七飯町・函館市の観光スポット(道の駅「なないろ・ななえ」)
函館に一番近い道の駅「なないろ・ななえ」。七飯付近の観光スポットばかりでなく、函館の景勝地やお祭りもこのページに掲載します。函館については市街地周辺を記載。南部や東部は「えさん」や「南かやべ」に記載しています。
「北海道駒ヶ岳」(問合せ0138-67-3020、登山期間6月1日~10月31日・時間09:00-15:00・15:00には駐車場に戻っていること)。標高1,131 mの活火山、森町、鹿部町と三町にまたがる山。七飯町の最北端に位置します。登山道は森町のJR赤井川駅あたりから六合目駐車場(MAP CODE:490 442 752*52、標高490m、入山届あり、ホームページ上に登山ガイド・ルート[PDF]があります)まで登って、あるいは赤井川駅から徒歩というルートもありです。いずれにせよ、森町の南側から登り始めます(森町の道の駅からは14km南下、少々離れているので七飯町のページに記します)。標高約900メートルの「馬の背」まで登山可能(駐車場からの標高差ほぼ400m)。頂上に登ることはできません。両側にカラマツの林のある登山道を上ります。藪漕ぎなどの難所はありません。
本州の方からやってくると、最初に目に入る山がおそらくこの北海道駒ヶ岳。一段と背の高い尾根が両端にあり、その間にまるで馬の背のように稜線が連なります。稜線部はもともと富士山のような形(標高1,700m)をしていたのが、江戸時代(1640年)の大噴火で中央部の円錐型が吹き飛んで現在の山容になったとのこと。またこの噴火で大沼・小沼ができたとのことです。非常に特徴的な山なのですぐに分かるでしょう。七飯町の大沼から湖越しに見るとまた一段と映えます。
《駒ヶ岳のいわれ》
昔、下国定季家臣に相原季胤(すえたね・~1513没)という有能な武将あり。1513年、「ショヤタイン、コウジ兄弟の蜂起」でアイヌの攻撃を受け、二人の娘を連れて大沼まで逃げたものの、逃げ切れず娘ふたりは自害。季胤は弟の相原吉胤とともに湖中の小島で自刃した。自刃の前に、吉胤は愛馬の鞍を外し山上に逃げるよう言い聞かせると、馬は山へと登っていった。その後毎年七月三日になると山上から馬のいななきが聞こえてくるようになったという。大沼の人たちは主の死を嘆いて鳴いているのだろう思い、この山を駒ヶ岳と呼び、鞍を掛けた岩を鞍掛岩と名付けたとのことです(道南の今昔物語から)。
《大沼国定公園概略》
「大沼国定公園」(道の駅から北へ10km)にはすぐ近くの駒ヶ岳の火山活動でできた大沼ばかりでなく小沼もあります。公園には散策コースが準備されています。散策、レンタサイクル、遊覧船どれを取っても楽しそうです。岸辺から、北海道駒ヶ岳を眺めたり、自然の洞窟に入ったり、また岸辺に散在するレストランや牧場のミルクを使ったアイスクリーム屋さんに立ち寄ったり、時間を上手に使わないととても回りきれません。また夏と冬では立ち寄るところも異なります。
web上に「時間を設定したコース」や「サイクリングマップ」も掲載。それでも大沼は歩いただけではほんのちょっぴりしか知ることはできません。湖畔一周はなんと14kmもあるのだとか。大沼公園駅前に有料のレンタサイクルがあります。徒歩で回るのも、自転車で回るのもどちらも楽しそうです。湖月橋のあたりから大沼の向こうに見える駒ヶ岳をバックに写真に収めたり、湖の畔に「千の風になって♪」の誕生の地があり、ここでは記念に歌をおひとつ…♪。
なおレンタサイクルの店はアイスクリームなどの手作り体験、冬期はスノーモービル、バナナボート、そりでの山滑りも取り扱います。
《ガイドマップなど》
大沼公園には観光案内ホームページ「大沼ップ」があります。大沼とその周辺に特化した観光スポット案内です。「みどころ」、「遊ぶ」、「イベント」、「食べる」、「買う」、「泊まる」などのジャンルに分かれています。地域も大沼公園駅周辺、大沼広域、七飯町市街地、鹿部町、森町に分けて案内してあります。
上の画像「案内図」よりも鮮明な、大沼の「ガイドマップ(jpg)」、「大沼中心部(PDF)」、「お散歩マップ(jpg)」、「サイクリングマップ(jpg)」(再掲)。
《モーターボートなどの遊覧船》
大沼の湖上からも観光できます。「大沼遊船」(0138-67-2229、七飯町大沼1023-1)は大沼・小沼を約30分かけてめぐります。5月1日~10月31日まで5隻の船が定期運航(09:00から40分ごとに出港)します(4月11月12月は不定期運航です)。船は大きさに違いがあります。
モーターボートは乗り合い(大沼小沼10分コース)と貸し切り(10、15、30分コース)があります。貸し切り30分コースは大沼小沼全周を巡ります。
貸しボートは手こぎ(60分)、ペダル(30分)、釣りボートがあります。ペダルボートにはスワン型とホエール型があり定員と料金が異なります。釣りボートは朝04:00~夕方17:00までで、予約制です(ライフジャケットつき)。
「JAF優待」があります。感染症などとの関連で、運休していることがあります。事前にご確認を。
《大沼湖水まつり》…花火大会
「大沼湖水まつり」(問合せ0138-67-3020七飯大沼国際観光コンベンション協会)は毎年7月下旬の土日開催。花火大会は日曜日です。明治39年、湖の遭難者を供養したことから始まったお祭り、土曜日には大沼公園広場奥の祭壇前で慰霊祭・灯ろう流しが行われます(供養灯ろうご購入可)。両日とも午後に歌謡ショーや大道芸が披露されます。
《白鳥台セバット・日暮山・東大沼キャンプ場》
大沼の外から沼を眺めるという手もあります。大沼と小沼の接点(函館本線が接点を渡るところ)に「白鳥台セバット」(亀田郡七飯町西大沼 大沼の北岸、道道338号と道道43号の交差点近く)という取水口があり、冬も水が凍ることなく、オオハクチョウなどが群れます。「セバット」は「狭まった場所」の意味です。
またセバットの南西方向(湖畔の道道43号を2kmほど西進)に日暮山(標高303m)には展望台があります。小沼・大沼を展望するに最適の場所です。晴れの日を選んで行きましょう。山頂までは砂利道で離合の難しいところもありますがなんとか駐車場(30台ほど)まで車で登れます。ですが麓の駐車帯に駐めて山道を徒歩で登るのもおすすめです。
無料の「東大沼キャンプ場」(当ブログ紹介記事)は大沼の東岸湖畔(道道338号を東進7km)に、そこから北東に2.5kmに日帰り入浴も可能な「留の湯」があります(詳しくは「風呂事情」へ)。
《冬・雪と氷の祭典》
大沼は冬期・厚さ30cmほどの氷に覆われます。これを切り出して、冬のお祭りが開かれます。氷でできたジャンボすべり台、小中学生たちの可愛らしい雪像、アイスカービング作品なども展示です。2020年初めからは「氷のメリーゴーラウンド(アイスカルーセル)」という新しいアトラクションがお目見えしました。直径15mほどの氷の円盤が大沼の水の上を回ります。日本では初のアトラクション。2020年はすでに終了しましたが、2024年の再開が待ち遠しいところです。
「氷のメリーゴーラウンド(アイスカルーセル)」は剣淵町(道北)、中札内村(十勝)、夕張市(道央)、札幌定山渓ダムでも開催です。
大沼の冬は道内他の湖同様ワカサギ釣りで賑わいます。
《わかさぎの筏焼き》
大沼には昔から「わかさぎの筏焼き」という料理があります。小さなワカサギを10匹ほど串に刺して焼いたものです。形が筏(いかだ)に似ているのでこう呼ばれます。わかさぎは平たい竹串に一匹ずつ手で刺していきます。甘辛く、さくさくした食感です。この料理が始まって60年以上の歴史があります。造っている店は3軒ほど。「つしま謹製」(0138-67-2251、七飯町大沼町211-7)のものは道の駅「なないろ・ななえ」でも購入できます。
《大沼だんご》
つしま謹製大沼店から西へ200mほど、「沼の家」(0138-67-2104、七飯町大沼町145)。こちらは団子屋さん。「大沼だんご」の元祖です。あんことたれの団子が絶品です。沼の家から東へ300m、「谷口菓子舗」(0138-67-2026、七飯町大沼町312)。こちらも大沼だんごの団子屋さん。食べ比べてみてはいかがでしょうか。
わかさぎの店、団子の店はいずれもJR大沼公園駅の駅前通り「大沼公園鹿部線」沿いにあります。最初にあるのが「沼の家」。
またほとんど同じところに、「ユーカラオートキャンプ場」、「BEYOND VILLAGE」というオートキャンプ場があります。「七飯町キャンプ場」「函館RVパーク・キャンプ場」をご覧ください。「七飯町キャンプ場案内」には周辺のめぼしい観光スポットやレストランなども挙げています。
《函館七飯ゴンドラ》…山麓駅舎・山頂駅舎・展望の丘
夏は山頂からの眺め、秋は紅葉、そして冬にはスキーやスノーボードが楽しめる施設です。国内最長クラスのゴンドラにはぜひ乗りたい。
高いところから駒ヶ岳を眺めるのでしたら、「函館七飯ゴンドラ」は道の駅から北東へ16km(0138-67-3355、亀田郡七飯町東大沼666)夏営業4月終わり~11月初め・営業時間上り始発09:00-下り最終16:00。なんと15分もの空中散歩、展望の丘からは大沼や北海道駒ヶ岳はもちろんのこと、遠くはニセコ連峰、羊蹄山、室蘭の白鳥大橋まで臨めます。秋は紅葉が見事です。山頂には「PEAK CAFE」(営業時間09:30-15:30)。ランチプレートが2種類ほど、飲み物やデザートのセットもあります。山麓駅にセンターハウス、戸外(ゲレンデ山麓付近)にドッグランがあります。車利用の場合は2,000台収容の駐車場があります。JR新函館北斗駅([北口)と大沼公園駅から無料シャトルバスが出ています。
冬季営業12月中旬~4月初め・営業時間09:00-17:00/ナイター12月下旬金曜日~3月中旬日曜日の金土日祝前日祝日17:00-21:00(積雪量や気温により変動することがあります)。ゲレンデはファミリーコースやチャンピオンコースなど全部で8コース。施設はゴンドラ山麓駅にチケットなどを販売するセンターハウス、レストラン駒(10:00-16:30)とカフェ、無料休憩所、第1ペアリフト乗場横に駒、ゴンドラ山頂にPEAKCAFE(09:30-15:30)。駐車場は2,000台収容、24時間開放。冬期無料シャトルバスが新函館北斗駅(北口)、大沼公園駅から出ています。
《横津岳》
「横津岳」(MAP CODE:86 677 239*58、七飯町)。頂上に航空監視レーダー施設がある山。標高1,167m。北海道駒ヶ岳や大沼、噴火湾を一望できます。函館付近の紅葉は横津岳から始まると言われ、9月末が紅葉のピークとのこと。頂上付近まで車で行き、残り2.5kmを徒歩。烏帽子岳、袴腰岳と一緒に登る方もいるようです。
登山口(レーダー施設ゲート・「ばんだい号事故慰霊碑」のすぐ近く)から頂上までの標高差が約250m、距離2.5km。そこまで道道969号・大野大中山線を登ってゆきます(道道への入口は「七飯町パークゴルフ場大中山コース 0138-65-3131」を目印にして、北海道縦貫自動車道の高架下をくぐり、まっすぐ山へ登ります)。2.7km登ると、「大川地区 生活環境保全林 北海道」と書いたおおきな木製看板が出てきます。ここに「通行止」の標識とゲートがありますが、これをなんとか交わしそのまま車で登ります。そこから9kmでばんだい号事故慰霊碑に到着。残りの路程(2.5km)は徒歩です。
山頂まで一応舗装されていて、徒歩の部分はきれいですが、それまでが非常な悪路。大きな穴などがいっぱい空いていて危険。タイヤが穴にはまり込んだり、通過時にパンクしたりするかもしれませんので、心配な方、とくに古いタイヤなどの方はやめた方が賢明です。あるいは最初のゲートから徒歩で登りましょう(全部で12km)。
《城岱牧場展望台(しろたい)》…城岱牧場・スカイライン
「城岱牧場展望台」道の駅から東へ13km(MAP CODE:86 610 355*14、問合せ0138-65-2517、七飯町上藤城)。道の駅から直線距離で5kmもありませんが、城岱スカイラインが非常に曲がりくねっているのでかなり遠くになります。また函館の海を見ながら走るのであれば、大沼からの南下コース、駒ヶ岳を見ながら走るのなら北上コースが良いでしょう。いずれもつづら折れの城岱スカイラインを走ります。城岱牧場のなかの展望台、主に牛がたくさん放牧されています。展望台は二つあり、牧場管理事務所の展望台は2012年に一般に解放されました(期間 GW~10月中旬・時間は10:00-16:00)。
南北に延びる道路は延長14kmの城岱スカイライン。舗装道路ですが、起伏が激しい上に非常に曲がりくねっていますので、運転には気をつけて。冬期間は除雪がありません(11月中旬~4月下旬通行止め)。
《七飯町歴史館》
「七飯町歴史館」(0138-66-2181、七飯町本町6丁目1−3)09:00-17:00。無料。函館の隣、じゃがいも・男爵いもやリンゴの栽培で革新的な役割を担ってきた七飯町の歴史や生活を展示。「迫田家文書」、「官私山林区別絵図」、「峠下村絵図」などの文書をはじめ、先史時代から江戸、明治、そして今日に至るまでの七飯の歴史をたどります。屋外にはリンゴやブドウの見本園があります。町役場や文化センターのすぐそば。
《赤松街道・あかまつ公園》
「赤松街道」は南へ6kmほど。昭和時代に日本の道百選また歴史国道に選ばれたところ。初夏から秋にかけて緑が映えるときが一番美しい時です。
もともとは江戸末期(1858年)に栗本瀬兵衛という人が佐渡から赤松の種子を取り寄せ植えたもの。函館五稜郭周辺にも植樹されました。その後1876年、明治天皇が行幸された折、現在の国道5号沿いにも移植されました。
街道はもともと函館市桔梗町~七飯町字峠下までの14.3km。保護対象となる前の開発により本数が少なくなっていて、現在最も美しく見える並木は七飯町の大中山~鳴川町までの約2km区間(ほぼ、あかまつ公園から南)。
「あかまつ公園」(七飯町大中山5丁目122番1号)はテニス、サッカー、バトミントンなどの施設がととのっているところですが、子どものための遊具がたくさんです。管理(管理棟があります)の行き届いた公園で、安心して遊べます。
人口や面積の広さに関係する出来事は2004年「平成の大合併」。亀田郡戸井町・恵山町・椴法華村、茅部郡南茅部町を編入し合併しました。旧函館市は渡島半島(北海道西部のびよんと長く飛び出したところ全部・「道南」と呼ばれるところ)の南東部・亀田半島(びよんと飛び出したところの東の出っ張り)のさらに西半分でしたが、この合併で亀田半島全部を市域とし、ほぼ倍くらいの広さ(約678㎢)になりました。
亀田半島全体が海洋性気候で穏やかな気候、また本州に近いということもあり、早くから開発が進みました。幕末の函館開港(1854年下田とともに最初の開港です。洋館や教会がたくさん建てられました)、官軍・幕府軍の戦いなどにも巻き込まれました。そのため観光地もたくさんです。
観光スポットは旧函館市内(画像のオレンジ色部分)を紹介します。函館市の南部、東部(合併後の函館市)は道の駅「なとわ・えさん」、「縄文ロマン 南かやべ」で紹介します。
函館の観光については「函館市観光部のページ」もご覧ください。おすすめルートのパンフレット等もダウンロードできます。
《新中野ダム公園》
「新中野ダム公園」(MAP CODE:86 409 615*84、函館市亀田中野町363)解放期間4月下旬~9月09:00-17:00/10月~11月23日08:30-16:30/そのほかの期間は閉鎖。もともとあった旧中野ダム(1960年竣工)を1975年~1984年、約22mかさ上げする工事を行い現在の新中野ダムが完成しました。
園内には,北海道の代表的な4つのダム(大雪ダム・豊平峡ダム・笹流ダム・ここ新中野ダム)のミニチュアやボール遊びなどができる多目的広場,入口広場,休憩コーナーなどがあります。一番南に火気使用可の炊事ゾーンがあります。
○《道南四季の杜公園》
「道南四季の杜公園」(0138-34-3888、函館市亀田中野町199-2)。とても広い公園、園内を「花の丘」、「野原の丘」、「小川の里」、「里の杜」、4つのゾーンに分け、それぞれに特徴的な雰囲気を作り出しています。花の丘ゾーンにはヒースとフラワー、二つのガーデン、展望台のある丘の家、ちびっ子広場など。野原の丘には子ども向けの遊具、小川の里には水路を配し、田植えなどの気軒もできます。里の杜には大きな森林があります。バーベキューコーナーは平日先着順、土曜日や休日は要事前予約で利用できます。すぐ近くに見えるモダンな建物は「公立はこだて未来大学」です。
○《笹流ダム(ささながれ)》
「笹流ダム」(MAP CODE:86 287 689*60、問合せ0138-46-3282、函館市赤川町313)。笹流川にかかるダム、1923(大正12)年建設、日本初のバットレス(控え壁)形式のダム。外観はダムというよりもどこぞの大きなアパート(あるいはホテル、もしくは団地)のよう。しかも前面には水は流れていなくて、「前庭」と呼ばれる芝生、憩いの場があります。ダム堤は散策可(開放期間4月下旬~11月下旬は入場自由)。春は桜、秋は紅葉のスポット、冬期は雪一面の世界が広がります。ダムの高さは25.3m。五稜郭から北へ4kmほど。
《国指定史跡四稜郭》
「国指定史跡四稜郭」(0138-21-3472、函館市陣川町59)。旧幕府軍によって作られた西洋風の城郭をもつ城(台場)の跡。全体像は空撮写真に頼るほかありませんが、星形の堤体が遺っていて、その上に立つと四つの頂点を持つ建物だったことが分かります。春は桜並木 (5月上旬)がきれいです。
旧幕府軍は1868(明治元)年五稜郭を占拠、新政府軍の攻撃に備え、この四稜郭を急造しました。しかし1869年5月新政府軍が函館総攻撃を開始すると、一週間ほどの後に榎本武揚以下が降伏し、箱館戦争は終結しました。榎本はその後黒田清隆により助命、開拓使として北海道の資源調査、駐露特命全権公使として樺太千島を交換、また種々の大臣を歴任、子爵に叙せられました。
駐車場、水飲み場、トイレ、四阿あり(以上、冬期間は使用不可)。
《函館どさんこファーム》
「函館どさんこファーム」(0138-30-1035、函館市東山町180-14)。道産の馬「どさんこ」に乗る体験乗馬クラブ。馬の見学可、ここはぜひとも乗馬体験を、30分~90分まで種々コースがあります。30分の馬場内のレッスンもあり。料金はホームページで確認を。予約フォームあり。
《昭和公園》
「昭和公園」(0138-40-6322、函館市昭和町20-6)施設開館時間09:00-17:00/冬期間トイレ利用不可。駐車場106台分。
子ども向けの大型遊具ばかりでなく、シニア向けの健康遊具なども取りそろえてあります。夏は水遊び、冬は雪山滑り(見晴らしの山)ができるところ。
○《特別史跡五稜郭跡》
…駐車場、五稜郭跡、箱館奉行所、北洋資料館(芸術ホール・道立函館美術館)、函館五稜郭祭
函館の市街地には「特別史跡五稜郭跡」JR函館駅から北東へ3.5km(0138-21-3456、函館市五稜郭町44)09:00-18:00。この西欧風のお城は1864年に竣工、歴史が武家社会から大きく変わるとき「戊辰戦争」(1868[明治元]年~69年)という大きな戦いのひとつの場所となりました(洋式城郭は市内少し北に1868年旧幕府軍により四稜郭が、また長野県佐久市「龍岡城(たつおか)」にも1897年作られました。ここにも展望台がありますが、こちらは山の上)。
一時榎本武揚らの率いる旧幕府軍に占領されましたが、すぐに取り返され新政府軍の勝利で箱館戦争は終結します。
桜の名所でもあり、毎年4月下旬、満開になります。Facebookで開花状況を確認できます。市内には土方歳三、坂本龍馬、石川啄木らに関する住居跡などがあります。5月下旬からは藤の花が満開です。
〔駐車場〕
民間のものも含め、周辺に4つほどの駐車場。一番近いのは市営「函館市五稜郭観光駐車場」(0138-31-8171、函館市五稜郭町27-7)24h営業。97台収容。最初の1時間200円、以降30分ごとに100円加算。ただし周辺の公共施設(北洋資料館・芸術ホール・道立函館美術館)を利用すると、2時間まで無料、以降30分ごとに100円加算(五稜郭タワー利用は割引には関係ありません)。駐車可能台数が100台以下なので、入れられれば、すぐに入れた方がいいでしょう。
公共交通はJR函館駅前のバス停から「五稜郭公園入口」(行き先系統が多数あります)へ、多いときは7分間隔で発車、20分足らずで到着、300mほど歩きます。JRの五稜郭駅からは歩くには遠すぎます(2.6kmほど)。市電の五稜郭公園前電停も1kmほど歩かないといけません。
〔五稜郭跡〕
五稜郭跡には函館奉行所の建物などが復元されています。五稜郭は星のマーク(稜堡式城郭)を一望できる、「五稜郭タワー」(0138-51-4785、函館市五稜郭町43-9、09:00-18:00)から見るのが一番です。夜はライトアップされます。なお、展望台のガラスは315枚、毎年桜が咲く前に外からお掃除です、ピカピカ。
タワー入場券はすこしお得な前売り券があります。コンビニ等で前もって買っておくと、購入のために並ぶ必要がなくすぐにエレベータ乗り場に行けます。
なお五稜の星形(★)はその後、北海道開拓をになった開拓使たちが自らのシンボルとして掲げ、旧北海道庁や豊平館などの建物(いずれも札幌市)に、また現在のサッポロビール(もともとは官製ビール)のマークとして使われる元になったと言われます。
五稜郭タワーから北へ300m、北海道を代表するお菓子屋さん「六花亭 五稜郭店」(0138-31-6666、函館市五稜郭町27-6)09:30-18:00。喫茶あり。
五稜郭タワーから西400m、チョコレート専門店「シュウェットカカオ」(0138-33-5766、函館市梁川町27-16)10:00-19:30/木曜定休。50cmほどのロールケーキあり。数脚のイートインあり。駐車場8台分あり。
五稜郭タワーから北へ800m、寿司店「寿司海鮮処函太郎五稜郭公園店」(0138-52-5522、函館市五稜郭町25-17)11:00-21:00。問合せ・予約は0138-52-5522。
五稜郭タワーから北1.2km「函館おたふく堂」(0138-32-2300、函館市中道1丁目22-5 1F)10:00-119:00/火曜定休。どちらかというと和風のお菓子屋さん。豆乳、クリームチーズなどさまざまなシフォンケーキあり。ソフトクリームあり。テイクアウトのみ。駐車場10台分。
〔箱館奉行所〕…五稜郭内
