留萌市と増毛町の観光スポット(道の駅「るもい船場公園」)
留萌市(るもい)と増毛町(ましけ)はいずれもニシン漁で栄えた町です。このページでは、道の駅「るもい(船場公園)」からアクセスできる、観光スポットを町ごとに紹介します。
キャンプ場は留萌市、増毛町、それぞれ3か所ずつ記載しました。
お風呂、お食事処については道の駅紹介の「風呂事情」、「レストラン」をご覧ください。
「黄金岬」、「神居岩総合公園」、「ゴールデンビーチるもい」にはキャンプ場があります。乗り捨てご免のレンタサイクルは道の駅で借りられます(黄金岬にある「留萌市海のふるさと館」が乗り捨て可能な場所です)。
《黄金岬》
「黄金岬」(MAP CODE:416 390 328*66、留萌市大町2丁目)は江戸末期から「のろし台」として利用されたところ、ニシンの見張り台として使われました。ニシン漁の最盛期は江戸末期から昭和30年ころ、じつに100年以上。「群来(くき)」という産卵のため鰊の大「群」が岸に押し寄せて「来」るとのろしでそれを知らせました。一場所で鰊が千石も捕れたというので、千石場所と言われます(1石は約180リットルとされますが、明治19年のメートル法の採用との絡みで実際にどれくらいの量なのかはわかりません)。その夕陽の中押し寄せる群来がこがね色に輝いたところから岬の名前がついたと言われます。画像は岬に建つ「波濤の門」です。
海側は節理の入った火山岩(カンラン石玄武岩柱状節理)の岩場。干潮時には潮だまりができイソガニがたくさんいます。シーズン中はゲソ(イカの足)を使ってのイソガニ釣りが盛んです。ザリガニ釣りと同じですぐに釣れます。ゲソは海の家で販売です。黄金岬の夕陽は、「日本一の落陽」と言われます。
《岬とキャンプ場》
道路(道道22号)をはさんでラーメン屋などの食堂が3軒ほどあり、すぐ北側の細い敷地が駐車場と「黄金岬キャンプ場」です。
キャンプ場(4月下旬~の開設)は道路と高台の間の狭い敷地にあります。駐車場と炊事場、トイレ(和式のみ)があります。テントを一列にしか張れない狭さ。ゴミは持ち帰り。車中泊は駐車場でできます。駐車場は3か所、細長いところがキャンプ場のすぐそばです。冬期、トイレと炊事場は閉鎖です。
キャンプ場の南に「留萌市海のふるさと館」(0164-43-6677、留萌市大町2丁目)4月下旬~の開館・09:00-16:00。留萌の歴史を道具・映像で展示しています。留萌市のキャラクターがいるかもしれない「KAZUMOちゃん食堂」があります。キャンプ場の北側、背後の高台に上がる道があり、それを南下(250m)するか、南側駐車場から北へ(50m)上がります。江戸時代終わりに、ニシン漁用の「のろし台」があったところです。
《神居岩総合公園とキャンプ場》
留萌川、JR留萌本線の北側にある「神居岩総合公園」(5月~10月開設の無料「神居岩総合公園キャンプ場」あり)は「風呂事情」に記載しました。海が見えないのが残念ですが、波しぶきがかかる心配はなく、キャンプ場使用料は無料です。道の駅から東へ4.5kmほど。日帰り入浴のできる「ホテル神居岩」が近くです。
《見晴公園》
「見晴公園」は東の高台を登ったところ・道の駅から南へ1.5km(MAP CODE:416 333 723*88、留萌市見晴町2丁目)。北から野球場、テニスコート、留萌市文化センター(0164-42-3333)、森と芝生の地域があります。芝生の上にD61型蒸気機関車が屋外展示、また24hトイレがあります。駐車場はトイレの前、文化センター前、テニスコート前にあります。トイレとテニスコートは200mほど離れています。
《千望台》
見晴公園から南東1.5kmに、「千望台」(0164-42-0569、留萌市礼受町)があります。見晴公園同様、日本海を臨める公園です。晴れていれば、天売島、焼尻島を見ることができます。広場では五十嵐のおじさんが巻物かなにかを手にいつも立っています。「千望台休憩所HeartLand Cafe」(4月下旬~のオープン・10:00-17:00/火曜定休)というカフェがあり、ハンバーガーや飲物をいただけます。同じ建物に展望室とトイレがありますが、夜間・休日および冬期の利用はできないようです。
「るるもっぺ憩いの森」(留萌市礼受町680番地の1)は千望台から南へ1kmほど。散策路と池があります。
《留萌ダム》
「留萌ダム」(MAP CODE:416 016 029*22、留萌市大字留萌村字チバベリ)は「憩いの森」からはかなり内陸に入ります(憩いの森から深川留萌道路経由・南東へ21km、道の駅から17km、憩いの森からはいったん海方向に戻るので遠回り)。JR留萌線の「幌糠駅」のすぐ南、ひまわりの町・北竜町がかなり近くになります。留萌川の支流「チバベリ川」と「チバベリ右川」に設けられたロックフィルダム。1983年に着工し2009年に竣工、完成までにじつに25年もの歳月を費やしたダムです。ふたつの川を堰きとめたため、ダム湖が二手に分かれています。ダム堤が広くきれいな形をしています。
チバベリ湖ではカヌーやSUP(立ち漕ぎボード)などの体験(問合せ080-3393-9546)が可能です。
「ちばべり」については、「ち」が「われら」、「ば」は「~の上」、「べ」は「水」、「り」は「路」を表し、「われらのかみ手の水路」という意味だそう。
《海水浴場とキャンプ場》
