羽幌町 焼尻島・天売島
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羽幌に来たなら「焼尻島(やぎしりとう・東側の島)」、「天売島(てうりとう・西側の島)」へ。
両島に渡るには羽幌沿海フェリーで。
〔地図〕
羽幌フェリーターミナルに以下のような便利な地図(下の画像、一部のみ複写)がおいてあります。A2の大きさで焼尻島と天売島の地図、主な観光スポットについて案内があります。とっても便利。
〔フェリー乗り場(再掲)〕
「羽幌フェリーターミナル」道の駅から北西へ900m(羽幌沿海フェリー0164-62-1774、羽幌町港町1丁目51番地)。天売島、焼尻島へのフェリー発着場。フェリー「おろろん2」と高速船「さんらいなぁ2」が運航しています。車を積む場合は予約必須。車がなければ予約不要(30分前くらいに乗り場へ、運賃は現金払い)。〔🗾Googleマップ〕。
焼尻までフェリーで1時間、高速船(車両積載不可)で35分、天売までフェリーで1時間45分、高速船で1時間5分。焼尻島-天売島間も運航、両島間は高速船だとわずか15分です。冬の期間も運航していますが、一年を6期間に分け、期間ごとに運航本数が異なり、冬は1日1本、お盆の時期は全部で6本(往復12本)も運航します。運航時刻表、運賃、予約。
夏の運航時間だと羽幌朝一番のフェリー、焼尻最終に乗れば、6~7時間島で活動できます。天売島に渡るのでも6時間は過ごせるでしょう。ただし、夜の海鳥を見たいとか、小型ボートによる早朝海鳥観察に参加したいとか、夕焼けをカメラに収めたいとなれば、一泊する必要があります。
フェリーの一等席はふわふわ座席、二等はカーペット敷きの部屋。二等を選んだら、頭を進行方向に向けてごろ寝しましょう。身体の側面を進行方向にするとすぐに気分が悪くなります。
〔モデルコース〕 …(両島概観トップに戻る)
ふたつの島を巡るのに「天売・焼尻モデルコース」があります(天売島観光マップ、焼尻島観光マップ いずれもPDF)。羽幌観光協会の「天売島・焼尻島観光案内マップ」(PDF)がさらに数種類の地図を提供しています。
「女子旅モデルコース」は札幌発着の1泊2日コース、焼尻島と天売島を巡ります。サフォーク種の羊肉を食べたり、レンタサイクルに乗ったり、漁船クルーズを楽しめます。ツアーやパック旅行ではないのでバスや船、レンタサイクル、旅館などは事前に予約する必要があります。フェリーで島に渡る場合にも大いに参考になります。
日帰りの「天売焼尻島2島日帰り(PDF)」というツアーもあります。札幌7:00発、札幌22:00着、かなりの強行軍のようです。
〔両島の見所(再掲)〕 …(両島概観トップに戻る)
〔商業施設など〕 …(両島概観トップに戻る)
〔宿泊〕 …(両島概観トップに戻る)
《道路》 …(焼尻島トップに戻る)
焼尻島には①島の周囲を巡る「道道255号」(島一周10kmほど)と、②その中間を東・会津藩士の墓から西・鷹の巣園地まで延びる細い「オンコ海道」があります(車通行可部分は2.5km、離合用の待避所が7か所ほど)。車の場合、6/1~8/31まで「反」時計回りに一方通行
①道道255号が島沿岸部をめぐっています。これが島の北と南を走る島一周道路。ガソリンスタンドはありませんが、羽幌を発つ前に満タンにしておけばいいでしょう。②一方、オンコ海道も島の東から西の「鷹の巣園地」(🅿🚻四阿あり)まで一応延びています。園地は西の海上に浮かぶ天売島の眺望が開ける処です。ですが、海道は東側・会津藩士の墓からオンコ林出口にある公衆トイレ・駐車場までの約900mは原生林保護のため自動車の通行ができません(焼尻島観光マップの下の方、ピンク道路点線部)。東と西それぞれ、ゲートが閉まっています、途中にもゲートがあります。オンコ海道を車で走ろうとすれば、西の「鷹の巣園地」(🅿🚻四阿あり)までいったん行って、東に戻らなくてはなりません。距離は3.5kmなので自転車の方がいいかもしれません(帰り道のことを考慮して!)。
〔レンタサイクル・観光タクシー(マイクロバス)〕 …(焼尻島トップに戻る)
「レンタサイクルうめはら」(01648-2-3559、羽幌町大字焼尻 フェリー乗り場)営業期間5月~9月20日。レンタルできる車種:自転車、電動自転車。料金安い。けっこう坂が多いので、○電動自転車がおすすめ。ママチャリは古い自転車があるのでよく選ぶこと。タイヤの溝確認、ブレーキ確認、空気は自分で入れる(虫ゴム交換しないといけないかも…)。釣り体験貸し用具あり。支払いは現地で現金で 🗾。
フェリー乗り場に自転車置き場(小屋)が作ってあります。フェリーの到着時刻にはおばさんがその近くにたたずんでいます。料金を支払い(現金のみ)、地図をもらって、食堂の開いているところを教えてもらいます(食堂は6月以降に開くようです)。
「焼尻観光ハイヤー」(090-9714-2552、羽幌町焼尻白浜321)5月~9月。貸し切りではなく、乗り合い観光バスなので料金は安い。所要時間は75分。雨の日は重宝するでしょう、また島の人のおしゃべりを聞けるのは泊まらない限り無理なのでそのあたりもよい点です。住所は島の南東側、焼尻島灯台のあたりですが、フェリー乗り場で看板付きのマイクロバスが待っています。心配なら、電話で予約。空席があれば乗せてくれます。
「布目旅館観光ハイヤー」(090-3238-5132、羽幌町焼尻東浜187)5月~9月。焼尻観光よりはフェリー乗り場に近い「布目旅館」(01648-2-3311)の経営。料金などの条件は上と同じです。フェリーを下りると、マイクロバスあるいはおじさんが待っています。
焼尻島のスポット、オンコ原生林とめん羊牧場をはずさないようにしましょう
《ハートの坂道》 …(焼尻島観光案内に戻る)
「ハートの坂道」(MAP CODE:929 381 617*51)。フェリーターミナルから西へ「厳島神社」(問合せ01645-7-1615)への細い坂の最初の部分。昭和初期、ニシン景気にわいた頃、島民のタンスには札束がぎっしり詰まっていたとのこと。その頃は島民も3,000人、この坂道の両側に歓楽街が灯りをともしていたとのこと。今はその名残もすっかり消え、細い坂道だけになってしまいましたが、路面を見てみると色塗りのハートマークが至るところに。恋人と訪れ何個あるか数えてみましょう。恋♥が成就すること請け合い。〔🗾Googleマップ〕。
《会津藩士の墓》 …(焼尻島観光案内に戻る)
「会津藩士の墓」オンコ原生林入口(羽幌町焼尻東浜)。1807(文化4)年ロシア艦隊が利尻島を襲撃するという事件が起きました。幕府はこれにすぐに反応し、会津藩250名、のちに総勢1558名を北方警備にあたらせました。ロシア軍との直接衝突はなかったものの、帰還命令により1808(文化5)年樺太出兵の藩士が帰還途中、船が嵐に遭い難破。51名が命を落としたとのこと。流れ着いた遺体(病死の説あり)が島民により手厚く葬られたとのことです。墓には「会津小原内匠忠貫・文化五年戊辰(名前と日付)」、もう一つの墓には「会津山内一学豊忠・文化五年戊辰」の文字が刻まれています。宗谷岬や利尻島にも会津藩士の墓はあります。そして60年後幕末には会津藩士は再度、北海道に送り込まれることになります(余市)。〔🗾Googleマップ〕。