1802(享和2)年、以前より危惧していたロシア南下政策に対応するために幕府が蝦夷奉行を設置、翌年に今の元町公園があるところに奉行所が建てられました(その後休止)。その後1853(嘉永6)年にアメリカからペリーが来航。下田と箱館が開港されることになりました。箱館奉行所も34年ぶりに復活、現在の函館市、七飯町、木古内町を幕府は直轄地として北辺警備と対外折衝に当たりました。
日本初の洋式城郭・五稜郭にあった箱館奉行所は箱館戦争終結の2年後、1871(明治4)年解体されました(7年間の存続)。
その後、2010年に4年の工期をかけて、往時の建築を忠実に再現した箱館奉行所が復元されました(再現部分は当時の1/3)。内部には再現ゾーン、歴史発見ゾーン、映像シアター、建築復元ゾーンに別れ箱館奉行所を紹介しています。
下の画像は復元された「箱館奉行所」(0138-51-2864)開館時間夏09:00-18:00・冬09:00-17:00。訪れたときは近所の学校の春のスケッチ大会で、小学生がたくさんいました。
〔道立函館美術館・芸術ホール・北洋資料館〕…五稜郭タワーすぐ南
道立美術館、芸術ホール、北洋資料館の順(東へ)に並びます。芸術ホールと北洋資料館は同じ建物。駐車場が建物の西と南にあります。またこれらの施設を利用すると、五稜郭タワーに一番近い「函館市五稜郭観光駐車場」の料金割引が受けられます。
「道立函館美術館」(0138-56-6311)09:30-17:00/月曜休館。道南ゆかりの美術(小玉貞良、蠣崎波響らの日本画、横山松三郎、田辺三重松らの洋画・版画、金子鷗亭、比田井天来らの書の)コレクションがあります。日曜午前中はファミリータイム(小さいお子さん連れOK)が設けられています。写真撮影不可。カフェ、ミュージアムショップあり。
「芸術ホール(ハーモニー五稜郭)」(0138-55-3521)。音楽・演劇ホール。
○「北洋資料館」(0138-55-3455、函館市五稜郭町37-8)夏09:00-19:00・冬09:00-17:00/年末年始休館・ほかに点検等のため不定休。要入場料。函館の産業・北洋漁業について、その歴史をわかりやすく展示しています。独航船(母船式漁業で母船に積み込まれることなく、自力で漁場に向かい漁をする船)の操舵室を再現したシミュレーター(漁船の揺れを体験)や映像室があります。駐車場あり、最初の2時間まで無料、以降時間により料金加算。
〔函館五稜郭祭〕
桜が終わり、五月下旬には藤の花が満開になります。その頃に、「函館五稜郭祭」(5月下旬の土日)が開かれます。明治維新前後の戊辰戦争(1868[明治元]年~1869[明治2]年)で、最後の戦いの舞台となった五稜郭の歴史を伝えるお祭りです。初日は碑前祭と土方歳三コンテスト全国大会、2日目は維新行列や開城セレモニーを開催。
五稜郭跡の南東1kmほどに…
「ラッキーピエロ 松陰店(まつかげ)」(0138-32-1777、函館市松陰町22-6)10:00-22:00。函館のハンバーガー屋さん。「街のなかにあるジャングル」がキャッチフレーズ。店の外も中も緑がいっぱい。アンリ・ルソーの絵が掛かっています。「チャイニーズチキンオムライス」や「チャイニーズチキンロコモコ」が人気。駐車場14台。
「La Cucina VENTITRE(ラクチーナヴェンティトレ)」(目的地設定不可050-5493-2456、函館市柳町14-23)12:00-14:00・18:30-22:00/不定休。ちょっとお高いイタリア料理店、前菜盛り合わせから始まるコース料理をいただけます。カウンター席も入れて、席数18席。駐車場は店舗前に4台分。
「gyogyo(ぎょぎょ)」(080-1410-0793、函館市柳町14-20)11:00-14:00/月曜定休。刺身中心の献立を提供。食券制。朝市より安いそう。おすすめメニューは入口黒板に。駐車場は店舗前に3台分、2軒ほど奥に8台分ほどの第2駐車場。
「L'Oiseau par Matsunaga (ロワゾー・パー・マツナガ)」(0138-84-1858、函館市柏木町4-5)土日月12:00-15:00・水~日曜18:00-22:30/火曜定休。お高いフランス料理店。ランチとディナーの提供曜日が異なります。またランチもディナーも前日まで、二日前までなどの予約が必要なメニューがあります。店舗前に4台分の駐車場。
「鮨おおね田」(0138-76-8061、函館市柏木町4-6)17:00-22:00・日曜16:30-22:00/水曜定休・第2第4火曜定休。カウンター8席の店。お高い「おまかせコース」あり。駐車場は店舗前に4台分。禁煙。
「手打ちそばいしくら」(0138-55-1133、函館市柏木町15-30)11:30-14:00/火水木曜定休。「盛りそばと天むすのセット」、「かき天ざる」がおすすめ。店舗前に4台分駐車場あり。
《桜が丘通りの桜並木》
「桜が丘通りの桜並木」は知る人ぞ知る桜の名所(桜が丘通り入口GoogleMap)。「五稜郭」からは南へ1.4km、函館駅からは北東へ4km(函館市電を利用すれば、湯の川線で柏木町下車、少し戻る)、住宅街で駐車場はないので、公共交通機関が便利。道路の両側800mにわたって植えられた桜の古木が毎年、ゴールデンウィーク直前に花開かせます。両側から枝が道路に覆い被さり、さながら桜のトンネルです。
寿司店「さくら通り 梅乃寿司」(0138-55-3133、函館市柏木町1-19)12:00-14:00・17:00-22:00/日曜定休。店舗前に駐車場7台。
パン屋「神戸こむぎ館」(0138-55-3825、函館市松陰町27-41)08:00-19:00/日曜定休。店舗前に駐車場5台。
古民家カフェ「THE LAMPS」(090-9084-9157、函館市乃木町2-20)11:00-18:00/土日月曜定休。食事可(要予約)。店舗前に駐車場8台。
○《見晴らし公園・函館香雪園》
「見晴らし公園」(0138-57-6210緑のセンター、函館市見晴町56番地)。下に挙げた「香雪園」をはじめ野球場や野外炉、温室、北東方向に夏はゴルフ場、冬には雪遊びのできるそり遊び場あり。函館市最大(46.1 ha)の総合公園。駐車場は160台分。「緑のセンター」の営業時間は09:00-17:00。南下3kmで「湯の川温泉」。
「函館香雪園(旧岩船氏庭園)」(09:00-17:00)。見晴らし公園内、南方向にある庭園、茶室と池があります。明治期の豪商・岩船家が別荘として造成した風景式庭園。広さは13ヘクタールを超えます。昭和初めに一般市民に開放されるようになり、その後函館市が無償貸借、昭和の中頃に市が土地を買収し、その後平成時代に「名勝」の指定を受け、北海道で唯一の国指定文化財庭園として現在に至っています。
春はソメイヨシノ、夏はホタル、秋には100mつづくカエデ並木の紅葉(10月中旬~11月中旬、「紅葉フェスタ」開催)と、きれいなところ。レンガ造りの温室、数寄屋風書院造の園亭など見所もたくさんです。園亭の中から見る池や庭の様子にも素晴らしいものがあります。お茶会や結婚写真の撮影などにも貸し出されます。
五稜郭(東へ3km)と函館香雪園(西へ2km)のちょうど中間あたりに「天丼専門店 ふらわー FLOUR」(0138-31-0771、函館市日吉町3-44-13 花園商店街内、11:00-14:30・17:00-20:30/月曜定休「店舗HP」)、スイーツ店「ドゥ・エ・タンドゥル 函館花園店」(0138-55-5755、函館市花園町27-5)10:00-19:00/火曜定休・イートインあり。
○《トラピスチヌ修道院》
「厳律シトー会 トラピスチヌ修道院」(0138-57-2839、函館市上湯川町346)09:00-11:30・14:00-16:30。JR函館駅から東へ9kmほどのところにあります。庭園などの散策ができます。こちらも函館山くらいに観光客が多いです。厳律シトー会の女子修道院。院内で造ったケーキやクッキーを販売する売店があります。湯の川温泉まで南西4km。
なお修道院の生活(ミサや聖務日課)を体験することもできます。時間は09:00-11:30・14:00-16:30。
同じく「厳律シトー会」の男子修道院は北斗市渡島当別にあります。こちらは中に入ることはできません。が、訪問をお勧めします。門までまっすぐな並木の坂道が続いていて、感動です。修道院内でつくったケーキなどを販売する店が門の前にあります(Wi-Fiあり)。
函館香雪園(南へ2km)とトラピスチヌ修道院(南西へ1.5km)の中間あたりに函館のハンバーガーレストラン「ラッキーピエロ 戸倉店」(0138-59-5888、函館市戸倉町30-1、10:00-23:00)があります。
《千代台公園》…野球場・久慈次郎像
「千代台公園」(0138-55-1900、函館市千代台町22-24)夏4月~8月06:00-19:00・秋9月~11月中旬06:00-18:30・冬期はお休み。全天候型陸上競技場、野球場、プール、テニスコート、弓道場を備える大きな公園。陸上競技場の利用は格安料金で予約不要(競技会などのイベント開催時を除く)。
「千代台公園野球場」とテニスコートにはさまれたところに、大きなボールとミットを構えた「球聖久慈次郎像」が建っています。大正・昭和期に函館大洋倶楽部で活躍した捕手。1934(昭和9)年に全米選抜チーム(ベーブ・ルースなど)を招聘して、日米野球大会開催時は日本チーム(スタルヒンや沢村栄治ら)の主将を務めました。1939(昭和14)年、実業団野球大会で牽制球を頭部に受け、亡くなりました。
旭川のスタルヒン球場にあるスタルヒン銅像に相対する(ピッチャーと捕手)ように設置されているとのこと。
五稜郭タワーから南下1.3km、千代台公園から東1km「レストラン・バスク」(0138-56-1570、函館市松陰町1-4)11:30-14:30・17:00-21:30(日曜-21:00)/水曜定休。お店の雰囲気、料理の味、シェフの人柄どれを取っても満点。
《土方歳三最期の地碑》
「土方歳三最期の地碑」(0138-21-3323、函館市若松町33 総合福祉センター前緑地)。歳三が銃弾に倒れた(と推定される)「一本木関門跡」に建つ石碑。新撰組副長は箱館の地にまでやってきていたのです。花がいつも絶えません。「函館朝市」の北800m、「JR函館駅」から北へ700m、「五稜郭」からは南西3.2km、「若松緑地公園」内にあります。
「土方歳三供養碑」は南西方向5km、「称名寺」(0138-23-0574、函館市船見町18-14)内に、「土方歳三ブロンズ像」は五稜郭タワー内にあります。
洋菓子店「スナッフルス 函館エキナカ店」(0138-83-5015、函館市若松町12-13)09:00-19:00/水曜定休。ティールームあり。
JR函館駅から南東へ400m、屋台街「函館ひかりの屋台 大門横丁」(0138-24-0033、函館市松風町7-5)。全部で26店舗(主として海鮮)が食事やお酒を提供しています。ほぼ夕方からの営業、深夜まで。休業日は店舗により異なります。
JR函館駅から東へ500m「ラーメン滋養軒」(0138-22-2433、函館市松風町7-12)11:30-14:00・17:00-19:00/火水曜定休。いつも行列、オープン前(昼前・夕方)に並ぶのがいいでしょう。
JR函館駅から南東へ1km、大森海岸近くに「ラーメン高橋屋」(0138-27-3313、函館市大森町33-1)11:00-15:00/水曜定休。
JR函館駅から東へ1.6km、窯焼きピザとパスタの店「Pizzeria AMORINO」(0138-51-3338、函館市宇賀浦町6-10)11:00-21:00。海沿いですてきなお店。
「グルメ回転寿司函太郎 宇賀浦本店」(0138-32-4455、函館市宇賀浦町14-4)11:00-21:00。函館のおいしい回転寿司、五稜郭そばの店も上にあげていますが、こちらは津軽海峡を望むお店です。国道278号・漁火通り沿い。
「ベストフレンド 日の出店」(0138-53-5352、函館市日乃出町12-2)10:30-17:00。駐車場なし。ソフトクリームカップ購入後、自分で勝手にくるくる入れる。上の「函太郎 宇賀浦本店」から東へ700m国道278号経由、北へすこし入り込む。「セブンイレブン函館日の出町店」(0138-51-5908)まで行くと、行き過ぎ。
《函館競馬場》
「函館競馬場」(0138-53-1021、函館市駒場町12-2)。有料駐車場あり。競馬場への入場には入場券(ネット予約・当日)が必要です。ネット予約には会員登録が必要です。フードコートが1F(カレーやサンドイッチ)と2F(ソバ、うどん)にあります。
函館競馬場から南西へ2km・熱帯植物園の西3km「フランス菓子ペシェ・ミニヨン」(0138-31-4301、函館市乃木町1-2)11:00-18:00/水曜定休・毎月第1火曜休み。喫茶あり。住宅街の中、駐車場あり。
○《湯の川温泉・熱帯植物園》
末広町の電停から7kmほど東へは「湯の川温泉」(函館市湯川町3丁目1-15)。たくさんの入浴施設と温泉旅館のある温泉街。「湯倉神社」、「湯の川温泉足湯 湯巡り舞台」、猿の湯浴みで有名な「函館市熱帯植物園」などがあります。
日帰り入浴はたくさんの施設で実施しています。なお湯の川温泉には湯温51℃というお風呂、「永寿湯温泉」(0138-57-0797、函館市湯川町1丁目7-14、06:00-22:00)や「大盛湯」(0138-57-6205、函館市湯川町2丁目18番23号、08:00-21:00)があります。函館の温泉は昔からの伝統で基本どの温泉も、湯温43℃以上の高温湯です(湯の川温泉日帰り入浴の紹介)。
〔湯倉神社〕
「湯倉神社」(0138-57-8282、函館市湯川町2丁目28-1)。医薬と温泉の神を祀る神社。樹齢350年のオンコ(イチイ)の木が見物です。
〔湯の川温泉足湯〕
「湯の川温泉足湯 湯巡り舞台」(函館市湯川町1-16-5)09:00-21:00。市電「湯の川温泉」電停の目の前の足湯施設、2007年12月オープンです。電車を降りたらここで一休み、湯の川をどう巡ろうかと思いをはせるのもいいでしょう。
〔函館市熱帯植物園〕
猿の湯浴みで有名な「函館市熱帯植物園」(0138-57-7833、函館市湯川町3丁目1-15)は松倉川の河口にある植物園。裏手に海が広がります。植物園も猿のお風呂も湯の川温泉の湯を利用した施設。熱帯のブーゲンビリアやプルメリアなどがいつも咲いています。
函館市熱帯植物園・松倉川対岸「鮨処 木はら」(0138-57-8825、函館市湯川町2丁目1-2)12:00-20:30/水曜定休。超人気店、予約必須。
函館競馬場西1.5km、フランス人シェフの作る洋菓子店「ペシェ・ミニヨン」(0138-31-4301、函館市乃木町1-2)11:00-18:00/火水曜定休。イートインあり。駐車場18台。
函館競馬場すぐ南、熱帯植物園の西1.2km、スープカレーとスープ・サピ・プダスの店「Asian Bar RAMAI 函館店」(0138-53-2888、函館市湯浜町12番10号)11:30-21:30。駐車場18台。札幌、旭川、小樽などにも店舗あり。
《函館空港》
「函館空港」(0138-57-8881、函館市高松町511)。東京、名古屋、大阪の道外路線、札幌(丘珠・新千歳)、奥尻の道内路線が飛んでいます。国際線は台北間就航です。レストランやショップがあります。
《志苔館跡》
「志苔館跡(しのりたて/志海苔館跡)」(問合せ0138-21-3472、函館市志海苔町・赤坂町)。中世(院政期から戦国時代まで・11世紀後半から16世紀後半)の城館(しろたて)跡、上ノ国町にある「勝山館跡(かつやまだて)」と年代的には同じで、小林氏によって築かれたとされる道南十二館のひとつ。1457(長禄元)年、アイヌのコシャマインの戦いに敗れ、陥落。建物や井戸などの遺構。中国製の陶磁器、国産陶器がたくさん出土しています。なかでも目をひくのは「北海道志海苔中世遺構出土銭(しのりちゅうせいいこうしゅつどせん)」で、大甕3個にぎっしり詰められた大量の古銭が1968年道路拡幅工事の際に出土、古銭は93種(紀元前のものから14世紀に至る中国貨幣)、38万枚を超え、総重量1.6トンもあるとか。出土銭は2003(平成15)年に国の重要文化財に指定され、現在は「市立函館博物館」(函館山の東側)で常設展示されています。館跡(たてあと)は1934(昭和9)年、国の史跡に指定。駐車場はありません。
志苔館跡から東へ2.5km、トラピスチヌ修道院から南東へ4.5km、函館牛乳の「あいす118 / 函館酪農公社」(0138-58-4460、函館市中野町118-17)09:00-17:00(7月~8月は18:00まで、12月~3月は冬期休業)。牛乳、ソフトクリームやパフェ。乳牛がいます。
○《函館山》…ロープウェイ山麓駅・展望台・レストラン
「函館山」(標高334m)は夕景夜景の美しいところ。最近は外国人観光客がたくさん訪れます。夜の展望台はそれこそ足の踏み場もないほど。それでもロープウェイ(約800m)やマイカーで登っていきます。
困るのが車を駐めるところ。函館山周辺はたくさんの観光スポットがあるところですが、大きめの駐車場はロープウェイ乗り場と少し北の「旧イギリス領事館」の周り(元町観光駐車場)の2か所(つぎの項①と③)だけです。
〔駐車場〕…下の地図上、全部で4か所、赤囲み2か所①③
①「山麓駅駐車場」(0138-23-3105、MAP CODE:86 041 004*56)はロープウェイ乗り場すぐ近く。有料の駐車場(地図)。市営と民間合わせて85台ほど。料金はどちらも同じです。下の地図上、中段右手。
②「旧相馬家住宅」(0138-26-1560)西隣、「旧イギリス領事館」(0138-83-1800)の南西側に民間の有料駐車場「三井のリパ-ク函館元町駐車場」(MAP CODE:86 040 500*46)があります。8台分(軽を含む)のスペース。元町公園は目と鼻の先です。
③「元町観光駐車場」はロープウェイ乗り場から北方向、基坂(もといざか)にあります。「旧イギリス領事館」(0138-83-1800)側は平面(MAP CODE:86 040 592*55)、向かいは建物の立体駐車場(MAP CODE:86 040 622*70)になっています。二つ合わせて、93台駐車可能。立体駐車場の方は平屋(反対側は、電車通りで駐車場らしからぬ3階建てほどの堂々とした入口があり、「契約者以外駐車禁止」と書いてあります)。元町公園やペリー広場近く。ロープウェイ乗り場までは1km弱あります。地図上、最上段。
④「函館山登山道駐車場」(MAP CODE:86 010 627*12)は無料の駐車場。ロープウェイ乗り場から南へ400m。こちらは函館山登山者用の駐車場(トイレあり)。すぐそばの道道675号は登山道でもあり、車が函館山に登る道にもなっています。歩行者あり、運転注意。地図上、最下段。
以下は地図の左下、ロープウェイ山頂駅のすぐ南西側(地図外)にあります。
「函館山展望台駐車場(山頂駐車場)」(MAP CODE:86 009 687*48)は函館山頂上の駐車場で料金は無料です。台数少ない、また山の斜面をそのまま駐車場にしているのでものすごい傾斜。ドアの開け閉めに注意(ドアは握ったまま)。道道675号(函館山登山道)は4月下旬に通行解除されます(4/25~9/30)。この期間は夜間通行止め(17:00-22:00)、つぎの「つつじ山駐車場」も含め駐車場も閉鎖。
「つつじ山駐車場」(MAP CODE:86 009 561*82)は山頂駐車場から直線で200mほど南西へ下ったところ。トイレあり。南へ100mほど下ると、対ロシア艦隊で造られた「御殿山第2砲台跡」があります。
《函館山ロープウェイ》
「函館山ロープウェイ」(0138-23-3105、「山麓駅」は函館市元町19-7)からは10:00始発で、15分間隔の運行、シーズン中(4/20~9/30)は22:00が下り最終です(シーズン外は下り最終が21:00・通年営業)。ホームページ上に日の入り時刻、夜景になる時刻が表示されています。が、夜景スポットの良い場所を確保しようと思ったら、ずいぶん早めに行った方が良いでしょう。それでもロープウェイはたぶん満員。
ペットは身体全体が隠れるケージに入れて可。頭部の出るもの、ペット用乳母車は不可。
頂上には少々お高いメニューやコース料理を出すレストラン(ジェノバ12席)、ティーラウンジ(レガート)があります。窓際席から夜景を望むのがおすすめ。レストランの予約(0138-27-3127)は1日限定3組、洋食フルコースと和洋ディナーコースがあります。
ショップは山頂にあり、ロープウェイ最終便の30分前まで営業しています。
函館山ロープウェイ山麓駅から東へ600m「ジンギスカン いい田屋」(0138-27-2929、函館市宝来町22-1)16:00-21:30/木曜定休。臨時休業の情報はリンク先へ。早い時間に行くか、予約していきましょう。
ロープウェイ山麓駅から東へ650m「すき焼き 阿さ利本店」(0138-23-0421、函館市宝来町10-11)11:00-20:30/水曜定休。函館のすき焼きといえば、必ずここが紹介される名店。2017ミシュラン北海道版獲得。
函館山ロープウェイ山麓駅から東700m「ハンバーグ専門 大賀」(0138-27-2115、函館市宝来町11-7)11:30-13:30・18:00-20:00(日曜は-15:00まで)/月火水曜定休。
函館山ロープウェイ山麓駅から東600m「インドカレー小いけ本店」(0138-23-2034、函館市宝来町22-4)11:00-15:30/火曜定休。昭和23年創業のカレー屋さん。ただいま三代目。駐車場2台分。
《御殿山第二砲台》
「御殿山第2砲台」(問合せ0138-27-3333、函館市函館山八合目 つつじ山駐車場付近)。「函館山」は「御殿山」(標高334m)や「薬師山」(252m)、「つつじ山」(306m)など13の山の総称。砲台跡のすぐそばの広場は「つつじ山広場」という名称で、展望台のあるところは正式には函館山ではなく、御殿山。
明治期になって30年後(1898年)日清戦争終結後1898(明治31)年から函館港などの防衛を目的に、函館山では要塞の建設が始まり、山全体が要塞化し1905年までに砲台や発電所、観測所など17の施設が建設されたとのこと。軍事機密に属したため「函館山」という名称も地図から消えたそう。これは第二次大戦終結(1945年)まで続きます。2001年北海道遺産。
現在千畳敷砲台や薬師山砲台など5か所の要塞跡が残りますが、立ち入ることができるのは当時「二十八糎榴弾砲6門」などが設置された「第2砲台跡」などです。「函館山と砲台跡」として2001年「北海道遺産」に選定されました。ボランティアガイドスタッフを希望の場合は「函館山ふれあいセンター」(0138-22-6799)へ。参考資料。
○《カトリック教会群》…このあたり駐車場はありません