「ゴールデンビーチるもい」(留萌市沖見町地先)開設期間:7月11日~8月23日、北海道の海水浴場にしては珍しく、一か月以上も開設しています。1kmの浜辺が続く北海道最大の海水浴場。
シーズン中は緑地帯エリアに「元気テント村」(テント、テーブル、椅子をあらかじめセット)というキャンプ場ができあがります。そばの国道を走っていると、色とりどりの賑わいと楽しさが伝わって来ます。シャワー(有料、ちょっと割高)やトイレがあります。テントを張るには、砂浜無料、緑地有料です。道路ぎわに建つ巨大バス停(2か所)にもトイレがあります。トイレ屋根の高さは道内一、目立っています。
駐車場は840台分のスペースがあります。有料、少々割高、もし車中泊するとなると、2日分の駐車料金が必要です。すこし北に「神居岩総合公園」という無料のキャンプ場があります(風呂事情をご覧ください)。
「礼受牧場(れうけぼくじょう)」(0164-43-0964、留萌市大字礼受町294-1)4月25日オープン。道の駅から4.3km南下、ゴールデンビーチるもい傍(国道231号)を南下します。牧場は日本海を臨み、きれいなところ。菜の花の五月、バーベキューの夏。「礼受牧場トリム」というレストランがあり、人気のソフトクリームを販売、オリジナルラーメン・夕陽色の「オロロンラーメン」などがあります。営業時間は10:00-18:00(月曜定休)。6月中旬~8月は無休、20:00まで開いています。
期間限定の内部公開・国道231号沿い「旧留萌佐賀家漁場」(MAP CODE:802 899 345*44、問合せ0164-42-0435[市生涯学習係]、留萌市礼受町13番地の1)毎年8月初めの一週間内部見学が可能、10:00-16:00。1844(江戸時代の弘化元)年に佐賀家八代平之丞が漁場(ぎょば)開設、1957(昭和32)年まで113年間ニシン漁を営んできたところ。現在の建物は明治初期建造と推察。1903(明治36)年にはトタ倉(製品保管)、船倉、廊下(ニシンの保管)、背後の丘の稲荷社が付加。国指定史跡。中には「留萌のニシン漁労用具」(3,745点)が保管されており、こちらは国指定重要有形民俗文化財。漁場は一軒の建物ではなく、上記の建造物を備えた大きな敷地。市の案内図をごらんください。建物自体の外部からの見学はいつでもできます。また旧留萌線の線路を渡った山頂にある稲荷神社へも登頂用のロープがあります。急坂の泥道です。
増毛の市街地は国道と海の間に広がっています。国道を進んで南下すると、「素通り」になってしまいます。セブンイレブンのある交差点で進路を東(道道301号)に取ってみましょう。
増毛町は果物の産地。とくにサクランボとリンゴは道内有数の生産地です。国道沿いにりんごの看板などが目につきます。ざっと30軒以上のりんご園があります。暑寒別岳の麓でたくさんの果物が実ります。果物狩りをしたり、果物を使ったお菓子などをいただくことができます。ほぼ道道546号沿いまた国道231号沿いにもたくさんの観光農園が並びます。 [TOPへ]
「マルゼン佐藤果樹園」道道546号沿い(0164-53-1559、増毛町暑寒沢256)ではサクランボ(7月下旬~8月上旬)、ブルーベリー(7月下旬~8月中旬)、ブドウ(9月上旬~10月下旬)。ブドウ狩りの時期にはりんご、梨、プルーンも実っているかも。時期があえば、ブドウ狩りの料金のみでほかの果物狩りもできます。りんごはやはり10月に入ってからでしょうね。雨除けハウスで雨の日でも果物狩りが楽しめます。
またFruit Laboではアップルパイやスムージー、ソフトクリームをいただけます。定評のある味です。店舗は7月上旬~12月中旬、09:00-18:00の営業(無休)です。駐車場があります。
「山口果樹園」道道546号沿い・twitter(0164-53-1719、増毛町暑寒沢448)ではりんご、サクランボ、ブドウ、梨、桃、プルーン、ブルーベリーを栽培しています。ブルーベリーは8月初旬~中旬。2020年は「ブルーベリー狩り」でNHKの取材を受けました。フルーツ工房「果凛」を併設、「果肉丸ごと桃ゼリー」などおすすめです。干しリンゴもあるけど、おやぁ~っなんだかでっかいぞ。道の駅にもコーナーを設けています。
「佐藤健一果樹園」道道546号沿い(0164-53-3202、増毛町暑寒沢100-8)はサクランボの種類がたくさんある果樹園。佐藤錦、山形美人、紅秀峰、南陽、黄色の月山錦、紫色のサミットが実ります。サクランボ狩りは7月下旬~8月上旬。サクランボ狩り農園は果物直売所から2kmほど離れていて、MAP CODEは802 589 421*58。開園の時間は08:00-17:00。ほかにもリンゴやプルーンが栽培されています。
上にあげた農園は道道546号沿いです。増毛町の果樹園一覧があります。
さらに南の石狩市浜益区にも観光果樹園があります。「石狩あいろーど厚田」をご覧ください。
JR増毛駅周辺…、 (増毛に戻る)
「JR増毛駅跡前と周辺の歴史的建物群」(2001年[平成13]年北海道遺産指定)は、JRの旧増毛駅前の「ふるさと歴史通り」沿いに遺された歴史的な町並み。旧商家丸一本間家を中心に明治から昭和にかけての建物があります。
《JR増毛駅跡》
