道の駅「コスモール大樹」(道東エリア十勝 75)
北海道の道の駅一覧(テキスト版・解説版・域内道の駅一覧)・ブログの書き方・北のチップス
住所:北海道広尾郡大樹町(たいき)西本通98 (現在地からのルートを表示)
電話番号:01558-6-5220 MAP CODE:454 858 397
営業時間や休館日などは「道の駅ホームページ」(おしらせ)をご覧ください
《近くの道の駅》
(北東63km)うらほろ
(西84km)みついし(天馬街道経由・道央札幌以南)
(南70km)襟裳岬
(北8km)忠類
🙆 記事一覧
●トイレ事情 ●風呂事情 ●洗濯事情
●駐車可能台数
●敷地内の店 ●レストラン ●コンビニや店・ガソリン・郵便局
●観光スポットや行事 +広尾町
●地名由来 ●地図
道路に一番近いところに24hトイレがあります。女子用はウォシュレット4器、洋式2器、男子ウォシュレット2、多機能トイレにはウォシュレットとオストメイト機器、おむつ替え用折りたたみベビーベッド、ベビーチェア。床はわりと小さめのベージュ系タイル、壁は薄いグリーン系タイル、多機能トイレはまたこれとは異なる色使い。それなりにきれいです。「大樹町経済センター」と書いてあるところが入口です。裏側(反対側)にも出入口があります。
道の駅内と言っても良いほど近くに大樹町の町営浴場があります。
《大樹町のお風呂》
「大樹町公衆浴場」東へ450m(01558-6-3447、広尾郡大樹町栄通56)営業時間16:00-21:00/月曜定休。大樹町の厚生施設です。料金はとても安い(道内最安の部類)。ボディソープ・シャンプー要持参(料金からお察しください)。浴室真ん中にまん丸の浴槽があり(詰めて10人ほど入れそう)、サウナもあります。入浴券を販売機で。両替はしてくれますが、100円硬貨持参が良いでしょう。
脱衣場や浴室では「不慣れな人」に大樹町の人があれこれ世話を焼いてくれます。浴室では、洗い場を空けてくれたり、洗い椅子や桶をわざわざ取ってまでくれました。大樹町の人はとても親切。
《幕別町南部の温泉》
「ナウマン温泉」北8.4km(01558-8-3111、中川郡幕別町忠類白銀町384-1)11:00-23:00。道の駅「忠類」の温泉。料金は普通。大きな主浴槽、ジェットバスやサウナなどの種々の浴槽、露天があり、きれい。美肌の湯だそう。十勝にあって、ふつ~うに透明の湯・きれいです。
《大樹町の温泉》
「大樹町晩成温泉」東へ25km(01558-7-8161、大樹町晩成2番地)営業期間08:00-21:00(4月~9月/無休)、09:00-21:00(10月~3月/火曜定休・元日営業)。こちらも大樹町経営の風呂で、こちらは温泉。入浴料はふつう。大浴場、ジェットバス、高温風呂、サウナ。タオル類は無料で貸し出し。ヨードの湯でイソジンの臭い、湯の色もコーヒーあるいはヨードチンキの色、十勝の温泉では一番色が濃いかと思われます(モール温泉とは異なります)。ボディソープ・シャンプー備え付け。食事付き入浴券あり(食事メニューは月単位で変化)。湯上がりにおすすめの「湯衣」のレンタルがあります。
道の駅からは少し距離がありますが、毎週木曜日に「道の駅10:10発の無料バス」(定員45名。満員の場合折り返し)が利用できます(時刻表はHP少し下の方に下がってください)、温泉(10:55着)まで直通。帰りの便(温泉発)は13:30。こういうバスに乗るのもまた旅情を感じるよすがです。
● 食事処(晩成温泉)
温泉内に食事処「MAMO」(11:00-14:00と16:00-20:00、土日祝は中間の休み時間なし)があり、大樹町の新・ご当地グルメ「大樹チーズサーモン丼」が出ます。
「大樹晩成」のお風呂に浸かって将来のでっかい夢を育みましょう。
● 宿泊(晩成温泉)
