022 窓の目隠し(シェード)の作成(お泊まりの準備)

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【まとめ】
 材料の銀マット、厚いものは意外と値が張ります。もし車種に合うものがあれば、Amazon等で出来合いのシェードを探した方が、材料費(+労力)より安くつくかもしれません。
 もし自作するなら寸法取りをきちっとやって、きれいなものを作らないともったいないというか、意味がないというか…。
 簡単に済まそうとするなら、車内につり下げるカーテンという手もあります。車中泊の人みんながみんな装備・準備万端でやっているわけではなく、フロントガラス部分の遮光マットのみ、あるいはそれに+して、サイドの窓ガラス用カーテンみたいなので済ませている人もけっこういます。
 準備に命をかける人、装備大好きな人、だれも行かないようなところに出かけるのが好きな人、ひとさまざまです。








「目隠しなし」はどれくらい恥ずかしいでしょうか?

 道の駅を回ってみると、お高い特注サンシェード(楽天)を取り付けているハイエースが駐まっていたりします。サンシェードは車種や材質により安いものもあります(Amazon)。

 最近の車中泊ブームを反映してか、既製品はぐっと値段も下がり、車種ごとに寸法や形を合わせたものがあるようです。

 リンク先はホンダNボックス用のサンシェード(ページ1/4ほど下がったところに仕様と価格、購入ボタンがあります)。車種の選択はページの左列にメーカーごとに並んでいます、検索も可。あとは材質や素材の厚さなどが好みに合えば、既製品の方が安上がりです。どの車種もフロント用+リア用を買う必要があるようです。
 運転席・助手席のすぐ後ろに横渡しでかけるカーテンがAmazonなどにあります。これを使うなら、フロント用は不要でしょう。フロントのシェードはフロントガラス部分に付けたり・外したりが意外と面倒なのです。

車用サンシェード
車用サンシェード

 でも窓の目隠しを付けている人ばかりではありません。なにもなしに街灯の下で寝るカップルもいます。フロントガラスにオートバックスの遮光銀マットのみでお眠になっている人もいます。

 目隠しというのは必ずしも必要なものでもないようです。でも、やっぱり作ってみましょう。




目隠し作成の目的[TOPへ]
 ●安眠の大敵、街灯などの外光が入らないようにする
 ◉冬期、車内の温度をできるだけ下げないようにする
 ◉朝の出発時の大敵、窓内側に水滴がつくのを防ぐ
 ●起き抜けの間抜けな顔やよだれを他人に見せないようにする




冬用目隠し作成とヒント

(ポイント)[TOPへ]
  • 新聞紙等を窓ガラスにきちんと合わせ切り取る。
  • 切り取った新聞紙を銀マットに貼り、「少し大きめに」なるよう切り取る。

    少し大きくすることで窓枠にピタッとはまり込みます。
    少々大きく切り取っておいて、あとで窓ガラスのサイズに合わせ整形するという手もあります。


(材料)[TOPへ]
  • (全窓)冬が始まる前に、ホームセンターに出てくるような厚手、たとえば10mm~15mm厚の断熱用銀マット。抑えると縮むので窓にはめ込みやすい。逆に言うと少し大きめのものを作ってはめ込むと、ピタッと窓にはまるきれいなものができます。あまり大きすぎると室内側に湾曲します。少しお高い「車用断熱マット」というのもAmazonにあります。

    銀マットには巻いて円柱形にして売っているものと30cmほどの幅で折れ曲がるようにしてあるものがあります。車に積んでおくには、折れ曲がるものの方が比較的場所を取らずにいいかと思います。折れ曲がる部分は弱いので、ガムテープ等の厚手・幅広のテープを貼って補強する必要があります。

  • 銀マット
    銀マット

     銀マットにはさらに、両面あるいは片面にアルミ蒸着してあるもの、本体部分がすかすかのもの・詰まっているもの(たぶん冬用)、裏面が白・青などいろいろな種類があります。裏面が青のものは白のものよりはいくぶん強そうで、光を遮りそうな感じですが、実際はめ込んだときに車内が真っ青になることを考えると、安眠が保証されるか不安です。

  • (全窓)上記銀マットだけでは光が透けるので、薄手(ぺらぺらの)の銀マット(百均に売っているもので間に合います)。上の銀マットと重ねると外光が透けません。全窓分、かなりの広さが必要です。両面アルミ蒸着のお高いものは光が透けません。
  • (フロントガラス用)板きれ(2~3mm厚・幅30mm・長さ900mm程度)と角材(10mm四角・長さ300mm程度・ダッシュボードからフロントガラスまでの長さ)、また戸当りテープかすきまテープなどが必要です。
  • 道具は適宜(新聞紙、カッターナイフ、ハサミ、定規、のこぎり、サインペン等)。