「JR増毛駅跡」(増毛町弁天町)営業期間は4月~11月、09:00-16:00。2016年12月まで駅として利用されていた建物。まだ列車に乗れるのではないだろうかと思わせるきれいさ、丁寧に手入れされています。それもそのはず、2018年4月、ほとんど現役当時のままに改修されました。鉄道がまだ増毛まで来ていた頃ここはターミナル駅、転車台もあって機関車はここで方向転換をしたのです。現在の駅舎内には売店「ぐるめ食品」があり、おみやげを販売しています。増毛駅は高倉健主演の『駅STATION』(1981年)の舞台になりました。「お酒はぬるめの燗がいい~♪」。
《風待食堂》
増毛駅向かいの「風待食堂(かぜまちしょくどう)」の内部は映画に出てきた居酒屋のセットが復元されています。テレビから流れる「舟唄」を聞きながら、女将・桐子(倍賞千恵子)が「わたし、この唄好きなの」と高倉健に話しかけるともなく言う舞台です。現在の食堂の業務は「増毛町観光案内」になっていて、お酒は飲めません。
となりは「館旅屋田富」、屋号は右書き。この建物も「増毛駅前の歴史的建物群」のひとつ。都市防火地域では法律との絡みで木造3階建ての建物は目にする機会がありませんが、昭和8年の建築です。高さがやはり違います。クラウドファンディングで改修資金を募っている最中で、現在中には入れません。映画『魚影の群れ』(1983年)の撮影にも使用されました。
《旧商家丸一本間家》
「旧商家丸一本間家」(0164-53-1511)営業期間は4月中旬~11月初め、10:00-17:00/木曜定休(7月~8月は休みなし)。重要文化財。建設は明治14年から35年まで。一軒だけの建物ではなく、町屋造りを基本とした建物群です。なかに全景模型があります。内部には家具調度をはじめ器や焼き物など、ニシン漁で栄えた当時の贅を尽くした「高級品」が展示されています。
《國稀酒造》
「國稀酒造(くにまれ)」日本最北の酒蔵、明治15年創業。幕末から盛り上がりはじめた北海道のニシン漁、たくさんの労働者(ヤン衆)も北海道へやってきました。当時の酒は本州から運び込んだものでたいそう高価でした。そうしたいきさつから国稀の造り酒屋は出発しました。
代表銘柄は「国稀」。もともとの名は「国の誉(ほまれ)」。誉が稀になったのは大正時代。乃木大将の姓と名(希典まれすけ)にちなんで、「ノ木偏と希」を組み合わせたものです。平成13年には創業100年を迎え、会社名を「丸一本間合名会社酒造部」から「国稀酒造株式会社」としました。
訪れた日はシーズン開幕前のお手入れ中でした。大きな格子を外して、窓ガラスを拭き掃除しています。同じ並びにそば屋「cafe' de SOBA 凜」、向かい側に甘エビ味噌ラーメンの「麺屋田中商店」があります。
増毛の酒は、国稀のほかに、「漁師の力酒」と呼ばれるものがあります。これは昔、まだ造り酒屋のなかった時代、北前船で運んだ酒がおいしくなっていたという言い伝えから、醸造した酒を船に積み込んで40日間波に揺らすものです。2009(平成21)年から販売されています。「瀧山」もおすすめです。
《増毛町秋田藩元陣屋》
「増毛町秋田藩元陣屋」有料(0164-53-3522、増毛町永寿町4丁目49)開館09:00-17:00/木曜定休。建物は「増毛町総合交流促進施設」という名称で増毛町が建てたもの。内部は図書室や会議室、多目的ギャラリーが入っていますが、郷土資料室が増毛の歴史を知るものとなっています。最初に10分ほど増毛の歴史紹介の映像を見ます。北方警備の拠点だった増毛の町、もともとは安政年間1855年に秋田藩が警備を命じられ陣屋が建てられました。当時は樺太(現サハリン島)は日本が統治していましたが、1853年にはロシア船が樺太の町を占拠したり、1854年ペリーが函館に来航するなど、国土防衛の必要性が高まっていたころです。「元陣屋まつり」が毎年12月中旬に開かれます。
《秋田藩元陣屋第一台場跡》
「元陣屋」から東へ600m、砲台跡「秋田藩元陣屋第一台場跡」(MAP CODE:802 678 351*33、増毛町弁天町4丁目81)は「増毛灯台」の近くです。また西へ1.4km、増毛町別苅にもう一か所「秋田藩元陣屋第二台場跡」(MAP CODE:802 676 228*06)という砲台跡があります。下に紹介しています「オーベルジュましけ」から国道231号を渡った海側にあります。
《旧増毛町立増毛小学校》
「旧増毛町立増毛小学校」(0164-53-2174、増毛町見晴町120)。増毛町役場四つ辻の信号から400mほど山側に登ります。1936(昭和11)年建築、道内最古の大型木造校舎。正方形に配置されたきれいな二階建て校舎、トラス構造天井の体育館、煙突や、控え壁擁壁、どれも懐かしい匂いのする建物です。最盛期の昭和30年代には1,000人を超える児童がいたとのこと。2011(平成23)年度で閉校、小学校跡地は普段は非公開です。中庭のふじが毎年6月紫の花を咲かせます。新しい増毛小学校は、閉校した増毛高等学校跡地に移転・開校しました。
《キャンプ場と「オーベルジュましけ」》
「リバーサイドパークオートキャンプ場」(予約0164-53-1385、増毛町別苅459番地)開設期間4月25日~10月中旬/冬期間閉鎖。暑寒別川河口に展開するふたつの公園、暑寒公園と増毛リバーサイドパーク。南側の大きなリバーサイドパークにあるオートキャンプ場です。
シャワー、コインランドリー、バーベキュー設備、5人用コテージ(バス、トイレ、台所、冷蔵庫、テレビつき。寝具は有料貸出)があります。オートサイトは電源のないところとあるところがあります。このキャンプ場にはキャンピングカー用のダンプステーションがあります。センターハウスには食堂もあります。風呂は暑寒別川河口に「オーベルジュましけ」があります(すこし下をご覧ください)。