宿泊は全10室(和室9室、1室のみツインルーム)の「晩成の宿」(温泉で受け付け01558-7-8161)無休・冬期は火曜定休。安い料金設定。
バンガローは「晩成温泉コテージ」という名称。受付、休業日等は晩成の宿と同じ。調理器具等を常備。
● キャンプ場(晩成温泉)
開設期間は4月終わり~9月。問合せ等は温泉へ(予約はできません)。全部フリーサイト、簡易トイレ4棟、炊事場1棟。入浴料込みの利用料。
なお、「晩成」という地名は明治時代初期(1881年)静岡出身の依田勉三が北海道開拓を目的として結成した「晩成社」(一種の会社)にちなむもの。勉三住居(木造切妻)が「晩成社の跡」として、晩成温泉のちょうど真北7kmに遺されています(道道881号・ホロカヤントー線経由、直前に「湧洞牧場」というでっかい牧場あり)。晩成社はいまいちだったそうですが、勉三の開田事業は成功し、のちに「十勝開拓の父」と呼ばれました。
また「十勝ホロカヤントー竪穴群」がすぐ近くの海岸に広がり、さらにその向こう「ホロカヤントー」という青がきれいな沼を見ることができます。車でも行けますが、散歩がてらに海を眺めながら、散策するのも乙です(このページ「観光案内」)。
その他のコインランドリーについては、「コインランドリー(十勝)」をご覧ください。
大型・普通車・身障者用:4台・160台・6台/EV普通充電器3台。駅舎の表(国道側)と裏に駐車場があります。表の方が広いですが、トラックが入ってくるので、エンジン音を避けるのなら裏側の方が良いでしょう。トラックは国道から直角に折れて入ってきます。Google Map。
裏側もショッピングセンターの奥の方が騒音を避けるのに良いでしょうが、トイレが遠くなります。裏側はトラックは入れない構造です。
地物はすぐ近くの雪印メグミルクの工場でできたカマンベールチーズや、鮭関連の商品、鹿肉の缶詰、豆類や羊羹、ロケットもなかなどが売られています。道の駅によく見られるでっかい「農産物販売所」はありません。
ショッピングセンター一番奥のスーパー(コープさっぽろ)で野菜やお弁当などを売っています。電子レンジあり。
《道の駅》
駅舎の中にラーメン店「堀江家」(11:00-15:00・17:00-20:00)が入っています(twitter、となりが理髪店)。以前あったネパールカレー店と入れ替わりのようです。
駅舎内にはスーパー(コープさっぽろ)も入っていて弁当を売っています(店内に電子レンジあり)。道の駅向かいにもスーパー「フクハラ」があります。
道の駅の周りにはラーメン店などがあります。
《大樹町》
◯スパカツの「サン・ジュリアン」、道の駅裏手に行けば目の前。営業時間11:00-14:30・17:00-22:00/定休日は第1・3・5日曜・第2・4月曜。ここはご当地「大樹チーズサーモン丼」が出てくるところ。見るからに優しそうな女将さんがボリュームのある丼を出してくれます。
手打ち蕎麦の「満月食堂」11:00-19:30。そばや天丼ばかりでなく、カレーも出るそう。「サン・ジュリアン」のもうちょっと向こう側、まっすぐ歴舟川に向かいます。
定食、丼物の「一膳食堂」11:45-22:30(午後のお休み時間あり)/日曜定休。道の駅裏の道道501号を100mほど進む。旧大樹駅のある十字路まで行くと行きすぎ。
豚丼やラーメンを出してくれる「礼ちゃん食堂」11:00-21:00。大樹公衆浴場前の通りを100mほど戻ります。
◯道道773号・大樹橋の手前で忘れちゃいけないのが、「焼肉だいじゅ園本店」セブンイレブン大樹西本通店のすぐ向こう(01558-6-2607、大樹町西本通18)11:30-13:30・17:00-22:30/第1・3水曜定休。ここは焼き肉店ですが、ちょっと前(2017年)にメニューに登場した「ローストビーフ丼」があります。ローストビーフが何層にも重なっていて、その上お安い。おすすめです。
