釧路湿原・鶴居村観光スポット(道の駅「阿寒丹頂の里」)

 道の駅「阿寒丹頂の里」は、温泉とレストランが敷地内、コインランドリーとコンビニ、ガソリンスタンドは4km圏内、利便性が非常に高い道の駅です。

 「阿寒丹頂の里」は駐車場が広く、車中泊専用駐車場、車中泊者用の朝食も用意されています(要予約)。道の駅自体も管理がよく行き届いていて安心です。



 道の駅からアクセスできる観光地は、東の鶴居村、南東の釧路湿原・塘路湖と、たくさんあります。以下、釧路市、鶴居村(つるい)、釧路町、標茶町(しべちゃ)、の広大な観光地を取り上げます。

 釧路市街の海鮮やクジラも味わってみたい、市街を散策してみたい。となると、どうしても3泊は必要な感じ、博物館を回ったり、カヌーに乗ったりすれば、もっと日数が必要です。釧路市と鶴居村のグルメ情報は「阿寒丹頂の里」に、「阿寒湖」については弟子屈町「道の駅摩周温泉」に記載しました。

 釧路湿原にはいくつもの(オート)キャンプ場があります。下に数か所示しています。どこのキャンプ場も同じですが、雨の後など水たまりなどで困ることがあるかもしれません。が、道の駅よりはキャンプ場の方が観光地にはぐっと近く、湿原を身近に感じることができます。またカヌー体験等はキャンプ場が発着場所の場合もあります。

 湿原東部は、「道の駅しらぬか恋問」からの方が15km近くなります。また北部は「道の駅摩周温泉」が近くなります。それだけ湿原が広いということなのでしょう。

 観光地はつぎの順でこのページに記載しました。釧路市街地のレストラン、釧路市出身の建築家・毛綱毅曠(もづなきこう)については「阿寒丹頂の里」に記しました。



●丹頂鶴と釧路市・鶴居村 [TOPへ]
紹介するスポットは画像上、オレンジ丸の部分
  • 釧路市
    ①阿寒国際ツルセンター(道の駅向かい)、②釧路市丹頂自然公園
  • 鶴居村
    ③鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ、④音羽橋、⑤鶴見台

 画像はタップすると、大きくなります。それでも小さければ、二本指で広げてください。赤は温泉、黄色と緑は観光スポットです。

釧路湿原と丹頂
釧路湿原と丹頂




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《① 阿寒国際ツルセンターGRUS》 釧路市のツルトップに戻る
 道の駅の名前が「阿寒丹頂の里」。丹頂を見ない手はありません。鹿児島などに渡ってくるマナヅルは渡り鳥ですが、丹頂は留鳥なので年中見ることができます。さらに釧路市内では2か所で丹頂を飼育・公開しています。鶴居村で600羽、湿原などを含め1,500羽、世界中あわせても2,500羽しかいないとのこと、貴重な鳥です。
 タンチョウヅルを観察できる場所、ひとつめは道の駅すぐそば、国道を渡ったところ(旧駅舎)に「阿寒国際ツルセンターGRUS」(要入場料)があります。ツルセンター、丹頂自然公園では、夏も冬もタンチョウを見ることができます。冬になると野生の丹頂がセンターや公園に集まってくるので、より多くのタンチョウが白い息を吐いて踊る雪中ダンスを見ることができます。

阿寒国際ツルセンターGRUS
阿寒国際ツルセンターGRUS
冬の丹頂
冬の丹頂(釧路市阿寒国際ツルセンター)


《② 釧路市丹頂自然公園》 釧路市のツルトップに戻る
 ふたつめ、「鶴公園」(釧路市丹頂鶴自然公園、0154-56-2219、釧路市鶴丘112)でも丹頂は飼育されています。道の駅から国道240号を15km南下です。
 夏の丹頂(野生)はばらばらに散らばって過ごしているので見つけるのが大変ですが、センターでも鶴公園でも大きな飼育檻の中で過ごす丹頂を見ることができます。下の画像は8月終わりに撮影したものです。