大きな芝生の広場、テニスコート、パークゴルフ場などが設置されています。すぐそばに川の流れがあるのが魅力的。赤い吊り橋(歩道)を渡ると「暑寒公園」です。
対岸には道道546号が走り、沿線はずっと観光果樹園が並びます。向かい側に「マルゼン佐藤果樹園」、少し南下して「佐藤健一果樹園」があります。
キャンプ場入場料はとくに要りませんが、キャンプの場合は施設使用料(PDF)が必要です、開設初めと終わり、それぞれふた月ほどは割引があります、通常料金はほぼ夏休み期間です。
「暑寒海浜キャンプ場」(増毛町暑寒海岸町72-1)は同じ暑寒別川のほんとに河口、海際にあります。開設期間は7月中旬~8月中旬の短い期間。ゴミ持ち帰りで使用料は無料です。芝生に車を乗り入れはできませんが、敷地がそもそも広くないので駐車場からそう離れていません。浜は以前は海水浴場でしたが、遊泳禁止。
川の対岸・海際に建つ「オーベルジュましけ」(0164-53-2222)があり、日帰り入浴できます。料金はふつう。11:00-22:00の営業時間。人工温泉(トロン温泉)の大浴場あり(内風呂のみ)。お食事は要相談とのこと。
《大別苅防災ステーション(トイレ)》
雄冬地区は増毛の市街地から23km南です。オフユ川の滝、展望台、岩石公園、漁港などがあり、岬の「白銀の滝」まで行くと石狩市浜益区に入ります。南下の途中・海側に「大別苅防災ステーション」(ウォシュレットトイレあり・増毛町市街地入り口「セブンイレブン増毛町店」まで北へ5.4km)、陸側に少し入って「岩尾温泉あったま~る」(0164-55-2024)があります。
《雄冬野営場(キャンプ場)》
「雄冬野営場」(問合せ0164-53-3332、増毛町雄冬)5月下旬~10月上旬の開設。「SUNSET WAVE」と名のついたステンレス製の輪っかのオブジェがあるところ。留萌の黄金岬キャンプ場同様、横一列でテントを張る狭いキャンプ場。15張りだそうです。どこぞの紹介サイトには「ただの空き地」と書かれていますが、トイレ、炊事場完備です。
すぐ近くに食事処「レストハウス雄冬」がありますありました(閉業)。温泉までは北上5km、白銀の滝までは南下800m(駐車場、トイレあり)。
この辺りは「雄冬海岸」と呼ばれ、暑寒別天売焼尻国定公園に指定されている海岸線です。ローソク岩、茂尻島(カクキの島)、白銀の滝(詳しくは道の駅「あいろーど厚田」の観光スポットに記しました)、銀鱗の滝(温泉あったま~るの2km北、黒岩トンネルの南入口にあり)、五剣崎、赤岩岬などの見どころがたくさんあるそうなのですが、探すのに苦労します。雪解けのときだけ現れる「ペリカの滝」もありますが、こちらは海からしか見られません。
「雄冬岬展望台」標高135メートルの展望台からは日本海が一望できます。晴れた日には、夕陽の絶景ポイント。展望塔があります。「雄冬岬岩石公園」もすぐ近く。
《暑寒別岳》
「暑寒別岳」は増毛山地の主峰(標高1,492m)、「花の百名山」。6月~7月、山頂付近のお花畑には、固有種のマシケゲンゲ、マシケオトギリなど、百種を超える花が咲きます。「花の百名山」は作家・田中澄江が作品の中で選んだもの。北海道では大雪山や富良野岳はもとより、北の利尻岳や南の大千軒岳など16座が入っています。
暑寒別岳は言うまでもなく「山」ですが、「滝の上にある川」を表すアイヌ語「そー・か・あん・ぺつ」から名づけられました。
山開きは六月第3土曜日です。クマ出没地帯で、登山道に熊が掘り返した跡があるなど、出会いがこわい。掘り返し跡に遭遇するだけで走って逃げたくなります、絶対走ってはなりません。クマ鈴や笛はもちろん、クマスプレー携行必須。
《渓流の森》
「渓流の森」は暑寒別岳の暑寒ルート登山口(増毛側・暑寒荘、MAP CODE:802 376 233*55、増毛町暑寒沢830)にあり、全長2kmほどの道のりです。「忘岳の森」、「せせらぎの森」、「さえずりの森」、「清流の森」の4ゾーンに分かれ、遊歩道や木道が整備。ポンショカンベツ川の流れに沿って色とりどりの花が咲きます。留萌振興局のページには、「お姉ちゃんとぼく」が書いたふうな体裁の「見どころマップ」があります。
雨竜側から登ると、「雨竜沼湿原」(コースガイド)を通ります。こちらの山小屋は「南暑寒荘」(MAP CODE:763 392 629*55)。道の駅「田園の里うりゅう」(登山口まで25km)が近くなります。
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キャンプ場は留萌市、増毛町、それぞれ3か所ずつ記載しました。
お風呂、お食事処については道の駅紹介の「風呂事情」、「レストラン」をご覧ください。
●留萌市観光スポット [TOPへ]
留萌市(るもいし)には「黄金岬(おうごんみさき)」、「神居岩総合公園」・「千望台」、海水浴場「ゴールデンビーチるもい」・「礼受牧場トリム」などの観光地があります。「黄金岬」、「神居岩総合公園」、「ゴールデンビーチるもい」にはキャンプ場があります。乗り捨てご免のレンタサイクルは道の駅で借りられます(黄金岬にある「留萌市海のふるさと館」が乗り捨て可能な場所です)。
以下の順に紹介します
道の駅「るもい」と観光スポット |
留萌市の日本海側①…、 (留萌に戻る)
《黄金岬》