大樹橋を渡ると、「和風イタリアンちょっと」11:00-21:00/火曜定休、そばの「風土」(11:00-16:00/月火曜定休)などもあります。そば屋の方は閉店が早いですね。
ほかいろいろと居酒屋や炉端焼きの店などたくさん、駅舎内に「店主の似顔絵マップ」がかけられています。
◯「味の龍月」道の駅の斜め右・看板が立っているのですぐわかります(01558-6-2093、広尾郡大樹町西本通40)11:00-15:00・16:30-22:30/第2土曜と第2・4日曜休み。ふつうにカツ定や丼物やラーメン、餃子などができるお店。牛トロ丼、酢豚定食やカレーがおすすめ。中華料理店の分類になっているようです。
《広尾町》…、食事処は市街地(コスモール大樹から25km南下)、ほぼ国道336号沿いです
「ラーメン飯店大将」(01558-2-0123、広尾郡広尾町並木通東3丁目)11:00-20:00/水曜定休。「ラーメン飯店」とはなっていますが、丼物、定食(種類たくさん、野菜炒め定食は4種類)、お子さまラーメンまで。ラーメン(味噌、塩、醤油)にご飯やカレーライスをつけたセットメニューあり。青椒肉絲や春巻き、唐揚げもおいしそう。おすすめは「ホルモン定食」。満腹になる量です、小食の方は少なめに注文。おみやげ用お持ち帰りあり。
「江戸前鮨処 翼」(01558-2-0141、広尾町公園通南3丁目2-5)11:00-14:00・17:00-22:30。回らないお寿司屋さん。寿司、海鮮丼どちらもおいしいです。11月はししゃもの握りがあります。ミシュラン北海道2017ビブルグルマン掲載店。
「鮨正」(01558-2-4286、広尾町西1条7丁目)11:30-13:30・17:00-21:00(水曜はランチのみ)/火曜定休。「極上ハモ丼」がおすすめ。焼酎やテキーラに力が入っています。
大樹橋(歴舟川れきふね)を渡ると「ローソン大樹町店」(01558-8-7707、7席のイートイン、広い駐車場、大樹町役場の向かい側)、「セイコーマートたちばな大樹店」(01558-6-5030、ホットシェフあり)と、国道236号沿いにつづいてあります。
なお町役場の奥に「柏林公園」(サツドラ大樹店の直前)があり、5月下旬~6月上旬、藤の花が満開になります。さらにその奥は「コスモスガーデン」。コスモスガーデンは9月下旬からが花期で、ひまわりもたくさん咲いています。蒸気機関車59611が屋根の下に保存されています。
道の駅近くのガソリンスタンドは国道236号沿いに3軒あります。道の駅南側は「オカモトセルフ大樹」(06:00-23:00、道の駅から国道を1.1km南下)、南下すると広尾町に通じます。
北側、歴舟川を渡ってすぐに「シャトル大樹SS 昭和シェル石油」(08:00-20:00/日曜定休、国道を1km北上)、さらにその北「ホクレン大樹セルフSS」(07:00-21:00、1.6km北上)があります。国道を北上し続けると中札内村、帯広市です。
道の駅横の道道501号(旭浜大樹線)沿いにも「ENEOS大樹SS」(01558-6-3171、これが直近)があります。道道501号は国道と交わっている道路、南東に走っています。道の駅から450m進むと、信号がありそこで右折、10mほどでガソリンスタンドです。ホテル大樹と大樹建設の建物が道道側にあります。交差点にENEOSの赤い看板が建っています。
郵便局は道道(旭浜大樹線)を渡ってすぐに「大樹駅前簡易郵便局」(01558-6-3131)が大樹町農協の中にあります。
「大樹郵便局」(01558-6-2260、広尾郡大樹町東本通17)は大樹橋(歴舟川れきふね)を渡って200mほど北進、右手にあります。ATMは日曜14:00まで。
広尾町の観光スポット
市街地…、