直ぐ近くには元町のカトリック教会群があります。「函館ハリストス正教会」、「函館聖ヨハネ教会」、「カトリック元町教会」が歴史を感じさせる古い顔を見せています。いずれも八幡坂から南東へ100mほど行ったところ、「函館市元町末広町伝統的建造物群保存地区」(函館市元町15 周辺)の中。近くには「真宗大谷派 東本願寺函館別院」というでっかいお寺さん(寒い北海道にありながら、瓦葺き)もあります。さらに300mほど南東に進むと「函館山ロープウェイ乗り場」です。
〔函館ハリストス正教会〕
「函館ハリストス正教会」は1860(安政6)年に建造。うち「主の復活聖堂」は1983年重要文化財に指定。鐘の音は日本の音風景100選に選定、5個の鐘を楽器のように鳴らしたことから「ガンガン寺」という愛称も。現在は毎週土曜日午後5時の徹夜祷、日曜日午前の聖体礼儀など、1回あたり3~5分間鳴らされます。緑の屋根がとてもきれいです。聖堂拝観(冬を除く)は10:00-16:00ころまで(要献金・詳しくはホームページの「祈祷・拝観案内」をご覧ください)。夜間ライトアップあり。画像中、背後の山は函館山です。
〔函館聖ヨハネ教会〕
「函館聖ヨハネ教会」の現在の建物は1979(昭和54)年の完成ですが、明治初期からの活動で、1980年にはパイプオルガンも設置されました。屋根は上から見ると十字になっています。裏手に見学用駐車場あり。内部見学はできません。
〔カトリック元町教会〕
「カトリック元町教会」(0138-22-6877、10:00-16:00/日曜日はお休み)教会堂は1877年に創建、現在の建物はは1924年再建されたもの。聖母マリア像をまつる「ルルドの洞窟」が裏手にあります。
《八幡坂》
ロープウェイ山麓駅から北へ1kmほどに、有名な「八幡坂」(MAP CODE: 86 040 418*07、函館市末広町)。海へと向かっていく直線の坂道。両側の並木がきれいです。街灯が両側に点く夜景もまたきれいです。
スマホなどのナビだと直ぐ近くの「ホテル八幡坂」(0138-26-4891)あるいは「日本海事協会 函館支部」(0138-22-0875)を目指して行った方が良いかもしれません。
つきあたりは北海道函館西高等学校、演歌の北島三郎が通ったことで知られます。坂を見下ろすと、青函連絡船記念館摩周丸が小さく見えます。
名前の由来は坂を登り切ったところに函館八幡宮があったことから。1445(室町時代)年に亀田郡の鎮守河野加賀守政通が八幡神を祀ったのが起源とされており、1890(明治13)年大火により移転。現在の八幡宮(函館総鎮守)は函館山の東側、谷地頭(やちがしら)にあります。
この坂は石畳のきれいな坂ですが、歩道ではなく車道なので、車には充分気をつけて。
北西側に和風カフェ「茶房菊泉」(0138-22-0306)、お薄や白玉ぜんざいなどおすすめ。洋風のメニューもあります。
《船魂神社》…北海道最古の神社
「船魂神社(ふなだま)」(0138-23-2306、函館市元町7-2)。北海道最古の神社。逃避行の源義経を津軽海峡の海難から助けたという伝説・石碑が遺ります。ということで「開運導きの神社」です。
崇徳天皇の御代に良忍上人(りょうにんしょうにん・平安時代後期の天台宗の僧で、融通念仏宗の開祖・1073年~1132年)が函館にたどり着き、1135(保延元)年、海上安全を祈念して奉られたのが起源とのこと。例大祭は8/10~8/11。
上に紹介の和風カフェ「茶房菊泉」のすぐ近くに山側に折れる路地(角に濃い緑の家)があり、奥を覗くと鳥居が建っています。その奥が神社です。
○《旧相馬家住宅》
「旧相馬家住宅」(0138-26-1560、函館市元町33-2)09:30-16:30/水木休館・12月~3月休館(3月は予約して入館可)。要入館料。上に書きました濃い緑の家から100m海側に下ります。大きな黒塀のお家があります。建物西側に8台分の有料駐車場。
1908(明治41)年、豪商相馬哲平が建てた、威風堂々の和洋折衷・歴史的建造物、国指定重要文化財。函館港を眼下に見下ろす部屋、洋間も和室もそして喫茶室もあります(家屋見取り図がホームページ上にあります)。明治以降、函館には100戸以上を焼失する大火が26回も発生し、なかでも大正10年の大火(2141戸焼失)ではもう少しで屋敷に飛び火するところ、奇跡的に鎮火したという記録が残っています。
住宅内にある「カフェ元町」は海辺を見下ろすカフェ。コーヒーや紅茶をいただけます。函館弁当あるいはすき焼き弁当の食事と入館料のセットもあります、こちらは要予約(0138-26-1560)。
○《元町公園》…東(旧相馬家住宅すぐ近く)と西(四天王像すぐ近く)にトイレがあります
「元町公園」(函館市元町12-18)。港から基坂(もといざか)を登り切った突き当たり。公園の向こうに「旧函館区公会堂」がそびえています。
〔箱館奉行所跡〕
1802(享和2)年に設置された奉行所。現在、五稜郭内に復元されている奉行所の前身。海から丸見えだとのことで、大砲射程外の五稜郭へ移転した経緯があります。で、海から丸見えということで、この辺り一帯は函館港の眺望が素晴らしいところです。「奉行所跡」には標柱が立っています。
〔旧北海道庁函館支庁庁舎〕
「旧北海道庁函館支庁庁舎」(函館市元町12番18号)は「旧函館区公会堂」をバックに建つ浅葱色の洋館。もともとは1802(享和2)年幕府が設置した箱館奉行所。明治に入って開拓使函館支庁、函館県庁、北海道庁函館支庁と変化し、その庁舎は1907(明治40)年の大火で焼失。現在の建物は1909(明治42)年に完成。ドーマー(屋根窓)や、コリント式の柱など、典型的な洋風建築です。函館市のページ。
現在は「Jolly Jellyfish」という洋風レストランになっていて、2Fはイートインスペース、函館の歴史的な写真が飾られています。
「支庁」は「北海道開拓使」(北方開拓のために1869[明治2]年~1882[明治15]年まで置かれた官庁)の出先機関として設けられたもので、明治5年に5つの支庁が設けられたのが始まり。
〔旧開拓使函館支庁書籍庫〕
「旧開拓使函館支庁書籍庫」は函館支庁の書庫として利用されていたレンガ造りの建物。1880(明治13)年建築。1907(明治40)年大火では本体の支庁舎が焼けたものの類焼を免れました。レンガは函館近郊の茂辺地製だそうで、レンガによっては製造年と製造地の刻印があります。レンガの積み方にも工夫があり、フランス式だとのこと(ちなみに札幌市にある「赤煉瓦庁舎」もフランス積)。北海道指定有形文化財。
〔四天王像〕
明治初期に私財をなげうって函館の都市形成に尽力し、函館の自主性を重んじる市民精神の精神風土を形成したとされるた四人の主要人物像。
《ペリー広場》
「ペリー広場」は元町公園の港側、基坂(もといざか)沿いにある広場。公園側に「ペリー提督来航記念碑」というペリー提督の像が建っています(ペリー来航は1853[嘉永6]年)。
すぐ北に「宇須岸河野館跡(うすけしこうのたてあと)」という「函館(箱館)」の地名の元になった史跡があります(このあたりのことは「地名由来」をご覧ください)。
また西の方に「諸術調所跡(しょじゅつしらべしょあと)」があります。優秀な人材育成をめざして設置された箱館奉行所の教育施設です。案内板が建っています。基坂沿いにはさまざまな彫刻(ハイカラさん、旅を続ける男)が置かれています。
ペリー広場から北へ200m、すてきな洋菓子店「アンジェリック・ヴォヤージュ」(0138-76-7150、函館市弥生町3-11)10:00-19:00/月火曜定休。チョコレート、生クリームとフルーツを使った天使のクレープ。イートインはありません、テイクアウトのみ。車は近くの有料駐車場に駐め、代金精算時に駐車券を提示。
○《西部地区の歴史的建造物》
「八幡坂」を含む一帯は函館の「西部地区」と呼ばれています。1853年ペリーの浦賀来港から6年、1859年には函館が開港しました。西部地区にはキリスト教の教会や領事館など、「洋風」の建築が目立つようになりましたが、それ以外に民間の建物も洋風になっていき、横浜や長崎のような町並みが見られるようになりました。
函館の特異なところはその民間の建物。たとえば「岩崎家住宅店舗」(函館市弥生町8番16、1924年大正時代の建築、リンク先ページをずっと下がって「指定番号19」)や「小森商店」(函館市弁天町23-14、1901[明治34]年建築)。1階が和風、2階が洋風の外観になっています。2階も内装は和風です。これは函館の港に入ってきた船から函館の街が「洋風」な建物で一杯だということ(近代的日本)を印象づける狙いがあったと言われます。港や坂の下から1階は見えないので、2階だけを洋風にしたわけです。函館の弥生町や弁天町にはこうした商家、町屋がたくさん残っています。
○〔旧函館区公会堂〕
「旧函館区公会堂」(0138-22-1001、函館市元町11番13号)4月~10月09:00-19:00/11月~3月09:00-17:00。入館は有料。函館市重要文化財。元町公園から函館山を見上げると、鮮やかな黄色と浅黄色の建物が目に飛び込んできます。明治43年に建てられた、函館洋風建築の代表的建物。当時の家具や調度品を展示。天皇の宿泊所になりました。1F・2Fの広間、ホール、食堂、執務室などに加え、使われた瓦やドアノブなども展示。1974(昭和49)年、国の重要文化財。
2021年修復工事完了、今なら壁の色が鮮やかです。1Fにカフェ(もとは大食堂)、そればかりかロングドレスやハイカラさん風の衣装を着用して異国気分を体験できる「衣裳館」(貸衣装)もあり、すてきなドレスで2Fバルコニーから港を眺める様子を写真に収めてはいかがでしょう。
〔旧イギリス領事館〕
「旧イギリス領事館(開港記念館)」(0138-27-8159、函館市元町33-14)開館は「函館区公会堂」と同じ時間帯/要入館料。函館開港の年1859(安政6)年以来の建築物、アメリカ、ロシアに次いで三番目に開設されました。閉鎖は1934(昭和9)年。ほかの建物同様大火にみまわれ現在の建物は1913(大正2)年に竣工。函館市の有形文化財。喫茶「ヴィクトリアンローズ」と売店「クイーンズメモリー」があります、いずれも10:00-16:00の営業。道を挟んで隣に「ペリー提督来航記念碑」あり。
〔旧アメリカ領事館跡〕
「旧アメリカ領事館跡」(函館市弥生町4-16)の案内板は函館市立弥生小学校の東角に立っています。函館の領事館としては開港後最初に設置されました。おしゃれな洋菓子店「アンジェリック・ヴォヤージュ」(0138-76-7150、弥生町3-11)が斜め向かいです。
〔旧ロシア領事館〕
「旧ロシア領事館」(MAP CODE:86 039 740*58、問合せ0138-23-5440、函館市船見町17-3)。駐車場なし。1906(明治39)年建築。1908年大火焼失後再建、レンガ構造物。1944(昭和19)年にソ連領事館として閉鎖。明治の終わりころの火災後立て直され、現在は景観形成指定建築物(中には入れません)。「旧イギリス領事館」からは西へ1kmほど離れています。
世の中に尊皇攘夷の風が吹くと同時に、徳川幕府の土台も揺るぎはじめいよいよ新政府軍と旧幕府軍が函館に乗り込みます。とくに道南地域での合戦が数多く繰り広げられましたが、結果は新政府軍の勝利。ただ敗戦の旧幕府軍の重鎮たちのなかには新政府に取り立てられ、北海道の開発に深く携わったものもいました。
同時に政治からはすこし遠い新島襄(準宣教師・1875[明治8]年同志社英学校設立)などの来函(密出国のため)や、函館の都市としての整備なども行われ、近代化の波が函館(開港は1855年)にも押し寄せます。 新島襄は函館から、1864(元治元)年米船ベルリン号で密出国。乗っている船が異様に小さい「新島襄の像」は末広町西波止場に、「新島襄海外渡航の地碑」は大町11にあります。また函館が北海道開拓のためにやってきた人たちの最初の上陸地であったことを記念して、「北海道第一歩の地碑」(末広町21 旧桟橋横)というのが建っています。
町の近代化はたとえば1897(明治30)年に開業の亀函(きかん)馬車鉄道(現在の函館市電の前身)などにもみられますが、函館には「日本最古のコンクリート電柱(四角柱)」(場所は「函館麦酒醸造所」[0138-24-2021] の向かい側歩道上)なども見ることができます。
《青函連絡船記念館摩周丸》
「青函連絡船記念館摩周丸」(0138-27-2500、函館市若松町12番地先)夏08:30-18:00・冬09:00-17:00/年末年始休館とありますが、たいてい臨時オープン。内部見学は有料。1988年(青函連絡船最後の日)まで運行していた函館市の青函連絡船。入室できないところもありますが、ブリッジ(操舵室)・無線通信室などは現役の頃のままを鑑賞できます。3階展示室の前方(もとは船長などの居住区)にサロン(無料休憩所)あり、通常喫茶室がありますが、2023年お休み中。函館の町並み、とくに函館山や西部地区(旧市街)の眺めがすばらしいです。
JR函館駅からまっすぐ西・若松埠頭岸壁へ、駅から300m。駅と岸壁の間に「ともえ大橋」という高架橋があり、それをくぐります(橋の直前は、函館朝市と駐車場があります)。橋をくぐると、有料駐車場(すぐ向こうに2022年完成の「函館クルーズターミナル」[問合せ0138-21-3493、MAP CODE:86 072 397*25]があります)。
《函館朝市》
「函館朝市」(0138-22-7981、函館市若松町9-19 函館朝市協同組合連合会事務局)5月~12月05:00-14:00・1月~4月06:00-14:00/営業時間やお休みは店舗により異なる場合あり。朝市はJR函館駅のすぐ南。
〔駐車場〕
朝市と駅の間などに約350台分の有料駐車場(「函館朝市駅前駐車場」、連合会加盟店で2,200円以上の買い物で1時間無料 [若松駐車場の隣に「タイムズ函館駅西」がありますが、ここでは1時間無料になりません])。ホテル東急ステイの周り(「函館大手町朝市横駐車場」)にも駐められます。「60分無料となる朝市駅前駐車場はこちらから」などの看板があります。「朝市」という文字列のある駐車場に駐めましょう。
函館朝市は、約250店舗(連合会加盟店150店)からなり、朝ものすごく早くから営業開始しています。取り扱うものは海鮮食堂と海産物だけと思うなかれ、海鮮以外の食堂、塩干物、珍味加工品、青果物、衣料、米穀、生花、日用雑貨、食料品と何でもそろっています。朝市マップ(図内「JR函館駅」と書いてある方が北、Googleマップ)、朝市店舗・検索。トイレは朝市東側(海から遠い方)の店舗群の中に4か所あります。
第二次大戦後(1945年)すぐに函館駅前広場隅で農産物の立ち売りが始まり、これが朝市の始まり。その後、渡島(おしま)農業協同組合連合会の中に朝市の運営委員会が設置、大戦後10年ほどで市所有の現在地を買収し移転しました。
〔店舗の紹介〕
(昼夜)「うに むらかみ函館本店」(0138-26-8821、函館市大手町22-1)11:00-14:30・17:00-21:00/水曜定休。海鮮料理。どんぶり横丁の150mほど南側にあります。
(朝昼)「朝市食堂 二番館」(050-3467-8964、函館市若松町9-19 2F)07:00-14:00。朝が早い。
(夕夜)「大漁旗・居酒屋次郎」(050-3464-7180、函館市若松町7-17)17:00-24:00/日曜定休。夜が遅い。
(夕夜)「海光房」(0138-26-8878、函館市若松町11-8)17:00-22:00。
〔どんぶり横丁市場〕
「どんぶり横丁市場」(0138-22-6034)06:00-15:00。函館朝市に設けられた、丼の店が集中した一帯。朝市の一番北にあります。20店舗近くが毎日営業中。海鮮の店が中心ですが、寿司(鮮昇)やラーメン、海産物のおみやげ屋さんも。朝に訪問するならホテルの朝食は抜いていきましょう。ちょっと割高で、お椀も小さめかな。朝市内には、食事処はほかにもたくさんあります。
(朝昼)「馬子とやすべ」(0138-26-4404、函館市若松町9-15 どんぶり横丁市場内)06:00-15:00/水曜定休。朝が早い。どれもおいしいメニュー。通信販売あり。
(朝昼)「朝市の味処茶夢(ちゃむ)」(0138-27-1749、函館市若松町9-15)07:00-14:45。
(朝昼)「恵比寿屋食堂」(0138-23-1602、函館市若松町9-15)06:00-15:00/火曜定休。
JR函館駅から南200m、函館朝市のすぐ東、函館ハンバーガーの店「ラッキーピエロ 函館駅前店」(0138-26-8801、函館市若松町8-8 海産物屋の2F)08:00-23:00。チキンバーガー(数種あり)が人気。
《函館海鮮市場》…明治館
「函館海鮮市場」(0138-22-5656、函館市豊川町12-12)09:00-18:00。南東側の「明治館」とともにショッピングモールになっています。店・駐車場の位置。
海鮮市場のフロアガイドによれば、海辺のパン屋、海鮮市場、フードコート、マルカツ魚長食品の順に店舗が並びます。海鮮市場には海産物ばかりでなく、肉や十製品、菓子、ラーメンなどの麺類、農産物なども並びます。もちろん海産物が量、種類ともにたくさんです。
フードコートは「いかいか亭」。寿司や焼きホタテ、ラーメン、ビール、デザートたくさんのメニューが並びます。函館の名物は「イカ」です。
〔函館はいから市場 明治館〕
「函館はいから市場 明治館」(0138-27-7070)は海鮮市場すぐ隣のショッピングモール。外壁はレンガ積みです。海鮮市場に比べると、こちらはぐっとおしゃれ。オルゴールやガラス器、テディベアショップなどが並びます。オルゴール、ガラス器、またサンドブラスト体験工房ともに手作り体験ができます(要予約)。1Fには明治館メモルがあり、函館らしいオリジナルグッズを販売。1Fでは1日2回(11:00ころと14:00ころ)オルゴールコンサートが開催されます。2Fのテディベアムージアムは必見です。twitter。
《金森赤レンガ倉庫(かねもり)》
「金森赤レンガ倉庫」(0138-27-5530、函館市末広町14-12)だいたい09:30-19:00。もともと「倉庫」だったところをショッピングモールにしたもの。何棟もあるので広いばかりでなく、たくさんの業種がテナントとして入っています。施設ガイド(図は下が海側・西)/ショップ・レストラン一覧。建物ごとに主だった店舗を下に挙げます。
「BAYはこだて」には「函館オルゴール堂」「金森ベイクルーズ」「パティスリー プティ・メルヴィーユ 赤レンガ倉庫BAYはこだて店」(0138-84-5677、09:30-19:00)。メルプリン、カボチャのプリン、ロールケーキ。カフェスペースあり。本通3丁目25-25(0138-31-2137)、末広町10-18(0138-26-7755)などにも店があります。
「金森洋物館」には「宝石と真珠のお店チャートハウス」「甘味処鎌倉函館赤レンガ倉庫店」
「函館ヒストリープラザ」には「函館ビアホール」など
ほかの建物にはギャラリー(展示物は時期により異なります)で、ホールとして使用されます。
トイレはどの棟にもあります。
〔駐車場〕
駐車場はホテル「ラビスタ函館ベイ」(0138-23-6111)の道をはさんで南西側(赤レンガ倉庫からは北東側)「タイムズ金森赤レンガ倉庫駐車場」(0138-27-5530)。「トーショウパーキング 西波止場通り」(0138-30-3000)は赤レンガ倉庫の南西側にありますが、時間あたりの料金が高いのと、提携店舗がなく割引がありません。
〔函館ビヤホール〕
金森赤レンガ倉庫「函館ヒストリープラザ」内にある「函館ビアホール」(0138-27-1010、函館市末広町14-12 函館ヒストリープラザ内)11:30-22:00(土日11:00-)。結婚式もできるすてきなビアホール。夜のメニューばかりでなくランチメニュー(平日限定)も充実です。予約して訪問がおすすめ:予約フォーム。
〔茶房 旧茶屋亭〕
ビアホールの反対側、金森レンガ倉庫を抜けて開港通りにある「茶房 旧茶屋亭」(0138-22-4418、函館市末広町14-28)11:30-17:00/火木定休。和風のカフェ、お薄(茶) にくずきりやあんみつなどをいただけます。上の「西部地区の歴史的建造物」で紹介しましたように、このお店の建物も下は和風、2階だけが洋風の建物。函館開港時の雰囲気をそのまま遺す遺産です。旧「ホテル シーボーン」(閉店)の南側。店の駐車場はありません。
〔ハセガワストア〕
○焼き鳥弁当の「ハセガワストア ベイエリア店」(0138-24-0024、函館市末広町23-5)07:00-22:00。函館弁当の代名詞「ハセスト」、焼き鳥弁当は豚バラ肉の「焼き鳥」です。好きな肉を注文書に書いて会計を済ますと焼いてくれます。イートインあり。「赤い靴の少女像」の近く。三階建ての建物の壁に黄色い弁当が飾ってあるのですぐわかります。朝早くからやっているので、朝昼夕のどれかをここの弁当で済ますことをおすすめ。金森レンガ倉庫の南西150m、下に挙げた「ラッキーピエロ ベイエリア本店」の隣。函館市内に10軒以上の支店があります。
ホテル ラビスタ函館ベイの隣「ジンギスカン 羊羊亭(めいめいてい)」(0138-24-8070、函館市豊川町12-8)11:30-14:30・17:00-21:30。生ラムジンギスカン定食がおすすめ。隣が海鮮の「きくよ食堂」(0138-22-1994)。
ホテル ラビスタ函館ベイの中1F「Casa de Norte(カサ・デ・ノルテ)」(0138-23-6111、函館市豊川町12-6)11:30-14:30・17:30-22:00。北海道の新鮮な魚介と十勝牛を提供するレストラン。コースメニュー、アラカルトあり。バイキング形式、勝手な海鮮丼、会席フレンチあり。同じ1Fに中華「海風楼」あり。13階・最上階に温泉「海峡の湯」(15:00-翌10:00)、宿泊可。旭岳や阿寒にあるラビスタの系列。宿泊すれば朝食バイキングが絶品。ここはおすすめ。
金森赤レンガ倉庫すぐ南「ラッキーピエロ ベイエリア本店」(0138-26-2099、函館市末広町23-18)10:00-24:30(土曜-25:30)。ここでもなぜか「チャイニーズチキンバーガー」が人気。
○《箱館高田屋嘉兵衛資料館》
2023年現在休館中「箱館高田屋嘉兵衛資料館」(0138-27-5226、函館市末広13-22)09:00-17:00/木曜休館。有料。切妻屋根の二連棟(1号館は1903[明治36]年建築、2号館は1923[大正12]年建築)、外壁はなんと漆喰塗、もともとは海産物倉庫。辰悦丸の復元模型や巨大な絵図、羅針盤や船額、船箪笥や炊事道具などが展示されています。