釧路市丹頂自然公園
鶴公園(釧路市丹頂自然公園)
夏の丹頂
夏の丹頂


釧路市動物園・釧路湿原野生生物保護センター》 釧路市のツルトップに戻る
 鶴公園から北へ6kmに「釧路市動物園」、東へ11kmに「釧路湿原野生生物保護センター」があります。丹頂鶴に特化しているわけではありませんが、こちらでも丹頂鶴を見ることができます。そればかりでなく、北海道にしかいないエゾモモンガなどの小動物、オオワシやシマフクロウなどの猛禽類を目にすることができます。下の「山花公園オートキャンプ場」をご覧ください。





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 鶴居村の丹頂は、雪の中で舞い踊る姿が全国放送のニュースで流れたりします。やはり白と黒と赤のコントラストが衝撃的。もし冬に訪れるのであれば、鶴居村は内陸部。きちんと宿を取った方が命に関する心配がないでしょう。
 村にはマスコットキャラクター「つるぼー」が目印の観光複合施設「つるぼーの家」(0154-64-5350、鶴居村鶴居東1-1-3;営業時間09:00-18:00夏は無休、冬期は17:00まで/月曜定休)があります。特産品のスペース、カフェスペースがあります。特産品のチーズは「第11回ALL JAPANナチュラルチーズコンテスト」で入賞しました。鶴居村は「日本で最も美しい村連合」に加盟しています。
 「つるぼーの家」の前が鶴居村役場、前庭につるぼーの電飾があります。夜になったら写真を撮るといいでしょう。
 宿泊については鶴居村の「日帰り入浴情報」を参考にしてください。温泉施設が宿泊施設になっています。

 つぎに紹介しますように、ツル観察にはとくによく知られた3つの場所があります(鶴居村タンチョウ撮影ポイント)。

鶴居村「つるぼーの家」
鶴居村「つるぼーの家」


《③ 鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ》 鶴居村のツルトップに戻る
 「つるぼーの家」に最も近い「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」。「つるぼーの家」隣の「セイコーマート鶴居店」(0154-64-2095)の交差点左側に「酪楽館」や「ふるさと情報館」への矢印があり、それをたどります。800mほど走って、酪楽館の角を左折します。すぐに行き止まり、「サンクチュアリ」です。給餌場とネイチャーセンター(ガイドセンター)、駐車場があります。

鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ
鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ・給餌場
冬の丹頂(サンクチュアリ給餌場)
冬の丹頂(サンクチュアリ給餌場)


 「サンクチュアリ」(09:00-16:00、10月~3月まで開館、火水曜定休/年末年始の時期また夏の半年は休館です)はタンチョウのネイチャーセンターです。タンチョウの生態やいつ頃(時期、時間)見ることができるか、なぜ頭頂部が赤いのかなどを教えてもらえます。給餌場のツルはサンクチュアリの開館・閉館に関係なく見ることができます。
 すぐ近くに給餌場(給餌は冬期のみです)があり柵で囲まれています。11月中旬(雪は少し積もるか積もらないかの時期)になるとえさ場に集まるようになり、12月中旬ころになると、数十羽の単位で給餌場に飛んでくるようになります。白雪と黒・紅のコントラストを見たいなら、やはり1月~2月です(求愛ダンスはだいたい2月が最盛期、3月~4月に産卵、30日間抱卵して雛がかえります)。降雪情報などはtwitterで(日高山脈の東側は遅くまで雪が降らないことがあります)。

《⑤ 鶴見台》 鶴居村のツルトップに戻る
 …、地図上の⑤番を先に説明します
 「鶴見台」(鶴居観光10景、MAP CODE 556 353 085*82)。こちらは「つるぼーの家」から道道53号を南下6km、左手にあります(駐車場は道路両側、トイレは左手)。道道沿いなので分かりやすいと思います。こちらも「サンクチュアリ」と同じように給餌場にツルが集まります。
 50mほど手前に青地の行き先案内(電光温度表示つき)に「鶴見台」の表示があります。
 道を渡って向かいにカフェ「どれみふぁ空」があります。食事、お茶がいただけます。


《④ 音羽橋》 鶴居村のツルトップに戻る
 「音羽橋」(MAP CODE 556 385 196*33)は厳冬期の早朝に一本足で立つツルが見える場所(ねぐら)として知られています。この橋からはツルが見えるのは早朝、夕方、眠りについている時間です。昼間は鶴見台などに食事に行っています(右画像のように、昼間に行ってもツルはいません、もしかすると代わりに鹿が出てきてくれるかもしれません、昼間でも全く人がいないと数羽橋の近くまで来ることもあるようです)。
 タンチョウがねぐらにしている場所(左画像)は橋から1km下流、右の画像からだと、鹿のいるところから500m以上下流になります。