《オンコ原生林》 …(焼尻島観光案内に戻る)
「オンコ原生林」(羽幌町焼尻)。国の天然記念物に指定されている焼尻島の自然林、島の東半分に広がっています。森の中にはオンコ(イチイ)ばかりでなく、ミズナラ、イ タヤカエデ、キハダ、シナ、ホウ、ナナカマド、ハンなど50種類の樹木が育っています。原生林は長年の風雪に耐えてきたため、まっすぐ天に向かって生長した木はほとんどありません。枝が地上すれすれから四方に伸びているもの、太い枝が腰掛けみたいになっているもの。こうした樹相は「希有性森林相」と呼ばれているそうです。島ならではの風雪の過酷さを物語るものです。紹介記事。〔🗾Googleマップ〕。
原生林は島(5.21平方キロメートル)の東1/3の面積を占めます。森の中は約900mの遊歩道が通っています。小さい分岐(案内板あり)がたくさんあり、オンコの荘、鶯谷の姥松、雲雀ヶ丘公園など見るべき処もたくさんです。自然の脅威を目の当たりにしましょう。
交通手段は徒歩か、自転車(原生林の中は車は通行不可)。レンタサイクルは借りるときに、自転車の状態をよく確かめて借りましょう。電動の方が比較的新しいのと島は結構さかが多いので、電動を借りることをおすすめしますが、これもタイヤやブレーキばかりでなく、バッテリー充電状態の確認を忘れずに。また途中に自販機などもないので、飲料水等の準備もお忘れなく。
東側入口は「会津藩士の墓』、そこから原生林観察を終えて、つぎのめん羊牧場、西端の鷹の巣園地で東に折り返し(ここまで3.4km)、白浜海岸、焼尻島灯台を見て(ここまで3.2km)、フェリー乗り場まで帰ってくる(ここまで2km)と、合計8.6km(自転車だとどこにも寄り道せずに1時間程度)。時間があれば徒歩でのトレッキング、少し急いでレンタサイクル、1時間少々で島を巡りたければ、乗り合いの観光タクシー(原生林の中にはもちろん入りません)がよいでしょう。朝一番の高速船に乗れば、お昼頃天売島(あるいは羽幌)に向かえます。詳しい地図は上の道路(焼尻島観光マップ)を参照。
携帯電話の電波や、Wi-Fiは拾えないと思った方がいいでしょう。地図などはあらかじめダウンロードしておくとよいかと思います。
《めん羊牧場》 …(焼尻島観光案内に戻る)
「めん羊牧場」はニシンの不漁対策に1962(昭和37)年、羽幌町が導入し、2008(平成20)年その味の素晴らしさに、北海道洞爺湖サミットに肉が提供されました。一時閉鎖が取り沙汰されましたが、2024(令和6)年株式会社焼尻めん羊牧場島を設立、現在も経営が継続中です。〔🗾Googleマップ(連絡道上にスポットを置いています)〕。
オンコ原生林の抜けるとすぐ、丸屋根の羊舎(羽幌町焼尻緑岡)があります。牧場内への立ち入りはできません。広い牧場内にパンダのように黒白の毛をまとった羊がたくさん見えるでしょう。飼育頭数は500頭。もう少し西に進むと、牧場の真ん中を町道(道道255号とオンコ海道の連絡道)が走っています。連絡道からも羊がよく見えることがあります。「焼尻島灯台」近くに羊舎(羽幌町焼尻白浜257-1)がいくつも並んだところがあります。ここが牧場の中心地ですが、あまり期待しない方がよいでしょう。牧場内への立ち入りはできないので道路から眺めるだけです。
焼尻島では毎年8月最初の土日、島のサフォーク種の羊肉(高級羊肉プレ・サレ)をふるまう「焼尻めん羊まつり」(焼尻港フェリーターミナル)が開かれます。経営の引き継ぎで、2024年は中止になりましたが、2025年はきっと開催されるでしょう。開催されなかったら、フェリー乗り場の「島っ子食堂」へ。ラムの焼肉ばかりでなく海鮮丼もいただけます。〔🗾Googleマップ〕。
《鷹の巣園地》 …(焼尻島観光案内に戻る)
「鷹の巣園地」(問合せ01648-2-3993、羽幌町焼尻字緑岡54-1)。オンコの原生林を抜けた後、島の西へと移動すると鷹の巣園地。ここは海に向かって視界が開けています。そればかりでなく、その先にはど~んと横たわる天売島、ほんの4km先です。北に目を転ずれば、80km先の利尻の島影がぼんやりと見えるかもしれません。ここは標高94m、焼尻島の最高峰なのです。駐車場🅿、トイレ(水の使用は5月初旬以降・飲用はできません、トイレはあまりきれいではありません)、展望所があります。〔🗾Googleマップ〕。
《焼尻島のキャンプ場・海水浴場》 …(焼尻島観光案内に戻る)
「白浜野営場」焼尻フェリーターミナルから3km南下・道道255号(問合せ0164-68-7007)開設期間5月~9月。島の南岸にあり、景色が最高。炊事場、簡易水洗トイレ、冷たい水のシャワーあり。ごみ持ち帰り。風が強いので、テントを持って行かれないように。建てるときだけではなく、夜中も注意して。〔🗾Googleマップ〕。
すぐ先の海岸に降りると(階段あり)、白浜海岸。ここは海水浴場。白浜と呼ぶには砂場が少ないですが、島のほかの場所に比べれば、砂浜です。開設期間はキャンプ場と同じ。脱衣場はキャンプ場にあります。まだ海で冷えた身体にはきっと堪える水のシャワーがあります😲。
東へ800m、白亜灯台と呼ばれる「焼尻島灯台」。海側に「神威岩」があり神居岩照射灯が建っています。ゴマフアザラシの上陸地(越冬地)です。秋にやってきて春先に北に帰ります。10月くらいには数は少ないものの姿を見せるようです。
《羽幌町焼尻郷土館(旧小納家住宅)》 …(焼尻島観光案内に戻る)
「羽幌町焼尻郷土館(旧小納家住宅)(おのけじゅうたく)」(羽幌町大字焼尻字東浜183)開館期間5/1~9/30・09:00-16:00。入館有料。北海道指定有形文化財、羽幌町重要文化財、1978(昭和53)年焼尻郷土館として開館。この建物は元々、小納宗吉が1900(明治33)年に建てた木造2階建ての住宅。屋根の尖塔など贅を尽くした洋風建築です。小納家は漁業だけでなく、呉服、雑貨商を営み、建物は宿泊施設や郵便局舎(現在も隣が郵便局)としても使われました。昭和の後半に入り町に寄付されました。明治から昭和にかけての島の生活を見ることができます。紹介記事。駐車場🅿は1台分。〔🗾Googleマップ〕。
《食事処・商店・旅館》 (焼尻島トップに戻る)
《道路》 …(天売島トップに戻る)
道道548号が島内(島一周12kmほど)をめぐっています(車の場合、6/1~8/31まで時計回りに一方通行)。展望台などの観光スポットは道道にぶら下がる形でくっついています。以下、島の一番北にある「ゴメ岬」から西の(絶対外せない)「赤岩展望台」まで進み、島の南岸からフェリーターミナルまで戻ることにしましょう。
天売島に関するFAQ。4月~7月が海鳥の繁殖時期、5月は渡り鳥の渡りの季節。ウトウが魚を咥えて帰巣するのは3月~7月の日没から。黒いケイマフリは4月~7月海に漂う姿が見られるでしょう。ウミガラス(オロロン鳥)生息数はようやく二桁になり現在35羽ほど。
