稚内とその周辺の観光地(道の駅「わっかない」)
稚内市の道の駅「わっかない」周辺と以下の観光スポットについて触れています。
画像はタップすると、大きくなります。それでも小さければ、二本指で広げてください。赤●は温泉、黄色●と橙●、緑●は観光スポットです。
JR稚内駅は2011年に建て替えられ、4代目の建物です。2012年、複合施設「キタカラ」と道の駅「わっかない」が入りました。ちょうど10年を経過した建物です。
《稚内港北防波堤ドーム》
道の駅から歩いて3分のところに「稚内港北防波堤ドーム」があります。道の駅から北東600m、副港通りを北上し、海に突き当たったら、右に折れます。
「稚内港北防波堤ドーム」は427mの長さの防波堤。こんなドーム型の防波堤はそうそうありません。昭和6年から5年の歳月をかけて建設、設計者は土屋さんという人で26歳の時の設計だそうです。ここには「稚内桟橋駅」という樺太(サハリン)との間を行き来する船の駅がありました。昭和20年終戦後にソ連軍が樺太に攻め入ったとき命からがら船に乗って島の人たちが帰ってきたのもこの防波堤の駅でした。現在も防波堤としての役目を果たしています。防波堤の下はまるでトンネルのよう。稚内のいろいろな催しに利用されています。道の駅駐車場から見えます。
《旧瀬戸家住宅主屋》
「旧瀬戸家住宅主屋(旧瀬戸常蔵邸)」道の駅駐車場から南へ800m(開館期間中0162-23-5151、稚内市中央4丁目8-27)開館期間4月~10月 10:00-18:00。国の登録有形文化財。太平洋戦争後の昭和20年代、底曳網漁網元の住宅として建てられたもの、赤いトタン葺き切妻屋根と頂部の棟飾りが特徴的、外壁は寒さ避けのためか分厚いモルタルかき落とし、いかにも昭和時代を彷彿とさせる建築物です。問合せは稚内観光協会(0162-24-1216)。駐車場は5台分。
「ノシャップ岬」は行ったことがなくてもイルカの飛び跳ねる像でおなじみ。アイヌ語の「ノッ・シャム」が語源、「顎のように突き出たところ」、「波の砕ける場所」といった意味らしいです。遠く、利尻島や礼文島、サハリン(樺太)の島影も見ることができます。夕日が美しく、ホームページ上には日の入りの時刻が示されています。副港通りを北上し、海に突き当たったら、左折、そのまま海岸通りを北へ4.5km。広い駐車場はありませんが、小さい駐車場がたくさんあります(空きスペースを見つけるのはなかなか難しいかも)。りっぱなトイレがイルカ像(下の画像)のカメラ側にあります。
《寒流水族館、稚内灯台、青少年科学館など》
イルカの像は「恵山泊漁港公園」内にあります。近くに「寒流水族館」、「稚内灯台」、「青少年科学館」、少し離れて「ノシャップ公園」があります。また日本海側宗谷サンセットロードを南下3.5kmほどで「稚内温泉 童夢」があります。岬は漢字では野寒布岬。根室の岬は「納沙布岬」(のさっぷみさき)です。区別のため「ノシャップ岬」はカタカナ表記にするみたいですね。
《稚内公園》
「稚内公園」(0162-23-6161)は道の駅から歩けば西へ800mほどですが、車だといったん北上し1.4kmほどの距離になります。公園内道路脇数カ所(休憩展望施設、ゲストハウス氷雪、一番奥の北方植物園)に駐車場があります。展望施設には「樺太島民慰霊碑氷雪の門」があり宗谷の海が大きく見えます。すぐ近くに「あけぼの像」「九人の乙女の碑」や「樺太犬供養塔」があります。「ゲストハウス氷雪」は無料休憩所、足湯があります。その先の「開基百年記念塔」のそばに「北方植物園」があります。9月には公園内のアルメリアのピンクがきれいです。氷雪の門から開基百年記念塔まで2kmほどの道のり。地元の人が早朝散歩をしています。歩いての散策がお勧めですが、起伏がかなりあります。
《キャンプ場》
公園内を南下していくと「稚内森林公園キャンプ場」(無料)があります。設備は整っています(テント100張り分、炊事場・トイレ各2箇所、電源やバンガローはありません)。5月~10月の開設。駐車場がありテントを張らずとも、ここでの車中泊が可能です(駐車場40台)。
《稚内大沼》
「稚内大沼」道の駅から宗谷岬への途上にあります(0162-26-2965、稚内市大字声問村字声問原野)09:00-17:00/1月29日~11月25日(3月は24日まで休館)。春(3月~5月)と秋(10月~11月)、数千羽の白鳥が飛来します(だいたい10月の中旬~下旬が最盛期)。「稚内市大沼野鳥観察館」が設けられています。画像の一番奥に見える雪山は利尻山(利尻富士)です。
《メグマ沼自然公園》
「メグマ沼自然公園」(MAP CODE:353 833 704*36、稚内市声問村字恵北)。エゾヤマザクラなどの植栽があります。園内に遊歩道があります。駐車場はありません。
《宗谷岬概観》
「宗谷岬」は道の駅から東へ31km、「日本最北端の地」です(画像は四月のもの、よく晴れてサハリンの島と建物が見えました)。近くの青い三角屋根の店には日付、緯度と現在の温度、時計が常に表示してあります。「宗谷岬」の音楽碑、間宮林蔵の像などが建っています。
冬、とくに元旦には「初日の出鑑賞会」の人たちが暴風雪をものともせずにバイクや車を駐め、テントを張っているかもしれません。沖に見える「弁天島」にはトドやアザラシが寝転んでいるのが見える時があります。肉眼ではちょっと無理かも…。
背後に「宗谷岬展望台」(問合せ0162-24-1216、稚内市宗谷岬2-8、営業時間09:30-16:30/冬季閉鎖)と書いた建物があり、宗谷丘陵のガイドをしてくれます。カフェがあり、レンタサイクルも借りることができます。1Fはお土産店。すぐ隣にトイレがあります。
《バスで宗谷岬へ》
稚内駅から岬まで海を眺めながらバスで行くこともできます。50分の所要時間、1日片道7本、路線バスです。往きは「宗谷岬」行きではなく、「浜頓別高校」とか「音威子府」が行き先です。往復乗車券がお得。
《宗谷岬流氷館とてっぺんドーム》
キタキツネやエゾシカの剥製を展示してある「宗谷岬流氷館」(0162-76-2212/09:00-17:00)は青い三角屋根の店の奥。
流氷館のずっと東(550m)の漁港には「てっぺん公園」(宗谷港緑地公園)、「てっぺんドーム」があります。ドームは長さ265mの防波堤、最上部が展望台になっています。「くじらくん」という名称の高波警報装置があります。