鶴居村・音羽橋から見えるタンチョウ
鶴居村・音羽橋から見えるタンチョウ
音羽橋からの眺め(昼間)
音羽橋からの眺め(昼間)


経路
 MAP CODEに従えば、よほど古いナビでない限り最短で行き着くでしょう。迷ったら、つぎの経路を…。
 鶴見台から道道53号をさらに1kmほど南下。以下の画像のような道案内が現れます。この交差点を「音羽橋」の矢印に従って左折し、道道243号に入ります。3kmほどで雪裡川(せつりがわ)にかかる「音羽橋」が見えてきます。赤く塗られた橋なのですぐにわかります。


鶴居村「音羽橋」への道案内
鶴居村「音羽橋」への道案内


時間
 真冬の早朝が狙い目です、日の出時刻がだいたい06:00前後(要確認)。撮影場所の確保に皆さん苦心します。1時間前(05:00ころ)では橋の上はすでにたくさんのひと。観光バスやタクシーが数台駐まっているかもしれません(橋の両端、こっちとあっちに駐車場)。前の晩から駐車場で過ごす人もいるようです(簡易トイレが橋左側の駐車場に数基設置・右下画像に写り込み)。三脚を橋の上の撮影場所に置いておきます(場所確保)。

鶴居村・音羽橋の上
鶴居村・音羽橋の上
音羽橋左側駐車場
音羽橋左側駐車場


撮影場所
  ツルが見える側(下流)に歩道橋がついています。ツルはすぐ近くの流れにいるのではありません。1kmほど離れた下流にいます(要望遠レンズ)。撮影場所は橋の中央から少し右寄りです(川の両側から立木の枝が伸びていて、橋の中央から離れると枝が邪魔してツルが見えません)。またツルは薄暗いときだけいるのではなく07:00過ぎて明るくなってもいます。撮影に適した充分な光量になるまで粘るのもひとつの手です。フラッシュは使わない(そもそもフラッシュの光は届かない)。
防寒
  防寒対策をしっかり、基本の考えは「首」(首、手首、足首、耳、腰回り)を出さない、できるだけふわふわした服を複数枚重ね着。
 川の水蒸気がカメラのレンズについて霜が降りたようになります。靴は内側に毛の生えたブーツ、靴下2枚、ズボン2枚、ジャンパー2枚、インナーは裏起毛のもの・セーターなど、帽子(耳を覆えるもの・あるいは耳あて)、手袋(指先だけ出せるもの)。
 使い捨てカイロは自分の暖のためだけでなく、カメラやスマホの電池部を暖めるために必要です(なにもしないと電池残量がすぐに低下、テープで貼ったり輪ゴムで留める)。雪裡川は冬期凍りません。川は「サンクチュアリ」のすぐそばから流れてきています。撮影が終わったらすぐに温泉に入りたいですね。






そのほかの撮影ポイント》 鶴居村のツルトップに戻る
 そのほかのタンチョウ撮影ポイントは鶴居村のホームページを参考にしてください。また「ネイチャーセンター」には「タンチョウガイドブック」などの冊子が(タンチョウは1967年に地域を定めず種として国の特別天然記念物に指定されています)…、タンチョウ保護の歴史、タンチョウを見られる場所と地図、ひとつひとつの行動の意味などが説明してあります。撮影時にはフラッシュを使用しないよう求められています。ちなみにタンチョウのオスは「コー」、メスは「カッカ」と鳴きます。

 上に紹介したポイントばかりでなく、西の釧路市(釧路市は白糠町を挟んで飛び地になっています)を流れる「音別川流域」(道道241号初音橋MAP CODE:671 466 383*25)や東隣の白糠町、厚岸水鳥観察館霧多布湿原センター周辺でも見ることができます。
 丹頂鶴は釧路湿原一帯ばかりでなく、稚内や道央エリアでも見ることができます。探し出すのは難しいですが…。