《レンタサイクルなど》 …(天売島トップに戻る)
島に渡ってからの移動手段はレンタサイクル、あるいはガイド付き観光バスや観光ハイヤーがあります。
島のけっこうきつい坂道を考慮すると、レンタサイクル、それも電動自転車が安心でしょう(ただし島の最高点は180mほどあり、登りも下りもけっこう怖い思いをするかもしれません、とくに下りは無理しないように)。焼尻の自転車に比べれば、ずいぶんと手入れがされています。ただしタイヤやブレーキ、バッテリーは必ず自分で確認を。「おろろんレンタル」2Fには島の「文化財」展示室(天売ふるさと館)があります。
〔レンタサイクル〕 いずれも🗾フェリーターミナルにあります
《天売島ツアー》 …(天売島トップに戻る)
天売島の魅力は海鳥。海鳥を見るためのツアーがいっぱいです。夜中、早朝のツアーもあるので気をつけて。原則2名以上で実施。予約はHPへ。
〔バス〕
「ぐるっと天売島一周ツアー」(催行期間4月19日~9月30日)所要時間90分。4月、5月は1日1回、6月~8月初旬は1日2回、残りの8月は1日3回、9月は1日2回の催行。
「ウトウの帰巣ナイトツアー」(催行期間目安 4月中旬~7月中旬、繁殖時期に合わせ催行されます)18:50ころ宿泊先に出迎え。所要時間90分。
「春の天売島 渡り鳥観察ツアー」(催行期間5月)早朝05:45-07:30。「天売マフレ」に集合(宿泊先、港からの無料送迎サービスあり)。 「海鳥繁殖地&野鳥観察ツアー」(催行期間4月20日~7月21日)08:15-10:00。「天売マフレ」に集合(宿泊先、港からの無料送迎サービスあり)。黒崎海岸のウミネコ、赤岩展望台からケイマフリを観察します。
〔漁船〕
「海鳥アドベンチャークルーズ」(天売島観光船090-8425-9859 三名以上で運行)GW~7月下旬運行。ケイマフリやオロロン鳥(ウミガラス・天売島には30羽ほど棲息)などの海鳥だけでなく、岩場でごろごろしているアザラシも観察できます。海上、崖下からの観察です。朝が早い(06:00出発)、夕刻発あり(18:30)。朝出発、夕刻出発、いずれも島に泊まる必要があります。上のバスツアーなどに比べれば、かなり高額。予約はHPへ。
《ゴメ岬》 …(天売島観光案内トップに戻る)
「ゴメ岬」FTから北へ400m(MAP CODE:929 369 739*70、天売町弁天)。北の利尻島島影が見えるかもしれないところ。〔🗾Googleマップ〕。
《観音岬展望台》 …(天売島観光案内トップに戻る)
「観音岬展望台」FTから西へ2.7km・道道548号経由(MAP CODE:929 338 577*50、羽幌町天売観音崎)。天売島、圧倒されるほどの大絶壁と海鳥の大群の飛翔が見られるところ、もちろん海鳥やオオワシも。晴れていれば北方に利尻島が見えます。展望台の先っちょから♡型(崖崩れ)が見られるかもしれません。入口に「観音岬園地」の看板あり。駐車場から100mせずに展望台です。7台分の駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
《海鳥観察舎》 …(天売島観光案内トップに戻る)
「海鳥観察舎」FTから4.5km南西へ・道道548号経由(MAP CODE:929 306 368*73、羽幌町天売)。道道548号からの分岐に駐車スペース🅿が設けられています。海の方に100m歩いて行くと階段があり、すぐに観察舎(海鳥の繁殖地の中心にあります)。観察舎の中には大きな窓、古びた50倍の望遠鏡(鳥の細かな活動が手に取るようにわかります、感染が心配な人はアルコールの布などを持参)。100万羽の海鳥の数が実感できるところ。〔🗾Googleマップ〕。
《天売島灯台(初代)》 …(天売島観光案内トップに戻る)
「天売灯台(初代)」FTから4.5km南西へ(観察舎からは400m南下)・道道548号経由(MAP CODE:929 306 032*38、羽幌町天売島千鳥ケ浦)。1952(昭和27)年12月設置のコンクリート灯台。海からの高さ184.5m。中にはすでに何もなく遺跡となっている。〔🗾Googleマップ〕。
その後1968年、北端にあたらしい天売島灯台(MAP CODE:929 369 397*73)、西端に赤岩崎灯台が設置(名前は譲ったものの、こちらが初代の後継)。新しい天売島灯台はゴメ岬の少し南に赤白の姿を見せています。1968年11月に設置された白地に赤横帯の2本塔型の灯台。 🗾。
○《赤岩展望台・赤岩埼灯台》 …(天売島観光案内トップに戻る)
「赤岩展望台」(MAP CODE:929 275 440*63、羽幌町天売千鳥ケ浦)。海にせり出した感じの展望台のあるところ。海から屹立する赤岩を眺められます。時期がうまく合えば、ウミガラス、ウトウ(集団帰巣は日没後)が見られます。また海に向かう斜面にはウトウの巣穴が何百、何千とみられます(巣穴は40万個、ウトウ成鳥80万羽と言われます)。〔🗾Googleマップ〕。
「赤岩展望台(あかいわ)」が天売島の絶景スポット。ウトウは天売島が世界最大の繁殖地。40万羽のウトウがいると言われます。海辺にはたくさんの穴ポコ巣が掘られています。ウトウはくちばしに何匹もの魚を挟む姿で有名です。子育てのためのけなげな姿。展望台近くにたくさんの巣があります。そして夕方になるといっせいに巣に帰ってくるので空がウトウで黒くなります。巣穴に戻ってきたウトウと餌を狙うカモメとの間でたびたび死闘が繰り広げられます。
「赤岩崎灯台(あかいわさき)」(MAP CODE:929 275 443*87、羽幌町天売千鳥ケ浦)。展望台への途中にある白亜灯台、遊歩道すぐそばに建っています。高さ10メートル、海面からの高さは137メートル。🗾。
肝心の赤岩は左画像のように切り立った岩。周辺にはたくさんの鳥が昼間も飛びます。右画像は「オロロン鳥」だったらいいな。
《黒崎海岸》 …(天売島観光案内トップに戻る)
「黒崎海岸」FTから東回りで3.6km・赤岩展望台から1.9km・道道548号沿い(MAP CODE:929 278 487*07、羽幌町天売)。北岸の展望台などが高い崖だったのに対し、こちらは海が近くの観鳥スポット。ウミネコの繁殖地になっています(ウミネコとカモメはよく似ていますが、ウミネコのくちばしと尻尾には黒い帯があります。ウミネコは柔道有段者と覚えておくといいでしょう)。繁殖期には卵を抱いた親鳥、産毛のひな鳥を見ることができます(子どもにかまうと親鳥が攻撃してきます)。未舗装の駐車スペース🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
《休憩舎ノゴマ館》 …(天売島観光案内トップに戻る)
「休憩舎ノゴマ館」FTから南西へ2.5km・町道沿い(MAP CODE:929 338 025*26、羽幌町天売)。島の中央部にあって、その名のとおり、休憩舎。水回り、トイレ🚻完備ですが、寝泊まりはできません。また水は飲用ではありません。周囲は森、海鳥とはまた異なる野鳥、クロツグミ、キクイタダキなど、また休憩舎の名前にもなっているノゴマがたくさん。〔🗾Googleマップ〕。