稚内の流氷は平年3月初めに終日を迎えます。また流氷が見えるのは例年ひと月ほどですが、近年は一桁台の日数になっています。流氷は海流に乗って南下しますが、海流の方向の関係で宗谷の方に回ってくるよりは、オホーツク地方へ向かいやすく知床半島で押し合いへし合いになります。稚内地方気象台が宗谷地方の流氷について、流氷の初日・終日を発表しています。
《宗谷岬展望台・祈りの塔・ゲストハウスアルメリア》
岬の陸地側は歩いても車でも登っていけます。「宗谷岬公園内」に、「宗谷岬展望台」(MAP CODE:998 067 327*22)、「灯台」、鶴の形の「祈りの塔」(MAP CODE:998 068 150*06)があります。祈りの塔は「大韓航空機撃墜事件」の2年後1985年に建てられました。シーズン中であれば、丹精を込めて育てられたアルメリアのピンクの花壇が一面に広がっています。「祈りの塔」の奥(画像右奥)に「ゲストハウスアルメリア」(0162-76-2636、10:00-17:00)があり、宗谷黒牛の料理をいただけます。
《大岬旧海軍望楼》
「大岬旧海軍望楼」宗谷岬展望台のすぐむこうがわにあります。前の方から見ると、船の舳先に似せて造られた監視基地です。1902(明治35)年、ロシアに「樺太」を譲り渡した後(明治8年樺太千島交換条約)、ロシア海軍の動きを監視するために造られました。太平洋戦争時も潜水艦監視基地として使われました。
《宗谷周氷河ロードと白い道》
宗谷丘陵には「宗谷丘陵の周氷河地形」が残り、宗谷黒牛などが放牧され、干し草ロールが転がっています。発電用風車が回り、海の青と丘陵の緑が映えてとてもきれいです。宗谷丘陵の「宗谷周氷河ロード」(道道889号など)を数キロ区間のんびりとドライブすることをおすすめします。
ホタテの貝殻を敷き詰めた「白い道」(MAP CODE:805 841 318*03)もありこちらもおすすめですが、舗装道路ではないために進むにつれ凹凸がひどくなっていきます。ドライブレコーダーをつけていれば、バウンドして数回録画停止になるかもしれません。そのまま突き抜ければ国道238号、宗谷岬の西側に出ます。
《宗谷丘陵展望パーキング》
オホーツク海側の国道238号沿いに「宗谷丘陵展望パーキング」(MAP CODE: 805 792 280*78)があります。宗谷岬から7km南下です。風力発電用の風車群とレーダー施設が遠望できます。オホーツク海が見渡せます。
「風っこそうや号」は窓を取り払ったトロッコ列車です。北海道の風をいっぱいに受けながら走ります。途中の停車駅では様々な趣向を凝らしたおもてなしが行われます。カップアイスやプリンの販売もあります。「風っこそうや号」で旅の気分をぞんぶんに盛り上げてください。
《利尻島・礼文島》
稚内まで来たらぜひ島にも渡ってみたいところ。ノシャップ岬の西に利尻島と礼文島があります。利尻島には「利尻富士」という別名を持つ「利尻山」(標高1,721m)があります。てっぺん(南峰)は崩落の危険があり現在登れなくなっています。風の強い中、北峰頂上から見下ろす風景は格別です。どちらの島もおもてなしの気持ちがすごすぎて、港のお出迎えから宿泊、出発まで大漁旗を振って応援してくれる宿があったりします。ここではバスツアーをご紹介。
《フェリー》
利尻島コースは利尻島の「鴛泊(おしどまり)フェリーターミナル」発着
礼文島コースは礼文島の「香深(かふか)フェリーターミナル」発着です。
フェリーは「ハートランドフェリー」(運賃)が取り扱っています。
稚内-利尻島のフェリー時刻表(所要時間1時間40分)。
稚内-礼文島のフェリー時刻表(所要時間1時間55分)。
島観光の所要時間は「フェリーの所要時間×2+バス観光の時間」、費用は「フェリーの往復運賃+観光バス料金」。
所要時間は全体で7~8時間程度、また費用はどの船室を選ぶかで異なりますが、10,000円前後というところです。
《観光バス》
宗谷バスの定期観光バスは利尻島A・Bの2コース、礼文島A・Bの2コースがあります。いずれも所要時間3~4時間のコース(コース紹介)。島までの旅程は含まず、ご自身でフェリーで渡り、またフェリーで帰ってきます(もちろん島にお泊まりしても良いですね)。「稚内フェリーターミナル」は道の駅から東へ1kmほど。フェリーで島まで渡った後、観光バスに乗り込みます。
《道路》
道路は利尻島では道道105・108号が島沿岸部をめぐっています。礼文島は島の東部と南部に道道40号、北部を507・926号が走り、スコトン岬へは507号が通じています。礼文島西部へは徒歩で行くほかはないようです。
《コンビニなど》
利尻島、礼文島ともに、「離島のコンビニ」が営業しています。島のみなさんに愛されるセイコーマート。2019年、利尻店はリニューアルオープンし、島の人たちからお祝いの花を40鉢も贈られました。お花の数がすごすぎて店舗の前は結婚式さながら。リニューアルにあわせイートインが造られました。
利尻島には全部で3つのセイコーマート、礼文島には1店が営業しています。
礼文島には1つ、利尻島には2つの日帰り入浴の施設、またキャンプ場があります。
《利尻島》‥温泉とキャンプ場(4か所)がとても多いです
《●温泉とキャンプ場》
「利尻島ファミリーキャンプ場 ゆ~に」鴛泊港フェリーターミナル(鴛泊おしどまり市街地)から西へ1.6km(期間中0163-82-2166、利尻富士町鴛泊字栄町)開設期間5月~10月。要入場料。コテージ(4棟、シャワーや洗濯機あり)、バンガロー(6棟、電源やテーブルあり)、フリーサイト(40区画、予約不要)、バーベキューコーナー(4人用、無料)からなるキャンプ場。トイレはウォシュレット、炊事棟、バーベキュー棟あり。テントやシュラフなどのレンタル品あり。木炭や金網など販売。冬はスキー場になるところ。なお「ゆ~に」はアイヌ語で「お湯(温泉)のあるところ」。
150mほど北に、日帰り入浴の可能な温泉保養施設「利尻富士温泉」(ほぼ12:00~21:00・柿は前後とも少し延長、サウナ、露天風呂、足湯・プールあり。レストラン・ランドリーあり)があります。「セイコーマート 利尻店」(23時まで、016-82-1962)まで北東へ1km。
《●展望台》