●釧路湿原(釧路市・鶴居村・釧路町・標茶町) [TOPへ]
 釧路といえば、やはり湿原。湿原はラムサール条約登録地に日本ではじめて登録された湿原で、東西25km、南北36km、面積は227㎢(ほぼ2万ヘクタール)、日本の湿原の約60%を占めます。福島・群馬にまたがる尾瀬ヶ原(8㎢)と比べてもその桁違いの広さがわかります。そして釧路湿原国立公園は3万ヘクタールと広大。標茶町、鶴居村、釧路町、釧路市にまたがります。
 塘路湖をはじめたくさんの湖や沼があり、なかには「谷地眼」(やちまなこ)という底なし沼もあるといいます。噴き出す湧き水は20,000か所と言われ、湿原の水は冬期-20℃以下になっても凍りません。周りにはたくさんの展望台があります。湿原が遠すぎて実感が湧かない展望台もあります。

 湿原の木道を歩けるのは、これから紹介する「温根内ビジターセンター」、湿原の広さを実感できるのは、東の「細岡展望台」(このページ下の方でご紹介)、湿原の中を走る鉄道が走っているところです。
 湿原東部は「阿寒丹頂の里」よりは、「しらぬか恋問」からの方が15kmほど近くなります。


釧路湿原スポット 釧路湿原トップに戻る
紹介するスポットは画像上、黄色丸の部分

釧路湿原と展望台
釧路湿原と展望台





《① 釧路市湿原展望台・北斗展望台園地》 釧路湿原スポットトップに戻る
 「釧路市湿原展望台」(0154-56-2424、釧路市北斗6-11)は道の駅から南東へ27km。1Fはショップやレストラン、2Fは湿原を再現するフロア、湿原の動植物の生態をリアルに再現してあります。3Fと屋上は展望台で、360度のパノラマを楽しめます。
 この建物は釧路市出身の建築家・毛綱毅曠(もづなきこう)がデザインした建物(詳しくは「阿寒丹頂の里」を)。1984年の完成。下の画像に見えるように両翼に延びた壁、中央の角形と大きなガラス張りの窓のある円形を組み合わせた構造。デザインコンセプトは釧路湿原の「ヤチボウズ」だということです。ガラス張りの展望台に登れば、またまたびっくり、デザインの斬新さに驚くこと請け合い。潜水艦のブリッジみたいなところから外に出ることもできます。

釧路市湿原展望台
釧路市湿原展望台(釧路市)
釧路湿原・北斗展望台園地
釧路湿原・北斗展望台園地(釧路市)


 この建物からの遊歩道が湿原内で一番大きな遊歩道で、「北斗展望台園地」という一番大きな展望台(上の右画像)があります。湿原と言うよりミズナラの森の中をしばらく歩きます。途中、展望台やサテライト北斗展望台園地などの展望台が数か所にあり、湿原は高台からその広大さを実感するでしょう。かなり大きな起伏があったり、1時間ほどのコースです(GoogleMapは北斗展望台園地からの眺め)。遊歩道を行きますので、アクセスは徒歩のみです。

北斗展望地》 釧路湿原スポットトップに戻る
 すぐ近くには、「北斗展望地」という紛らわしい名前の展望台もあります。
 「釧路市湿原展望台」からは北へ800m、「北斗展望地」(MAP CODE 149 579 244*60、鶴居村)は道道53号・たんちょう舞ロード沿い。湿原に朝日が昇るシーンを見るには絶好のポジションと言われます。湿原を眺める時期としては秋・春がいいかもしれません。夏は木々が生い茂っています。大型車スペースもある大きな駐車場があります。





《② 鶴居村・温根内ビジターセンター》 釧路湿原スポットトップに戻る
 「温根内ビジターセンター」道の駅から東へ30km(0154-65-2323、阿寒郡鶴居村温根内、09:00-17:00/09:00-16:00[11月~03月]/火曜定休)からは湿原にある木道を1時間弱で散策できます。木道はGoogleMapでもたどることができます。まずはビジターセンターで動植物に関する概略を仕入れて、散策に取りかかると良いかと思います。

釧路湿原-温根内ビジターセンター
釧路湿原-温根内ビジターセンター(鶴居村)


 湿原の草木がすぐそばにあるため、「北斗展望台園地」よりは湿原を身近に感じることができるでしょう。時期によりますが、湿原というより草原を歩いている感じになることがあるかもしれません。