「黄金岬」(MAP CODE:416 390 328*66、留萌市大町2丁目)は江戸末期から「のろし台」として利用されたところ、ニシンの見張り台として使われました。ニシン漁の最盛期は江戸末期から昭和30年ころ、じつに100年以上。「群来(くき)」という産卵のため鰊の大「群」が岸に押し寄せて「来」るとのろしでそれを知らせました。一場所で鰊が千石も捕れたというので、千石場所と言われます(1石は約180リットルとされますが、明治19年のメートル法の採用との絡みで実際にどれくらいの量なのかはわかりません)。その夕陽の中押し寄せる群来がこがね色に輝いたところから岬の名前がついたと言われます。画像は岬に建つ「波濤の門」です。
海側は節理の入った火山岩(カンラン石玄武岩柱状節理)の岩場。干潮時には潮だまりができイソガニがたくさんいます。シーズン中はゲソ(イカの足)を使ってのイソガニ釣りが盛んです。ザリガニ釣りと同じですぐに釣れます。ゲソは海の家で販売です。黄金岬の夕陽は、「日本一の落陽」と言われます。
留萌市「黄金岬波濤の門」 |
《岬とキャンプ場》
道路(道道22号)をはさんでラーメン屋などの食堂が3軒ほどあり、すぐ北側の細い敷地が駐車場と「黄金岬キャンプ場」です。
キャンプ場(4月下旬~の開設)は道路と高台の間の狭い敷地にあります。駐車場と炊事場、トイレ(和式のみ)があります。テントを一列にしか張れない狭さ。ゴミは持ち帰り。車中泊は駐車場でできます。駐車場は3か所、細長いところがキャンプ場のすぐそばです。冬期、トイレと炊事場は閉鎖です。
キャンプ場の南に「留萌市海のふるさと館」(0164-43-6677、留萌市大町2丁目)4月下旬~の開館・09:00-16:00。留萌の歴史を道具・映像で展示しています。留萌市のキャラクターがいるかもしれない「KAZUMOちゃん食堂」があります。キャンプ場の北側、背後の高台に上がる道があり、それを南下(250m)するか、南側駐車場から北へ(50m)上がります。江戸時代終わりに、ニシン漁用の「のろし台」があったところです。
留萌市の丘の上…、 (留萌に戻る)
《神居岩総合公園とキャンプ場》
留萌川、JR留萌本線の北側にある「神居岩総合公園」(5月~10月開設の無料「神居岩総合公園キャンプ場」あり)は「風呂事情」に記載しました。海が見えないのが残念ですが、波しぶきがかかる心配はなく、キャンプ場使用料は無料です。道の駅から東へ4.5kmほど。日帰り入浴のできる「ホテル神居岩」が近くです。
《見晴公園》
「見晴公園」は東の高台を登ったところ・道の駅から南へ1.5km(MAP CODE:416 333 723*88、留萌市見晴町2丁目)。北から野球場、テニスコート、留萌市文化センター(0164-42-3333)、森と芝生の地域があります。芝生の上にD61型蒸気機関車が屋外展示、また24hトイレがあります。駐車場はトイレの前、文化センター前、テニスコート前にあります。トイレとテニスコートは200mほど離れています。
《千望台》
見晴公園から南東1.5kmに、「千望台」(0164-42-0569、留萌市礼受町)があります。見晴公園同様、日本海を臨める公園です。晴れていれば、天売島、焼尻島を見ることができます。広場では五十嵐のおじさんが巻物かなにかを手にいつも立っています。「千望台休憩所HeartLand Cafe」(4月下旬~のオープン・10:00-17:00/火曜定休)というカフェがあり、ハンバーガーや飲物をいただけます。同じ建物に展望室とトイレがありますが、夜間・休日および冬期の利用はできないようです。
留萌市・千望台 |
「るるもっぺ憩いの森」(留萌市礼受町680番地の1)は千望台から南へ1kmほど。散策路と池があります。
《留萌ダム》
「留萌ダム」(MAP CODE:416 016 029*22、留萌市大字留萌村字チバベリ)は「憩いの森」からはかなり内陸に入ります(憩いの森から深川留萌道路経由・南東へ21km、道の駅から17km、憩いの森からはいったん海方向に戻るので遠回り)。JR留萌線の「幌糠駅」のすぐ南、ひまわりの町・北竜町がかなり近くになります。留萌川の支流「チバベリ川」と「チバベリ右川」に設けられたロックフィルダム。1983年に着工し2009年に竣工、完成までにじつに25年もの歳月を費やしたダムです。ふたつの川を堰きとめたため、ダム湖が二手に分かれています。ダム堤が広くきれいな形をしています。
チバベリ湖ではカヌーやSUP(立ち漕ぎボード)などの体験(問合せ080-3393-9546)が可能です。
「ちばべり」については、「ち」が「われら」、「ば」は「~の上」、「べ」は「水」、「り」は「路」を表し、「われらのかみ手の水路」という意味だそう。
留萌市の日本海側②…、 (留萌に戻る)
《海水浴場とキャンプ場》
「ゴールデンビーチるもい」(留萌市沖見町地先)開設期間:7月11日~8月23日、北海道の海水浴場にしては珍しく、一か月以上も開設しています。1kmの浜辺が続く北海道最大の海水浴場。
シーズン中は緑地帯エリアに「元気テント村」(テント、テーブル、椅子をあらかじめセット)というキャンプ場ができあがります。そばの国道を走っていると、色とりどりの賑わいと楽しさが伝わって来ます。シャワー(有料、ちょっと割高)やトイレがあります。テントを張るには、砂浜無料、緑地有料です。道路ぎわに建つ巨大バス停(2か所)にもトイレがあります。トイレ屋根の高さは道内一、目立っています。