《鰊番屋(史跡・宿泊施設)》 …(天売島観光案内トップに戻る)
「天売にしん番屋」FTから南西へ2.6km・黒崎海岸から北東へ1.2km・道道548号経由(MAP CODE:929 309 285*68、羽幌町天売)。宿泊所として使われている古民家。旧池田家ニシン番屋、1901(明治34)年から二年にわたり建設された番屋。小樽祝津の青山家の親戚筋になるのだそう。宿は最新設備が何もない、ほんとうに昔の生活を「垣間見る」ことのできる施設。施設内はきれいに整頓されています。料金格安で、寝袋持参だと割引(予約・問合せは01648-3-5158 臨時休業の場合があります。必ず事前に問合せを)。〔🗾Googleマップ〕。
《食事・商店・旅館》 (天売島トップに戻る)
羽幌に来たなら「焼尻島(やぎしりとう・東側の島)」、「天売島(てうりとう・西側の島)」へ。
両島に渡るには羽幌沿海フェリーで。
〔地図〕
羽幌フェリーターミナルに以下のような便利な地図(下の画像、一部のみ複写)がおいてあります。A2の大きさで焼尻島と天売島の地図、主な観光スポットについて案内があります。とっても便利。
〔フェリー乗り場(再掲)〕
「羽幌フェリーターミナル」道の駅から北西へ900m(羽幌沿海フェリー0164-62-1774、羽幌町港町1丁目51番地)。天売島、焼尻島へのフェリー発着場。フェリー「おろろん2」と高速船「さんらいなぁ2」が運航しています。車を積む場合は予約必須。車がなければ予約不要(30分前くらいに乗り場へ、運賃は現金払い)。〔🗾Googleマップ〕。
焼尻までフェリーで1時間、高速船(車両積載不可)で35分、天売までフェリーで1時間45分、高速船で1時間5分。焼尻島-天売島間も運航、両島間は高速船だとわずか15分です。冬の期間も運航していますが、一年を6期間に分け、期間ごとに運航本数が異なり、冬は1日1本、お盆の時期は全部で6本(往復12本)も運航します。運航時刻表、運賃、予約。
夏の運航時間だと羽幌朝一番のフェリー、焼尻最終に乗れば、6~7時間島で活動できます。天売島に渡るのでも6時間は過ごせるでしょう。ただし、夜の海鳥を見たいとか、小型ボートによる早朝海鳥観察に参加したいとか、夕焼けをカメラに収めたいとなれば、一泊する必要があります。
フェリーの一等席はふわふわ座席、二等はカーペット敷きの部屋。二等を選んだら、頭を進行方向に向けてごろ寝しましょう。身体の側面を進行方向にするとすぐに気分が悪くなります。
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焼尻島フェリーターミナル |
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天売島フェリーターミナル |
〔モデルコース〕 …(両島概観トップに戻る)
ふたつの島を巡るのに「天売・焼尻モデルコース」があります(天売島観光マップ、焼尻島観光マップ いずれもPDF)。羽幌観光協会の「天売島・焼尻島観光案内マップ」(PDF)がさらに数種類の地図を提供しています。
「女子旅モデルコース」は札幌発着の1泊2日コース、焼尻島と天売島を巡ります。サフォーク種の羊肉を食べたり、レンタサイクルに乗ったり、漁船クルーズを楽しめます。ツアーやパック旅行ではないのでバスや船、レンタサイクル、旅館などは事前に予約する必要があります。フェリーで島に渡る場合にも大いに参考になります。
日帰りの「天売焼尻島2島日帰り(PDF)」というツアーもあります。札幌7:00発、札幌22:00着、かなりの強行軍のようです。
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天売島・焼尻島 |
〔両島の見所(再掲)〕 …(両島概観トップに戻る)
- 東の焼尻島の人口は約200、ヒツジの放牧が盛んです。焼尻島にはオンコ(イチイ)の巨木が茂る原生林があります(オンコの森の中は車は通れません)、森の入口にある会津藩士の墓。出口あたりで放牧されている500頭のめん羊、西の鷹の巣園地からの天売島眺望。南の方に白浜野営場(キャンプ場・7月初旬~9月中旬開設)、海水浴のできる白浜海岸があります。キャンプ場は冷たい水のシャワー付き、ごみは持ち帰りです。
- 西の天売島は500人の島民に100万羽の海鳥と言われます。ウミガラス(オロロン鳥)は天売島でのみ繁殖します。昔は道内至る所で繁殖していたウミガラス、近年は数が極端に減りほとんど天売島の固有種みたいになっています。天売島では海鳥と海岸絶壁の営巣地が見所。展望台や観察舎が設けられています。羽幌の道の駅に「海鳥センター」があります(天売島の海鳥図鑑)。
〔商業施設など〕 …(両島概観トップに戻る)
- 両島ともに、個人商店があります(口コミをよく読んで訪問しましょう)。ガソリンスタンド(給油所がありますが、島外の人は利用できません)、コンビニ、スーパーはありません。また日帰り入浴のできる温泉施設はありません。両島とも周囲約12km。
- 食事はどちらの島もフェリー乗り場近くにあります。
レンタサイクルもフェリー乗り場近くにあります。また観光タクシーも運行しています(運行は事前に要確認)。フェリー到着時刻には、おじさん、おばさんがフェリー乗り場まで出張ってきています。 - フェリー乗り場にはコインロッカーがあります(大きいのが縦53cmx横35x奥行き43cm、小さいのが縦43cm、ほかの寸法は大きいのと同じ)。どちらの島にも20個ほどありますが、「使用禁止」の紙が貼られているものもあるかもしれません。
- フェリー乗り場と役場支所のトイレはウォシュレットです。
- 焼尻島ではキャンプ(白浜野営場 7月初旬~9月中旬開設)が可能ですが、天売島のキャンプ場はなくなり、キャンプは禁止されています。
〔宿泊〕 …(両島概観トップに戻る)
- 両島ともに、基本は民宿。トイレ、風呂が共同で、食事は宿泊客一緒に食堂で食べます。寝室が共用の民宿もあります。食事は民宿のものが豪華、でか盛り傾向です。
- 天売島には「天売マフレ」というコテージ風の宿泊施設があります。本館ログハウスはシングルで、共同トイレ・シャワーですが、コテージ5棟はツインで、それぞれユニットバス・トイレが付いています。
●焼尻島
《道路》 …(焼尻島トップに戻る)
焼尻島には①島の周囲を巡る「道道255号」(島一周10kmほど)と、②その中間を東・会津藩士の墓から西・鷹の巣園地まで延びる細い「オンコ海道」があります(車通行可部分は2.5km、離合用の待避所が7か所ほど)。車の場合、6/1~8/31まで「反」時計回りに一方通行