湿原を歩く
湿原を歩く





《③ 釧路町・夢ヶ丘展望台、達古武歩道(たっこぶ)》 釧路湿原スポットトップに戻る
 「夢ヶ丘達古武歩道」(ゆめがおか・たっこぶ・ほどう)は「夢ヶ丘展望台」(MAP CODE:149 716 559*58、釧路郡釧路町)と「達古武オートキャンプ場」(MAP CODE:149 689 694*17、釧路町達古武65-2)を結ぶ丘陵地の2.3kmの遊歩道。「温根内ビジターセンター」で説明されている「ヤチボウズ」の群落やわき水を観察できます(GoogleMapで見る)。約1時間のコースです(往復すると倍の時間、概略地図PDF)。歩道を登りきった先に「夢ケ丘展望台」があります。「達古武湖」のほとりにはオートキャンプ場(詳細はこのページの「キャンプ場」へ)があり、またカヌーでの散策ができます。「阿寒丹頂の里」からは東へ55km、「しらぬか恋問」からは北東へ40km。





《④ 標茶町・標茶町博物館ニタイ・ト》 釧路湿原スポットトップに戻る
 「標茶町博物館ニタイ・ト」(015-487-2332、標茶町塘路原野8線58-9)09:30-16:30/月曜定休(07月~08月は無休)。2018年夏にオープン。標茶町(しべちゃちょう)の自然と歴史を学べる博物館で、昆虫標本や標茶町の縄文時代から近代までの歴史、アイヌ文化に関する資料、動植物ジオラマを展示しています。「阿寒丹頂の里」から東へ52km、「しらぬか恋問」からは46km。

塘路湖畔歩道》 釧路湿原スポットトップに戻る
 「塘路湖畔歩道」は湖を眺めながらの散策ができます。縄文の遺跡やアイヌの文化にも触れられる散策道。塘路湖は周囲18km、釧路湿原国立公園内で最大の湖。散策路はふたつあり、所要時間は20分と30分です。塘路湖は冬は厚さ40cmほどの氷が張り、ワカサギ釣りも盛んです(12月で10cmほどの厚さ)。御神渡(おみわたり)の現象も見られます。釧路川から水が流れ込んでいますが、冬の間も川の方は凍りません、川の方がずっと深さは浅いのですが…。わき水のために水温が一定に保たれているのです。ナビの目的地はつぎに書きました「エコミュージアムセンター」が良いでしょう。

塘路エコミュージアムセンターあるこっと》 釧路湿原スポットトップに戻る
 南岸に「塘路エコミュージアムセンターあるこっと」(015-487-3003、標茶町塘路原野)があります。釧路湿原の動植物について紹介しています。
 距離は「阿寒丹頂の里」から東へ51km、営業時間10:00-17:00(11月~3月は-16:00)/水曜定休(学校が夏休みの期間は無休)。「しらぬか恋問」からは北東へ46km。入館料は不要です。

湿原展望台》 釧路湿原スポットトップに戻る
 …、キロ数は「ニタイ・ト」からの距離
 湿原にはほかに、「サルボ展望台」北へ1.6km(MAP CODE 576 870 426*25、川上郡標茶町塘路)、「サルルン展望台」北へ2.3km(MAP CODE 149 899 399*03、川上郡標茶町塘路)、などもあります。二つの展望台用の駐車場が国道391号沿いにあります(サルボ展望台・サルルン展望台駐車場 MAP CODE:576 870 275*60、トイレ等はありません)。駐車場から森の中を歩きます。住所はナビ設定にはほとんど役に立ちません。
 「二本松展望地」北へ3km(MAP CODE:149 898 217*00、標茶町塘路)。塘路湖の西端にある展望地。「地」とあるように展望台などはありませんが、釧路川の流れが広い緑地(その昔、牧場だったところ)の向こうに見え、湿原の広さを実感できます。駐車帯のみあります。観光客が足を向けるところではありませんが、なかなか良いところです。NHKの番組で紹介されたことがあります。
 「コッタロ湿原展望台」北西へ7km(MAP CODE 900 086 637*17、川上郡標茶町コッタロ)。道道1060号・クチョロ原野塘路線という釧路川沿いの道(未舗装)を走ります。ナビによっては北からの南下ルートを案内するかもしれません(南下コースだと距離が30km以上、この展望台まで舗装道)。道路脇に駐車場とトイレ、そこからすこし登って展望台。