「鴛泊港フェリーターミナル」から南東へ3.km、「姫沼展望台」(MAP CODE:714 525 775*07、利尻富士町鴛泊湾内39)。展望台から南西へ約1kmで「姫沼」(駐車場MAP CODE:714 495 847*23、利尻富士町鴛泊湾内)。いずれも「利尻富士」を見るのに好適地、姫沼の方に行けば逆さ富士を見ることができます(風のない朝方~夕方)。どちらにも駐車場があります。人造の沼で、周囲に「姫沼探勝路」が設けられています。利尻島にはヒグマがいないので、暗い森の中も安心です。
《●キャンプ場》
「ゆ~に」から2.2km南下「利尻北麓野営場」(開設期間0163-82-2394、)5月15日~10月15日。鴛泊登山コースの3合目にあるキャンプ場(フェリーターミナルからは4km、徒歩1時間・車10分)。要利用料。キャビン(要予約、4人用・7棟)、オートサイト、テントサイト(60張り)あり。駐車場(10台・キャンプサイトまで100m)、炊事場・トイレ・公衆電話・簡易売店あり。日本名水百選「甘露泉水」がすぐ近く。
《●温泉とキャンプ場》
鴛泊港フェリーターミナルから西へ14km(島の西の市街地)「沓形岬公園キャンプ場」(問合せ0163-84-2345、利尻町沓形字富士見町沓形岬)5月~10月。テント50張り(駐車場は二つあり、30mほどの距離、車中泊有料)。屋根付き炊事場、水洗トイレ、ランドリーあり。島の西に位置し風が強い。
近く(400m東)に「利尻ふれあい温泉」(営業期間4月~11月・21:00まで、濁り湯、利尻町営「ホテル利尻」併設の温泉でレストランあり、温泉入り口は海側・ホテル裏)。1kmほど東に「セイコーマート 沓形店」(0163-89-4501、06:00~23:00、ホットシェフあり)。
《利尻島ならではの飲み物》
「ミルピス商店」(MAP CODE:714 452 090*55。0163-84-2227、利尻町沓形字新湊153)07:00-20:00。乳酸 菌 飲料「ミルピス」の製造・販売店。おすすめは利尻島でしか飲めない不思議な「ミルピス」。「行者にんにくドリンク」や無添加果実ジュースもおすすめ。
《●キャンプ場》
「沓形岬公園キャンプ場」から南東へ2km「利尻町森林公園キャンプ場」(期間中0163-84-3551、利尻町沓形字富野)開設期間5月~10月。要利用料。バンガロー(枕と毛布のみ)あり。テントは約20張り。炊事場、調理窯(ステーブ)、水洗トイレ。
《●利尻富士を臨む展望台》
利尻島には最北の日本百名山・利尻岳(蝦夷富士、標高1,721m)があります。トレイルコースは「利尻島」。
「オタトマリ沼」、「沼浦展望台(白い恋人の丘)」、「姫沼」、そして利尻富士が最もきれいに見えると言われる「夕日ヶ丘展望台」あたりから眺めるのが映えます。好時期は秋、紅葉の頃(9月~10月)。夏は涼しくて気候としてはよいですが、雲が出やすく雨が続くこともあります(利尻観光案内)。
《礼文島》
《●キャンプ場(1か所)とすこし遠い温泉》
香深港フェリーターミナルから北へ19km(島の最北・久種湖北畔)「久種湖畔キャンプ場」(期間中0163-87-3110、礼文町船泊村大備)5月~9月。管理棟に水洗トイレ、シャワー、ランドリーあり。屋根付き炊事場あり。コテージ(設備完備)、バンガロー(6棟・テーブルと銀マットのみ・電源あり)、オートサイト、テント区画あり。フェリーターミナルにある「うすゆきの湯」(キャンプ場から18km南下)までの送迎サービスあり。
《●観光スポット‥レブンアツモリソウ群生地》
礼文島で見るべきは「レブンアツモリソウ群生地」(MAP CODE:854 615 774*00)。木道が敷設されています。開放期間はだいたい5月下旬~6月中頃の花の見頃、それ以外の期間は中に入ることはできません。駐車場あり。
《●観光スポット‥ゴロタ岬、トド島展望台、スコトン岬》
群生地の北には「ゴロタ岬」(MAP CODE:854 671 373*74、展望台ありMAP CODE:854 672 366*31)、「トド島展望台」(MAP CODE:854 703 367*57)。そして礼文島最北の「スコトン岬」(MAP CODE:854 761 347*03)には日本最北のトイレ、バス停(宗谷バススコトン停留所、時刻表)があります。
《●観光スポット‥澄海岬》
群生地から少し(2km)南に下がって「澄海岬(すかいみさき)」(MAP CODE:854 583 113*02、礼文町船泊村字ニシウエントマリ)。観光売店、駐車場、トイレあり。西上泊漁港から少し歩くと、入り江の青がきれいな岬に到達します。西に延びるゴツゴツした岩も見所。岬の名「すかい」は香深港にフェリーターミナルが竣工したときに町民公募で命名されたもの。アイヌ語ではありません。海の青を見ると名前の由来に納得するでしょう。
《●観光スポット‥桃岩展望台》
南に「桃岩展望台」(駐車場MAP CODE:854 169 411*66)、また利尻富士がきれいに見える「北のカナリアパーク」(MAP CODE:854 080 882*33)が用意されています。近くに有名なユースホステル「桃岩荘」があります。
礼文島には「8時間コース」等のトレイルコース(マップ)があります。
《夕日が丘パーキング》
「夕日が丘パーキング」(MAP CODE:353 753 326:41、稚内市西浜4丁目)。トイレあり。利尻島が見える夕日のきれいな展望台。
《抜海港ゴマフアザラシ繁殖地》
「抜海港ゴマフアザラシ繁殖地」(MAP CODE:908 823 146*41、稚内市抜海 抜海漁港内)。(冬限定)ゴマフアザラシの繁殖地には寄ってみたいですね。ゴマフアザラシは抜海港で越冬します。観察所(問合せは稚内観光協会へ0162-24-1216)が11月~3月まで設置されます。ホームページ上には単独行動を慎むように書いてあります。真冬の海に足を滑らせれば、命はありません。稚内港でも冬にはアザラシを見ることができます。抜海港のアザラシは五月初めまでくらいはいるようです(紹介記事。)。
ゴマフアザラシは東の野付半島(おだいとう)では夏~秋に見ることができます、観光船も出ていて、かなり近くまで寄って行けます。また襟裳岬(みついし)には昆布船やカヤックの海上遊覧があり、これで岬の岩礁を回ります、春から夏にかけてが繁殖・子育て期、親子連れが岩の上でごろごろしているのを観察できます。
《こうほねの家》