①道道255号が島沿岸部をめぐっています。これが島の北と南を走る島一周道路。ガソリンスタンドはありませんが、羽幌を発つ前に満タンにしておけばいいでしょう。②一方、オンコ海道も島の東から西の「鷹の巣園地」(🅿🚻四阿あり)まで一応延びています。園地は西の海上に浮かぶ天売島の眺望が開ける処です。ですが、海道は東側・会津藩士の墓からオンコ林出口にある公衆トイレ・駐車場までの約900mは原生林保護のため自動車の通行ができません(焼尻島観光マップの下の方、ピンク道路点線部)。東と西それぞれ、ゲートが閉まっています、途中にもゲートがあります。オンコ海道を車で走ろうとすれば、西の「鷹の巣園地」(🅿🚻四阿あり)までいったん行って、東に戻らなくてはなりません。距離は3.5kmなので自転車の方がいいかもしれません(帰り道のことを考慮して!)。
〔レンタサイクル・観光タクシー(マイクロバス)〕 …(焼尻島トップに戻る)
「レンタサイクルうめはら」(01648-2-3559、羽幌町大字焼尻 フェリー乗り場)営業期間5月~9月20日。レンタルできる車種:自転車、電動自転車。料金安い。けっこう坂が多いので、○電動自転車がおすすめ。ママチャリは古い自転車があるのでよく選ぶこと。タイヤの溝確認、ブレーキ確認、空気は自分で入れる(虫ゴム交換しないといけないかも…)。釣り体験貸し用具あり。支払いは現地で現金で 🗾。
フェリー乗り場に自転車置き場(小屋)が作ってあります。フェリーの到着時刻にはおばさんがその近くにたたずんでいます。料金を支払い(現金のみ)、地図をもらって、食堂の開いているところを教えてもらいます(食堂は6月以降に開くようです)。
「焼尻観光ハイヤー」(090-9714-2552、羽幌町焼尻白浜321)5月~9月。貸し切りではなく、乗り合い観光バスなので料金は安い。所要時間は75分。雨の日は重宝するでしょう、また島の人のおしゃべりを聞けるのは泊まらない限り無理なのでそのあたりもよい点です。住所は島の南東側、焼尻島灯台のあたりですが、フェリー乗り場で看板付きのマイクロバスが待っています。心配なら、電話で予約。空席があれば乗せてくれます。
「布目旅館観光ハイヤー」(090-3238-5132、羽幌町焼尻東浜187)5月~9月。焼尻観光よりはフェリー乗り場に近い「布目旅館」(01648-2-3311)の経営。料金などの条件は上と同じです。フェリーを下りると、マイクロバスあるいはおじさんが待っています。
観光案内 (焼尻島トップに戻る)
焼尻島の詳しい地図は上の「道路」を参照ください。焼尻島のスポット、オンコ原生林とめん羊牧場をはずさないようにしましょう
《ハートの坂道》 …(焼尻島観光案内に戻る)
「ハートの坂道」(MAP CODE:929 381 617*51)。フェリーターミナルから西へ「厳島神社」(問合せ01645-7-1615)への細い坂の最初の部分。昭和初期、ニシン景気にわいた頃、島民のタンスには札束がぎっしり詰まっていたとのこと。その頃は島民も3,000人、この坂道の両側に歓楽街が灯りをともしていたとのこと。今はその名残もすっかり消え、細い坂道だけになってしまいましたが、路面を見てみると色塗りのハートマークが至るところに。恋人と訪れ何個あるか数えてみましょう。恋♥が成就すること請け合い。〔🗾Googleマップ〕。
《会津藩士の墓》 …(焼尻島観光案内に戻る)
「会津藩士の墓」オンコ原生林入口(羽幌町焼尻東浜)。1807(文化4)年ロシア艦隊が利尻島を襲撃するという事件が起きました。幕府はこれにすぐに反応し、会津藩250名、のちに総勢1558名を北方警備にあたらせました。ロシア軍との直接衝突はなかったものの、帰還命令により1808(文化5)年樺太出兵の藩士が帰還途中、船が嵐に遭い難破。51名が命を落としたとのこと。流れ着いた遺体(病死の説あり)が島民により手厚く葬られたとのことです。墓には「会津小原内匠忠貫・文化五年戊辰(名前と日付)」、もう一つの墓には「会津山内一学豊忠・文化五年戊辰」の文字が刻まれています。宗谷岬や利尻島にも会津藩士の墓はあります。そして60年後幕末には会津藩士は再度、北海道に送り込まれることになります(余市)。〔🗾Googleマップ〕。
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焼尻島・会津藩士の墓 |
《オンコ原生林》 …(焼尻島観光案内に戻る)
「オンコ原生林」(羽幌町焼尻)。国の天然記念物に指定されている焼尻島の自然林、島の東半分に広がっています。森の中にはオンコ(イチイ)ばかりでなく、ミズナラ、イ タヤカエデ、キハダ、シナ、ホウ、ナナカマド、ハンなど50種類の樹木が育っています。原生林は長年の風雪に耐えてきたため、まっすぐ天に向かって生長した木はほとんどありません。枝が地上すれすれから四方に伸びているもの、太い枝が腰掛けみたいになっているもの。こうした樹相は「希有性森林相」と呼ばれているそうです。島ならではの風雪の過酷さを物語るものです。紹介記事。〔🗾Googleマップ〕。
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自然の脅威を物語る樹形 |
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マイヅルソウ群落 |
原生林は島(5.21平方キロメートル)の東1/3の面積を占めます。森の中は約900mの遊歩道が通っています。小さい分岐(案内板あり)がたくさんあり、オンコの荘、鶯谷の姥松、雲雀ヶ丘公園など見るべき処もたくさんです。自然の脅威を目の当たりにしましょう。
交通手段は徒歩か、自転車(原生林の中は車は通行不可)。レンタサイクルは借りるときに、自転車の状態をよく確かめて借りましょう。電動の方が比較的新しいのと島は結構さかが多いので、電動を借りることをおすすめしますが、これもタイヤやブレーキばかりでなく、バッテリー充電状態の確認を忘れずに。また途中に自販機などもないので、飲料水等の準備もお忘れなく。
東側入口は「会津藩士の墓』、そこから原生林観察を終えて、つぎのめん羊牧場、西端の鷹の巣園地で東に折り返し(ここまで3.4km)、白浜海岸、焼尻島灯台を見て(ここまで3.2km)、フェリー乗り場まで帰ってくる(ここまで2km)と、合計8.6km(自転車だとどこにも寄り道せずに1時間程度)。時間があれば徒歩でのトレッキング、少し急いでレンタサイクル、1時間少々で島を巡りたければ、乗り合いの観光タクシー(原生林の中にはもちろん入りません)がよいでしょう。朝一番の高速船に乗れば、お昼頃天売島(あるいは羽幌)に向かえます。詳しい地図は上の道路(焼尻島観光マップ)を参照。
携帯電話の電波や、Wi-Fiは拾えないと思った方がいいでしょう。地図などはあらかじめダウンロードしておくとよいかと思います。
《めん羊牧場》 …(焼尻島観光案内に戻る)
「めん羊牧場」はニシンの不漁対策に1962(昭和37)年、羽幌町が導入し、2008(平成20)年その味の素晴らしさに、北海道洞爺湖サミットに肉が提供されました。一時閉鎖が取り沙汰されましたが、2024(令和6)年株式会社焼尻めん羊牧場島を設立、現在も経営が継続中です。〔🗾Googleマップ(連絡道上にスポットを置いています)〕。