高田屋嘉兵衛(1769~1827)は淡路島生まれの豪商。28歳で当時日本最大の北前船「辰悦丸」で北海道に渡りました。函館の都市基盤整備事業を実施し(大火が多かった函館、十字街のあたりは道路を拡張など)、造船所建設など、函館の発展に大きく貢献しました。国後航路の発見や択捉島開発にも手を広げ、幕府から名字帯刀を許されました。
「高田屋嘉兵衛の銅像」は屋敷のあった場所(問合せ0138-23-5440、函館市宝来町9 道道675号安全地帯の中)のとっても高い台座の上に立っています。道路奥に「函館護国神社」(0138-23-0950、函館市青柳町9-23)の鳥居、その向こうに函館山ロープウェイの山頂駅が見えます。
《函館麦酒醸造所(H.M.Works ozigi)》
「函館麦酒醸造所(H.M.Works ozigi)」(0138-24-2021、函館市末広町16-13)17:00-22:00・土日のみ14:00-/火水定休。大きな字で「久本(読みは右から「もとひさ」)」と書かれた、青系の塗料が塗られた倉庫。築100年ほどの「旧本久商店倉庫」をリノベーションしたビアバーです。函館麦酒醸造所で醸造したクラフトビールをここで飲めます。苦みがなく苦手な人でも飲めるビールだとのこと。大沼ビール、澄川麦酒もそろえています。
建物は外観のデザインなどから明治期に建てられたものと判断されているようです。が、このあたりは1921(大正10)年の大火で焼失したので、その後にレンガを使って再建されたと推測されています。
道路向かいの9階建てマンションの歩道に「日本最古のコンクリート電柱」と案内板が経っています。その向こう、直線で70m北西にカレー店「尾木咖喱」(0138-26-2333・お昼のみの営業)。
《函館港クルージング》
函館港のクルージングは2社が取り扱っています。湾内のクルージングはおすすめ。
「観光遊覧船ブルームーン」(0138-26-6161、函館市末広町14-17 ブルームーン遊覧船乗場)。金森レンガ倉庫前の函館西波止場桟橋にいつも泊まっています。お昼のコース(30分)1日に6~7便運行、夜のコース(60分)1便(運行スケジュール)、料金はコースで異なります(12月の初め~4月中旬はお休み)。湾内の花火大会は7月と8月に開かれます。クルージングの乗り場は、市電「末広町」電停・市電「十字街」電停から、いずれも徒歩約5分です。
「金森ベイクルーズ」(080-5597-8677、函館市豊川町11番5号 BAYはこだて内割堀乗船場所)4月~10月。ホームページ上に割引クーポンがあります(印刷もしくはスマホ等の端末画面提示)。最小4人からの運行(予約不要・船の定員は12名)。金森レンガ倉庫の並びのカナル(掘り割り)に乗り場はあります。
○《函館市北方民族資料館》
「函館市北方民族資料館」(0138-22-4128、函館市末広町21-7)4月~9月09:00-19:00・11月~3月09:00-17:00/休館日は年末年始ですが、館内整理のため1か月~2か月に一度整理休館日があります。有料(函館市文学館、旧函館区公会堂、函館市旧イギリス領事館との共通券があります)。150mほど南東に、もともと「石川啄木資料館」だった「函館市文学館」(0138-22-9014)。その中間くらいにカフェというより甘味処「きんぎょ茶屋」(0138-24-5500、10:00-17:00くらいまで、水曜定休・木曜隔週休み、店舗隣に1台分の駐車スペース)。
市立函館博物館が所蔵している、アイヌやウイルタなどの民族資料を展示しています。切り紙細工体験などの体験講座も開かれています(要予約)。デジタルミュージアム。建物自体も鑑賞価値のあるもので、ドアノブに至るまで建築当時のものが保存されています。
もともと「日本銀行函館支店」として1988(昭和63)年まで営業していた建物(1926[大正15]年建築)。函館支店は、現存する支店としては大阪支店のつぎに古い歴史を持つ支店で、1893年(明治26年)4月1日、「函館出張所」として開設されました(建物は遺っていません)。1895(明治28)年に「北海道支店」、1911(明治44)年に「函館支店」(小樽に北海道経済の中心が移り、北海道支店は小樽へ。函館支店となる前に一時的に函館出張所の時期があります)。
《市立函館博物館郷土資料館》
「市立函館博物館郷土資料館(旧金森洋物店)」(0138-23-3095、函館市末広町19番15号)09:00-16:00/月曜休館・毎月最終金曜日休み。電車通り沿いに「森金(読みは右から「かねもり」)CANEMORI MISE」と書いた建物。向かいが「函館市文学館」(0138-22-9014)。
展示は「明治函館のハイカラ商い風景」というテーマ。明治時代の商人の工夫が見られます。入口付近のオルゴールから見ていきましょう。
もともとは舶来製の小間物、雑貨品を販売していた「金森洋物店」の建物(1880[明治13]年建設)。1878(明治11)年、翌12年の大火で函館の市街区域はほとんどが焼失。金森倉庫の創業者・渡邉熊四郎はその教訓から茂辺地煉瓦石製造所の煉瓦を使用した洋風不燃質店舗「金森洋物店」を開店。1907(明治40)年の大火ではこの店のみが難を逃れました。1963(昭和38)年、北海道指定有形文化財。老朽化のため1998(平成10)年から二年をかけ復元。
《緑の島》
「緑の島」(函館市大町15番)4月~9月09:00-20:00・残りの期間は17:00まで/正月三が日は閉鎖。函館湾に浮かぶ人工島。北方向に200台収容の大きな駐車場、南方向にヨットハーバー、西方向にトイレ。大きな芝生と林、散策に良さそうです。花火大会時は打ち上げ場所になります(立入禁止)。
緑の島にかかる新島橋から南へ150mにレストラン「MOSSTREES」(0138-27-0079、函館市大町9-15)営業はお昼と夜。
《箱館丸(日本初洋式帆船)》
「箱館丸(日本初洋式帆船)」(MAP CODE:86 070 290*06、函館市大町14-13)。明治維新前、1857(安政4)年に建造された日本初の洋式商用帆船。箱館奉行の要請で、船大工・続豊治(つづきとよじ)が60歳で制作。展示されているのは、1988(昭和63)年、青函博覧会用に復元されたもの、陸上に展示。すぐ近くに小さなトイレあり。
西へ700m「函館厳島神社」(0138-23-0713、函館市弁天町9-9)があります。1753(宝暦3)年、広島宮島より分霊。
箱館丸から西へ200mにカフェ「ロマンティコ・ロマンティカ(ロマロマ)」(0138-23-6266、函館市弁天町15-12)11:00-19:00/火水曜定休。デミハンバーグのセットやえびのトマトクリームパスタセットなどの食事も可。建物は大正時代の建築。
箱館丸から南西200mに「おばんざい 村かみ」(0138-26-5144、函館市弁天町15-2)11:30-14:00・17:30-22:30/日曜定休。家庭的な雰囲気の食事処。自由にチョイスできる「おばんざい」がカウンターに並びます。
函館厳島神社から南へ100m「レストラン ヨシヤ」(0138-22-1365、函館市弁天町5-6)11:00-15:00・17:00-21:00/水曜定休。駐車場7台。車エビのエビ天がおすすめ、でかい。
《船入澗防波堤》
「船入澗防波堤(ふないりまぼうはてい)」(函館漁港)は金森レンガ倉庫から北東へ2kmほど行った函館漁港(MAP CODE:86 069 339*85、函館市入舟町4-4)にあります。海にまっすぐ延びた防波堤が歴史的にも重要な堤となっています。1896(明治29)年築堤。石積みの防波堤ですが、コンクリートブロックも併用、この様式は道内ここだけ。さらに材料の石材は「弁天岬台場」(函館戦争時の砲台)を解体したもの。歴史を感じさせる灯台が建っています。2004年(平成16年)に、土木学会の選奨土木遺産に認定されました。
船入澗防波堤から南下1km、海辺の日本茶カフェ「ティーショップ夕日」(0138-85-8824、函館市船見町25-18)10:00-17:00/木金曜定休。お休み情報はfacebook。建物は明治18年建設の「函館検疫所」。
《函館市国際水産・海洋総合研究センター》
「函館市国際水産・海洋総合研究センター」(0138-21-4600、函館市弁天町20番5号)09:00-17:00/土日祝日休みおよび年末年始は休み。学術試験研究機関や民間企業の研究室が入る函館国際水産・海洋都市構想(新しい町造り)を推進する施設。大型実験施設、大型水槽などを備えます。4Fに展望ロビーがあります。エントランスホールにある水槽(小型水槽は常設)の生き物を観察したり、展望ロビーから函館の町を俯瞰できます。冬から春にかけてはヤリイカの産卵実験なども観察できます。
《函館護国神社》
「函館護国神社」(0138-23-0950、函館市青柳町9-23)。1869(明治2)年5月17日、戊辰戦争が函館において新政府軍の勝利で終結、その直後函館市内大森浜で祭壇を設けて招魂祭を執り行ったのが起源。本殿など神社の多くの部分は1942(昭和17)年に竣工。戊辰戦争(箱館戦争)のみならず、第二次大戦の戦没者の霊も祀ります。5月11日が例大祭。
ロープウェイ山麓駅乗り場から歩いて200mほど、すぐ近くです。赤い鳥居の見える護国神社坂からの本殿の眺め、鳥居から道道675号・立待岬停車場線の眺めはとても素晴らしいです。
○《函館公園》…函館公園こどものくに、市立函館博物館、函館公園動物施設
「函館公園」(0138-22-7255、函館市青柳町17番地)。4.8ヘクタールの広大な公園(東京ドームよりすこし広い)で、たくさんの施設が設置されています。「ロープウェイ乗り場(山麓駅)」の南側500mに当たります。北から展望台、石川啄木歌碑、函館公園こどものくに、中央噴水広場、旧函館博物館一号、二号、市立函館博物館、ハーバー遭難記念碑、函館公園動物施設。また最南にひょうたん池や北海池も掘られています。トイレはビジターセンターを含め、園内に5か所。
公園から北200mには石川啄木居住地跡、中央噴水広場近くの道をはさんで向かいには坂本龍馬蝦夷地上陸祈念像、坂本龍馬像もあります。
〔函館公園こどものくに〕
「函館公園こどものくに」(0138-22-5039、函館市青柳町17-4)10:00-16:30(平日は11:00-16:00)、お休みは雨の日と冬期(11月中旬~3月中旬)。今流行りの大がかりな遊具施設はありませんが、小さめの「空中観覧車」(国内最古)など手頃な感じで楽しめる遊具がたくさん。「おばけのくに」という恐ろしい施設もあります。入園料は無料、遊具の切符が必要です。
〔市立函館博物館〕
「市立函館博物館」(0138-23-5480、函館市青柳町17-1 函館公園内)09:00-16:00/月曜休館・月に一度金曜日も休館。有料。3階建てで2f、3Fが展示室になっています。中世遺構から出土した「北海道志海苔中世遺構出土銭(しのりちゅうせいいこうしゅつどせん)」(38万枚)をはじめ、アイヌ風俗画、ペリー来航、箱館戦争、函館大火などの歴史遺産を展示してあります。1Fにトイレ、カフェあり。
〔函館公園動物施設〕
「函館公園動物施設」(0138-22-7255、函館市青柳町17-3)08:45-17:00・冬期は閉園が1時間早まります。入園無料。鳥や小型の動物を飼っている施設です、ミニチュアホース、ヤギ、オオワシ等。大型の動物がいる動物園とは異なります。身近に観察できる施設です。
函館公園から東へ500m、海辺に面したすてきなカフェ「カフェラミネール」(0138-27-2277、函館市宝来町14-31)11:00-18:00。デザート盛り合わせセットあり。またグラタンなどの軽食あり。
函館公園から南下500m谷地頭(やちがしら)電停そば、お昼のみの営業「そば処満る大(まるだい)」(0138-22-5953、函館市谷地頭町34-5)11:30-14:30/月曜定休。大正時代創業。機械打ち/手打ち、挽きぐるみ(黒い)/更科(白い)を選べます。
《函館八幡宮》
「函館八幡宮」(0138-22-3636、函館市谷地頭町2-5)。函館公園から南西へ600m。15世紀中頃、現在の函館市元町あたりに八幡神を祀ったことが起源。その後遷宮を経て明治期に現在地へ、明治中頃に国幣中社に昇格。社殿は1919(大正4)年に竣工。「大正式八幡造」の代表作とされ、聖帝八棟造りの威風堂々とした社殿となっています(必見)。
駐車場は二の鳥居のすぐそば、社務所近くにもう一か所。
「がまんうどん」というキッチンカーが社務所近く駐車場でいつも店を出しているようです(食券は社務所で、メニューはうどんのみ、小さいのと並盛りがあります)。
《碧血碑》
「碧血碑(へっけつひ・旧幕府軍の墓)」(MAP CODE:951 295 823*73、函館市谷地頭町1)。函館八幡宮の南150mほどに「臥牛山妙心寺」(0138-22-6756、日蓮宗)があり、その奥にあります。新選組、土方歳三関連の碑。旧幕府軍戦死者800人ほどの霊が祀られているとのこと。七回忌に当たる明治八年(1875)の建立。石は東京から船で運んだそう。ペット不可。檜山エリア厚沢部町にも碧血碑があります、「厚沢部の観光案内」。
○《立待岬》
末広町の電停から3km南下すると「立待岬」(MAP CODE:951 296 089*24、問合せ0138-23-5440、函館市住吉町9-9)。函館山からそのまま海に突き出したような岬です。津軽海峡の青が空の青とつながる晴れの日が訪問のおすすめ日、断崖の緑も映えます。「立ち待ち」は、獲物の魚を岩の上で待つというアイヌ語「ピウス」を和語に直したものとされます。冬は雪のため車両通行止めです。
駐車場、トイレあり。「立待岬休憩所 売店はまなす」があります。飲み物、うどん・そば、おでん、焼き貝、茹で・焼きとうもろこしなどを販売しています。ソフトクリームはもちろんあります。
すぐ近くに「石川啄木一族の墓」、「与謝野寛・晶子の歌碑」があります。
北600mほどにカフェ「cafe 海と硝子」(MAP CODE;951 296 650*66、函館市住吉町15-2)11:00-18:00/水曜定休。
北西500mに懐石料理の「煌(きら)」(0138-27-7288、函館市住吉町17-1)11:30-15:00・17:30-21:00/水曜定休。
《函館のお祭り》
下に挙げたお祭りの日程は目安です。大体そのあたりの土日曜日に開催されます。詳細はお祭り主催者のホームページでご確認ください。開催時刻等についても同様です。
函館市のお祭りはたいてい金森レンガ倉庫一帯で開催されます。「函館港まつり」は市街地全般で開催されます。イカ祭りはJR函館駅の東700m、松風町というところ。
函館のイベントについては「イベント一覧(はこぶら)」をご覧ください。
《函館港花火大会》
「函館港花火大会」は函館新聞社主催で7月16日19:20-20:40開催(荒天時順延)。「海の日」を記念して、緑の島(函館市大町15)から打ち上げ(立入禁止)で、豊川ふ頭から函館市青函連絡船記念館摩周丸岸壁までの約600メートルが主な観覧場所です。金森レンガ倉庫一帯(激混み)は迫力ある目の前、見上げすぎて首が痛くなるかも…。函館山から俯瞰するのもすてきです。約20分間に3,000発が打ち上げられます。広域サウンドシステムで迫力ある音と光のショーが繰り広げられるばかりでなく、FM放送の「FMいるか」(80.7MHz)でも実況中継されます。函館新聞からのお知らせ。
《函館港まつり》…花火大会
「函館港まつり」(8/1~8/5)は初日の「花火大会」と二日目以降町中を練り歩く港おどりで構成されます。函館の開港を記念して8月1日から2日間開催。花火大会、ワッショイはこだて(港おどり・市役所前~函館駅前~松風町 17:00-20:00)。「日程PDF」。主催は函館港まつり実行委員会(0138-27-3535、函館市元町33-14)。
花火大会(道新花火大会)は8月1日19:45-20:50、緑の島から打ち上げ(立入禁止)、北海道新聞函館支社主催です。函館周辺では一番多い約10,000発が打ち上げられます。上の「函館港花火大会」同様、函館港一帯で観覧できます。
《湯の川温泉花火大会》…花火大会
「湯の川温泉花火大会」(湯の川 8月19日19:40-20:40)。湯の川温泉の松倉川河口湯の川堤防から3,000発が打ち上げられます。すべて無料席。津軽海峡に面した砂浜が一番近いですが、西へ600mの湯の川漁港でも迫力があります。
《イカ祭り》
「イカ祭り」は9月下旬~10月初旬の土日に開催。「はこだて(大門)グリーンプラザ」(函館市松風町17-1)で開かれます。イカの刺身などが安く手に入ります。調理したその場で食べられる「イカそうめん」は絶対おすすめ。「函館のイカ祭りでいかはいかが」がキャッチフレーズ。市電「松風町」電停を降りて徒歩2分。グリーンプラザには「月光仮面」の像が建っています。雨降りでも小降りなら祭りは決行です。
函館はいろいろなイカ料理の発祥の地とされます。とくに新鮮なイカを使った「イカそうめん」はぜひ函館で味わいたいもののひとつ。スルメイカ漁解禁は毎年6月です。
《はこだてクリスマスファンタジー》…花火大会
「はこだてクリスマスファンタジー(12月)」(12/1~12/25、09:00-21:00、金森レンガ倉庫のすぐ前)。12月になると金森レンガ倉庫の前の会場にイルミネーション用のクリスマスツリーが建てられます。ツリーは函館の姉妹都市・カナダのハリファックス市からやってきた「幸せのもみの木」。約15万個のイルミネーションに彩られます。イルミネーションは毎日点灯(16:30-17:45・18:00-22:00、12/1のみ18:00-)。
毎日3回15分間、真っ赤なプレミアムレッドツリーが出現、点灯時間は18:30-18:45、19:30-19:45、20:30-20:45。花火も毎日18:00からの打ち上げ(最終日は20:00にも打ち上げ)。問合せは「はこだてクリスマスファンタジー実行委員会事務局」(0138-27-3535)。
寒い冬の開催なので、「スープバー」(16:30-20:00)が登場。身体を芯から温めてくれます。
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観光スポット
七飯町・函館市位置図 |
七飯町 (ほぼ北から順に)
● 北海道駒ヶ岳 [TOPへ]
七飯町・北海道駒ヶ岳 |
「北海道駒ヶ岳」(問合せ0138-67-3020、登山期間6月1日~10月31日・時間09:00-15:00・15:00には駐車場に戻っていること)。標高1,131 mの活火山、森町、鹿部町と三町にまたがる山。七飯町の最北端に位置します。登山道は森町のJR赤井川駅あたりから六合目駐車場(MAP CODE:490 442 752*52、標高490m、入山届あり、ホームページ上に登山ガイド・ルート[PDF]があります)まで登って、あるいは赤井川駅から徒歩というルートもありです。いずれにせよ、森町の南側から登り始めます(森町の道の駅からは14km南下、少々離れているので七飯町のページに記します)。標高約900メートルの「馬の背」まで登山可能(駐車場からの標高差ほぼ400m)。頂上に登ることはできません。両側にカラマツの林のある登山道を上ります。藪漕ぎなどの難所はありません。
本州の方からやってくると、最初に目に入る山がおそらくこの北海道駒ヶ岳。一段と背の高い尾根が両端にあり、その間にまるで馬の背のように稜線が連なります。稜線部はもともと富士山のような形(標高1,700m)をしていたのが、江戸時代(1640年)の大噴火で中央部の円錐型が吹き飛んで現在の山容になったとのこと。またこの噴火で大沼・小沼ができたとのことです。非常に特徴的な山なのですぐに分かるでしょう。七飯町の大沼から湖越しに見るとまた一段と映えます。
七飯町大沼から見る北海道駒ヶ岳 |
《駒ヶ岳のいわれ》
昔、下国定季家臣に相原季胤(すえたね・~1513没)という有能な武将あり。1513年、「ショヤタイン、コウジ兄弟の蜂起」でアイヌの攻撃を受け、二人の娘を連れて大沼まで逃げたものの、逃げ切れず娘ふたりは自害。季胤は弟の相原吉胤とともに湖中の小島で自刃した。自刃の前に、吉胤は愛馬の鞍を外し山上に逃げるよう言い聞かせると、馬は山へと登っていった。その後毎年七月三日になると山上から馬のいななきが聞こえてくるようになったという。大沼の人たちは主の死を嘆いて鳴いているのだろう思い、この山を駒ヶ岳と呼び、鞍を掛けた岩を鞍掛岩と名付けたとのことです(道南の今昔物語から)。
● 大沼国定公園 [TOPへ]
大沼にはたくさんのスポットがあります。ガイドマップを参考に訪問するスポットをお選びください。七飯町・大沼案内図 |
《大沼国定公園概略》
「大沼国定公園」(道の駅から北へ10km)にはすぐ近くの駒ヶ岳の火山活動でできた大沼ばかりでなく小沼もあります。公園には散策コースが準備されています。散策、レンタサイクル、遊覧船どれを取っても楽しそうです。岸辺から、北海道駒ヶ岳を眺めたり、自然の洞窟に入ったり、また岸辺に散在するレストランや牧場のミルクを使ったアイスクリーム屋さんに立ち寄ったり、時間を上手に使わないととても回りきれません。また夏と冬では立ち寄るところも異なります。
web上に「時間を設定したコース」や「サイクリングマップ」も掲載。それでも大沼は歩いただけではほんのちょっぴりしか知ることはできません。湖畔一周はなんと14kmもあるのだとか。大沼公園駅前に有料のレンタサイクルがあります。徒歩で回るのも、自転車で回るのもどちらも楽しそうです。湖月橋のあたりから大沼の向こうに見える駒ヶ岳をバックに写真に収めたり、湖の畔に「千の風になって♪」の誕生の地があり、ここでは記念に歌をおひとつ…♪。
なおレンタサイクルの店はアイスクリームなどの手作り体験、冬期はスノーモービル、バナナボート、そりでの山滑りも取り扱います。
七飯町・大沼公園駅 |
大沼公園「千の風になって♪」の誕生の地 |
《ガイドマップなど》
大沼公園には観光案内ホームページ「大沼ップ」があります。大沼とその周辺に特化した観光スポット案内です。「みどころ」、「遊ぶ」、「イベント」、「食べる」、「買う」、「泊まる」などのジャンルに分かれています。地域も大沼公園駅周辺、大沼広域、七飯町市街地、鹿部町、森町に分けて案内してあります。
上の画像「案内図」よりも鮮明な、大沼の「ガイドマップ(jpg)」、「大沼中心部(PDF)」、「お散歩マップ(jpg)」、「サイクリングマップ(jpg)」(再掲)。
《モーターボートなどの遊覧船》