「浜勇知展望台・こうほねの家(はまゆうち)」(MAP CODE:908 643 572*58、トイレあり/冬季閉鎖)は「コウホネ沼」のそばにあり、屋上は展望台です。沼の周りに木道や観察テラスが設けられています。「コウホネ」はスイレン科の植物、6月~9月が開花期です。周りにヒオウギアヤメやエゾミソハギなどの植物が見られます。
《サロベツ湿原センター》
「サロベツ湿原センター」(0162-82-3232、天塩郡豊富町上サロベツ8662)は「こうほねの家」から道道106号を20kmほど南下し、道道444号・稚咲内豊富停車場線を8kmほど東進するとあります(「わっかない」から50km)。開館時間は09:00-17:00(5月~10月無休、ほかの月は前後1時間短縮・月曜が休館日)。レストハウスは冬期休業です。「サロベツ湿原」「サロベツ原生花園」に木道が敷設されています。湿原についての情報はセンターでもらえます。冬は湿原が真っ白で広大な平原になります。
《宮の台展望台》
「宮の台展望台」(MAP CODE:736 826 354*74、問合せ0162-82-1728、豊富町徳満)。JR宗谷本線を越え、もう少し内陸へ行ったところ(JR徳満駅がすぐ近く)。さらに東へ行くと国道40号の「豊富幌加IC」(東へ2.5kmほど)があります。以前は「サロベツ展望台」とも呼ばれ、サロベツ原野を眺望する小高い丘の上の展望台、三階建てほどの高さで最上階はガラス張り。サロベツ原野の広大さを実感するに十分な高さです。展望台の上からは利尻島が見えます。
《沿岸バス豊富営業所》
豊富町には留萌管内を走る「沿岸バス」の始発バス停「豊富営業所」(0162-82-2234、天塩郡豊富町大通5丁目)があります。留萌までの169バス停(165km)をつなぐ長い路線、所要時間4時間。萌えっ子キャラクターの「観音崎らいな」をラッピングした長距離バスが走っています。
《チーズ店・食事処》
「工房レティエ」(0162-82-1300、豊富町福永)10:00-15:00/火曜定休・1月~2月は冬期休業。チーズ(完全無添加のナチュラルチーズ)や肉(会員制)を販売。カフェを併設、自家牧場の牛乳や無添加アイスクリームもいただけます。JR豊富駅から北東へ9km。豊富バイパスの豊富幌加ICからすぐ。
「心酔 鈴のや」(0162-82-2108、豊富町豊富大通8丁目)11:30-14:30・17:00-22:00/日曜定休。店名にあるとおりお酒の店(ちょっと高級な居酒屋さん)ですが、ランチ(豚丼やハンバーグ定食、麻婆豆腐定食など)もできるそうです。カウンター、小上がりあり。こぎれいなお店です。
《サロベツ原野駐車公園・オトンルイ風力発電所》
幌延町に「サロベツ原野駐車公園」(天塩郡幌延町浜里)があります。道道106号沿い・「わっかない」から60km南下。海の向こうの利尻山が目の前に見えます。また直ぐ近くに「オトンルイ風力発電所」があり、発電用の風車がずらりと並んだ風景は圧巻です。駐車公園のMAP CODEは736 189 632*37。風の強いところです。南の道の駅「てしお」までは12km。
なお、オトンルイ風力発電所は2023年4月に撤去(取り壊し)され、新たな風車が設置されます(撤去と設置は同時進行、2024年12月の運転開始予定)。風力発電所は2025年3月まで「継続運転」。取り壊し・交換事業は延期。
《トナカイ観光牧場》
幌延町には「トナカイ観光牧場」もあります。「わっかない」から52km(01632-5-2050、天塩郡幌延町北進398-1、09:00-17:00/月曜定休)。50頭のトナカイが放牧され、クリスマスではない時期のトナカイの様子をうかがい知ることができます。牧場にはガーデン、レストラン、お土産屋さんが入っています。入場は無料で、トナカイのえさやトナカイそりに乗るには料金がかかります。そりは雪のある冬のみ運行、小学生未満は無料。スノーモービルなどもあります。
《幌延深地層研究センター》
トナカイ牧場からすぐ近く、300m北に「幌延深地層研究センター」(01632-5-2772)があり、その中の「ゆめ地創館」は見学のできるところ。核廃棄物の処理等についての研究の一端を垣間見ることができます。地下500mまでの移動を疑似体験できる「Vertical Transporter 500」や展望塔があります。地下施設の見学や月一回の日曜見学も可能です(要予約)。
《店・食事処》
「居酒屋のんべえ」(01632-5-1156、幌延町2条南1)17:30-23:30。丼やラーメンうどんなどの食事もの、馬刺しやエビ刺などの酒の友すべてが、550円均一料金。駐車場はありません。JR幌延駅から東へ約200m。
稚内では宗谷岬の丘陵、サロベツ湿原センターがおすすめ。時間があれば利尻島に渡ってみたいですね。
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- 道の駅周辺の防波堤ドームと瀬戸家住宅
- ノシャップ岬(食事処は「わっかない」へ)
- 稚内公園・展望台(キャンプ場)、大沼、メグマ沼自然公園
- 宗谷岬、宗谷周氷河ロード、白い道、宗谷丘陵展望パーキング(食事処は「わっかない」へ)
- JR風っこそうや号
- 利尻島・礼文島(温泉・キャンプ場・観光地)
- 稚内市・抜海村(ゴマフアザラシ繁殖地)、こうほねの家
- 豊富町・サロベツ湿原センター、宮の台展望台
- 幌延町・サロベツ原野駐車公園、オトンルイ風力発電所、トナカイ観光牧場、幌延深地層研究センター
画像はタップすると、大きくなります。それでも小さければ、二本指で広げてください。赤●は温泉、黄色●と橙●、緑●は観光スポットです。
道の駅「わっかない」と観光スポット |
●道の駅周辺(上の地図画像、橙色枠部) [TOPへ]
位置は、稚内公園の地図↓をご覧ください
JR稚内駅は2011年に建て替えられ、4代目の建物です。2012年、複合施設「キタカラ」と道の駅「わっかない」が入りました。ちょうど10年を経過した建物です。
《稚内港北防波堤ドーム》
道の駅から歩いて3分のところに「稚内港北防波堤ドーム」があります。道の駅から北東600m、副港通りを北上し、海に突き当たったら、右に折れます。