(後部座席窓ガラス用の作成)[TOPへ]
  1. (小さく平たい窓ガラスで慣れる)最初は一番小さな、カーブのない窓、たとえば後部座席の横窓から手を付けます。難しくないものから慣れていった方が作りやすいです。
  2. (新聞紙を窓ガラスの大きさにぴったり切り取ります)新聞紙等を窓ガラス内側か外側にテープかなにかで軽く貼り付け、ペン先などで跡を付け、切り取ります。これをきれいにやると、銀マットを窓ぴったりに切断でき仕上がりがきれいです。
    紙を濡らしたりして窓に貼り付けると後が面倒です。新聞紙を切り取ったら、窓に合うかどうかを確認し、きれいにはまり込むよう新聞紙の大きさを調整します(ここが大事)。
  3. (銀マットを少し大きめに)切り取った新聞紙の大きさより上下左右5mm程度大きく銀マットを切り取ります。大き過ぎる分は後で切り取れば良いので、少々大きめでかまいません。小さいのは足りない分を貼り付けたり後の処理が面倒で、仕上がりがいまいちになり面倒です。切り取りはカッターナイフが便利です。直線部は定規をあてると、きれいに切り取れます。
  4. 窓にはめ込んでみて、うまくはまるようだったら「万歳」と言います。
  5. 折れ曲がる銀マットを使っている場合、折れ曲がる部分の谷側に補強としてテープを貼り付けます。折れ曲がるところを曲げないで使うのなら、山側・谷側にテープを貼ります。
  6. 厚手銀マットより大きめに切り取った薄手の銀マットを両面テープで貼り合わせます。両面テープは「強力」がいいでしょう。薄手銀マットを貼り合わせることで外光が透けなくなります、また窓枠との間にできるすき間を上手に埋めてくれます。


(ほかの座席窓ガラス用の作成)[TOPへ]
  1. つぎに運転席や後部の窓の分を作ります。やり方は同じです。乗用車の後部窓の目隠しは窓ガラスに手が届かないなら、オートバックスの遮光銀マットや段ボール等で代用した方がいいでしょう。





(フロントガラス用の作成)[TOPへ]

 フロントガラスは一番おおきな窓ガラスで、目隠しの作成も面倒です。でもこれを作ると、水滴がつかなくなりとても快適で、楽に出発できます。
  1. 新聞紙2~3枚をつなぎ合わせ、フロントガラスの外から貼り付け・切り取ります。それに合わせ銀マットを切断。このままではかなり大き過ぎます。
  2. フロントガラスと同じ形・面積のものを作っても、ピラーなどの出っ張りで邪魔されて、はめ込むのは無理です。両サイドをすこし(20~30mm)寸足らずにした方が良いでしょう。このあたりはご自身の車と相談してください。もしかすると両サイドを切らなくてもはまり込むかもしれません、はめ込んでみて入らないなら短くします。
  3. 銀マットをフロントガラスにはめ込む際、ルームミラー等にあたってしまう部分は、大きめの四角い形に切り取っておくといいでしょう(「切り取った部分」の処置は下に書いています)。
  4. サイド部分の足りないところにはあとで大きめの薄手銀マットを貼り付け、サイドから光が入らないようにします。羽根つき餃子の広い羽根みたいなものです。
  5. 銀マットが垂れ下がるのは、つぎの「板きれ」で処理します。






(フロントガラス用銀マットの抑えの作成・板きれと角材)[TOPへ]

 銀マットはどうしても内側に垂れますので、フロントガラスに密着させるための処置をします。板きれと角材で銀マットがガラスにピタ〜っとくっつくようにします。銀マットとガラスの間に隙間(空気の層)があると水滴がつきます。
 板きれと角材で「T」字の抑えを作ります。角材が「T」字の脚の部分、横棒がフロントガラスに銀マットを押しつける役目をします。
  1. 角材をダッシュボードから窓までの長さになるようのこぎりで切ります。
  2. 滑り止めにすきまテープ等を角材上下に貼ります。角材はテープの厚み分、少々短めに切り取るといいでしょう。フロントガラス用銀マットを車のフロントガラス部分にはめ込みます。
  3. 板きれを銀マット上下位置の中央あたり横にわたします。テープ等で銀マットに仮留めした方が落ちなくていいかも…。
  4. 板きれと角材がT字型になるよう、角材をダッシュボードと板きれの間にはめ込みます。すきまテープを貼っていないとダッシュボードに傷がつきますし、つるつる滑ります。うまくはまらない場合は板きれを銀マット上で動かして長さを調整します。
  5. 角材が滑って外れてしまうようだったら、すきまテープ等を板きれ側にも貼るといいでしょう。


上記(フロントガラス用の作成)の3で切り取った銀マットの処理
  1. 「切り取った部分」の銀マットは、ルームミラーの脚やドライブレコーダーの取り付け部分にあたるところをていねいに切り取り、大きい銀マットにはめ込めるようにします。銀マットが柔らかいので、すんなりはまり込んで落ちないと思います。





    冬の使用法ヒント[TOPへ]

  • 秋から冬にかけてはどうしても水滴がつきがちです。真夜中と朝方にエンジンをかけ、1~2時間エアコンの風を吹き出させるのもひとつの方法です。車内は夜間、湿度が80~90%にもなっています。
  • 冬は暖房のためにも、夜間と明け方にエンジンをかけることをおすすめします。

  • エンジンを掛ける場合、窓を開け、雪が積もっていないことと降っていないことを確認してください。マフラー(排気筒)が雪に埋もれていると排気ガスが室内に逆流し、中毒死のおそれあります。



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