大沼の湖上からも観光できます。「大沼遊船」(0138-67-2229、七飯町大沼1023-1)は大沼・小沼を約30分かけてめぐります。5月1日~10月31日まで5隻の船が定期運航(09:00から40分ごとに出港)します(4月11月12月は不定期運航です)。船は大きさに違いがあります。
モーターボートは乗り合い(大沼小沼10分コース)と貸し切り(10、15、30分コース)があります。貸し切り30分コースは大沼小沼全周を巡ります。
貸しボートは手こぎ(60分)、ペダル(30分)、釣りボートがあります。ペダルボートにはスワン型とホエール型があり定員と料金が異なります。釣りボートは朝04:00~夕方17:00までで、予約制です(ライフジャケットつき)。
「JAF優待」があります。感染症などとの関連で、運休していることがあります。事前にご確認を。
大沼公園遊覧ボート |
《大沼湖水まつり》…花火大会
「大沼湖水まつり」(問合せ0138-67-3020七飯大沼国際観光コンベンション協会)は毎年7月下旬の土日開催。花火大会は日曜日です。明治39年、湖の遭難者を供養したことから始まったお祭り、土曜日には大沼公園広場奥の祭壇前で慰霊祭・灯ろう流しが行われます(供養灯ろうご購入可)。両日とも午後に歌謡ショーや大道芸が披露されます。
《白鳥台セバット・日暮山・東大沼キャンプ場》
大沼の外から沼を眺めるという手もあります。大沼と小沼の接点(函館本線が接点を渡るところ)に「白鳥台セバット」(亀田郡七飯町西大沼 大沼の北岸、道道338号と道道43号の交差点近く)という取水口があり、冬も水が凍ることなく、オオハクチョウなどが群れます。「セバット」は「狭まった場所」の意味です。
またセバットの南西方向(湖畔の道道43号を2kmほど西進)に日暮山(標高303m)には展望台があります。小沼・大沼を展望するに最適の場所です。晴れの日を選んで行きましょう。山頂までは砂利道で離合の難しいところもありますがなんとか駐車場(30台ほど)まで車で登れます。ですが麓の駐車帯に駐めて山道を徒歩で登るのもおすすめです。
無料の「東大沼キャンプ場」(当ブログ紹介記事)は大沼の東岸湖畔(道道338号を東進7km)に、そこから北東に2.5kmに日帰り入浴も可能な「留の湯」があります(詳しくは「風呂事情」へ)。
《冬・雪と氷の祭典》
大沼は冬期・厚さ30cmほどの氷に覆われます。これを切り出して、冬のお祭りが開かれます。氷でできたジャンボすべり台、小中学生たちの可愛らしい雪像、アイスカービング作品なども展示です。2020年初めからは「氷のメリーゴーラウンド(アイスカルーセル)」という新しいアトラクションがお目見えしました。直径15mほどの氷の円盤が大沼の水の上を回ります。日本では初のアトラクション。2020年はすでに終了しましたが、2024年の再開が待ち遠しいところです。
「氷のメリーゴーラウンド(アイスカルーセル)」は剣淵町(道北)、中札内村(十勝)、夕張市(道央)、札幌定山渓ダムでも開催です。
大沼の冬は道内他の湖同様ワカサギ釣りで賑わいます。
《わかさぎの筏焼き》
大沼には昔から「わかさぎの筏焼き」という料理があります。小さなワカサギを10匹ほど串に刺して焼いたものです。形が筏(いかだ)に似ているのでこう呼ばれます。わかさぎは平たい竹串に一匹ずつ手で刺していきます。甘辛く、さくさくした食感です。この料理が始まって60年以上の歴史があります。造っている店は3軒ほど。「つしま謹製」(0138-67-2251、七飯町大沼町211-7)のものは道の駅「なないろ・ななえ」でも購入できます。
《大沼だんご》
つしま謹製大沼店から西へ200mほど、「沼の家」(0138-67-2104、七飯町大沼町145)。こちらは団子屋さん。「大沼だんご」の元祖です。あんことたれの団子が絶品です。沼の家から東へ300m、「谷口菓子舗」(0138-67-2026、七飯町大沼町312)。こちらも大沼だんごの団子屋さん。食べ比べてみてはいかがでしょうか。
わかさぎの店、団子の店はいずれもJR大沼公園駅の駅前通り「大沼公園鹿部線」沿いにあります。最初にあるのが「沼の家」。
またほとんど同じところに、「ユーカラオートキャンプ場」、「BEYOND VILLAGE」というオートキャンプ場があります。「七飯町キャンプ場」「函館RVパーク・キャンプ場」をご覧ください。「七飯町キャンプ場案内」には周辺のめぼしい観光スポットやレストランなども挙げています。
●訪れたい観光スポット [TOPへ]
七飯町・訪れたい観光スポット |
《函館七飯ゴンドラ》…山麓駅舎・山頂駅舎・展望の丘
夏は山頂からの眺め、秋は紅葉、そして冬にはスキーやスノーボードが楽しめる施設です。国内最長クラスのゴンドラにはぜひ乗りたい。
高いところから駒ヶ岳を眺めるのでしたら、「函館七飯ゴンドラ」は道の駅から北東へ16km(0138-67-3355、亀田郡七飯町東大沼666)夏営業4月終わり~11月初め・営業時間上り始発09:00-下り最終16:00。なんと15分もの空中散歩、展望の丘からは大沼や北海道駒ヶ岳はもちろんのこと、遠くはニセコ連峰、羊蹄山、室蘭の白鳥大橋まで臨めます。秋は紅葉が見事です。山頂には「PEAK CAFE」(営業時間09:30-15:30)。ランチプレートが2種類ほど、飲み物やデザートのセットもあります。山麓駅にセンターハウス、戸外(ゲレンデ山麓付近)にドッグランがあります。車利用の場合は2,000台収容の駐車場があります。JR新函館北斗駅([北口)と大沼公園駅から無料シャトルバスが出ています。
冬季営業12月中旬~4月初め・営業時間09:00-17:00/ナイター12月下旬金曜日~3月中旬日曜日の金土日祝前日祝日17:00-21:00(積雪量や気温により変動することがあります)。ゲレンデはファミリーコースやチャンピオンコースなど全部で8コース。施設はゴンドラ山麓駅にチケットなどを販売するセンターハウス、レストラン駒(10:00-16:30)とカフェ、無料休憩所、第1ペアリフト乗場横に駒、ゴンドラ山頂にPEAKCAFE(09:30-15:30)。駐車場は2,000台収容、24時間開放。冬期無料シャトルバスが新函館北斗駅(北口)、大沼公園駅から出ています。
《横津岳》
「横津岳」(MAP CODE:86 677 239*58、七飯町)。頂上に航空監視レーダー施設がある山。標高1,167m。北海道駒ヶ岳や大沼、噴火湾を一望できます。函館付近の紅葉は横津岳から始まると言われ、9月末が紅葉のピークとのこと。頂上付近まで車で行き、残り2.5kmを徒歩。烏帽子岳、袴腰岳と一緒に登る方もいるようです。
登山口(レーダー施設ゲート・「ばんだい号事故慰霊碑」のすぐ近く)から頂上までの標高差が約250m、距離2.5km。そこまで道道969号・大野大中山線を登ってゆきます(道道への入口は「七飯町パークゴルフ場大中山コース 0138-65-3131」を目印にして、北海道縦貫自動車道の高架下をくぐり、まっすぐ山へ登ります)。2.7km登ると、「大川地区 生活環境保全林 北海道」と書いたおおきな木製看板が出てきます。ここに「通行止」の標識とゲートがありますが、これをなんとか交わしそのまま車で登ります。そこから9kmでばんだい号事故慰霊碑に到着。残りの路程(2.5km)は徒歩です。
山頂まで一応舗装されていて、徒歩の部分はきれいですが、それまでが非常な悪路。大きな穴などがいっぱい空いていて危険。タイヤが穴にはまり込んだり、通過時にパンクしたりするかもしれませんので、心配な方、とくに古いタイヤなどの方はやめた方が賢明です。あるいは最初のゲートから徒歩で登りましょう(全部で12km)。
《城岱牧場展望台(しろたい)》…城岱牧場・スカイライン
「城岱牧場展望台」道の駅から東へ13km(MAP CODE:86 610 355*14、問合せ0138-65-2517、七飯町上藤城)。道の駅から直線距離で5kmもありませんが、城岱スカイラインが非常に曲がりくねっているのでかなり遠くになります。また函館の海を見ながら走るのであれば、大沼からの南下コース、駒ヶ岳を見ながら走るのなら北上コースが良いでしょう。いずれもつづら折れの城岱スカイラインを走ります。城岱牧場のなかの展望台、主に牛がたくさん放牧されています。展望台は二つあり、牧場管理事務所の展望台は2012年に一般に解放されました(期間 GW~10月中旬・時間は10:00-16:00)。
南北に延びる道路は延長14kmの城岱スカイライン。舗装道路ですが、起伏が激しい上に非常に曲がりくねっていますので、運転には気をつけて。冬期間は除雪がありません(11月中旬~4月下旬通行止め)。
《七飯町歴史館》
「七飯町歴史館」(0138-66-2181、七飯町本町6丁目1−3)09:00-17:00。無料。函館の隣、じゃがいも・男爵いもやリンゴの栽培で革新的な役割を担ってきた七飯町の歴史や生活を展示。「迫田家文書」、「官私山林区別絵図」、「峠下村絵図」などの文書をはじめ、先史時代から江戸、明治、そして今日に至るまでの七飯の歴史をたどります。屋外にはリンゴやブドウの見本園があります。町役場や文化センターのすぐそば。
《赤松街道・あかまつ公園》
「赤松街道」は南へ6kmほど。昭和時代に日本の道百選また歴史国道に選ばれたところ。初夏から秋にかけて緑が映えるときが一番美しい時です。
もともとは江戸末期(1858年)に栗本瀬兵衛という人が佐渡から赤松の種子を取り寄せ植えたもの。函館五稜郭周辺にも植樹されました。その後1876年、明治天皇が行幸された折、現在の国道5号沿いにも移植されました。
街道はもともと函館市桔梗町~七飯町字峠下までの14.3km。保護対象となる前の開発により本数が少なくなっていて、現在最も美しく見える並木は七飯町の大中山~鳴川町までの約2km区間(ほぼ、あかまつ公園から南)。
「あかまつ公園」(七飯町大中山5丁目122番1号)はテニス、サッカー、バトミントンなどの施設がととのっているところですが、子どものための遊具がたくさんです。管理(管理棟があります)の行き届いた公園で、安心して遊べます。
函館市市街地の観光スポット (ほぼ北から順に) [TOPへ]
● 函館市観光スポット概要
● 市街地の北
新中野ダム公園、○道南四季の杜公園、○笹流ダム、国指定史跡四稜郭、函館どさんこファーム
● 五稜郭跡周辺
昭和公園、○特別史跡五稜郭跡(駐車場、五稜郭タワー、箱館奉行所、北洋資料館、芸術ホール・道立函館美術館)、桜が丘通りの桜並木、○見晴らし公園・函館香雪園、○トラピスチヌ修道院
● 千代台公園
千代台公園野球場・久慈次郎像、土方才蔵最期の地碑、函館競馬場、湯の川温泉、○熱帯植物園、函館空港、志苔館跡、白石公園はこだてオートキャンプ場
● 函館山周辺
○ロープウェイ山麓駅・展望台、御殿山第2砲台、○カトリック教会群(函館ハリストス正教会、カトリック元町教会、函館聖ヨハネ教会)、八幡坂、船魂神社(北海道最古の神社)、○旧相馬家住宅、旧函館区公会堂、○元町公園(旧北海道庁函館支庁庁舎、箱館奉行所跡)、○西部地区の歴史的建造物(旧イギリス領事館、旧ロシア領事館)、ペリー広場
● ベイエリア(函館湾周辺)
青函連絡船記念館摩周丸、函館海鮮市場、金森赤レンガ倉庫、日本最古のコンクリート電柱、○箱館高田屋嘉兵衛資料館、函館麦酒醸造所(H.M.Works ozigi)、函館ビヤホール、新島襄像、北海道第一歩の地碑、函館港クルージング、函館市北方民族資料館、緑の島、箱館丸(日本初洋式帆船)、船入澗防波堤、函館市国際水産・海洋総合研究センター
● 函館山東側
函館護国神社、○函館公園(函館公園こどものくに、市立函館博物館、函館公園動物施設)、函館八幡宮、碧血碑、○立待岬
● 函館のお祭り
花火大会(7月と8月)、函館港まつり(8月1日から5日間)、湯の川温泉花火大会(8月中旬)、イカ祭り(9月下旬~10月初旬の土日)、はこだてクリスマスファンタジー(12月1日~25日)
函館のレストラン、スイーツ店は直近の観光スポットに付加しました(五稜郭周辺の例)。
● 市街地の北
新中野ダム公園、○道南四季の杜公園、○笹流ダム、国指定史跡四稜郭、函館どさんこファーム
● 五稜郭跡周辺
昭和公園、○特別史跡五稜郭跡(駐車場、五稜郭タワー、箱館奉行所、北洋資料館、芸術ホール・道立函館美術館)、桜が丘通りの桜並木、○見晴らし公園・函館香雪園、○トラピスチヌ修道院
● 千代台公園
千代台公園野球場・久慈次郎像、土方才蔵最期の地碑、函館競馬場、湯の川温泉、○熱帯植物園、函館空港、志苔館跡、白石公園はこだてオートキャンプ場
● 函館山周辺
○ロープウェイ山麓駅・展望台、御殿山第2砲台、○カトリック教会群(函館ハリストス正教会、カトリック元町教会、函館聖ヨハネ教会)、八幡坂、船魂神社(北海道最古の神社)、○旧相馬家住宅、旧函館区公会堂、○元町公園(旧北海道庁函館支庁庁舎、箱館奉行所跡)、○西部地区の歴史的建造物(旧イギリス領事館、旧ロシア領事館)、ペリー広場
● ベイエリア(函館湾周辺)
青函連絡船記念館摩周丸、函館海鮮市場、金森赤レンガ倉庫、日本最古のコンクリート電柱、○箱館高田屋嘉兵衛資料館、函館麦酒醸造所(H.M.Works ozigi)、函館ビヤホール、新島襄像、北海道第一歩の地碑、函館港クルージング、函館市北方民族資料館、緑の島、箱館丸(日本初洋式帆船)、船入澗防波堤、函館市国際水産・海洋総合研究センター
● 函館山東側
函館護国神社、○函館公園(函館公園こどものくに、市立函館博物館、函館公園動物施設)、函館八幡宮、碧血碑、○立待岬
● 函館のお祭り
花火大会(7月と8月)、函館港まつり(8月1日から5日間)、湯の川温泉花火大会(8月中旬)、イカ祭り(9月下旬~10月初旬の土日)、はこだてクリスマスファンタジー(12月1日~25日)
函館のレストラン、スイーツ店は直近の観光スポットに付加しました(五稜郭周辺の例)。
函館市観光スポット |
●函館の観光スポット概要 [函館TOPへ]
七飯町の南にある北海道第3の都市「函館市」。大正時代には人口10万を超え、北海道最大の都市でした。1980年には35万に迫る勢いでしたが、その後減少が続き、現在は25万ほどになっています。人口や面積の広さに関係する出来事は2004年「平成の大合併」。亀田郡戸井町・恵山町・椴法華村、茅部郡南茅部町を編入し合併しました。旧函館市は渡島半島(北海道西部のびよんと長く飛び出したところ全部・「道南」と呼ばれるところ)の南東部・亀田半島(びよんと飛び出したところの東の出っ張り)のさらに西半分でしたが、この合併で亀田半島全部を市域とし、ほぼ倍くらいの広さ(約678㎢)になりました。
亀田半島全体が海洋性気候で穏やかな気候、また本州に近いということもあり、早くから開発が進みました。幕末の函館開港(1854年下田とともに最初の開港です。洋館や教会がたくさん建てられました)、官軍・幕府軍の戦いなどにも巻き込まれました。そのため観光地もたくさんです。
観光スポットは旧函館市内(画像のオレンジ色部分)を紹介します。函館市の南部、東部(合併後の函館市)は道の駅「なとわ・えさん」、「縄文ロマン 南かやべ」で紹介します。
函館の観光については「函館市観光部のページ」もご覧ください。おすすめルートのパンフレット等もダウンロードできます。
●市街地の北 [函館TOPへ]
(ほぼ北から南へ)
函館市北方向の観光スポット |
《新中野ダム公園》
「新中野ダム公園」(MAP CODE:86 409 615*84、函館市亀田中野町363)解放期間4月下旬~9月09:00-17:00/10月~11月23日08:30-16:30/そのほかの期間は閉鎖。もともとあった旧中野ダム(1960年竣工)を1975年~1984年、約22mかさ上げする工事を行い現在の新中野ダムが完成しました。
園内には,北海道の代表的な4つのダム(大雪ダム・豊平峡ダム・笹流ダム・ここ新中野ダム)のミニチュアやボール遊びなどができる多目的広場,入口広場,休憩コーナーなどがあります。一番南に火気使用可の炊事ゾーンがあります。
○《道南四季の杜公園》
「道南四季の杜公園」(0138-34-3888、函館市亀田中野町199-2)。とても広い公園、園内を「花の丘」、「野原の丘」、「小川の里」、「里の杜」、4つのゾーンに分け、それぞれに特徴的な雰囲気を作り出しています。花の丘ゾーンにはヒースとフラワー、二つのガーデン、展望台のある丘の家、ちびっ子広場など。野原の丘には子ども向けの遊具、小川の里には水路を配し、田植えなどの気軒もできます。里の杜には大きな森林があります。バーベキューコーナーは平日先着順、土曜日や休日は要事前予約で利用できます。すぐ近くに見えるモダンな建物は「公立はこだて未来大学」です。
○《笹流ダム(ささながれ)》
「笹流ダム」(MAP CODE:86 287 689*60、問合せ0138-46-3282、函館市赤川町313)。笹流川にかかるダム、1923(大正12)年建設、日本初のバットレス(控え壁)形式のダム。外観はダムというよりもどこぞの大きなアパート(あるいはホテル、もしくは団地)のよう。しかも前面には水は流れていなくて、「前庭」と呼ばれる芝生、憩いの場があります。ダム堤は散策可(開放期間4月下旬~11月下旬は入場自由)。春は桜、秋は紅葉のスポット、冬期は雪一面の世界が広がります。ダムの高さは25.3m。五稜郭から北へ4kmほど。
《国指定史跡四稜郭》
「国指定史跡四稜郭」(0138-21-3472、函館市陣川町59)。旧幕府軍によって作られた西洋風の城郭をもつ城(台場)の跡。全体像は空撮写真に頼るほかありませんが、星形の堤体が遺っていて、その上に立つと四つの頂点を持つ建物だったことが分かります。春は桜並木 (5月上旬)がきれいです。
旧幕府軍は1868(明治元)年五稜郭を占拠、新政府軍の攻撃に備え、この四稜郭を急造しました。しかし1869年5月新政府軍が函館総攻撃を開始すると、一週間ほどの後に榎本武揚以下が降伏し、箱館戦争は終結しました。榎本はその後黒田清隆により助命、開拓使として北海道の資源調査、駐露特命全権公使として樺太千島を交換、また種々の大臣を歴任、子爵に叙せられました。
駐車場、水飲み場、トイレ、四阿あり(以上、冬期間は使用不可)。
《函館どさんこファーム》
「函館どさんこファーム」(0138-30-1035、函館市東山町180-14)。道産の馬「どさんこ」に乗る体験乗馬クラブ。馬の見学可、ここはぜひとも乗馬体験を、30分~90分まで種々コースがあります。30分の馬場内のレッスンもあり。料金はホームページで確認を。予約フォームあり。
●五稜郭跡周辺 [函館TOPへ]
(ほぼ西から東へ)
函館市五稜郭跡周辺の観光スポット |
《昭和公園》
「昭和公園」(0138-40-6322、函館市昭和町20-6)施設開館時間09:00-17:00/冬期間トイレ利用不可。駐車場106台分。
子ども向けの大型遊具ばかりでなく、シニア向けの健康遊具なども取りそろえてあります。夏は水遊び、冬は雪山滑り(見晴らしの山)ができるところ。
○《特別史跡五稜郭跡》
…駐車場、五稜郭跡、箱館奉行所、北洋資料館(芸術ホール・道立函館美術館)、函館五稜郭祭
函館の市街地には「特別史跡五稜郭跡」JR函館駅から北東へ3.5km(0138-21-3456、函館市五稜郭町44)09:00-18:00。この西欧風のお城は1864年に竣工、歴史が武家社会から大きく変わるとき「戊辰戦争」(1868[明治元]年~69年)という大きな戦いのひとつの場所となりました(洋式城郭は市内少し北に1868年旧幕府軍により四稜郭が、また長野県佐久市「龍岡城(たつおか)」にも1897年作られました。ここにも展望台がありますが、こちらは山の上)。
一時榎本武揚らの率いる旧幕府軍に占領されましたが、すぐに取り返され新政府軍の勝利で箱館戦争は終結します。
桜の名所でもあり、毎年4月下旬、満開になります。Facebookで開花状況を確認できます。市内には土方歳三、坂本龍馬、石川啄木らに関する住居跡などがあります。5月下旬からは藤の花が満開です。
〔駐車場〕
民間のものも含め、周辺に4つほどの駐車場。一番近いのは市営「函館市五稜郭観光駐車場」(0138-31-8171、函館市五稜郭町27-7)24h営業。97台収容。最初の1時間200円、以降30分ごとに100円加算。ただし周辺の公共施設(北洋資料館・芸術ホール・道立函館美術館)を利用すると、2時間まで無料、以降30分ごとに100円加算(五稜郭タワー利用は割引には関係ありません)。駐車可能台数が100台以下なので、入れられれば、すぐに入れた方がいいでしょう。
公共交通はJR函館駅前のバス停から「五稜郭公園入口」(行き先系統が多数あります)へ、多いときは7分間隔で発車、20分足らずで到着、300mほど歩きます。JRの五稜郭駅からは歩くには遠すぎます(2.6kmほど)。市電の五稜郭公園前電停も1kmほど歩かないといけません。
〔五稜郭跡〕
五稜郭跡には函館奉行所の建物などが復元されています。五稜郭は星のマーク(稜堡式城郭)を一望できる、「五稜郭タワー」(0138-51-4785、函館市五稜郭町43-9、09:00-18:00)から見るのが一番です。夜はライトアップされます。なお、展望台のガラスは315枚、毎年桜が咲く前に外からお掃除です、ピカピカ。
タワー入場券はすこしお得な前売り券があります。コンビニ等で前もって買っておくと、購入のために並ぶ必要がなくすぐにエレベータ乗り場に行けます。
なお五稜の星形(★)はその後、北海道開拓をになった開拓使たちが自らのシンボルとして掲げ、旧北海道庁や豊平館などの建物(いずれも札幌市)に、また現在のサッポロビール(もともとは官製ビール)のマークとして使われる元になったと言われます。
五稜郭タワーから北へ300m、北海道を代表するお菓子屋さん「六花亭 五稜郭店」(0138-31-6666、函館市五稜郭町27-6)09:30-18:00。喫茶あり。
五稜郭タワーから西400m、チョコレート専門店「シュウェットカカオ」(0138-33-5766、函館市梁川町27-16)10:00-19:30/木曜定休。50cmほどのロールケーキあり。数脚のイートインあり。駐車場8台分あり。
五稜郭タワーから北へ800m、寿司店「寿司海鮮処函太郎五稜郭公園店」(0138-52-5522、函館市五稜郭町25-17)11:00-21:00。問合せ・予約は0138-52-5522。
五稜郭タワーから北1.2km「函館おたふく堂」(0138-32-2300、函館市中道1丁目22-5 1F)10:00-119:00/火曜定休。どちらかというと和風のお菓子屋さん。豆乳、クリームチーズなどさまざまなシフォンケーキあり。ソフトクリームあり。テイクアウトのみ。駐車場10台分。
函館五稜郭(タワーから 4/21) |
五稜郭タワーと桜 |
〔箱館奉行所〕…五稜郭内