「稚内港北防波堤ドーム」は427mの長さの防波堤。こんなドーム型の防波堤はそうそうありません。昭和6年から5年の歳月をかけて建設、設計者は土屋さんという人で26歳の時の設計だそうです。ここには「稚内桟橋駅」という樺太(サハリン)との間を行き来する船の駅がありました。昭和20年終戦後にソ連軍が樺太に攻め入ったとき命からがら船に乗って島の人たちが帰ってきたのもこの防波堤の駅でした。現在も防波堤としての役目を果たしています。防波堤の下はまるでトンネルのよう。稚内のいろいろな催しに利用されています。道の駅駐車場から見えます。
稚内港北防波堤ドーム |
《旧瀬戸家住宅主屋》
「旧瀬戸家住宅主屋(旧瀬戸常蔵邸)」道の駅駐車場から南へ800m(開館期間中0162-23-5151、稚内市中央4丁目8-27)開館期間4月~10月 10:00-18:00。国の登録有形文化財。太平洋戦争後の昭和20年代、底曳網漁網元の住宅として建てられたもの、赤いトタン葺き切妻屋根と頂部の棟飾りが特徴的、外壁は寒さ避けのためか分厚いモルタルかき落とし、いかにも昭和時代を彷彿とさせる建築物です。問合せは稚内観光協会(0162-24-1216)。駐車場は5台分。
●ノシャップ岬(上の地図画像、橙色枠部) [TOPへ]
寒流水族館、稚内灯台、青少年科学館
位置は、稚内公園の地図↓をご覧ください
「ノシャップ岬」は行ったことがなくてもイルカの飛び跳ねる像でおなじみ。アイヌ語の「ノッ・シャム」が語源、「顎のように突き出たところ」、「波の砕ける場所」といった意味らしいです。遠く、利尻島や礼文島、サハリン(樺太)の島影も見ることができます。夕日が美しく、ホームページ上には日の入りの時刻が示されています。副港通りを北上し、海に突き当たったら、左折、そのまま海岸通りを北へ4.5km。広い駐車場はありませんが、小さい駐車場がたくさんあります(空きスペースを見つけるのはなかなか難しいかも)。りっぱなトイレがイルカ像(下の画像)のカメラ側にあります。
《寒流水族館、稚内灯台、青少年科学館など》
イルカの像は「恵山泊漁港公園」内にあります。近くに「寒流水族館」、「稚内灯台」、「青少年科学館」、少し離れて「ノシャップ公園」があります。また日本海側宗谷サンセットロードを南下3.5kmほどで「稚内温泉 童夢」があります。岬は漢字では野寒布岬。根室の岬は「納沙布岬」(のさっぷみさき)です。区別のため「ノシャップ岬」はカタカナ表記にするみたいですね。
ノシャップ岬恵山泊漁港公園 |
●稚内公園・展望台(上の地図画像、橙色枠部) [TOPへ]
道の駅周辺・ノシャップ岬・稚内公園 |
《稚内公園》
「稚内公園」(0162-23-6161)は道の駅から歩けば西へ800mほどですが、車だといったん北上し1.4kmほどの距離になります。公園内道路脇数カ所(休憩展望施設、ゲストハウス氷雪、一番奥の北方植物園)に駐車場があります。展望施設には「樺太島民慰霊碑氷雪の門」があり宗谷の海が大きく見えます。すぐ近くに「あけぼの像」「九人の乙女の碑」や「樺太犬供養塔」があります。「ゲストハウス氷雪」は無料休憩所、足湯があります。その先の「開基百年記念塔」のそばに「北方植物園」があります。9月には公園内のアルメリアのピンクがきれいです。氷雪の門から開基百年記念塔まで2kmほどの道のり。地元の人が早朝散歩をしています。歩いての散策がお勧めですが、起伏がかなりあります。
《キャンプ場》
公園内を南下していくと「稚内森林公園キャンプ場」(無料)があります。設備は整っています(テント100張り分、炊事場・トイレ各2箇所、電源やバンガローはありません)。5月~10月の開設。駐車場がありテントを張らずとも、ここでの車中泊が可能です(駐車場40台)。
稚内公園・開基百年記念塔 |
《稚内大沼》
「稚内大沼」道の駅から宗谷岬への途上にあります(0162-26-2965、稚内市大字声問村字声問原野)09:00-17:00/1月29日~11月25日(3月は24日まで休館)。春(3月~5月)と秋(10月~11月)、数千羽の白鳥が飛来します(だいたい10月の中旬~下旬が最盛期)。「稚内市大沼野鳥観察館」が設けられています。画像の一番奥に見える雪山は利尻山(利尻富士)です。
稚内大沼と白鳥(四月中旬) |
《メグマ沼自然公園》
「メグマ沼自然公園」(MAP CODE:353 833 704*36、稚内市声問村字恵北)。エゾヤマザクラなどの植栽があります。園内に遊歩道があります。駐車場はありません。
●宗谷岬・宗谷周氷河ロード・白い道(このページトップ地図画像、黄緑枠部) [TOPへ]
○宗谷岬概観
○バスで宗谷岬へ
●流氷館とてっぺんドーム
●宗谷岬展望台・祈りの塔・ゲストハウスアルメリア(岬の丘側・歩いてもいけます)
●宗谷周氷河ロードと白い道(いずれもドライブで)
●宗谷丘陵展望パーキング(オホーツク海側)
○バスで宗谷岬へ
●流氷館とてっぺんドーム
●宗谷岬展望台・祈りの塔・ゲストハウスアルメリア(岬の丘側・歩いてもいけます)
●宗谷周氷河ロードと白い道(いずれもドライブで)
●宗谷丘陵展望パーキング(オホーツク海側)
宗谷岬 |
《宗谷岬概観》
「宗谷岬」は道の駅から東へ31km、「日本最北端の地」です(画像は四月のもの、よく晴れてサハリンの島と建物が見えました)。近くの青い三角屋根の店には日付、緯度と現在の温度、時計が常に表示してあります。「宗谷岬」の音楽碑、間宮林蔵の像などが建っています。
冬、とくに元旦には「初日の出鑑賞会」の人たちが暴風雪をものともせずにバイクや車を駐め、テントを張っているかもしれません。沖に見える「弁天島」にはトドやアザラシが寝転んでいるのが見える時があります。肉眼ではちょっと無理かも…。
背後に「宗谷岬展望台」(問合せ0162-24-1216、稚内市宗谷岬2-8、営業時間09:30-16:30/冬季閉鎖)と書いた建物があり、宗谷丘陵のガイドをしてくれます。カフェがあり、レンタサイクルも借りることができます。1Fはお土産店。すぐ隣にトイレがあります。
日本最北端の地 |
観光案内所・宗谷岬展望台 |
《バスで宗谷岬へ》
稚内駅から岬まで海を眺めながらバスで行くこともできます。50分の所要時間、1日片道7本、路線バスです。往きは「宗谷岬」行きではなく、「浜頓別高校」とか「音威子府」が行き先です。往復乗車券がお得。
《宗谷岬流氷館とてっぺんドーム》