オンコ原生林の抜けるとすぐ、丸屋根の羊舎(羽幌町焼尻緑岡)があります。牧場内への立ち入りはできません。広い牧場内にパンダのように黒白の毛をまとった羊がたくさん見えるでしょう。飼育頭数は500頭。もう少し西に進むと、牧場の真ん中を町道(道道255号とオンコ海道の連絡道)が走っています。連絡道からも羊がよく見えることがあります。「焼尻島灯台」近くに羊舎(羽幌町焼尻白浜257-1)がいくつも並んだところがあります。ここが牧場の中心地ですが、あまり期待しない方がよいでしょう。牧場内への立ち入りはできないので道路から眺めるだけです。
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焼尻島・広大なめん羊牧場 |
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放牧されているめん羊 |
焼尻島では毎年8月最初の土日、島のサフォーク種の羊肉(高級羊肉プレ・サレ)をふるまう「焼尻めん羊まつり」(焼尻港フェリーターミナル)が開かれます。経営の引き継ぎで、2024年は中止になりましたが、2025年はきっと開催されるでしょう。開催されなかったら、フェリー乗り場の「島っ子食堂」へ。ラムの焼肉ばかりでなく海鮮丼もいただけます。〔🗾Googleマップ〕。
《鷹の巣園地》 …(焼尻島観光案内に戻る)
「鷹の巣園地」(問合せ01648-2-3993、羽幌町焼尻字緑岡54-1)。オンコの原生林を抜けた後、島の西へと移動すると鷹の巣園地。ここは海に向かって視界が開けています。そればかりでなく、その先にはど~んと横たわる天売島、ほんの4km先です。北に目を転ずれば、80km先の利尻の島影がぼんやりと見えるかもしれません。ここは標高94m、焼尻島の最高峰なのです。駐車場🅿、トイレ(水の使用は5月初旬以降・飲用はできません、トイレはあまりきれいではありません)、展望所があります。〔🗾Googleマップ〕。
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鷹の巣園地から天売島を見る |
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鷹の巣園地から羽幌方向を見る |
《焼尻島のキャンプ場・海水浴場》 …(焼尻島観光案内に戻る)
「白浜野営場」焼尻フェリーターミナルから3km南下・道道255号(問合せ0164-68-7007)開設期間5月~9月。島の南岸にあり、景色が最高。炊事場、簡易水洗トイレ、冷たい水のシャワーあり。ごみ持ち帰り。風が強いので、テントを持って行かれないように。建てるときだけではなく、夜中も注意して。〔🗾Googleマップ〕。
すぐ先の海岸に降りると(階段あり)、白浜海岸。ここは海水浴場。白浜と呼ぶには砂場が少ないですが、島のほかの場所に比べれば、砂浜です。開設期間はキャンプ場と同じ。脱衣場はキャンプ場にあります。まだ海で冷えた身体にはきっと堪える水のシャワーがあります😲。
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焼尻島・白浜野営場 |
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白浜海岸 |
東へ800m、白亜灯台と呼ばれる「焼尻島灯台」。海側に「神威岩」があり神居岩照射灯が建っています。ゴマフアザラシの上陸地(越冬地)です。秋にやってきて春先に北に帰ります。10月くらいには数は少ないものの姿を見せるようです。
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焼尻島灯台 |
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神居岩照射灯 |
《羽幌町焼尻郷土館(旧小納家住宅)》 …(焼尻島観光案内に戻る)
「羽幌町焼尻郷土館(旧小納家住宅)(おのけじゅうたく)」(羽幌町大字焼尻字東浜183)開館期間5/1~9/30・09:00-16:00。入館有料。北海道指定有形文化財、羽幌町重要文化財、1978(昭和53)年焼尻郷土館として開館。この建物は元々、小納宗吉が1900(明治33)年に建てた木造2階建ての住宅。屋根の尖塔など贅を尽くした洋風建築です。小納家は漁業だけでなく、呉服、雑貨商を営み、建物は宿泊施設や郵便局舎(現在も隣が郵便局)としても使われました。昭和の後半に入り町に寄付されました。明治から昭和にかけての島の生活を見ることができます。紹介記事。駐車場🅿は1台分。〔🗾Googleマップ〕。
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焼尻島・旧小納家住宅 |
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こめびつの部屋 |
《食事処・商店・旅館》 (焼尻島トップに戻る)
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〔食事〕
- 「島っ子食堂」フェリー乗り場(01648-2-3176、苫前郡羽幌町大字焼尻島字東浜)。サフォーク種の羊肉ジンギスカン、海鮮丼がおすすめ。〔🗾Googleマップ〕。
- 「カフェおくむら」(01648-2-3747、羽幌町焼尻東浜198)。オンコ原生林の入り口近くにあります。カフェですが、軽食はもちろんできます。〔🗾Googleマップ〕。
- 商店はフェリー乗り場、焼尻郷土館近く、さらに300mほど南下したところにあります。それぞれ飲み物の自販機が店の前にあります。準備万端で島内巡りに出発しましょう。
- 「焼尻ゲストハウスやすんでけ」(070-8495-8410、幌町焼尻東浜160)。〔🗾Googleマップ〕。
- 「旅館 磯乃屋」(01648-2-3511、羽幌町焼尻東浜153)。〔🗾Googleマップ〕。
〔商店〕
〔宿泊〕
●天売島
《道路》 …(天売島トップに戻る)
道道548号が島内(島一周12kmほど)をめぐっています(車の場合、6/1~8/31まで時計回りに一方通行)。展望台などの観光スポットは道道にぶら下がる形でくっついています。以下、島の一番北にある「ゴメ岬」から西の(絶対外せない)「赤岩展望台」まで進み、島の南岸からフェリーターミナルまで戻ることにしましょう。
天売島に関するFAQ。4月~7月が海鳥の繁殖時期、5月は渡り鳥の渡りの季節。ウトウが魚を咥えて帰巣するのは3月~7月の日没から。黒いケイマフリは4月~7月海に漂う姿が見られるでしょう。ウミガラス(オロロン鳥)生息数はようやく二桁になり現在35羽ほど。
《レンタサイクルなど》 …(天売島トップに戻る)
島に渡ってからの移動手段はレンタサイクル、あるいはガイド付き観光バスや観光ハイヤーがあります。
島のけっこうきつい坂道を考慮すると、レンタサイクル、それも電動自転車が安心でしょう(ただし島の最高点は180mほどあり、登りも下りもけっこう怖い思いをするかもしれません、とくに下りは無理しないように)。焼尻の自転車に比べれば、ずいぶんと手入れがされています。ただしタイヤやブレーキ、バッテリーは必ず自分で確認を。「おろろんレンタル」2Fには島の「文化財」展示室(天売ふるさと館)があります。