駐車場は840台分のスペースがあります。有料、少々割高、もし車中泊するとなると、2日分の駐車料金が必要です。すこし北に「神居岩総合公園」という無料のキャンプ場があります(風呂事情をご覧ください)。
「礼受牧場(れうけぼくじょう)」(0164-43-0964、留萌市大字礼受町294-1)4月25日オープン。道の駅から4.3km南下、ゴールデンビーチるもい傍(国道231号)を南下します。牧場は日本海を臨み、きれいなところ。菜の花の五月、バーベキューの夏。「礼受牧場トリム」というレストランがあり、人気のソフトクリームを販売、オリジナルラーメン・夕陽色の「オロロンラーメン」などがあります。営業時間は10:00-18:00(月曜定休)。6月中旬~8月は無休、20:00まで開いています。
留萌市・礼受牧場 |
期間限定の内部公開・国道231号沿い「旧留萌佐賀家漁場」(MAP CODE:802 899 345*44、問合せ0164-42-0435[市生涯学習係]、留萌市礼受町13番地の1)毎年8月初めの一週間内部見学が可能、10:00-16:00。1844(江戸時代の弘化元)年に佐賀家八代平之丞が漁場(ぎょば)開設、1957(昭和32)年まで113年間ニシン漁を営んできたところ。現在の建物は明治初期建造と推察。1903(明治36)年にはトタ倉(製品保管)、船倉、廊下(ニシンの保管)、背後の丘の稲荷社が付加。国指定史跡。中には「留萌のニシン漁労用具」(3,745点)が保管されており、こちらは国指定重要有形民俗文化財。漁場は一軒の建物ではなく、上記の建造物を備えた大きな敷地。市の案内図をごらんください。建物自体の外部からの見学はいつでもできます。また旧留萌線の線路を渡った山頂にある稲荷神社へも登頂用のロープがあります。急坂の泥道です。
留萌市・旧留萌佐賀家漁場 |
●増毛町の観光スポット [TOPへ]
留萌市の南は増毛町(ましけちょう、道の駅から南へ17km)。海の産物は甘えび、タコ、ウニ、アワビ、鮭とば、糠ニシン、タコの柔らか煮、数の子。国内最北の醸造所で生まれる・地酒「国稀(くにまれ)」、また果物がたくさん穫れます。増毛の市街地は国道と海の間に広がっています。国道を進んで南下すると、「素通り」になってしまいます。セブンイレブンのある交差点で進路を東(道道301号)に取ってみましょう。
増毛町のマンホール |
以下の順に紹介します
- 増毛町観光農園 さくらんぼ、りんご
- JR増毛駅跡前と周辺の歴史的建物群 旧商家丸一本間家、國稀酒造、秋田藩元陣屋、旧町立増毛小学校
- 増毛町秋田藩元陣屋 キャンプ場(2か所)、オーベルジュましけ
- 雄冬地区 キャンプ場、オフユ川の滝、展望台、岩石公園、雄冬岬、白銀の滝
- 暑寒別岳 渓流の森
増毛町の観光スポット |
観光農園‥さくらんぼ、りんご…、 (増毛に戻る)
増毛町は果物の産地。とくにサクランボとリンゴは道内有数の生産地です。国道沿いにりんごの看板などが目につきます。ざっと30軒以上のりんご園があります。暑寒別岳の麓でたくさんの果物が実ります。果物狩りをしたり、果物を使ったお菓子などをいただくことができます。ほぼ道道546号沿いまた国道231号沿いにもたくさんの観光農園が並びます。 [TOPへ]
国道231号沿いの増毛町のりんご園 |
「マルゼン佐藤果樹園」道道546号沿い(0164-53-1559、増毛町暑寒沢256)ではサクランボ(7月下旬~8月上旬)、ブルーベリー(7月下旬~8月中旬)、ブドウ(9月上旬~10月下旬)。ブドウ狩りの時期にはりんご、梨、プルーンも実っているかも。時期があえば、ブドウ狩りの料金のみでほかの果物狩りもできます。りんごはやはり10月に入ってからでしょうね。雨除けハウスで雨の日でも果物狩りが楽しめます。
またFruit Laboではアップルパイやスムージー、ソフトクリームをいただけます。定評のある味です。店舗は7月上旬~12月中旬、09:00-18:00の営業(無休)です。駐車場があります。
「山口果樹園」道道546号沿い・twitter(0164-53-1719、増毛町暑寒沢448)ではりんご、サクランボ、ブドウ、梨、桃、プルーン、ブルーベリーを栽培しています。ブルーベリーは8月初旬~中旬。2020年は「ブルーベリー狩り」でNHKの取材を受けました。フルーツ工房「果凛」を併設、「果肉丸ごと桃ゼリー」などおすすめです。干しリンゴもあるけど、おやぁ~っなんだかでっかいぞ。道の駅にもコーナーを設けています。
道道546号沿い・増毛町のさくらんぼ狩り |
「佐藤健一果樹園」道道546号沿い(0164-53-3202、増毛町暑寒沢100-8)はサクランボの種類がたくさんある果樹園。佐藤錦、山形美人、紅秀峰、南陽、黄色の月山錦、紫色のサミットが実ります。サクランボ狩りは7月下旬~8月上旬。サクランボ狩り農園は果物直売所から2kmほど離れていて、MAP CODEは802 589 421*58。開園の時間は08:00-17:00。ほかにもリンゴやプルーンが栽培されています。
上にあげた農園は道道546号沿いです。増毛町の果樹園一覧があります。
さらに南の石狩市浜益区にも観光果樹園があります。「石狩あいろーど厚田」をご覧ください。
JR増毛駅周辺…、 (増毛に戻る)
「JR増毛駅跡前と周辺の歴史的建物群」(2001年[平成13]年北海道遺産指定)は、JRの旧増毛駅前の「ふるさと歴史通り」沿いに遺された歴史的な町並み。旧商家丸一本間家を中心に明治から昭和にかけての建物があります。