キタキツネやエゾシカの剥製を展示してある「宗谷岬流氷館」(0162-76-2212/09:00-17:00)は青い三角屋根の店の奥。
流氷館のずっと東(550m)の漁港には「てっぺん公園」(宗谷港緑地公園)、「てっぺんドーム」があります。ドームは長さ265mの防波堤、最上部が展望台になっています。「くじらくん」という名称の高波警報装置があります。
稚内の流氷は平年3月初めに終日を迎えます。また流氷が見えるのは例年ひと月ほどですが、近年は一桁台の日数になっています。流氷は海流に乗って南下しますが、海流の方向の関係で宗谷の方に回ってくるよりは、オホーツク地方へ向かいやすく知床半島で押し合いへし合いになります。稚内地方気象台が宗谷地方の流氷について、流氷の初日・終日を発表しています。
《宗谷岬展望台・祈りの塔・ゲストハウスアルメリア》
岬の陸地側は歩いても車でも登っていけます。「宗谷岬公園内」に、「宗谷岬展望台」(MAP CODE:998 067 327*22)、「灯台」、鶴の形の「祈りの塔」(MAP CODE:998 068 150*06)があります。祈りの塔は「大韓航空機撃墜事件」の2年後1985年に建てられました。シーズン中であれば、丹精を込めて育てられたアルメリアのピンクの花壇が一面に広がっています。「祈りの塔」の奥(画像右奥)に「ゲストハウスアルメリア」(0162-76-2636、10:00-17:00)があり、宗谷黒牛の料理をいただけます。
宗谷岬・祈りの塔 |
《大岬旧海軍望楼》
「大岬旧海軍望楼」宗谷岬展望台のすぐむこうがわにあります。前の方から見ると、船の舳先に似せて造られた監視基地です。1902(明治35)年、ロシアに「樺太」を譲り渡した後(明治8年樺太千島交換条約)、ロシア海軍の動きを監視するために造られました。太平洋戦争時も潜水艦監視基地として使われました。
《宗谷周氷河ロードと白い道》
宗谷丘陵には「宗谷丘陵の周氷河地形」が残り、宗谷黒牛などが放牧され、干し草ロールが転がっています。発電用風車が回り、海の青と丘陵の緑が映えてとてもきれいです。宗谷丘陵の「宗谷周氷河ロード」(道道889号など)を数キロ区間のんびりとドライブすることをおすすめします。
ホタテの貝殻を敷き詰めた「白い道」(MAP CODE:805 841 318*03)もありこちらもおすすめですが、舗装道路ではないために進むにつれ凹凸がひどくなっていきます。ドライブレコーダーをつけていれば、バウンドして数回録画停止になるかもしれません。そのまま突き抜ければ国道238号、宗谷岬の西側に出ます。
宗谷周氷河ロード |
宗谷岬・白い道 |
《宗谷丘陵展望パーキング》
オホーツク海側の国道238号沿いに「宗谷丘陵展望パーキング」(MAP CODE: 805 792 280*78)があります。宗谷岬から7km南下です。風力発電用の風車群とレーダー施設が遠望できます。オホーツク海が見渡せます。
●JR風っこそうや号 [TOPへ]
(夏限定)JR宗谷本線の稚内~音威子府・旭川~音威子府間を「風っこそうや号」が2019年より走っています。稚内~音威子府間は7月下旬~8月中旬まで、旭川~音威子府間は8月中旬から9月上旬の土日祝日に運行します。いずれも1日1往復です(時刻表PDF・宗谷線寄り道マップ)。「風っこそうや号」は窓を取り払ったトロッコ列車です。北海道の風をいっぱいに受けながら走ります。途中の停車駅では様々な趣向を凝らしたおもてなしが行われます。カップアイスやプリンの販売もあります。「風っこそうや号」で旅の気分をぞんぶんに盛り上げてください。
●利尻島・礼文島(このページトップ地図画像、水色枠部) [TOPへ]
利尻島・礼文島
利尻島・礼文島 |
《利尻島・礼文島》
稚内まで来たらぜひ島にも渡ってみたいところ。ノシャップ岬の西に利尻島と礼文島があります。利尻島には「利尻富士」という別名を持つ「利尻山」(標高1,721m)があります。てっぺん(南峰)は崩落の危険があり現在登れなくなっています。風の強い中、北峰頂上から見下ろす風景は格別です。どちらの島もおもてなしの気持ちがすごすぎて、港のお出迎えから宿泊、出発まで大漁旗を振って応援してくれる宿があったりします。ここではバスツアーをご紹介。
《フェリー》
利尻島コースは利尻島の「鴛泊(おしどまり)フェリーターミナル」発着
礼文島コースは礼文島の「香深(かふか)フェリーターミナル」発着です。
フェリーは「ハートランドフェリー」(運賃)が取り扱っています。
稚内-利尻島のフェリー時刻表(所要時間1時間40分)。
稚内-礼文島のフェリー時刻表(所要時間1時間55分)。
島観光の所要時間は「フェリーの所要時間×2+バス観光の時間」、費用は「フェリーの往復運賃+観光バス料金」。
所要時間は全体で7~8時間程度、また費用はどの船室を選ぶかで異なりますが、10,000円前後というところです。
《観光バス》
宗谷バスの定期観光バスは利尻島A・Bの2コース、礼文島A・Bの2コースがあります。いずれも所要時間3~4時間のコース(コース紹介)。島までの旅程は含まず、ご自身でフェリーで渡り、またフェリーで帰ってきます(もちろん島にお泊まりしても良いですね)。「稚内フェリーターミナル」は道の駅から東へ1kmほど。フェリーで島まで渡った後、観光バスに乗り込みます。
《道路》
道路は利尻島では道道105・108号が島沿岸部をめぐっています。礼文島は島の東部と南部に道道40号、北部を507・926号が走り、スコトン岬へは507号が通じています。礼文島西部へは徒歩で行くほかはないようです。
《コンビニなど》
利尻島、礼文島ともに、「離島のコンビニ」が営業しています。島のみなさんに愛されるセイコーマート。2019年、利尻店はリニューアルオープンし、島の人たちからお祝いの花を40鉢も贈られました。お花の数がすごすぎて店舗の前は結婚式さながら。リニューアルにあわせイートインが造られました。
利尻島には全部で3つのセイコーマート、礼文島には1店が営業しています。
礼文島には1つ、利尻島には2つの日帰り入浴の施設、またキャンプ場があります。
《利尻島》‥温泉とキャンプ場(4か所)がとても多いです
《●温泉とキャンプ場》
