタも同様です。毛皮に切りつけるのではなく、目や鼻を潰すつもりで振り下ろします。ある人は山仕事用に「のこ」を持っていたので、口の中に手を差し込んで熊の喉にのこぎりの歯を立てたそうです。「これくらいで退散するかなあ」ではなくクマの目などを潰すつもりで立ち向かわないと、命は助かりません
  5. 途中で気を失ったりせず、強い意志でクマに攻撃を与えます。


◉ヒグマだの、ツキノワグマだのではなく、クマにも種類が…、 (TOPへ
  • 人に出会っただけで逃げ出すクマ
  • 人との距離を測っているクマ、向かっていっても勝てるんじゃないかと思っているクマ
  • 人が捨てたゴミや食料をいったん口にして、人の近くには食料があり、それは楽に手に入れられると知っているクマ

 当然、2番目、3番目が危険です。人はおそれるに足りぬと知ったクマは簡単に向こうから近寄ってきます。最近は困ったことに、3番目が増えているのです。


知床財団「もしも出会ったら~ヒグマ対処法
NHK「今年のヒグマ情報


 道の駅に熊の剥製が飾ってあるところがたくさんあります。大きさに「おぉっ」と感動するばかりでなく、その周辺は「出る」ものと思った方がよいでしょう。原則、山やその近くは危険、ですがどこにでも出ます。


大雪山黒岳のクマ注意
大雪山黒岳のクマ注意看板




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