〔レンタサイクル〕 いずれも🗾フェリーターミナルにあります
- 「おろろんレンタル」(01648-3-5125・090-8691-0488)営業期間4月末~9月末・10:00-16:00繁忙期は前後とも延長。自転車、○電動自転車、原付、軽自動車をレンタルできます。釣り具も貸し出し。
- 「和光丸貸自転車」(090-8898-7241)はおろろんレンタルの隣。店はちょっと小さめ。自転車と原付を貸し出しています。
- フェリーターミナルとなりの観光バス受付(天売観光バス01648-3-5527・フェリーの到着にあわせ港で待っています)で手続きをし、島内一周観光に参加できます。約90分、運転手さんのガイド説明付き。
《天売島ツアー》 …(天売島トップに戻る)
天売島の魅力は海鳥。海鳥を見るためのツアーがいっぱいです。夜中、早朝のツアーもあるので気をつけて。原則2名以上で実施。予約はHPへ。
〔バス〕
「ぐるっと天売島一周ツアー」(催行期間4月19日~9月30日)所要時間90分。4月、5月は1日1回、6月~8月初旬は1日2回、残りの8月は1日3回、9月は1日2回の催行。
「ウトウの帰巣ナイトツアー」(催行期間目安 4月中旬~7月中旬、繁殖時期に合わせ催行されます)18:50ころ宿泊先に出迎え。所要時間90分。
「春の天売島 渡り鳥観察ツアー」(催行期間5月)早朝05:45-07:30。「天売マフレ」に集合(宿泊先、港からの無料送迎サービスあり)。 「海鳥繁殖地&野鳥観察ツアー」(催行期間4月20日~7月21日)08:15-10:00。「天売マフレ」に集合(宿泊先、港からの無料送迎サービスあり)。黒崎海岸のウミネコ、赤岩展望台からケイマフリを観察します。
〔漁船〕
「海鳥アドベンチャークルーズ」(天売島観光船090-8425-9859 三名以上で運行)GW~7月下旬運行。ケイマフリやオロロン鳥(ウミガラス・天売島には30羽ほど棲息)などの海鳥だけでなく、岩場でごろごろしているアザラシも観察できます。海上、崖下からの観察です。朝が早い(06:00出発)、夕刻発あり(18:30)。朝出発、夕刻出発、いずれも島に泊まる必要があります。上のバスツアーなどに比べれば、かなり高額。予約はHPへ。
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距離はフェリーターミナル(FT)から《ゴメ岬》 …(天売島観光案内トップに戻る)
「ゴメ岬」FTから北へ400m(MAP CODE:929 369 739*70、天売町弁天)。北の利尻島島影が見えるかもしれないところ。〔🗾Googleマップ〕。
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天売島・ゴメ岬 |
《観音岬展望台》 …(天売島観光案内トップに戻る)
「観音岬展望台」FTから西へ2.7km・道道548号経由(MAP CODE:929 338 577*50、羽幌町天売観音崎)。天売島、圧倒されるほどの大絶壁と海鳥の大群の飛翔が見られるところ、もちろん海鳥やオオワシも。晴れていれば北方に利尻島が見えます。展望台の先っちょから♡型(崖崩れ)が見られるかもしれません。入口に「観音岬園地」の看板あり。駐車場から100mせずに展望台です。7台分の駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
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天売島・観音岬展望台 |
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観音岬展望台眺望 |
《海鳥観察舎》 …(天売島観光案内トップに戻る)
「海鳥観察舎」FTから4.5km南西へ・道道548号経由(MAP CODE:929 306 368*73、羽幌町天売)。道道548号からの分岐に駐車スペース🅿が設けられています。海の方に100m歩いて行くと階段があり、すぐに観察舎(海鳥の繁殖地の中心にあります)。観察舎の中には大きな窓、古びた50倍の望遠鏡(鳥の細かな活動が手に取るようにわかります、感染が心配な人はアルコールの布などを持参)。100万羽の海鳥の数が実感できるところ。〔🗾Googleマップ〕。
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天売島・海鳥観察舎 |
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海鳥観察舎からの眺望 |
《天売島灯台(初代)》 …(天売島観光案内トップに戻る)
「天売灯台(初代)」FTから4.5km南西へ(観察舎からは400m南下)・道道548号経由(MAP CODE:929 306 032*38、羽幌町天売島千鳥ケ浦)。1952(昭和27)年12月設置のコンクリート灯台。海からの高さ184.5m。中にはすでに何もなく遺跡となっている。〔🗾Googleマップ〕。
その後1968年、北端にあたらしい天売島灯台(MAP CODE:929 369 397*73)、西端に赤岩崎灯台が設置(名前は譲ったものの、こちらが初代の後継)。新しい天売島灯台はゴメ岬の少し南に赤白の姿を見せています。1968年11月に設置された白地に赤横帯の2本塔型の灯台。 🗾。
○《赤岩展望台・赤岩埼灯台》 …(天売島観光案内トップに戻る)
「赤岩展望台」(MAP CODE:929 275 440*63、羽幌町天売千鳥ケ浦)。海にせり出した感じの展望台のあるところ。海から屹立する赤岩を眺められます。時期がうまく合えば、ウミガラス、ウトウ(集団帰巣は日没後)が見られます。また海に向かう斜面にはウトウの巣穴が何百、何千とみられます(巣穴は40万個、ウトウ成鳥80万羽と言われます)。〔🗾Googleマップ〕。
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帰ってきたウトウ |
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道路沿いにもあるウトウの巣穴 |
「赤岩展望台(あかいわ)」が天売島の絶景スポット。ウトウは天売島が世界最大の繁殖地。40万羽のウトウがいると言われます。海辺にはたくさんの穴ポコ巣が掘られています。ウトウはくちばしに何匹もの魚を挟む姿で有名です。子育てのためのけなげな姿。展望台近くにたくさんの巣があります。そして夕方になるといっせいに巣に帰ってくるので空がウトウで黒くなります。巣穴に戻ってきたウトウと餌を狙うカモメとの間でたびたび死闘が繰り広げられます。
「赤岩崎灯台(あかいわさき)」(MAP CODE:929 275 443*87、羽幌町天売千鳥ケ浦)。展望台への途中にある白亜灯台、遊歩道すぐそばに建っています。高さ10メートル、海面からの高さは137メートル。🗾。