「利尻島ファミリーキャンプ場 ゆ~に」鴛泊港フェリーターミナル(鴛泊おしどまり市街地)から西へ1.6km(期間中0163-82-2166、利尻富士町鴛泊字栄町)開設期間5月~10月。要入場料。コテージ(4棟、シャワーや洗濯機あり)、バンガロー(6棟、電源やテーブルあり)、フリーサイト(40区画、予約不要)、バーベキューコーナー(4人用、無料)からなるキャンプ場。トイレはウォシュレット、炊事棟、バーベキュー棟あり。テントやシュラフなどのレンタル品あり。木炭や金網など販売。冬はスキー場になるところ。なお「ゆ~に」はアイヌ語で「お湯(温泉)のあるところ」。
150mほど北に、日帰り入浴の可能な温泉保養施設「利尻富士温泉」(ほぼ12:00~21:00・柿は前後とも少し延長、サウナ、露天風呂、足湯・プールあり。レストラン・ランドリーあり)があります。「セイコーマート 利尻店」(23時まで、016-82-1962)まで北東へ1km。
《●展望台》
「鴛泊港フェリーターミナル」から南東へ3.km、「姫沼展望台」(MAP CODE:714 525 775*07、利尻富士町鴛泊湾内39)。展望台から南西へ約1kmで「姫沼」(駐車場MAP CODE:714 495 847*23、利尻富士町鴛泊湾内)。いずれも「利尻富士」を見るのに好適地、姫沼の方に行けば逆さ富士を見ることができます(風のない朝方~夕方)。どちらにも駐車場があります。人造の沼で、周囲に「姫沼探勝路」が設けられています。利尻島にはヒグマがいないので、暗い森の中も安心です。
《●キャンプ場》
「ゆ~に」から2.2km南下「利尻北麓野営場」(開設期間0163-82-2394、)5月15日~10月15日。鴛泊登山コースの3合目にあるキャンプ場(フェリーターミナルからは4km、徒歩1時間・車10分)。要利用料。キャビン(要予約、4人用・7棟)、オートサイト、テントサイト(60張り)あり。駐車場(10台・キャンプサイトまで100m)、炊事場・トイレ・公衆電話・簡易売店あり。日本名水百選「甘露泉水」がすぐ近く。
《●温泉とキャンプ場》
鴛泊港フェリーターミナルから西へ14km(島の西の市街地)「沓形岬公園キャンプ場」(問合せ0163-84-2345、利尻町沓形字富士見町沓形岬)5月~10月。テント50張り(駐車場は二つあり、30mほどの距離、車中泊有料)。屋根付き炊事場、水洗トイレ、ランドリーあり。島の西に位置し風が強い。
近く(400m東)に「利尻ふれあい温泉」(営業期間4月~11月・21:00まで、濁り湯、利尻町営「ホテル利尻」併設の温泉でレストランあり、温泉入り口は海側・ホテル裏)。1kmほど東に「セイコーマート 沓形店」(0163-89-4501、06:00~23:00、ホットシェフあり)。
《利尻島ならではの飲み物》
「ミルピス商店」(MAP CODE:714 452 090*55。0163-84-2227、利尻町沓形字新湊153)07:00-20:00。乳酸
《●キャンプ場》
「沓形岬公園キャンプ場」から南東へ2km「利尻町森林公園キャンプ場」(期間中0163-84-3551、利尻町沓形字富野)開設期間5月~10月。要利用料。バンガロー(枕と毛布のみ)あり。テントは約20張り。炊事場、調理窯(ステーブ)、水洗トイレ。
《●利尻富士を臨む展望台》
利尻島には最北の日本百名山・利尻岳(蝦夷富士、標高1,721m)があります。トレイルコースは「利尻島」。
「オタトマリ沼」、「沼浦展望台(白い恋人の丘)」、「姫沼」、そして利尻富士が最もきれいに見えると言われる「夕日ヶ丘展望台」あたりから眺めるのが映えます。好時期は秋、紅葉の頃(9月~10月)。夏は涼しくて気候としてはよいですが、雲が出やすく雨が続くこともあります(利尻観光案内)。
《礼文島》
《●キャンプ場(1か所)とすこし遠い温泉》
香深港フェリーターミナルから北へ19km(島の最北・久種湖北畔)「久種湖畔キャンプ場」(期間中0163-87-3110、礼文町船泊村大備)5月~9月。管理棟に水洗トイレ、シャワー、ランドリーあり。屋根付き炊事場あり。コテージ(設備完備)、バンガロー(6棟・テーブルと銀マットのみ・電源あり)、オートサイト、テント区画あり。フェリーターミナルにある「うすゆきの湯」(キャンプ場から18km南下)までの送迎サービスあり。
《●観光スポット‥レブンアツモリソウ群生地》
礼文島で見るべきは「レブンアツモリソウ群生地」(MAP CODE:854 615 774*00)。木道が敷設されています。開放期間はだいたい5月下旬~6月中頃の花の見頃、それ以外の期間は中に入ることはできません。駐車場あり。
《●観光スポット‥ゴロタ岬、トド島展望台、スコトン岬》
群生地の北には「ゴロタ岬」(MAP CODE:854 671 373*74、展望台ありMAP CODE:854 672 366*31)、「トド島展望台」(MAP CODE:854 703 367*57)。そして礼文島最北の「スコトン岬」(MAP CODE:854 761 347*03)には日本最北のトイレ、バス停(宗谷バススコトン停留所、時刻表)があります。
《●観光スポット‥澄海岬》
群生地から少し(2km)南に下がって「澄海岬(すかいみさき)」(MAP CODE:854 583 113*02、礼文町船泊村字ニシウエントマリ)。観光売店、駐車場、トイレあり。西上泊漁港から少し歩くと、入り江の青がきれいな岬に到達します。西に延びるゴツゴツした岩も見所。岬の名「すかい」は香深港にフェリーターミナルが竣工したときに町民公募で命名されたもの。アイヌ語ではありません。海の青を見ると名前の由来に納得するでしょう。
《●観光スポット‥桃岩展望台》
南に「桃岩展望台」(駐車場MAP CODE:854 169 411*66)、また利尻富士がきれいに見える「北のカナリアパーク」(MAP CODE:854 080 882*33)が用意されています。近くに有名なユースホステル「桃岩荘」があります。
礼文島には「8時間コース」等のトレイルコース(マップ)があります。
●稚内市・抜海村ゴマフアザラシ繁殖地(このページトップ地図画像、水色枠部) [TOPへ]
日本海側・宗谷サンセットロードを南下すると、
「利尻島・礼文島の地図」↑の稚内側沿岸をご覧ください《夕日が丘パーキング》
「夕日が丘パーキング」(MAP CODE:353 753 326:41、稚内市西浜4丁目)。トイレあり。利尻島が見える夕日のきれいな展望台。
稚内市・夕日が丘パーキング |
夕日が丘パーキング眺望 |