1802(享和2)年、以前より危惧していたロシア南下政策に対応するために幕府が蝦夷奉行を設置、翌年に今の元町公園があるところに奉行所が建てられました(その後休止)。その後1853(嘉永6)年にアメリカからペリーが来航。下田と箱館が開港されることになりました。箱館奉行所も34年ぶりに復活、現在の函館市、七飯町、木古内町を幕府は直轄地として北辺警備と対外折衝に当たりました。
日本初の洋式城郭・五稜郭にあった箱館奉行所は箱館戦争終結の2年後、1871(明治4)年解体されました(7年間の存続)。
その後、2010年に4年の工期をかけて、往時の建築を忠実に再現した箱館奉行所が復元されました(再現部分は当時の1/3)。内部には再現ゾーン、歴史発見ゾーン、映像シアター、建築復元ゾーンに別れ箱館奉行所を紹介しています。
下の画像は復元された「箱館奉行所」(0138-51-2864)開館時間夏09:00-18:00・冬09:00-17:00。訪れたときは近所の学校の春のスケッチ大会で、小学生がたくさんいました。
五稜郭跡 箱館奉行所 |
〔道立函館美術館・芸術ホール・北洋資料館〕…五稜郭タワーすぐ南
道立美術館、芸術ホール、北洋資料館の順(東へ)に並びます。芸術ホールと北洋資料館は同じ建物。駐車場が建物の西と南にあります。またこれらの施設を利用すると、五稜郭タワーに一番近い「函館市五稜郭観光駐車場」の料金割引が受けられます。
「道立函館美術館」(0138-56-6311)09:30-17:00/月曜休館。道南ゆかりの美術(小玉貞良、蠣崎波響らの日本画、横山松三郎、田辺三重松らの洋画・版画、金子鷗亭、比田井天来らの書の)コレクションがあります。日曜午前中はファミリータイム(小さいお子さん連れOK)が設けられています。写真撮影不可。カフェ、ミュージアムショップあり。
「芸術ホール(ハーモニー五稜郭)」(0138-55-3521)。音楽・演劇ホール。
○「北洋資料館」(0138-55-3455、函館市五稜郭町37-8)夏09:00-19:00・冬09:00-17:00/年末年始休館・ほかに点検等のため不定休。要入場料。函館の産業・北洋漁業について、その歴史をわかりやすく展示しています。独航船(母船式漁業で母船に積み込まれることなく、自力で漁場に向かい漁をする船)の操舵室を再現したシミュレーター(漁船の揺れを体験)や映像室があります。駐車場あり、最初の2時間まで無料、以降時間により料金加算。
〔函館五稜郭祭〕
桜が終わり、五月下旬には藤の花が満開になります。その頃に、「函館五稜郭祭」(5月下旬の土日)が開かれます。明治維新前後の戊辰戦争(1868[明治元]年~1869[明治2]年)で、最後の戦いの舞台となった五稜郭の歴史を伝えるお祭りです。初日は碑前祭と土方歳三コンテスト全国大会、2日目は維新行列や開城セレモニーを開催。
五稜郭跡の南東1kmほどに…
「ラッキーピエロ 松陰店(まつかげ)」(0138-32-1777、函館市松陰町22-6)10:00-22:00。函館のハンバーガー屋さん。「街のなかにあるジャングル」がキャッチフレーズ。店の外も中も緑がいっぱい。アンリ・ルソーの絵が掛かっています。「チャイニーズチキンオムライス」や「チャイニーズチキンロコモコ」が人気。駐車場14台。
「La Cucina VENTITRE(ラクチーナヴェンティトレ)」(目的地設定不可050-5493-2456、函館市柳町14-23)12:00-14:00・18:30-22:00/不定休。ちょっとお高いイタリア料理店、前菜盛り合わせから始まるコース料理をいただけます。カウンター席も入れて、席数18席。駐車場は店舗前に4台分。
「gyogyo(ぎょぎょ)」(080-1410-0793、函館市柳町14-20)11:00-14:00/月曜定休。刺身中心の献立を提供。食券制。朝市より安いそう。おすすめメニューは入口黒板に。駐車場は店舗前に3台分、2軒ほど奥に8台分ほどの第2駐車場。
「L'Oiseau par Matsunaga (ロワゾー・パー・マツナガ)」(0138-84-1858、函館市柏木町4-5)土日月12:00-15:00・水~日曜18:00-22:30/火曜定休。お高いフランス料理店。ランチとディナーの提供曜日が異なります。またランチもディナーも前日まで、二日前までなどの予約が必要なメニューがあります。店舗前に4台分の駐車場。
「鮨おおね田」(0138-76-8061、函館市柏木町4-6)17:00-22:00・日曜16:30-22:00/水曜定休・第2第4火曜定休。カウンター8席の店。お高い「おまかせコース」あり。駐車場は店舗前に4台分。禁煙。
「手打ちそばいしくら」(0138-55-1133、函館市柏木町15-30)11:30-14:00/火水木曜定休。「盛りそばと天むすのセット」、「かき天ざる」がおすすめ。店舗前に4台分駐車場あり。
《桜が丘通りの桜並木》
「桜が丘通りの桜並木」は知る人ぞ知る桜の名所(桜が丘通り入口GoogleMap)。「五稜郭」からは南へ1.4km、函館駅からは北東へ4km(函館市電を利用すれば、湯の川線で柏木町下車、少し戻る)、住宅街で駐車場はないので、公共交通機関が便利。道路の両側800mにわたって植えられた桜の古木が毎年、ゴールデンウィーク直前に花開かせます。両側から枝が道路に覆い被さり、さながら桜のトンネルです。
寿司店「さくら通り 梅乃寿司」(0138-55-3133、函館市柏木町1-19)12:00-14:00・17:00-22:00/日曜定休。店舗前に駐車場7台。
パン屋「神戸こむぎ館」(0138-55-3825、函館市松陰町27-41)08:00-19:00/日曜定休。店舗前に駐車場5台。
古民家カフェ「THE LAMPS」(090-9084-9157、函館市乃木町2-20)11:00-18:00/土日月曜定休。食事可(要予約)。店舗前に駐車場8台。
桜が丘通りの桜並木 4/21 |
○《見晴らし公園・函館香雪園》
「見晴らし公園」(0138-57-6210緑のセンター、函館市見晴町56番地)。下に挙げた「香雪園」をはじめ野球場や野外炉、温室、北東方向に夏はゴルフ場、冬には雪遊びのできるそり遊び場あり。函館市最大(46.1 ha)の総合公園。駐車場は160台分。「緑のセンター」の営業時間は09:00-17:00。南下3kmで「湯の川温泉」。
「函館香雪園(旧岩船氏庭園)」(09:00-17:00)。見晴らし公園内、南方向にある庭園、茶室と池があります。明治期の豪商・岩船家が別荘として造成した風景式庭園。広さは13ヘクタールを超えます。昭和初めに一般市民に開放されるようになり、その後函館市が無償貸借、昭和の中頃に市が土地を買収し、その後平成時代に「名勝」の指定を受け、北海道で唯一の国指定文化財庭園として現在に至っています。
春はソメイヨシノ、夏はホタル、秋には100mつづくカエデ並木の紅葉(10月中旬~11月中旬、「紅葉フェスタ」開催)と、きれいなところ。レンガ造りの温室、数寄屋風書院造の園亭など見所もたくさんです。園亭の中から見る池や庭の様子にも素晴らしいものがあります。お茶会や結婚写真の撮影などにも貸し出されます。
五稜郭(東へ3km)と函館香雪園(西へ2km)のちょうど中間あたりに「天丼専門店 ふらわー FLOUR」(0138-31-0771、函館市日吉町3-44-13 花園商店街内、11:00-14:30・17:00-20:30/月曜定休「店舗HP」)、スイーツ店「ドゥ・エ・タンドゥル 函館花園店」(0138-55-5755、函館市花園町27-5)10:00-19:00/火曜定休・イートインあり。
○《トラピスチヌ修道院》
「厳律シトー会 トラピスチヌ修道院」(0138-57-2839、函館市上湯川町346)09:00-11:30・14:00-16:30。JR函館駅から東へ9kmほどのところにあります。庭園などの散策ができます。こちらも函館山くらいに観光客が多いです。厳律シトー会の女子修道院。院内で造ったケーキやクッキーを販売する売店があります。湯の川温泉まで南西4km。
なお修道院の生活(ミサや聖務日課)を体験することもできます。時間は09:00-11:30・14:00-16:30。
函館市上湯川町・トラピスチヌ修道院 |
トラピスチヌ修道院・ルルドの洞窟 |
同じく「厳律シトー会」の男子修道院は北斗市渡島当別にあります。こちらは中に入ることはできません。が、訪問をお勧めします。門までまっすぐな並木の坂道が続いていて、感動です。修道院内でつくったケーキなどを販売する店が門の前にあります(Wi-Fiあり)。
函館香雪園(南へ2km)とトラピスチヌ修道院(南西へ1.5km)の中間あたりに函館のハンバーガーレストラン「ラッキーピエロ 戸倉店」(0138-59-5888、函館市戸倉町30-1、10:00-23:00)があります。
●千代台公園から白石公園はこだてオートキャンプ場 [函館TOPへ]
(ほぼ西から東へ)
● 千代台公園(野球場・久慈次郎像)
● 土方才蔵最期の地碑
● 函館競馬場
● ○湯の川温泉・熱帯植物園
● 函館空港
● 志苔館跡(しのりたてあと)
● 白石公園はこだてオートキャンプ場(函館市のキャンプ場をご覧ください)
● 土方才蔵最期の地碑
● 函館競馬場
● ○湯の川温泉・熱帯植物園
● 函館空港
● 志苔館跡(しのりたてあと)
● 白石公園はこだてオートキャンプ場(函館市のキャンプ場をご覧ください)
函館市千代台公園から東の観光スポット |
《千代台公園》…野球場・久慈次郎像
「千代台公園」(0138-55-1900、函館市千代台町22-24)夏4月~8月06:00-19:00・秋9月~11月中旬06:00-18:30・冬期はお休み。全天候型陸上競技場、野球場、プール、テニスコート、弓道場を備える大きな公園。陸上競技場の利用は格安料金で予約不要(競技会などのイベント開催時を除く)。
「千代台公園野球場」とテニスコートにはさまれたところに、大きなボールとミットを構えた「球聖久慈次郎像」が建っています。大正・昭和期に函館大洋倶楽部で活躍した捕手。1934(昭和9)年に全米選抜チーム(ベーブ・ルースなど)を招聘して、日米野球大会開催時は日本チーム(スタルヒンや沢村栄治ら)の主将を務めました。1939(昭和14)年、実業団野球大会で牽制球を頭部に受け、亡くなりました。
旭川のスタルヒン球場にあるスタルヒン銅像に相対する(ピッチャーと捕手)ように設置されているとのこと。
五稜郭タワーから南下1.3km、千代台公園から東1km「レストラン・バスク」(0138-56-1570、函館市松陰町1-4)11:30-14:30・17:00-21:30(日曜-21:00)/水曜定休。お店の雰囲気、料理の味、シェフの人柄どれを取っても満点。
《土方歳三最期の地碑》
「土方歳三最期の地碑」(0138-21-3323、函館市若松町33 総合福祉センター前緑地)。歳三が銃弾に倒れた(と推定される)「一本木関門跡」に建つ石碑。新撰組副長は箱館の地にまでやってきていたのです。花がいつも絶えません。「函館朝市」の北800m、「JR函館駅」から北へ700m、「五稜郭」からは南西3.2km、「若松緑地公園」内にあります。
「土方歳三供養碑」は南西方向5km、「称名寺」(0138-23-0574、函館市船見町18-14)内に、「土方歳三ブロンズ像」は五稜郭タワー内にあります。
洋菓子店「スナッフルス 函館エキナカ店」(0138-83-5015、函館市若松町12-13)09:00-19:00/水曜定休。ティールームあり。
JR函館駅から南東へ400m、屋台街「函館ひかりの屋台 大門横丁」(0138-24-0033、函館市松風町7-5)。全部で26店舗(主として海鮮)が食事やお酒を提供しています。ほぼ夕方からの営業、深夜まで。休業日は店舗により異なります。
JR函館駅から東へ500m「ラーメン滋養軒」(0138-22-2433、函館市松風町7-12)11:30-14:00・17:00-19:00/火水曜定休。いつも行列、オープン前(昼前・夕方)に並ぶのがいいでしょう。
JR函館駅から南東へ1km、大森海岸近くに「ラーメン高橋屋」(0138-27-3313、函館市大森町33-1)11:00-15:00/水曜定休。
JR函館駅から東へ1.6km、窯焼きピザとパスタの店「Pizzeria AMORINO」(0138-51-3338、函館市宇賀浦町6-10)11:00-21:00。海沿いですてきなお店。
「グルメ回転寿司函太郎 宇賀浦本店」(0138-32-4455、函館市宇賀浦町14-4)11:00-21:00。函館のおいしい回転寿司、五稜郭そばの店も上にあげていますが、こちらは津軽海峡を望むお店です。国道278号・漁火通り沿い。
「ベストフレンド 日の出店」(0138-53-5352、函館市日乃出町12-2)10:30-17:00。駐車場なし。ソフトクリームカップ購入後、自分で勝手にくるくる入れる。上の「函太郎 宇賀浦本店」から東へ700m国道278号経由、北へすこし入り込む。「セブンイレブン函館日の出町店」(0138-51-5908)まで行くと、行き過ぎ。
《函館競馬場》
「函館競馬場」(0138-53-1021、函館市駒場町12-2)。有料駐車場あり。競馬場への入場には入場券(ネット予約・当日)が必要です。ネット予約には会員登録が必要です。フードコートが1F(カレーやサンドイッチ)と2F(ソバ、うどん)にあります。
函館競馬場から南西へ2km・熱帯植物園の西3km「フランス菓子ペシェ・ミニヨン」(0138-31-4301、函館市乃木町1-2)11:00-18:00/水曜定休・毎月第1火曜休み。喫茶あり。住宅街の中、駐車場あり。
○《湯の川温泉・熱帯植物園》
末広町の電停から7kmほど東へは「湯の川温泉」(函館市湯川町3丁目1-15)。たくさんの入浴施設と温泉旅館のある温泉街。「湯倉神社」、「湯の川温泉足湯 湯巡り舞台」、猿の湯浴みで有名な「函館市熱帯植物園」などがあります。
日帰り入浴はたくさんの施設で実施しています。なお湯の川温泉には湯温51℃というお風呂、「永寿湯温泉」(0138-57-0797、函館市湯川町1丁目7-14、06:00-22:00)や「大盛湯」(0138-57-6205、函館市湯川町2丁目18番23号、08:00-21:00)があります。函館の温泉は昔からの伝統で基本どの温泉も、湯温43℃以上の高温湯です(湯の川温泉日帰り入浴の紹介)。
〔湯倉神社〕
「湯倉神社」(0138-57-8282、函館市湯川町2丁目28-1)。医薬と温泉の神を祀る神社。樹齢350年のオンコ(イチイ)の木が見物です。
〔湯の川温泉足湯〕
「湯の川温泉足湯 湯巡り舞台」(函館市湯川町1-16-5)09:00-21:00。市電「湯の川温泉」電停の目の前の足湯施設、2007年12月オープンです。電車を降りたらここで一休み、湯の川をどう巡ろうかと思いをはせるのもいいでしょう。
〔函館市熱帯植物園〕
猿の湯浴みで有名な「函館市熱帯植物園」(0138-57-7833、函館市湯川町3丁目1-15)は松倉川の河口にある植物園。裏手に海が広がります。植物園も猿のお風呂も湯の川温泉の湯を利用した施設。熱帯のブーゲンビリアやプルメリアなどがいつも咲いています。
函館市熱帯植物園・松倉川対岸「鮨処 木はら」(0138-57-8825、函館市湯川町2丁目1-2)12:00-20:30/水曜定休。超人気店、予約必須。
函館競馬場西1.5km、フランス人シェフの作る洋菓子店「ペシェ・ミニヨン」(0138-31-4301、函館市乃木町1-2)11:00-18:00/火水曜定休。イートインあり。駐車場18台。
函館競馬場すぐ南、熱帯植物園の西1.2km、スープカレーとスープ・サピ・プダスの店「Asian Bar RAMAI 函館店」(0138-53-2888、函館市湯浜町12番10号)11:30-21:30。駐車場18台。札幌、旭川、小樽などにも店舗あり。
《函館空港》
「函館空港」(0138-57-8881、函館市高松町511)。東京、名古屋、大阪の道外路線、札幌(丘珠・新千歳)、奥尻の道内路線が飛んでいます。国際線は台北間就航です。レストランやショップがあります。
《志苔館跡》
「志苔館跡(しのりたて/志海苔館跡)」(問合せ0138-21-3472、函館市志海苔町・赤坂町)。中世(院政期から戦国時代まで・11世紀後半から16世紀後半)の城館(しろたて)跡、上ノ国町にある「勝山館跡(かつやまだて)」と年代的には同じで、小林氏によって築かれたとされる道南十二館のひとつ。1457(長禄元)年、アイヌのコシャマインの戦いに敗れ、陥落。建物や井戸などの遺構。中国製の陶磁器、国産陶器がたくさん出土しています。なかでも目をひくのは「北海道志海苔中世遺構出土銭(しのりちゅうせいいこうしゅつどせん)」で、大甕3個にぎっしり詰められた大量の古銭が1968年道路拡幅工事の際に出土、古銭は93種(紀元前のものから14世紀に至る中国貨幣)、38万枚を超え、総重量1.6トンもあるとか。出土銭は2003(平成15)年に国の重要文化財に指定され、現在は「市立函館博物館」(函館山の東側)で常設展示されています。館跡(たてあと)は1934(昭和9)年、国の史跡に指定。駐車場はありません。
函館・志苔館跡(しのりたて) |
出土した大甕 |
志苔館跡から東へ2.5km、トラピスチヌ修道院から南東へ4.5km、函館牛乳の「あいす118 / 函館酪農公社」(0138-58-4460、函館市中野町118-17)09:00-17:00(7月~8月は18:00まで、12月~3月は冬期休業)。牛乳、ソフトクリームやパフェ。乳牛がいます。
● 函館山周辺 [函館TOPへ]
● 函館山・駐車場
● ○函館山ロープウェイ(山麓駅・展望台・レストラン)
● 御殿山第2砲台
● ○カトリック教会群(函館ハリストス正教会、カトリック元町教会、函館聖ヨハネ教会)
● 八幡坂
● 船魂神社(北海道最古の神社)
● ○旧相馬家住宅
● ○元町公園(箱館奉行所跡、旧北海道庁函館支庁庁舎、旧開拓使函館支庁書籍庫、四天王像)
● ○ペリー広場
● 西部地区の歴史的建造物(旧函館区公会堂、旧イギリス領事館、旧アメリカ領事館跡、旧ロシア領事館)
● ○函館山ロープウェイ(山麓駅・展望台・レストラン)
● 御殿山第2砲台
● ○カトリック教会群(函館ハリストス正教会、カトリック元町教会、函館聖ヨハネ教会)
● 八幡坂
● 船魂神社(北海道最古の神社)
● ○旧相馬家住宅
● ○元町公園(箱館奉行所跡、旧北海道庁函館支庁庁舎、旧開拓使函館支庁書籍庫、四天王像)
● ○ペリー広場
● 西部地区の歴史的建造物(旧函館区公会堂、旧イギリス領事館、旧アメリカ領事館跡、旧ロシア領事館)
函館山の観光スポット |
○《函館山》…ロープウェイ山麓駅・展望台・レストラン
「函館山」(標高334m)は夕景夜景の美しいところ。最近は外国人観光客がたくさん訪れます。夜の展望台はそれこそ足の踏み場もないほど。それでもロープウェイ(約800m)やマイカーで登っていきます。
困るのが車を駐めるところ。函館山周辺はたくさんの観光スポットがあるところですが、大きめの駐車場はロープウェイ乗り場と少し北の「旧イギリス領事館」の周り(元町観光駐車場)の2か所(つぎの項①と③)だけです。
〔駐車場〕…下の地図上、全部で4か所、赤囲み2か所①③
①「山麓駅駐車場」(0138-23-3105、MAP CODE:86 041 004*56)はロープウェイ乗り場すぐ近く。有料の駐車場(地図)。市営と民間合わせて85台ほど。料金はどちらも同じです。下の地図上、中段右手。
②「旧相馬家住宅」(0138-26-1560)西隣、「旧イギリス領事館」(0138-83-1800)の南西側に民間の有料駐車場「三井のリパ-ク函館元町駐車場」(MAP CODE:86 040 500*46)があります。8台分(軽を含む)のスペース。元町公園は目と鼻の先です。
③「元町観光駐車場」はロープウェイ乗り場から北方向、基坂(もといざか)にあります。「旧イギリス領事館」(0138-83-1800)側は平面(MAP CODE:86 040 592*55)、向かいは建物の立体駐車場(MAP CODE:86 040 622*70)になっています。二つ合わせて、93台駐車可能。立体駐車場の方は平屋(反対側は、電車通りで駐車場らしからぬ3階建てほどの堂々とした入口があり、「契約者以外駐車禁止」と書いてあります)。元町公園やペリー広場近く。ロープウェイ乗り場までは1km弱あります。地図上、最上段。
④「函館山登山道駐車場」(MAP CODE:86 010 627*12)は無料の駐車場。ロープウェイ乗り場から南へ400m。こちらは函館山登山者用の駐車場(トイレあり)。すぐそばの道道675号は登山道でもあり、車が函館山に登る道にもなっています。歩行者あり、運転注意。地図上、最下段。
以下は地図の左下、ロープウェイ山頂駅のすぐ南西側(地図外)にあります。
「函館山展望台駐車場(山頂駐車場)」(MAP CODE:86 009 687*48)は函館山頂上の駐車場で料金は無料です。台数少ない、また山の斜面をそのまま駐車場にしているのでものすごい傾斜。ドアの開け閉めに注意(ドアは握ったまま)。道道675号(函館山登山道)は4月下旬に通行解除されます(4/25~9/30)。この期間は夜間通行止め(17:00-22:00)、つぎの「つつじ山駐車場」も含め駐車場も閉鎖。
「つつじ山駐車場」(MAP CODE:86 009 561*82)は山頂駐車場から直線で200mほど南西へ下ったところ。トイレあり。南へ100mほど下ると、対ロシア艦隊で造られた「御殿山第2砲台跡」があります。
函館山付近の駐車場 |
《函館山ロープウェイ》
「函館山ロープウェイ」(0138-23-3105、「山麓駅」は函館市元町19-7)からは10:00始発で、15分間隔の運行、シーズン中(4/20~9/30)は22:00が下り最終です(シーズン外は下り最終が21:00・通年営業)。ホームページ上に日の入り時刻、夜景になる時刻が表示されています。が、夜景スポットの良い場所を確保しようと思ったら、ずいぶん早めに行った方が良いでしょう。それでもロープウェイはたぶん満員。
ペットは身体全体が隠れるケージに入れて可。頭部の出るもの、ペット用乳母車は不可。
頂上には少々お高いメニューやコース料理を出すレストラン(ジェノバ12席)、ティーラウンジ(レガート)があります。窓際席から夜景を望むのがおすすめ。レストランの予約(0138-27-3127)は1日限定3組、洋食フルコースと和洋ディナーコースがあります。
ショップは山頂にあり、ロープウェイ最終便の30分前まで営業しています。