《JR増毛駅跡》
「JR増毛駅跡」(増毛町弁天町)営業期間は4月~11月、09:00-16:00。2016年12月まで駅として利用されていた建物。まだ列車に乗れるのではないだろうかと思わせるきれいさ、丁寧に手入れされています。それもそのはず、2018年4月、ほとんど現役当時のままに改修されました。鉄道がまだ増毛まで来ていた頃ここはターミナル駅、転車台もあって機関車はここで方向転換をしたのです。現在の駅舎内には売店「ぐるめ食品」があり、おみやげを販売しています。増毛駅は高倉健主演の『駅STATION』(1981年)の舞台になりました。「お酒はぬるめの燗がいい~♪」。
旧JR増毛駅・駅舎 |
《風待食堂》
増毛駅向かいの「風待食堂(かぜまちしょくどう)」の内部は映画に出てきた居酒屋のセットが復元されています。テレビから流れる「舟唄」を聞きながら、女将・桐子(倍賞千恵子)が「わたし、この唄好きなの」と高倉健に話しかけるともなく言う舞台です。現在の食堂の業務は「増毛町観光案内」になっていて、お酒は飲めません。
となりは「館旅屋田富」、屋号は右書き。この建物も「増毛駅前の歴史的建物群」のひとつ。都市防火地域では法律との絡みで木造3階建ての建物は目にする機会がありませんが、昭和8年の建築です。高さがやはり違います。クラウドファンディングで改修資金を募っている最中で、現在中には入れません。映画『魚影の群れ』(1983年)の撮影にも使用されました。
旧増毛駅前・旅館富田屋と風待食堂 |
《旧商家丸一本間家》
「旧商家丸一本間家」(0164-53-1511)営業期間は4月中旬~11月初め、10:00-17:00/木曜定休(7月~8月は休みなし)。重要文化財。建設は明治14年から35年まで。一軒だけの建物ではなく、町屋造りを基本とした建物群です。なかに全景模型があります。内部には家具調度をはじめ器や焼き物など、ニシン漁で栄えた当時の贅を尽くした「高級品」が展示されています。
旧商家丸一本間家 |
《國稀酒造》
「國稀酒造(くにまれ)」日本最北の酒蔵、明治15年創業。幕末から盛り上がりはじめた北海道のニシン漁、たくさんの労働者(ヤン衆)も北海道へやってきました。当時の酒は本州から運び込んだものでたいそう高価でした。そうしたいきさつから国稀の造り酒屋は出発しました。
代表銘柄は「国稀」。もともとの名は「国の誉(ほまれ)」。誉が稀になったのは大正時代。乃木大将の姓と名(希典まれすけ)にちなんで、「ノ木偏と希」を組み合わせたものです。平成13年には創業100年を迎え、会社名を「丸一本間合名会社酒造部」から「国稀酒造株式会社」としました。
訪れた日はシーズン開幕前のお手入れ中でした。大きな格子を外して、窓ガラスを拭き掃除しています。同じ並びにそば屋「cafe' de SOBA 凜」、向かい側に甘エビ味噌ラーメンの「麺屋田中商店」があります。
造り酒屋・國稀酒造 |
増毛の酒は、国稀のほかに、「漁師の力酒」と呼ばれるものがあります。これは昔、まだ造り酒屋のなかった時代、北前船で運んだ酒がおいしくなっていたという言い伝えから、醸造した酒を船に積み込んで40日間波に揺らすものです。2009(平成21)年から販売されています。「瀧山」もおすすめです。
増毛町秋田藩元陣屋、キャンプ場、オーベルジュましけ…、 (増毛に戻る)
《増毛町秋田藩元陣屋》
「増毛町秋田藩元陣屋」有料(0164-53-3522、増毛町永寿町4丁目49)開館09:00-17:00/木曜定休。建物は「増毛町総合交流促進施設」という名称で増毛町が建てたもの。内部は図書室や会議室、多目的ギャラリーが入っていますが、郷土資料室が増毛の歴史を知るものとなっています。最初に10分ほど増毛の歴史紹介の映像を見ます。北方警備の拠点だった増毛の町、もともとは安政年間1855年に秋田藩が警備を命じられ陣屋が建てられました。当時は樺太(現サハリン島)は日本が統治していましたが、1853年にはロシア船が樺太の町を占拠したり、1854年ペリーが函館に来航するなど、国土防衛の必要性が高まっていたころです。「元陣屋まつり」が毎年12月中旬に開かれます。
増毛町・秋田藩元陣屋 |
《秋田藩元陣屋第一台場跡》
「元陣屋」から東へ600m、砲台跡「秋田藩元陣屋第一台場跡」(MAP CODE:802 678 351*33、増毛町弁天町4丁目81)は「増毛灯台」の近くです。また西へ1.4km、増毛町別苅にもう一か所「秋田藩元陣屋第二台場跡」(MAP CODE:802 676 228*06)という砲台跡があります。下に紹介しています「オーベルジュましけ」から国道231号を渡った海側にあります。
《旧増毛町立増毛小学校》
「旧増毛町立増毛小学校」(0164-53-2174、増毛町見晴町120)。増毛町役場四つ辻の信号から400mほど山側に登ります。1936(昭和11)年建築、道内最古の大型木造校舎。正方形に配置されたきれいな二階建て校舎、トラス構造天井の体育館、煙突や、控え壁擁壁、どれも懐かしい匂いのする建物です。最盛期の昭和30年代には1,000人を超える児童がいたとのこと。2011(平成23)年度で閉校、小学校跡地は普段は非公開です。中庭のふじが毎年6月紫の花を咲かせます。新しい増毛小学校は、閉校した増毛高等学校跡地に移転・開校しました。
《キャンプ場と「オーベルジュましけ」》