《抜海港ゴマフアザラシ繁殖地》
「抜海港ゴマフアザラシ繁殖地」(MAP CODE:908 823 146*41、稚内市抜海 抜海漁港内)。(冬限定)ゴマフアザラシの繁殖地には寄ってみたいですね。ゴマフアザラシは抜海港で越冬します。観察所(問合せは稚内観光協会へ0162-24-1216)が11月~3月まで設置されます。ホームページ上には単独行動を慎むように書いてあります。真冬の海に足を滑らせれば、命はありません。稚内港でも冬にはアザラシを見ることができます。抜海港のアザラシは五月初めまでくらいはいるようです(紹介記事。)。
ゴマフアザラシは東の野付半島(おだいとう)では夏~秋に見ることができます、観光船も出ていて、かなり近くまで寄って行けます。また襟裳岬(みついし)には昆布船やカヤックの海上遊覧があり、これで岬の岩礁を回ります、春から夏にかけてが繁殖・子育て期、親子連れが岩の上でごろごろしているのを観察できます。
《こうほねの家》
「浜勇知展望台・こうほねの家(はまゆうち)」(MAP CODE:908 643 572*58、トイレあり/冬季閉鎖)は「コウホネ沼」のそばにあり、屋上は展望台です。沼の周りに木道や観察テラスが設けられています。「コウホネ」はスイレン科の植物、6月~9月が開花期です。周りにヒオウギアヤメやエゾミソハギなどの植物が見られます。
こうほねの家 |
展望台から利尻山を望む |
●豊富町・サロベツ湿原センター [TOPへ]
稚内から宗谷サンセットロードをさらに南下、豊富町に入ると、
○石油の混じった温泉「豊富温泉」については道の駅「てしお」に記しました。豊富町・幌延町観光スポット |
《サロベツ湿原センター》
「サロベツ湿原センター」(0162-82-3232、天塩郡豊富町上サロベツ8662)は「こうほねの家」から道道106号を20kmほど南下し、道道444号・稚咲内豊富停車場線を8kmほど東進するとあります(「わっかない」から50km)。開館時間は09:00-17:00(5月~10月無休、ほかの月は前後1時間短縮・月曜が休館日)。レストハウスは冬期休業です。「サロベツ湿原」「サロベツ原生花園」に木道が敷設されています。湿原についての情報はセンターでもらえます。冬は湿原が真っ白で広大な平原になります。
サロベツ湿原センター |
サロベツ湿原遊歩道 |
《宮の台展望台》
「宮の台展望台」(MAP CODE:736 826 354*74、問合せ0162-82-1728、豊富町徳満)。JR宗谷本線を越え、もう少し内陸へ行ったところ(JR徳満駅がすぐ近く)。さらに東へ行くと国道40号の「豊富幌加IC」(東へ2.5kmほど)があります。以前は「サロベツ展望台」とも呼ばれ、サロベツ原野を眺望する小高い丘の上の展望台、三階建てほどの高さで最上階はガラス張り。サロベツ原野の広大さを実感するに十分な高さです。展望台の上からは利尻島が見えます。
《沿岸バス豊富営業所》
豊富町には留萌管内を走る「沿岸バス」の始発バス停「豊富営業所」(0162-82-2234、天塩郡豊富町大通5丁目)があります。留萌までの169バス停(165km)をつなぐ長い路線、所要時間4時間。萌えっ子キャラクターの「観音崎らいな」をラッピングした長距離バスが走っています。
《チーズ店・食事処》
「工房レティエ」(0162-82-1300、豊富町福永)10:00-15:00/火曜定休・1月~2月は冬期休業。チーズ(完全無添加のナチュラルチーズ)や肉(会員制)を販売。カフェを併設、自家牧場の牛乳や無添加アイスクリームもいただけます。JR豊富駅から北東へ9km。豊富バイパスの豊富幌加ICからすぐ。
「心酔 鈴のや」(0162-82-2108、豊富町豊富大通8丁目)11:30-14:30・17:00-22:00/日曜定休。店名にあるとおりお酒の店(ちょっと高級な居酒屋さん)ですが、ランチ(豚丼やハンバーグ定食、麻婆豆腐定食など)もできるそうです。カウンター、小上がりあり。こぎれいなお店です。
●幌延町・サロベツ原野駐車公園・オトンルイ風力発電所 [TOPへ]
さらに南下して、豊富町の南・幌延町に入ります
位置は、豊富町・サロベツ湿原センターの地図↑をご覧ください
《サロベツ原野駐車公園・オトンルイ風力発電所》
幌延町に「サロベツ原野駐車公園」(天塩郡幌延町浜里)があります。道道106号沿い・「わっかない」から60km南下。海の向こうの利尻山が目の前に見えます。また直ぐ近くに「オトンルイ風力発電所」があり、発電用の風車がずらりと並んだ風景は圧巻です。駐車公園のMAP CODEは736 189 632*37。風の強いところです。南の道の駅「てしお」までは12km。
幌延町・サロベツ原野駐車公園9月 |
オトンルイ風力発電所 |
《トナカイ観光牧場》
幌延町には「トナカイ観光牧場」もあります。「わっかない」から52km(01632-5-2050、天塩郡幌延町北進398-1、09:00-17:00/月曜定休)。50頭のトナカイが放牧され、クリスマスではない時期のトナカイの様子をうかがい知ることができます。牧場にはガーデン、レストラン、お土産屋さんが入っています。入場は無料で、トナカイのえさやトナカイそりに乗るには料金がかかります。そりは雪のある冬のみ運行、小学生未満は無料。スノーモービルなどもあります。
幌延町トナカイ牧場 |
トナカイ |
《幌延深地層研究センター》
トナカイ牧場からすぐ近く、300m北に「幌延深地層研究センター」(01632-5-2772)があり、その中の「ゆめ地創館」は見学のできるところ。核廃棄物の処理等についての研究の一端を垣間見ることができます。地下500mまでの移動を疑似体験できる「Vertical Transporter 500」や展望塔があります。地下施設の見学や月一回の日曜見学も可能です(要予約)。
《店・食事処》
「居酒屋のんべえ」(01632-5-1156、幌延町2条南1)17:30-23:30。丼やラーメンうどんなどの食事もの、馬刺しやエビ刺などの酒の友すべてが、550円均一料金。駐車場はありません。JR幌延駅から東へ約200m。
稚内では宗谷岬の丘陵、サロベツ湿原センターがおすすめ。時間があれば利尻島に渡ってみたいですね。
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