函館山ロープウェイ山麓駅から東へ600m「ジンギスカン いい田屋」(0138-27-2929、函館市宝来町22-1)16:00-21:30/木曜定休。臨時休業の情報はリンク先へ。早い時間に行くか、予約していきましょう。
ロープウェイ山麓駅から東へ650m「すき焼き 阿さ利本店」(0138-23-0421、函館市宝来町10-11)11:00-20:30/水曜定休。函館のすき焼きといえば、必ずここが紹介される名店。2017ミシュラン北海道版獲得。
函館山ロープウェイ山麓駅から東700m「ハンバーグ専門 大賀」(0138-27-2115、函館市宝来町11-7)11:30-13:30・18:00-20:00(日曜は-15:00まで)/月火水曜定休。
函館山ロープウェイ山麓駅から東600m「インドカレー小いけ本店」(0138-23-2034、函館市宝来町22-4)11:00-15:30/火曜定休。昭和23年創業のカレー屋さん。ただいま三代目。駐車場2台分。
函館山からの眺め |
函館山展望台(5月夕刻) |
《御殿山第二砲台》
「御殿山第2砲台」(問合せ0138-27-3333、函館市函館山八合目 つつじ山駐車場付近)。「函館山」は「御殿山」(標高334m)や「薬師山」(252m)、「つつじ山」(306m)など13の山の総称。砲台跡のすぐそばの広場は「つつじ山広場」という名称で、展望台のあるところは正式には函館山ではなく、御殿山。
明治期になって30年後(1898年)日清戦争終結後1898(明治31)年から函館港などの防衛を目的に、函館山では要塞の建設が始まり、山全体が要塞化し1905年までに砲台や発電所、観測所など17の施設が建設されたとのこと。軍事機密に属したため「函館山」という名称も地図から消えたそう。これは第二次大戦終結(1945年)まで続きます。2001年北海道遺産。
現在千畳敷砲台や薬師山砲台など5か所の要塞跡が残りますが、立ち入ることができるのは当時「二十八糎榴弾砲6門」などが設置された「第2砲台跡」などです。「函館山と砲台跡」として2001年「北海道遺産」に選定されました。ボランティアガイドスタッフを希望の場合は「函館山ふれあいセンター」(0138-22-6799)へ。参考資料。
○《カトリック教会群》…このあたり駐車場はありません
直ぐ近くには元町のカトリック教会群があります。「函館ハリストス正教会」、「函館聖ヨハネ教会」、「カトリック元町教会」が歴史を感じさせる古い顔を見せています。いずれも八幡坂から南東へ100mほど行ったところ、「函館市元町末広町伝統的建造物群保存地区」(函館市元町15 周辺)の中。近くには「真宗大谷派 東本願寺函館別院」というでっかいお寺さん(寒い北海道にありながら、瓦葺き)もあります。さらに300mほど南東に進むと「函館山ロープウェイ乗り場」です。
〔函館ハリストス正教会〕
「函館ハリストス正教会」は1860(安政6)年に建造。うち「主の復活聖堂」は1983年重要文化財に指定。鐘の音は日本の音風景100選に選定、5個の鐘を楽器のように鳴らしたことから「ガンガン寺」という愛称も。現在は毎週土曜日午後5時の徹夜祷、日曜日午前の聖体礼儀など、1回あたり3~5分間鳴らされます。緑の屋根がとてもきれいです。聖堂拝観(冬を除く)は10:00-16:00ころまで(要献金・詳しくはホームページの「祈祷・拝観案内」をご覧ください)。夜間ライトアップあり。画像中、背後の山は函館山です。
函館ハリストス正教会 |
〔函館聖ヨハネ教会〕
「函館聖ヨハネ教会」の現在の建物は1979(昭和54)年の完成ですが、明治初期からの活動で、1980年にはパイプオルガンも設置されました。屋根は上から見ると十字になっています。裏手に見学用駐車場あり。内部見学はできません。
函館聖ヨハネ教会 |
〔カトリック元町教会〕
「カトリック元町教会」(0138-22-6877、10:00-16:00/日曜日はお休み)教会堂は1877年に創建、現在の建物はは1924年再建されたもの。聖母マリア像をまつる「ルルドの洞窟」が裏手にあります。
函館・カトリック元町教会 |
《八幡坂》
ロープウェイ山麓駅から北へ1kmほどに、有名な「八幡坂」(MAP CODE: 86 040 418*07、函館市末広町)。海へと向かっていく直線の坂道。両側の並木がきれいです。街灯が両側に点く夜景もまたきれいです。
スマホなどのナビだと直ぐ近くの「ホテル八幡坂」(0138-26-4891)あるいは「日本海事協会 函館支部」(0138-22-0875)を目指して行った方が良いかもしれません。
つきあたりは北海道函館西高等学校、演歌の北島三郎が通ったことで知られます。坂を見下ろすと、青函連絡船記念館摩周丸が小さく見えます。
名前の由来は坂を登り切ったところに函館八幡宮があったことから。1445(室町時代)年に亀田郡の鎮守河野加賀守政通が八幡神を祀ったのが起源とされており、1890(明治13)年大火により移転。現在の八幡宮(函館総鎮守)は函館山の東側、谷地頭(やちがしら)にあります。
この坂は石畳のきれいな坂ですが、歩道ではなく車道なので、車には充分気をつけて。
北西側に和風カフェ「茶房菊泉」(0138-22-0306)、お薄や白玉ぜんざいなどおすすめ。洋風のメニューもあります。
函館八幡坂の夕暮れ |
《船魂神社》…北海道最古の神社
「船魂神社(ふなだま)」(0138-23-2306、函館市元町7-2)。北海道最古の神社。逃避行の源義経を津軽海峡の海難から助けたという伝説・石碑が遺ります。ということで「開運導きの神社」です。
崇徳天皇の御代に良忍上人(りょうにんしょうにん・平安時代後期の天台宗の僧で、融通念仏宗の開祖・1073年~1132年)が函館にたどり着き、1135(保延元)年、海上安全を祈念して奉られたのが起源とのこと。例大祭は8/10~8/11。
上に紹介の和風カフェ「茶房菊泉」のすぐ近くに山側に折れる路地(角に濃い緑の家)があり、奥を覗くと鳥居が建っています。その奥が神社です。
○《旧相馬家住宅》
「旧相馬家住宅」(0138-26-1560、函館市元町33-2)09:30-16:30/水木休館・12月~3月休館(3月は予約して入館可)。要入館料。上に書きました濃い緑の家から100m海側に下ります。大きな黒塀のお家があります。建物西側に8台分の有料駐車場。
1908(明治41)年、豪商相馬哲平が建てた、威風堂々の和洋折衷・歴史的建造物、国指定重要文化財。函館港を眼下に見下ろす部屋、洋間も和室もそして喫茶室もあります(家屋見取り図がホームページ上にあります)。明治以降、函館には100戸以上を焼失する大火が26回も発生し、なかでも大正10年の大火(2141戸焼失)ではもう少しで屋敷に飛び火するところ、奇跡的に鎮火したという記録が残っています。
住宅内にある「カフェ元町」は海辺を見下ろすカフェ。コーヒーや紅茶をいただけます。函館弁当あるいはすき焼き弁当の食事と入館料のセットもあります、こちらは要予約(0138-26-1560)。
○《元町公園》…東(旧相馬家住宅すぐ近く)と西(四天王像すぐ近く)にトイレがあります
「元町公園」(函館市元町12-18)。港から基坂(もといざか)を登り切った突き当たり。公園の向こうに「旧函館区公会堂」がそびえています。
元町公園から函館山を眺める |
元町公園から港を眺める |
〔箱館奉行所跡〕
1802(享和2)年に設置された奉行所。現在、五稜郭内に復元されている奉行所の前身。海から丸見えだとのことで、大砲射程外の五稜郭へ移転した経緯があります。で、海から丸見えということで、この辺り一帯は函館港の眺望が素晴らしいところです。「奉行所跡」には標柱が立っています。
〔旧北海道庁函館支庁庁舎〕
「旧北海道庁函館支庁庁舎」(函館市元町12番18号)は「旧函館区公会堂」をバックに建つ浅葱色の洋館。もともとは1802(享和2)年幕府が設置した箱館奉行所。明治に入って開拓使函館支庁、函館県庁、北海道庁函館支庁と変化し、その庁舎は1907(明治40)年の大火で焼失。現在の建物は1909(明治42)年に完成。ドーマー(屋根窓)や、コリント式の柱など、典型的な洋風建築です。函館市のページ。
現在は「Jolly Jellyfish」という洋風レストランになっていて、2Fはイートインスペース、函館の歴史的な写真が飾られています。
「支庁」は「北海道開拓使」(北方開拓のために1869[明治2]年~1882[明治15]年まで置かれた官庁)の出先機関として設けられたもので、明治5年に5つの支庁が設けられたのが始まり。
〔旧開拓使函館支庁書籍庫〕
「旧開拓使函館支庁書籍庫」は函館支庁の書庫として利用されていたレンガ造りの建物。1880(明治13)年建築。1907(明治40)年大火では本体の支庁舎が焼けたものの類焼を免れました。レンガは函館近郊の茂辺地製だそうで、レンガによっては製造年と製造地の刻印があります。レンガの積み方にも工夫があり、フランス式だとのこと(ちなみに札幌市にある「赤煉瓦庁舎」もフランス積)。北海道指定有形文化財。
〔四天王像〕
明治初期に私財をなげうって函館の都市形成に尽力し、函館の自主性を重んじる市民精神の精神風土を形成したとされるた四人の主要人物像。
元町公園・四天王像 |
《ペリー広場》
「ペリー広場」は元町公園の港側、基坂(もといざか)沿いにある広場。公園側に「ペリー提督来航記念碑」というペリー提督の像が建っています(ペリー来航は1853[嘉永6]年)。
すぐ北に「宇須岸河野館跡(うすけしこうのたてあと)」という「函館(箱館)」の地名の元になった史跡があります(このあたりのことは「地名由来」をご覧ください)。
また西の方に「諸術調所跡(しょじゅつしらべしょあと)」があります。優秀な人材育成をめざして設置された箱館奉行所の教育施設です。案内板が建っています。基坂沿いにはさまざまな彫刻(ハイカラさん、旅を続ける男)が置かれています。
ペリー広場から北へ200m、すてきな洋菓子店「アンジェリック・ヴォヤージュ」(0138-76-7150、函館市弥生町3-11)10:00-19:00/月火曜定休。チョコレート、生クリームとフルーツを使った天使のクレープ。イートインはありません、テイクアウトのみ。車は近くの有料駐車場に駐め、代金精算時に駐車券を提示。
○《西部地区の歴史的建造物》
「八幡坂」を含む一帯は函館の「西部地区」と呼ばれています。1853年ペリーの浦賀来港から6年、1859年には函館が開港しました。西部地区にはキリスト教の教会や領事館など、「洋風」の建築が目立つようになりましたが、それ以外に民間の建物も洋風になっていき、横浜や長崎のような町並みが見られるようになりました。
函館の特異なところはその民間の建物。たとえば「岩崎家住宅店舗」(函館市弥生町8番16、1924年大正時代の建築、リンク先ページをずっと下がって「指定番号19」)や「小森商店」(函館市弁天町23-14、1901[明治34]年建築)。1階が和風、2階が洋風の外観になっています。2階も内装は和風です。これは函館の港に入ってきた船から函館の街が「洋風」な建物で一杯だということ(近代的日本)を印象づける狙いがあったと言われます。港や坂の下から1階は見えないので、2階だけを洋風にしたわけです。函館の弥生町や弁天町にはこうした商家、町屋がたくさん残っています。
○〔旧函館区公会堂〕
「旧函館区公会堂」(0138-22-1001、函館市元町11番13号)4月~10月09:00-19:00/11月~3月09:00-17:00。入館は有料。函館市重要文化財。元町公園から函館山を見上げると、鮮やかな黄色と浅黄色の建物が目に飛び込んできます。明治43年に建てられた、函館洋風建築の代表的建物。当時の家具や調度品を展示。天皇の宿泊所になりました。1F・2Fの広間、ホール、食堂、執務室などに加え、使われた瓦やドアノブなども展示。1974(昭和49)年、国の重要文化財。
2021年修復工事完了、今なら壁の色が鮮やかです。1Fにカフェ(もとは大食堂)、そればかりかロングドレスやハイカラさん風の衣装を着用して異国気分を体験できる「衣裳館」(貸衣装)もあり、すてきなドレスで2Fバルコニーから港を眺める様子を写真に収めてはいかがでしょう。
旧函館区公会堂 |
バルコニーから函館港を眺める |
〔旧イギリス領事館〕
「旧イギリス領事館(開港記念館)」(0138-27-8159、函館市元町33-14)開館は「函館区公会堂」と同じ時間帯/要入館料。函館開港の年1859(安政6)年以来の建築物、アメリカ、ロシアに次いで三番目に開設されました。閉鎖は1934(昭和9)年。ほかの建物同様大火にみまわれ現在の建物は1913(大正2)年に竣工。函館市の有形文化財。喫茶「ヴィクトリアンローズ」と売店「クイーンズメモリー」があります、いずれも10:00-16:00の営業。道を挟んで隣に「ペリー提督来航記念碑」あり。
〔旧アメリカ領事館跡〕
「旧アメリカ領事館跡」(函館市弥生町4-16)の案内板は函館市立弥生小学校の東角に立っています。函館の領事館としては開港後最初に設置されました。おしゃれな洋菓子店「アンジェリック・ヴォヤージュ」(0138-76-7150、弥生町3-11)が斜め向かいです。
〔旧ロシア領事館〕
「旧ロシア領事館」(MAP CODE:86 039 740*58、問合せ0138-23-5440、函館市船見町17-3)。駐車場なし。1906(明治39)年建築。1908年大火焼失後再建、レンガ構造物。1944(昭和19)年にソ連領事館として閉鎖。明治の終わりころの火災後立て直され、現在は景観形成指定建築物(中には入れません)。「旧イギリス領事館」からは西へ1kmほど離れています。
● ベイエリア(函館湾周辺) [函館TOPへ]
(ほぼ南から北へ)
● 青函連絡船記念館摩周丸
● 函館朝市(どんぶり横丁市場)
● 函館海鮮市場(函館はいから市場 明治館)
● 金森赤レンガ倉庫(函館ビヤホール、茶房旧茶屋亭、ハセガワストア)
● ○箱館高田屋嘉兵衛資料館
● 函館麦酒醸造所(H.M.Works ozigi)
● 函館港クルージング(観光遊覧船ブルームーン、金森ベイクルーズ)
● ○函館市北方民族資料館
● 市立函館博物館郷土資料館(旧金森洋物店)
● 緑の島
● 箱館丸(日本初洋式帆船)
● 船入澗防波堤
● 函館市国際水産・海洋総合研究センター
● 函館朝市(どんぶり横丁市場)
● 函館海鮮市場(函館はいから市場 明治館)
● 金森赤レンガ倉庫(函館ビヤホール、茶房旧茶屋亭、ハセガワストア)
● ○箱館高田屋嘉兵衛資料館
● 函館麦酒醸造所(H.M.Works ozigi)
● 函館港クルージング(観光遊覧船ブルームーン、金森ベイクルーズ)
● ○函館市北方民族資料館
● 市立函館博物館郷土資料館(旧金森洋物店)
● 緑の島
● 箱館丸(日本初洋式帆船)
● 船入澗防波堤
● 函館市国際水産・海洋総合研究センター
函館ベイエリアの観光スポット |
世の中に尊皇攘夷の風が吹くと同時に、徳川幕府の土台も揺るぎはじめいよいよ新政府軍と旧幕府軍が函館に乗り込みます。とくに道南地域での合戦が数多く繰り広げられましたが、結果は新政府軍の勝利。ただ敗戦の旧幕府軍の重鎮たちのなかには新政府に取り立てられ、北海道の開発に深く携わったものもいました。
同時に政治からはすこし遠い新島襄(準宣教師・1875[明治8]年同志社英学校設立)などの来函(密出国のため)や、函館の都市としての整備なども行われ、近代化の波が函館(開港は1855年)にも押し寄せます。 新島襄は函館から、1864(元治元)年米船ベルリン号で密出国。乗っている船が異様に小さい「新島襄の像」は末広町西波止場に、「新島襄海外渡航の地碑」は大町11にあります。また函館が北海道開拓のためにやってきた人たちの最初の上陸地であったことを記念して、「北海道第一歩の地碑」(末広町21 旧桟橋横)というのが建っています。
町の近代化はたとえば1897(明治30)年に開業の亀函(きかん)馬車鉄道(現在の函館市電の前身)などにもみられますが、函館には「日本最古のコンクリート電柱(四角柱)」(場所は「函館麦酒醸造所」[0138-24-2021] の向かい側歩道上)なども見ることができます。
函館・日本最古のコンクリート電柱 |
《青函連絡船記念館摩周丸》
「青函連絡船記念館摩周丸」(0138-27-2500、函館市若松町12番地先)夏08:30-18:00・冬09:00-17:00/年末年始休館とありますが、たいてい臨時オープン。内部見学は有料。1988年(青函連絡船最後の日)まで運行していた函館市の青函連絡船。入室できないところもありますが、ブリッジ(操舵室)・無線通信室などは現役の頃のままを鑑賞できます。3階展示室の前方(もとは船長などの居住区)にサロン(無料休憩所)あり、通常喫茶室がありますが、2023年お休み中。函館の町並み、とくに函館山や西部地区(旧市街)の眺めがすばらしいです。
JR函館駅からまっすぐ西・若松埠頭岸壁へ、駅から300m。駅と岸壁の間に「ともえ大橋」という高架橋があり、それをくぐります(橋の直前は、函館朝市と駐車場があります)。橋をくぐると、有料駐車場(すぐ向こうに2022年完成の「函館クルーズターミナル」[問合せ0138-21-3493、MAP CODE:86 072 397*25]があります)。
函館市青函連絡船記念館摩周丸 |
《函館朝市》
「函館朝市」(0138-22-7981、函館市若松町9-19 函館朝市協同組合連合会事務局)5月~12月05:00-14:00・1月~4月06:00-14:00/営業時間やお休みは店舗により異なる場合あり。朝市はJR函館駅のすぐ南。
〔駐車場〕
朝市と駅の間などに約350台分の有料駐車場(「函館朝市駅前駐車場」、連合会加盟店で2,200円以上の買い物で1時間無料 [若松駐車場の隣に「タイムズ函館駅西」がありますが、ここでは1時間無料になりません])。ホテル東急ステイの周り(「函館大手町朝市横駐車場」)にも駐められます。「60分無料となる朝市駅前駐車場はこちらから」などの看板があります。「朝市」という文字列のある駐車場に駐めましょう。
函館朝市は、約250店舗(連合会加盟店150店)からなり、朝ものすごく早くから営業開始しています。取り扱うものは海鮮食堂と海産物だけと思うなかれ、海鮮以外の食堂、塩干物、珍味加工品、青果物、衣料、米穀、生花、日用雑貨、食料品と何でもそろっています。朝市マップ(図内「JR函館駅」と書いてある方が北、Googleマップ)、朝市店舗・検索。トイレは朝市東側(海から遠い方)の店舗群の中に4か所あります。
第二次大戦後(1945年)すぐに函館駅前広場隅で農産物の立ち売りが始まり、これが朝市の始まり。その後、渡島(おしま)農業協同組合連合会の中に朝市の運営委員会が設置、大戦後10年ほどで市所有の現在地を買収し移転しました。
〔店舗の紹介〕
(昼夜)「うに むらかみ函館本店」(0138-26-8821、函館市大手町22-1)11:00-14:30・17:00-21:00/水曜定休。海鮮料理。どんぶり横丁の150mほど南側にあります。
(朝昼)「朝市食堂 二番館」(050-3467-8964、函館市若松町9-19 2F)07:00-14:00。朝が早い。
(夕夜)「大漁旗・居酒屋次郎」(050-3464-7180、函館市若松町7-17)17:00-24:00/日曜定休。夜が遅い。
(夕夜)「海光房」(0138-26-8878、函館市若松町11-8)17:00-22:00。
〔どんぶり横丁市場〕
「どんぶり横丁市場」(0138-22-6034)06:00-15:00。函館朝市に設けられた、丼の店が集中した一帯。朝市の一番北にあります。20店舗近くが毎日営業中。海鮮の店が中心ですが、寿司(鮮昇)やラーメン、海産物のおみやげ屋さんも。朝に訪問するならホテルの朝食は抜いていきましょう。ちょっと割高で、お椀も小さめかな。朝市内には、食事処はほかにもたくさんあります。
(朝昼)「馬子とやすべ」(0138-26-4404、函館市若松町9-15 どんぶり横丁市場内)06:00-15:00/水曜定休。朝が早い。どれもおいしいメニュー。通信販売あり。
(朝昼)「朝市の味処茶夢(ちゃむ)」(0138-27-1749、函館市若松町9-15)07:00-14:45。
(朝昼)「恵比寿屋食堂」(0138-23-1602、函館市若松町9-15)06:00-15:00/火曜定休。
JR函館駅から南200m、函館朝市のすぐ東、函館ハンバーガーの店「ラッキーピエロ 函館駅前店」(0138-26-8801、函館市若松町8-8 海産物屋の2F)08:00-23:00。チキンバーガー(数種あり)が人気。
《函館海鮮市場》…明治館
「函館海鮮市場」(0138-22-5656、函館市豊川町12-12)09:00-18:00。南東側の「明治館」とともにショッピングモールになっています。店・駐車場の位置。
海鮮市場のフロアガイドによれば、海辺のパン屋、海鮮市場、フードコート、マルカツ魚長食品の順に店舗が並びます。海鮮市場には海産物ばかりでなく、肉や十製品、菓子、ラーメンなどの麺類、農産物なども並びます。もちろん海産物が量、種類ともにたくさんです。
フードコートは「いかいか亭」。寿司や焼きホタテ、ラーメン、ビール、デザートたくさんのメニューが並びます。函館の名物は「イカ」です。
〔函館はいから市場 明治館〕
「函館はいから市場 明治館」(0138-27-7070)は海鮮市場すぐ隣のショッピングモール。外壁はレンガ積みです。海鮮市場に比べると、こちらはぐっとおしゃれ。オルゴールやガラス器、テディベアショップなどが並びます。オルゴール、ガラス器、またサンドブラスト体験工房ともに手作り体験ができます(要予約)。1Fには明治館メモルがあり、函館らしいオリジナルグッズを販売。1Fでは1日2回(11:00ころと14:00ころ)オルゴールコンサートが開催されます。2Fのテディベアムージアムは必見です。twitter。
《金森赤レンガ倉庫(かねもり)》
「金森赤レンガ倉庫」(0138-27-5530、函館市末広町14-12)だいたい09:30-19:00。もともと「倉庫」だったところをショッピングモールにしたもの。何棟もあるので広いばかりでなく、たくさんの業種がテナントとして入っています。施設ガイド(図は下が海側・西)/ショップ・レストラン一覧。建物ごとに主だった店舗を下に挙げます。
「BAYはこだて」には「函館オルゴール堂」「金森ベイクルーズ」「パティスリー プティ・メルヴィーユ 赤レンガ倉庫BAYはこだて店」(0138-84-5677、09:30-19:00)。メルプリン、カボチャのプリン、ロールケーキ。カフェスペースあり。本通3丁目25-25(0138-31-2137)、末広町10-18(0138-26-7755)などにも店があります。