釧路市湿原・コッタロ湿原展望台
釧路市湿原・コッタロ湿原展望台


 「キラコタン岬」(MAP CODE:149 800 582*42、鶴居村)という湿原の中の秘境もありますが、こちらはツアーに参加して、トレッキング装備で臨んでください。湿原は国立公園、またラムサール条約登録湿地なのでほとんどが立ち入り禁止区域、携帯の電波が届きません。またクマの出没地域です。たびらい紹介

シラルトロ橋》 釧路湿原スポットトップに戻る
 「シラルトロ湖」東岸の国道391号にかかる橋。これといって特徴のある橋ではありませんが、西に広がる湖とその向こうの湿原を見るにはちょうどよい立地の橋です。沈む夕日を眺めるのに絶好のポイント。1km北上すると、左手に駐車帯があります。湖を越えて北西方向に下に紹介の「スガワラカヌー発着場」があります。

スガワラカヌー発着場》 釧路湿原スポットトップに戻る
 湿原の水に触れて、もっと湿原を感じたいと思ったときは、釧路川カヌーツアーに参加という方法があります。湿原の東の方に位置する、「スガワラ」はカヌーポート(発着場)になっています(MAP CODE:900 027 799*25、標茶町字クチョロ原野)。下の「カヌー・クルーズ体験」をご覧ください。

釧路湿原コッタロのスガワラ
釧路湿原コッタロのスガワラ(標茶町)





《④ 標茶町の北・多和平展望台》 釧路湿原スポットトップに戻る
 湿原で最北「多和平展望台(たわだいら)」(MAP CODE:462 686 152*77、標茶町標茶788-5)。二千ヘクタールの敷地に数千頭の牛、数百頭の羊が放牧されています。日本一の広さの町営牧場「地平線の見える大牧場」。なんといっても360度の地平線が魅力です。夏は緑の平原、厳寒期の冬は雪原が広がります。「ふれあい牧場」つきのレストラン「グリーンヒル多和」があり、食事、焼きたてパンをいただけます。
 料金の安い「多和平キャンプ場」(問合せ015-486-2806グリーンヒル多和)あり(炊事場、水洗トイレあり。レンタル用品はありません)。
 道道1040号経由です、冬期夜間は除雪なし。「阿寒丹頂の里」から北東へ71km、「しらぬか恋問」から北へ79km、同じ標茶町の塘路湖からでも北へ42km。この展望台は弟子屈町がぐっと近くなり、道の駅「摩周温泉」から南東へ21km。

釧路市湿原・北部
釧路市湿原・北部


●ノロッコ号・冬の湿原号と細岡展望台 [TOPへ]
観光列車と細岡展望台


釧路市湿原と細岡展望台
釧路市湿原と細岡展望台


《🚊 夏のくしろ湿原ノロッコ号》 観光列車と細岡展望台トップに戻る
 列車の車窓から湿原を眺めたいときには「くしろ湿原ノロッコ号」があります。運転期間が6月~9月。運転期間中も、休みの期間がありますので、HP上でご確認ください。6月20日~9月10日までは休みなしです。釧路駅~塘路駅間の運転、途中「釧路湿原駅」(釧路郡釧路町字トリトウシ原野南5線)に停まります。1日最大2往復(その時々の事情により運航されない日もあり)。自由席は一両のみ、前もって釧路湿原側の指定席(向かい合わせ6人がけテーブル席・指定席は3両の客車にあります)を取ることをお勧めします。客車内の様子をご参考に。湿原は列車の両側に見えるところもありますが、やはり西側(6人がけテーブル席)が中心です。テーブル席が取れなかったら、「こっちだって見えるんだぞ」と自分を慰めましょう。「ノロッコ号」は2019年運行30周年を迎えました(運行日など列車編成2022時刻表)。
 「JR釧路駅」(0154-24-3176、釧路市北大通14丁目1−78)は「阿寒丹頂の里」から南東へ33km、「しらぬか恋問」から東へ18km。