「リバーサイドパークオートキャンプ場」(予約0164-53-1385、増毛町別苅459番地)開設期間4月25日~10月中旬/冬期間閉鎖。暑寒別川河口に展開するふたつの公園、暑寒公園と増毛リバーサイドパーク。南側の大きなリバーサイドパークにあるオートキャンプ場です。
シャワー、コインランドリー、バーベキュー設備、5人用コテージ(バス、トイレ、台所、冷蔵庫、テレビつき。寝具は有料貸出)があります。オートサイトは電源のないところとあるところがあります。このキャンプ場にはキャンピングカー用のダンプステーションがあります。センターハウスには食堂もあります。風呂は暑寒別川河口に「オーベルジュましけ」があります(すこし下をご覧ください)。
大きな芝生の広場、テニスコート、パークゴルフ場などが設置されています。すぐそばに川の流れがあるのが魅力的。赤い吊り橋(歩道)を渡ると「暑寒公園」です。
対岸には道道546号が走り、沿線はずっと観光果樹園が並びます。向かい側に「マルゼン佐藤果樹園」、少し南下して「佐藤健一果樹園」があります。
キャンプ場入場料はとくに要りませんが、キャンプの場合は施設使用料(PDF)が必要です、開設初めと終わり、それぞれふた月ほどは割引があります、通常料金はほぼ夏休み期間です。
「暑寒海浜キャンプ場」(増毛町暑寒海岸町72-1)は同じ暑寒別川のほんとに河口、海際にあります。開設期間は7月中旬~8月中旬の短い期間。ゴミ持ち帰りで使用料は無料です。芝生に車を乗り入れはできませんが、敷地がそもそも広くないので駐車場からそう離れていません。浜は以前は海水浴場でしたが、遊泳禁止。
川の対岸・海際に建つ「オーベルジュましけ」(0164-53-2222)があり、日帰り入浴できます。料金はふつう。11:00-22:00の営業時間。人工温泉(トロン温泉)の大浴場あり(内風呂のみ)。お食事は要相談とのこと。
増毛町「オーベルジュましけ」 |
雄冬地区…、 (増毛に戻る)
- 大別苅防災ステーション(トイレ)
- 雄冬野営場(キャンプ場)
《大別苅防災ステーション(トイレ)》
雄冬地区は増毛の市街地から23km南です。オフユ川の滝、展望台、岩石公園、漁港などがあり、岬の「白銀の滝」まで行くと石狩市浜益区に入ります。南下の途中・海側に「大別苅防災ステーション」(ウォシュレットトイレあり・増毛町市街地入り口「セブンイレブン増毛町店」まで北へ5.4km)、陸側に少し入って「岩尾温泉あったま~る」(0164-55-2024)があります。
増毛町・大別苅防災ステーション |
《雄冬野営場(キャンプ場)》
「雄冬野営場」(問合せ0164-53-3332、増毛町雄冬)5月下旬~10月上旬の開設。「SUNSET WAVE」と名のついたステンレス製の輪っかのオブジェがあるところ。留萌の黄金岬キャンプ場同様、横一列でテントを張る狭いキャンプ場。15張りだそうです。どこぞの紹介サイトには「ただの空き地」と書かれていますが、トイレ、炊事場完備です。
すぐ近くに食事処
この辺りは「雄冬海岸」と呼ばれ、暑寒別天売焼尻国定公園に指定されている海岸線です。ローソク岩、茂尻島(カクキの島)、白銀の滝(詳しくは道の駅「あいろーど厚田」の観光スポットに記しました)、銀鱗の滝(温泉あったま~るの2km北、黒岩トンネルの南入口にあり)、五剣崎、赤岩岬などの見どころがたくさんあるそうなのですが、探すのに苦労します。雪解けのときだけ現れる「ペリカの滝」もありますが、こちらは海からしか見られません。
「雄冬岬展望台」標高135メートルの展望台からは日本海が一望できます。晴れた日には、夕陽の絶景ポイント。展望塔があります。「雄冬岬岩石公園」もすぐ近く。
暑寒別岳…、 (増毛に戻る)
《暑寒別岳》
「暑寒別岳」は増毛山地の主峰(標高1,492m)、「花の百名山」。6月~7月、山頂付近のお花畑には、固有種のマシケゲンゲ、マシケオトギリなど、百種を超える花が咲きます。「花の百名山」は作家・田中澄江が作品の中で選んだもの。北海道では大雪山や富良野岳はもとより、北の利尻岳や南の大千軒岳など16座が入っています。
暑寒別岳は言うまでもなく「山」ですが、「滝の上にある川」を表すアイヌ語「そー・か・あん・ぺつ」から名づけられました。
山開きは六月第3土曜日です。クマ出没地帯で、登山道に熊が掘り返した跡があるなど、出会いがこわい。掘り返し跡に遭遇するだけで走って逃げたくなります、絶対走ってはなりません。クマ鈴や笛はもちろん、クマスプレー携行必須。
マスクをした飲んべえのクマちゃん(国稀酒造) |
《渓流の森》
「渓流の森」は暑寒別岳の暑寒ルート登山口(増毛側・暑寒荘、MAP CODE:802 376 233*55、増毛町暑寒沢830)にあり、全長2kmほどの道のりです。「忘岳の森」、「せせらぎの森」、「さえずりの森」、「清流の森」の4ゾーンに分かれ、遊歩道や木道が整備。ポンショカンベツ川の流れに沿って色とりどりの花が咲きます。留萌振興局のページには、「お姉ちゃんとぼく」が書いたふうな体裁の「見どころマップ」があります。
雨竜側から登ると、「雨竜沼湿原」(コースガイド)を通ります。こちらの山小屋は「南暑寒荘」(MAP CODE:763 392 629*55)。道の駅「田園の里うりゅう」(登山口まで25km)が近くなります。
増毛町・暑寒荘 |
渓流の森・登山口 |
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