「金森洋物館」には「宝石と真珠のお店チャートハウス」「甘味処鎌倉函館赤レンガ倉庫店」
「函館ヒストリープラザ」には「函館ビアホール」など
ほかの建物にはギャラリー(展示物は時期により異なります)で、ホールとして使用されます。
トイレはどの棟にもあります。
〔駐車場〕
駐車場はホテル「ラビスタ函館ベイ」(0138-23-6111)の道をはさんで南西側(赤レンガ倉庫からは北東側)「タイムズ金森赤レンガ倉庫駐車場」(0138-27-5530)。「トーショウパーキング 西波止場通り」(0138-30-3000)は赤レンガ倉庫の南西側にありますが、時間あたりの料金が高いのと、提携店舗がなく割引がありません。
函館・金森レンガ倉庫 |
雨に濡れる赤レンガ倉庫 |
〔函館ビヤホール〕
金森赤レンガ倉庫「函館ヒストリープラザ」内にある「函館ビアホール」(0138-27-1010、函館市末広町14-12 函館ヒストリープラザ内)11:30-22:00(土日11:00-)。結婚式もできるすてきなビアホール。夜のメニューばかりでなくランチメニュー(平日限定)も充実です。予約して訪問がおすすめ:予約フォーム。
〔茶房 旧茶屋亭〕
ビアホールの反対側、金森レンガ倉庫を抜けて開港通りにある「茶房 旧茶屋亭」(0138-22-4418、函館市末広町14-28)11:30-17:00/火木定休。和風のカフェ、お薄(茶) にくずきりやあんみつなどをいただけます。上の「西部地区の歴史的建造物」で紹介しましたように、このお店の建物も下は和風、2階だけが洋風の建物。函館開港時の雰囲気をそのまま遺す遺産です。旧「ホテル シーボーン」(閉店)の南側。店の駐車場はありません。
〔ハセガワストア〕
○焼き鳥弁当の「ハセガワストア ベイエリア店」(0138-24-0024、函館市末広町23-5)07:00-22:00。函館弁当の代名詞「ハセスト」、焼き鳥弁当は豚バラ肉の「焼き鳥」です。好きな肉を注文書に書いて会計を済ますと焼いてくれます。イートインあり。「赤い靴の少女像」の近く。三階建ての建物の壁に黄色い弁当が飾ってあるのですぐわかります。朝早くからやっているので、朝昼夕のどれかをここの弁当で済ますことをおすすめ。金森レンガ倉庫の南西150m、下に挙げた「ラッキーピエロ ベイエリア本店」の隣。函館市内に10軒以上の支店があります。
ホテル ラビスタ函館ベイの隣「ジンギスカン 羊羊亭(めいめいてい)」(0138-24-8070、函館市豊川町12-8)11:30-14:30・17:00-21:30。生ラムジンギスカン定食がおすすめ。隣が海鮮の「きくよ食堂」(0138-22-1994)。
ホテル ラビスタ函館ベイの中1F「Casa de Norte(カサ・デ・ノルテ)」(0138-23-6111、函館市豊川町12-6)11:30-14:30・17:30-22:00。北海道の新鮮な魚介と十勝牛を提供するレストラン。コースメニュー、アラカルトあり。バイキング形式、勝手な海鮮丼、会席フレンチあり。同じ1Fに中華「海風楼」あり。13階・最上階に温泉「海峡の湯」(15:00-翌10:00)、宿泊可。旭岳や阿寒にあるラビスタの系列。宿泊すれば朝食バイキングが絶品。ここはおすすめ。
金森赤レンガ倉庫すぐ南「ラッキーピエロ ベイエリア本店」(0138-26-2099、函館市末広町23-18)10:00-24:30(土曜-25:30)。ここでもなぜか「チャイニーズチキンバーガー」が人気。
○《箱館高田屋嘉兵衛資料館》
2023年現在休館中「箱館高田屋嘉兵衛資料館」(0138-27-5226、函館市末広13-22)09:00-17:00/木曜休館。有料。切妻屋根の二連棟(1号館は1903[明治36]年建築、2号館は1923[大正12]年建築)、外壁はなんと漆喰塗、もともとは海産物倉庫。辰悦丸の復元模型や巨大な絵図、羅針盤や船額、船箪笥や炊事道具などが展示されています。
高田屋嘉兵衛(1769~1827)は淡路島生まれの豪商。28歳で当時日本最大の北前船「辰悦丸」で北海道に渡りました。函館の都市基盤整備事業を実施し(大火が多かった函館、十字街のあたりは道路を拡張など)、造船所建設など、函館の発展に大きく貢献しました。国後航路の発見や択捉島開発にも手を広げ、幕府から名字帯刀を許されました。
「高田屋嘉兵衛の銅像」は屋敷のあった場所(問合せ0138-23-5440、函館市宝来町9 道道675号安全地帯の中)のとっても高い台座の上に立っています。道路奥に「函館護国神社」(0138-23-0950、函館市青柳町9-23)の鳥居、その向こうに函館山ロープウェイの山頂駅が見えます。
《函館麦酒醸造所(H.M.Works ozigi)》
「函館麦酒醸造所(H.M.Works ozigi)」(0138-24-2021、函館市末広町16-13)17:00-22:00・土日のみ14:00-/火水定休。大きな字で「久本(読みは右から「もとひさ」)」と書かれた、青系の塗料が塗られた倉庫。築100年ほどの「旧本久商店倉庫」をリノベーションしたビアバーです。函館麦酒醸造所で醸造したクラフトビールをここで飲めます。苦みがなく苦手な人でも飲めるビールだとのこと。大沼ビール、澄川麦酒もそろえています。
建物は外観のデザインなどから明治期に建てられたものと判断されているようです。が、このあたりは1921(大正10)年の大火で焼失したので、その後にレンガを使って再建されたと推測されています。
道路向かいの9階建てマンションの歩道に「日本最古のコンクリート電柱」と案内板が経っています。その向こう、直線で70m北西にカレー店「尾木咖喱」(0138-26-2333・お昼のみの営業)。
《函館港クルージング》
函館港のクルージングは2社が取り扱っています。湾内のクルージングはおすすめ。
「観光遊覧船ブルームーン」(0138-26-6161、函館市末広町14-17 ブルームーン遊覧船乗場)。金森レンガ倉庫前の函館西波止場桟橋にいつも泊まっています。お昼のコース(30分)1日に6~7便運行、夜のコース(60分)1便(運行スケジュール)、料金はコースで異なります(12月の初め~4月中旬はお休み)。湾内の花火大会は7月と8月に開かれます。クルージングの乗り場は、市電「末広町」電停・市電「十字街」電停から、いずれも徒歩約5分です。
「金森ベイクルーズ」(080-5597-8677、函館市豊川町11番5号 BAYはこだて内割堀乗船場所)4月~10月。ホームページ上に割引クーポンがあります(印刷もしくはスマホ等の端末画面提示)。最小4人からの運行(予約不要・船の定員は12名)。金森レンガ倉庫の並びのカナル(掘り割り)に乗り場はあります。
函館・観光遊覧船ブルームーン |
函館観光遊覧船から見る函館山 |
○《函館市北方民族資料館》
「函館市北方民族資料館」(0138-22-4128、函館市末広町21-7)4月~9月09:00-19:00・11月~3月09:00-17:00/休館日は年末年始ですが、館内整理のため1か月~2か月に一度整理休館日があります。有料(函館市文学館、旧函館区公会堂、函館市旧イギリス領事館との共通券があります)。150mほど南東に、もともと「石川啄木資料館」だった「函館市文学館」(0138-22-9014)。その中間くらいにカフェというより甘味処「きんぎょ茶屋」(0138-24-5500、10:00-17:00くらいまで、水曜定休・木曜隔週休み、店舗隣に1台分の駐車スペース)。
市立函館博物館が所蔵している、アイヌやウイルタなどの民族資料を展示しています。切り紙細工体験などの体験講座も開かれています(要予約)。デジタルミュージアム。建物自体も鑑賞価値のあるもので、ドアノブに至るまで建築当時のものが保存されています。
もともと「日本銀行函館支店」として1988(昭和63)年まで営業していた建物(1926[大正15]年建築)。函館支店は、現存する支店としては大阪支店のつぎに古い歴史を持つ支店で、1893年(明治26年)4月1日、「函館出張所」として開設されました(建物は遺っていません)。1895(明治28)年に「北海道支店」、1911(明治44)年に「函館支店」(小樽に北海道経済の中心が移り、北海道支店は小樽へ。函館支店となる前に一時的に函館出張所の時期があります)。
《市立函館博物館郷土資料館》
「市立函館博物館郷土資料館(旧金森洋物店)」(0138-23-3095、函館市末広町19番15号)09:00-16:00/月曜休館・毎月最終金曜日休み。電車通り沿いに「森金(読みは右から「かねもり」)CANEMORI MISE」と書いた建物。向かいが「函館市文学館」(0138-22-9014)。
展示は「明治函館のハイカラ商い風景」というテーマ。明治時代の商人の工夫が見られます。入口付近のオルゴールから見ていきましょう。
もともとは舶来製の小間物、雑貨品を販売していた「金森洋物店」の建物(1880[明治13]年建設)。1878(明治11)年、翌12年の大火で函館の市街区域はほとんどが焼失。金森倉庫の創業者・渡邉熊四郎はその教訓から茂辺地煉瓦石製造所の煉瓦を使用した洋風不燃質店舗「金森洋物店」を開店。1907(明治40)年の大火ではこの店のみが難を逃れました。1963(昭和38)年、北海道指定有形文化財。老朽化のため1998(平成10)年から二年をかけ復元。
《緑の島》
「緑の島」(函館市大町15番)4月~9月09:00-20:00・残りの期間は17:00まで/正月三が日は閉鎖。函館湾に浮かぶ人工島。北方向に200台収容の大きな駐車場、南方向にヨットハーバー、西方向にトイレ。大きな芝生と林、散策に良さそうです。花火大会時は打ち上げ場所になります(立入禁止)。
緑の島にかかる新島橋から南へ150mにレストラン「MOSSTREES」(0138-27-0079、函館市大町9-15)営業はお昼と夜。
《箱館丸(日本初洋式帆船)》
「箱館丸(日本初洋式帆船)」(MAP CODE:86 070 290*06、函館市大町14-13)。明治維新前、1857(安政4)年に建造された日本初の洋式商用帆船。箱館奉行の要請で、船大工・続豊治(つづきとよじ)が60歳で制作。展示されているのは、1988(昭和63)年、青函博覧会用に復元されたもの、陸上に展示。すぐ近くに小さなトイレあり。
西へ700m「函館厳島神社」(0138-23-0713、函館市弁天町9-9)があります。1753(宝暦3)年、広島宮島より分霊。
箱館丸から西へ200mにカフェ「ロマンティコ・ロマンティカ(ロマロマ)」(0138-23-6266、函館市弁天町15-12)11:00-19:00/火水曜定休。デミハンバーグのセットやえびのトマトクリームパスタセットなどの食事も可。建物は大正時代の建築。
箱館丸から南西200mに「おばんざい 村かみ」(0138-26-5144、函館市弁天町15-2)11:30-14:00・17:30-22:30/日曜定休。家庭的な雰囲気の食事処。自由にチョイスできる「おばんざい」がカウンターに並びます。
函館厳島神社から南へ100m「レストラン ヨシヤ」(0138-22-1365、函館市弁天町5-6)11:00-15:00・17:00-21:00/水曜定休。駐車場7台。車エビのエビ天がおすすめ、でかい。
《船入澗防波堤》
「船入澗防波堤(ふないりまぼうはてい)」(函館漁港)は金森レンガ倉庫から北東へ2kmほど行った函館漁港(MAP CODE:86 069 339*85、函館市入舟町4-4)にあります。海にまっすぐ延びた防波堤が歴史的にも重要な堤となっています。1896(明治29)年築堤。石積みの防波堤ですが、コンクリートブロックも併用、この様式は道内ここだけ。さらに材料の石材は「弁天岬台場」(函館戦争時の砲台)を解体したもの。歴史を感じさせる灯台が建っています。2004年(平成16年)に、土木学会の選奨土木遺産に認定されました。
船入澗防波堤から南下1km、海辺の日本茶カフェ「ティーショップ夕日」(0138-85-8824、函館市船見町25-18)10:00-17:00/木金曜定休。お休み情報はfacebook。建物は明治18年建設の「函館検疫所」。
《函館市国際水産・海洋総合研究センター》
「函館市国際水産・海洋総合研究センター」(0138-21-4600、函館市弁天町20番5号)09:00-17:00/土日祝日休みおよび年末年始は休み。学術試験研究機関や民間企業の研究室が入る函館国際水産・海洋都市構想(新しい町造り)を推進する施設。大型実験施設、大型水槽などを備えます。4Fに展望ロビーがあります。エントランスホールにある水槽(小型水槽は常設)の生き物を観察したり、展望ロビーから函館の町を俯瞰できます。冬から春にかけてはヤリイカの産卵実験なども観察できます。
● 函館山東側 [函館TOPへ]
(ほぼ北から南へ)
函館山東側の観光スポット |
《函館護国神社》
「函館護国神社」(0138-23-0950、函館市青柳町9-23)。1869(明治2)年5月17日、戊辰戦争が函館において新政府軍の勝利で終結、その直後函館市内大森浜で祭壇を設けて招魂祭を執り行ったのが起源。本殿など神社の多くの部分は1942(昭和17)年に竣工。戊辰戦争(箱館戦争)のみならず、第二次大戦の戦没者の霊も祀ります。5月11日が例大祭。
ロープウェイ山麓駅乗り場から歩いて200mほど、すぐ近くです。赤い鳥居の見える護国神社坂からの本殿の眺め、鳥居から道道675号・立待岬停車場線の眺めはとても素晴らしいです。
○《函館公園》…函館公園こどものくに、市立函館博物館、函館公園動物施設
「函館公園」(0138-22-7255、函館市青柳町17番地)。4.8ヘクタールの広大な公園(東京ドームよりすこし広い)で、たくさんの施設が設置されています。「ロープウェイ乗り場(山麓駅)」の南側500mに当たります。北から展望台、石川啄木歌碑、函館公園こどものくに、中央噴水広場、旧函館博物館一号、二号、市立函館博物館、ハーバー遭難記念碑、函館公園動物施設。また最南にひょうたん池や北海池も掘られています。トイレはビジターセンターを含め、園内に5か所。
公園から北200mには石川啄木居住地跡、中央噴水広場近くの道をはさんで向かいには坂本龍馬蝦夷地上陸祈念像、坂本龍馬像もあります。
〔函館公園こどものくに〕
「函館公園こどものくに」(0138-22-5039、函館市青柳町17-4)10:00-16:30(平日は11:00-16:00)、お休みは雨の日と冬期(11月中旬~3月中旬)。今流行りの大がかりな遊具施設はありませんが、小さめの「空中観覧車」(国内最古)など手頃な感じで楽しめる遊具がたくさん。「おばけのくに」という恐ろしい施設もあります。入園料は無料、遊具の切符が必要です。
〔市立函館博物館〕
「市立函館博物館」(0138-23-5480、函館市青柳町17-1 函館公園内)09:00-16:00/月曜休館・月に一度金曜日も休館。有料。3階建てで2f、3Fが展示室になっています。中世遺構から出土した「北海道志海苔中世遺構出土銭(しのりちゅうせいいこうしゅつどせん)」(38万枚)をはじめ、アイヌ風俗画、ペリー来航、箱館戦争、函館大火などの歴史遺産を展示してあります。1Fにトイレ、カフェあり。
〔函館公園動物施設〕
「函館公園動物施設」(0138-22-7255、函館市青柳町17-3)08:45-17:00・冬期は閉園が1時間早まります。入園無料。鳥や小型の動物を飼っている施設です、ミニチュアホース、ヤギ、オオワシ等。大型の動物がいる動物園とは異なります。身近に観察できる施設です。
函館公園から東へ500m、海辺に面したすてきなカフェ「カフェラミネール」(0138-27-2277、函館市宝来町14-31)11:00-18:00。デザート盛り合わせセットあり。またグラタンなどの軽食あり。
函館公園から南下500m谷地頭(やちがしら)電停そば、お昼のみの営業「そば処満る大(まるだい)」(0138-22-5953、函館市谷地頭町34-5)11:30-14:30/月曜定休。大正時代創業。機械打ち/手打ち、挽きぐるみ(黒い)/更科(白い)を選べます。
《函館八幡宮》
「函館八幡宮」(0138-22-3636、函館市谷地頭町2-5)。函館公園から南西へ600m。15世紀中頃、現在の函館市元町あたりに八幡神を祀ったことが起源。その後遷宮を経て明治期に現在地へ、明治中頃に国幣中社に昇格。社殿は1919(大正4)年に竣工。「大正式八幡造」の代表作とされ、聖帝八棟造りの威風堂々とした社殿となっています(必見)。
駐車場は二の鳥居のすぐそば、社務所近くにもう一か所。
「がまんうどん」というキッチンカーが社務所近く駐車場でいつも店を出しているようです(食券は社務所で、メニューはうどんのみ、小さいのと並盛りがあります)。
《碧血碑》
「碧血碑(へっけつひ・旧幕府軍の墓)」(MAP CODE:951 295 823*73、函館市谷地頭町1)。函館八幡宮の南150mほどに「臥牛山妙心寺」(0138-22-6756、日蓮宗)があり、その奥にあります。新選組、土方歳三関連の碑。旧幕府軍戦死者800人ほどの霊が祀られているとのこと。七回忌に当たる明治八年(1875)の建立。石は東京から船で運んだそう。ペット不可。檜山エリア厚沢部町にも碧血碑があります、「厚沢部の観光案内」。
○《立待岬》
末広町の電停から3km南下すると「立待岬」(MAP CODE:951 296 089*24、問合せ0138-23-5440、函館市住吉町9-9)。函館山からそのまま海に突き出したような岬です。津軽海峡の青が空の青とつながる晴れの日が訪問のおすすめ日、断崖の緑も映えます。「立ち待ち」は、獲物の魚を岩の上で待つというアイヌ語「ピウス」を和語に直したものとされます。冬は雪のため車両通行止めです。
駐車場、トイレあり。「立待岬休憩所 売店はまなす」があります。飲み物、うどん・そば、おでん、焼き貝、茹で・焼きとうもろこしなどを販売しています。ソフトクリームはもちろんあります。
すぐ近くに「石川啄木一族の墓」、「与謝野寛・晶子の歌碑」があります。
北600mほどにカフェ「cafe 海と硝子」(MAP CODE;951 296 650*66、函館市住吉町15-2)11:00-18:00/水曜定休。
北西500mに懐石料理の「煌(きら)」(0138-27-7288、函館市住吉町17-1)11:30-15:00・17:30-21:00/水曜定休。
函館市・立待岬 |
● 函館のお祭り・イカ祭りと港まつり [函館TOPへ]
- 函館のお祭り
- 花火大会(7月と8月)
- 函館港まつり(8月1日から5日間)
- 湯の川温泉花火大会(8月中旬)
- イカ祭り(9月下旬~10月初旬の土日)
- はこだてクリスマスファンタジー(12月1日~25日)
《函館のお祭り》
下に挙げたお祭りの日程は目安です。大体そのあたりの土日曜日に開催されます。詳細はお祭り主催者のホームページでご確認ください。開催時刻等についても同様です。
函館市のお祭りはたいてい金森レンガ倉庫一帯で開催されます。「函館港まつり」は市街地全般で開催されます。イカ祭りはJR函館駅の東700m、松風町というところ。
函館のイベントについては「イベント一覧(はこぶら)」をご覧ください。
《函館港花火大会》
「函館港花火大会」は函館新聞社主催で7月16日19:20-20:40開催(荒天時順延)。「海の日」を記念して、緑の島(函館市大町15)から打ち上げ(立入禁止)で、豊川ふ頭から函館市青函連絡船記念館摩周丸岸壁までの約600メートルが主な観覧場所です。金森レンガ倉庫一帯(激混み)は迫力ある目の前、見上げすぎて首が痛くなるかも…。函館山から俯瞰するのもすてきです。約20分間に3,000発が打ち上げられます。広域サウンドシステムで迫力ある音と光のショーが繰り広げられるばかりでなく、FM放送の「FMいるか」(80.7MHz)でも実況中継されます。函館新聞からのお知らせ。
《函館港まつり》…花火大会
「函館港まつり」(8/1~8/5)は初日の「花火大会」と二日目以降町中を練り歩く港おどりで構成されます。函館の開港を記念して8月1日から2日間開催。花火大会、ワッショイはこだて(港おどり・市役所前~函館駅前~松風町 17:00-20:00)。「日程PDF」。主催は函館港まつり実行委員会(0138-27-3535、函館市元町33-14)。
花火大会(道新花火大会)は8月1日19:45-20:50、緑の島から打ち上げ(立入禁止)、北海道新聞函館支社主催です。函館周辺では一番多い約10,000発が打ち上げられます。上の「函館港花火大会」同様、函館港一帯で観覧できます。
《湯の川温泉花火大会》…花火大会
「湯の川温泉花火大会」(湯の川 8月19日19:40-20:40)。湯の川温泉の松倉川河口湯の川堤防から3,000発が打ち上げられます。すべて無料席。津軽海峡に面した砂浜が一番近いですが、西へ600mの湯の川漁港でも迫力があります。
《イカ祭り》
「イカ祭り」は9月下旬~10月初旬の土日に開催。「はこだて(大門)グリーンプラザ」(函館市松風町17-1)で開かれます。イカの刺身などが安く手に入ります。調理したその場で食べられる「イカそうめん」は絶対おすすめ。「函館のイカ祭りでいかはいかが」がキャッチフレーズ。市電「松風町」電停を降りて徒歩2分。グリーンプラザには「月光仮面」の像が建っています。雨降りでも小降りなら祭りは決行です。
函館はいろいろなイカ料理の発祥の地とされます。とくに新鮮なイカを使った「イカそうめん」はぜひ函館で味わいたいもののひとつ。スルメイカ漁解禁は毎年6月です。
函館イカ祭り |
イカ祭り |
《はこだてクリスマスファンタジー》…花火大会
「はこだてクリスマスファンタジー(12月)」(12/1~12/25、09:00-21:00、金森レンガ倉庫のすぐ前)。12月になると金森レンガ倉庫の前の会場にイルミネーション用のクリスマスツリーが建てられます。ツリーは函館の姉妹都市・カナダのハリファックス市からやってきた「幸せのもみの木」。約15万個のイルミネーションに彩られます。イルミネーションは毎日点灯(16:30-17:45・18:00-22:00、12/1のみ18:00-)。
毎日3回15分間、真っ赤なプレミアムレッドツリーが出現、点灯時間は18:30-18:45、19:30-19:45、20:30-20:45。花火も毎日18:00からの打ち上げ(最終日は20:00にも打ち上げ)。問合せは「はこだてクリスマスファンタジー実行委員会事務局」(0138-27-3535)。
寒い冬の開催なので、「スープバー」(16:30-20:00)が登場。身体を芯から温めてくれます。
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