釧路湿原駅
釧路湿原駅


《🚂 SL冬の湿原号》 観光列車と細岡展望台トップに戻る
 冬期は蒸気機関車「SL冬の湿原号」が湿原・雪原を走ります。運行期間は1月下旬~3月中旬までの金~日曜日および祝日を中心に運行。全車指定席、予約が必要です。お弁当も予約販売のみです。カフェカーが連結されます。1時間半をかけて釧路・標茶間を走ります。往復は釧路を11:00過ぎ出発、16:00前に到着です。標茶町で折り返し、お昼を標茶町で摂りますが、食事処まで係の人が案内してくれます(運転日・時刻・運賃・予約)。

細岡展望台・細岡ビジターズラウンジ》 観光列車と細岡展望台トップに戻る
◯「釧路湿原駅」のすぐ近く「細岡展望台」(釧路郡釧路町達古武22-9)は湿原がもっとも大きく・広く見えるところ。こちらは湿原の東側、刻々と色を変える美しい湿原の夕日を眺めることができます。展望台の近くには「細岡ビジターズラウンジ」(0154-40-4455)があり、薪ストーブの火を見ながらゆっくりとした時間を過ごすことができます。軽食・喫茶のコーナー、またお土産の販売もしています。湿原の展望台ではここが一番のおすすめ。

釧路湿原・細岡展望台
釧路湿原・細岡展望台

 (再掲)なお「細岡展望台」と「釧路湿原駅」は「しらぬか恋問」からは43km、「阿寒丹頂の里」からは58kmです。白糠からの方が15kmほど近くなります。

細岡ビジターズラウンジ
細岡ビジターズラウンジ


●⛺キャンプ場(釧路市阿寒町・鶴居村・釧路町・標茶町) [TOPへ]
 以下、キャンプ場を5か所(①②釧路市阿寒町2か所、③鶴居村、④釧路町、⑤標茶町2か所)紹介します。いずれも夏の開設、湿原東に位置するキャンプ場は大雨の場合、キャンプグラウンドが浸水することがあります。

釧路市湿原キャンプ場
釧路市湿原キャンプ場


《①釧路市阿寒町 阿寒丹頂の里のキャンプ場》 キャンプ場トップに戻る
 道の駅「阿寒丹頂の里」のキャンプ場「自然休養村野営場」は駅舎すぐ近くにセンターハウスがあります。「敷地内の店」(別ページ) をご覧ください。

《②釧路市阿寒町 山花公園オートキャンプ場》 キャンプ場トップに戻る
 「山花公園オートキャンプ場」道の駅から南東へ20km(0154-56-3020、釧路市阿寒町下仁々志別11−34)。山花公園内のキャンプ場。公園は路湿原の西に位置し、面積は570ha(東京ドーム120個分)開設期間6月1日~10月20日。フリーテントサイト、スタンダードカーサイト、キャンピングカーサイト、コテージあり(料金は1区画あたりで設定)。屋根付き炊事棟、屋根付きバーベキュー棟。トイレは洋式と和式。売店、シャワー室、ランドリーあり。ゴミ処理可(入場時にゴミ袋をもらう)。レンタルの毛布やテント、炊飯器、マウンテンバイクなどあり。予約は電話かネット(そうだキャンプへ行こう)で。料金は6月1日~6月30日、9月1日~10月20日の日曜~木曜日で割安に設定(夏休み期間、金土や祝日前日は通常料金です)。
 近くに「釧路市動物園」(歩いてすぐ、車で2.5km南)、温泉宿「山花温泉リフレ」(日帰り入浴あり、車で南へ2.8km)、乗馬や曳き馬、馬車が楽しめる「釧路市ふれあいホースパーク」(南へ2.5km)があります。
 「釧路市動物園」は通常の動物園同様、世界の動物を展示していますが、目玉として「北海道ゾーン」があり、ここにはタンチョウヅルを初め北海道にしかいないエゾリスやエゾモモンガ、そして植物コーナーにはエゾノクサイチゴ、エゾオオサクラソウなどたくさんの動物、植物を展示しています。
 さらに、東へ8km「釧路湿原野生生物保護センター」(0154-56-2565、釧路市北斗2-2101)09:30-16:30(冬期は閉館が30分早まります)/水曜定休。環境省の施設、2021年リニューアル。展示施設と研究施設に分かれ、展示施設が一般に公開されています。シマフクロウやタンチョウ、ワシなど絶滅の恐れのある野生生物の保護や道東の自然情報提供します。