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天売島・赤岩展望台 |
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赤岩埼灯台 |
肝心の赤岩は左画像のように切り立った岩。周辺にはたくさんの鳥が昼間も飛びます。右画像は「オロロン鳥」だったらいいな。
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天売島・赤岩 |
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赤岩の周りを飛ぶ海鳥 |
《黒崎海岸》 …(天売島観光案内トップに戻る)
「黒崎海岸」FTから東回りで3.6km・赤岩展望台から1.9km・道道548号沿い(MAP CODE:929 278 487*07、羽幌町天売)。北岸の展望台などが高い崖だったのに対し、こちらは海が近くの観鳥スポット。ウミネコの繁殖地になっています(ウミネコとカモメはよく似ていますが、ウミネコのくちばしと尻尾には黒い帯があります。ウミネコは柔道有段者と覚えておくといいでしょう)。繁殖期には卵を抱いた親鳥、産毛のひな鳥を見ることができます(子どもにかまうと親鳥が攻撃してきます)。未舗装の駐車スペース🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
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黒崎海岸・ウミネコの大群 |
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ウミネコの親子 |
《休憩舎ノゴマ館》 …(天売島観光案内トップに戻る)
「休憩舎ノゴマ館」FTから南西へ2.5km・町道沿い(MAP CODE:929 338 025*26、羽幌町天売)。島の中央部にあって、その名のとおり、休憩舎。水回り、トイレ🚻完備ですが、寝泊まりはできません。また水は飲用ではありません。周囲は森、海鳥とはまた異なる野鳥、クロツグミ、キクイタダキなど、また休憩舎の名前にもなっているノゴマがたくさん。〔🗾Googleマップ〕。
《鰊番屋(史跡・宿泊施設)》 …(天売島観光案内トップに戻る)
「天売にしん番屋」FTから南西へ2.6km・黒崎海岸から北東へ1.2km・道道548号経由(MAP CODE:929 309 285*68、羽幌町天売)。宿泊所として使われている古民家。旧池田家ニシン番屋、1901(明治34)年から二年にわたり建設された番屋。小樽祝津の青山家の親戚筋になるのだそう。宿は最新設備が何もない、ほんとうに昔の生活を「垣間見る」ことのできる施設。施設内はきれいに整頓されています。料金格安で、寝袋持参だと割引(予約・問合せは01648-3-5158 臨時休業の場合があります。必ず事前に問合せを)。〔🗾Googleマップ〕。
《食事・商店・旅館》 (天売島トップに戻る)
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〔食事〕
- 「めし処漁師の店 海友丸」フェリーを下りたらすぐ(01648-3-5611、苫前郡羽幌町町大字天売弁天154)6/1より営業開始11:00-売り切れ終了。おすすめは海鮮の丼。ラーメンもあります。〔🗾Googleマップ〕。
- 「炭火海鮮番屋」FTから南へ600m・ホテル天売マフレすぐそば(01648-3-5714、大字天売弁天68)4/29より営業開始11:00-14:30。エビ、タコ、ホタテ、サーモン、赤ガレイ、ヤリイカ、イクラの載った「炙り海鮮丼」(時期により具材は異なります)がおすすめ。カレーライスにはタコ入り。海鮮を使った料理はいきおい高価になりがちですが、漁師のご主人が自分で獲った食材を使うということで、とても安くいただけます。〔🗾Googleマップ〕。
- 「B・PORT」FTから1.4km南下・道道548号沿い(01648-3-5835、羽幌町天売前浜6)通年営業11:00-13:00/水土日曜定休(夏期は開店曜日増加の可能性)。天売沖産マグロの海鮮やザンギ丼など。日替わりランチあり。〔🗾Googleマップ〕。
- みやげ店「三浦商店」フェリーターミナルすぐ近く(01648-3-5428、羽幌町天売弁天95)08:00-16:00/冬期休業。「天売観光売店」の中の一店。〔🗾Googleマップ〕。
- 「川口商店」FTから南へ1.7km・道道548号沿い(01648-3-5321、羽幌町天売和浦86)08:00-20:30。島で一番大きな店。〔🗾Googleマップ〕。
- 「天売郵便局」FTから南へ2.1km・道道548号沿い(01648-3-5200、羽幌町天売和浦40)ATMは土曜お昼まで。店舗横2台分ほど駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
- 「ゲストハウス天宇礼」フェリーターミナルすぐ近く(090-1097-0500、羽幌町天売弁天96)営業期間夏のみ4/26~9/30・5月まで要暖房費。格安ゲストハウス。食事は自炊(冷蔵庫・キッチンあり)か外食(島には夜開いている食事処はない)。風呂はシャワーのみ。〔🗾Googleマップ〕。
- 「島の宿 大一」(01648-3-5111、羽幌町天売弁天39)営業期間4月末~11月末。家族連れにぴったりなお宿。海を見晴らすテラス席がすてき。〔🗾Googleマップ〕。
- 「民宿竹内」(01648-3-5437、羽幌町天売弁天)営業期間6月~8月。昔ながらの民宿、心からのおもてなしという感じ。〔🗾Googleマップ〕。
- ○「天売マフレ」(090-3188-0488、羽幌町大字天売字弁天40-1)4/29より営業開始。2025年開設のヴィラ風ホテル。設備はもちろん最新式。共同トイレ・シャワーの部屋からなる本館ログハウスとトイレ・シャワー付きの5つのコテージ。レセプション/レストラン(30席)を兼ねる「海の宇宙館」あり。素泊まりから1泊2食付きまで。予約はHPから。〔🗾Googleマップ〕。
- 「民宿栄丸」(090-8425-9859、羽幌町大字天売字前浜)。海の幸をふんだんに使った、腹一杯のおもてなしが自慢の宿。料理は宿泊時期により異なります。民宿の割にはちょと高い。〔🗾Googleマップ〕。
〔商店〕
〔郵便局〕
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天売郵便局 |
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天売郵便局来局証明書 |
〔宿泊〕
早朝クルーズ、夕暮れの海鳥観察、夜の星空撮影、いずれも島での一泊が必須
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