《③鶴居村 鶴の里キャンプフィールド》 キャンプ場トップに戻る
 「鶴の里キャンプフィールド」つるぼーの家から南へ9km・鶴見台から南へ3km(0154-65-2225、鶴居村幌呂下幌呂)夏期営業4月下旬~11月・冬季営業12月~3月下旬。利用料が1人あたりで、とくに冬期は高くなる。2食分の食事セット(ジンギスカンと朝食、海鮮と朝食)あり。手ぶらキャンプ可。鶴居村市街地の「ホテルTAITO」(0154-64-3111、北へ9km)の日帰り入浴(11:00-22:00)を利用可。facebook。第一トイレは建物が簡易トイレみたいな造りだが、ウォシュレット。屋根付き炊事場あり。
 全体的にまだ設備がきちんと整っていない印象を受けます。が、親子連れのタンチョウがキャンプサイトを横切っていく姿を目にすることもあります(よそではお目にかかれません)。またシマエナガやゴジュウカラなどの野鳥も多い。

《④釧路町 達古武オートキャンプ場(たっこぶ)》 キャンプ場トップに戻る
 「達古武オートキャンプ場」(0154-40-4448、釧路郡釧路町達古武65-2)5月~10月の開設(問合せ:2022冬キャンプ)。カヌー、マウンテンバイク、テント、マット、シュラフはレンタルできます。ランドリーや食堂完備。格安ロッジがあります(レンタルマットレスあり、夏場は虫が多くロッジを借りた方が良いかもしれません、要予約)。暖炉のあるセンターハウスがあります。ゴミ処理可。「夢ヶ丘達古武歩道」のすぐ近く、GoogleMap

《⑤標茶町ほぼ南部 塘路元村キャンプ場》 キャンプ場トップに戻る
 「ノロッコ号」の終点、塘路駅近くにも「塘路元村キャンプ場」(受付:レイクサイド塘路、015-487-2172、5月~10月開設)があります。カヌーツアーあり。塘路湖の南西岸にあたります。近くに標茶町博物館「ニタイ・ト」(015ー487ー2332、川上郡標茶町字塘路原野北8線58番地9)があります。

《標茶町北部 多和平キャンプ場》 キャンプ場トップに戻る
 標茶町ほぼ最北 北の方に、湿原が360度見えるという「多和平展望台」(川上郡標茶町字標茶798-1、5月~10月開設)にもキャンプ場(問合せ先:グリーンヒル多和、015-486-2806)があります。グリーンヒル多和にはレストランや売店があります。北西方向に道の駅「摩周温泉」があります。

釧路市湿原・北部
釧路市湿原・北部


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 釧路湿原を流れる「釧路川」、そのカヌー体験については「釧路川・釧路湿原カヌー体験ツアー」をごらんください。釧路湿原は釧路川の「中間エリア」「下流エリア」に当たります。
 なお源流部については屈斜路湖からスタートする「初めての釧路川源流部カヌー」があります。

いずれも塘路湖そば2軒》 カヌー・クルーズ体験トップに戻る
 塘路湖から出発するカヌーツアーは「レイクサイド塘路」ニタイ・トから北へ200m(015-487-2172、標茶町塘路原野北8線73)が扱っています。営業時間09:00-17:00・冬季09:00-16:00。JR釧網本線の塘路駅で下車、徒歩20分程度でお店に到達、ツアーに参加の方のみ駅まで送迎可。「塘路~細岡」、「塘路湖~アレキナイ川」、釧路川の「早朝ツーリング」、「ロングコース」などが準備されています。冬期もアレキナイ川のコースは運行中です。

 「塘路ネイチャーセンター」ニタイ・トから南東へ4km(MAP CODE: 576 784 321、015-487-3100、標茶町塘路北七線86-17)08:00-17:00。湿原下り、一日コース、丹探鳥ツアーなどこちらも多くのプランを取り扱っています。「予約」。カフェ・軽食の「メリーさんのひつじ」あり。


釧路港クルーズ》 カヌー・クルーズ体験トップに戻る
 「釧路観光クルーズ船シークレイン」(facebook)で釧路港の夕日・ナイトクルーズがあります。世界三大夕日を眺めるのに「サンセット・ナイトクルーズ」が準備されています。





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釧路市湿原・北部
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釧路湿原・南部
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