《雪印メグミルク大樹工場》
道の駅から見えるところに「雪印メグミルク大樹工場」があります。ここは工場見学のできるところです(7日前までに予約が必要)。見学時間が約90分、無料。チーズの製造過程が見られます。道の駅には「カマンベールチーズ」が売られています。
《柏林公園とコスモス・ガーデン》
大樹町はロケット開発を支援しています。宇宙つながりで「コスモス」の栽培にも力を入れています。町の図書館そばには「コスモス・ガーデン」があり、毎年きれいな花を咲かせます。コスモスは「町の花」。
近くに「カシワ」の木の「柏林公園」もあります。カシワは「町の木」。6月初旬には藤棚のフジがきれいな花を咲かせます。また大正時代に建造された機関車「59611」も展示されています。9月には秋の産業まつり「柏林公園まつり」が開かれ、和牛即売が人気です。
いずれも道の駅から歴舟川を北に渡ってすぐ、町役場(01558-6-2111)の奥にあります。道道773号側から、蒸気機関車(サツドラ01558-9-6633の手前)、柏林公園、コスモス・ガーデンの順に並びます(いずれにも広い駐車場あり)。
歴舟川上流…、
《カムコタン公園オートキャンプ場と砂金掘り》
「カムコタン公園オートキャンプ場」(MAP CODE:396 068 614*77、道の駅から北西へ8km、キャンプ場の開設は6月~9月、予約問合せ01558-7-5623・01558-6-2114)。要利用料。A・Bサイトがあり、基本オートサイトです。炊事場2棟、バーベキューハウス1棟、水洗トイレ2棟。約80台分の駐車場は入口にあり。ゴミは分別して処理可(受付時にゴミ袋を渡される)。用具の貸し出しはありません。
歴舟川が大きく湾曲するところにキャンプ場はあります。川は昔から雨が降らなくても増水の危険がある川として知られています。川原にテントを張ることは厳禁です。河原で遊んでいる最中にも増水することがあるので水の濁り等への注意が必要です。急に増水します。
● 砂金掘り
大樹町と言えば、砂金掘り。近くの尾田橋あたりで砂金堀が可能です。大樹町が毎年、砂金掘り体験会(5月~6月)を開いています。道具は道の駅や「大樹町観光協会」(01558-6-2114)でいつでも貸し出しています。「より上流に行けば砂金がたくさん取れる」ということはないそうです。上流は森が深くなっていてクマちゃんが出てくる可能性があります。
《坂下仙境》
「オートキャンプ場」から西へ13km、歴舟川沿いに、道道55号、町道を行きます。仙境直前に「善祥園十勝南ファーム」があります。そこから200mほどで到着です。歴舟川上流の切り立った崖、岩の川床が見えます。一番きれいに見えるのは、秋の紅葉時(10月~11月)でしょう。ずっと西には日高山脈の「ペテガリ岳」(標高1,736m)があります。
太平洋岸ロケット…、
《大樹町宇宙交流センターSORA》
「大樹町宇宙交流センター SORA(展示施設)」(MAP CODE:968 577 521*58、問合せ町役場航空宇宙推進室01558-6-2113、道の駅から東へ16km)にはロケットが展示してあります。宇宙服コスプレがあります。ロケットが発射されるときの見学場(多目的航空公園スカイスポーツ広場)もおなじところです。「インターステラテクノロジズ」の実験場はさらに東へ行ったところにあります。ロケット発射の見学場は季節等で変更になります。リンク先でご確認ください(参考:「北海道のスカイスポーツ」PDF、表示される資料の19-21ページ)。
《Sky-hills公園》
実験場までSORAよりはすこし遠くなりますが、北の方にロケット発射の観覧場があります。MAP CODE:699 127 569*65。周辺は牧草地です。農地なので入ってはいけません。ただの草じゃないかと思って踏み込むと、牧草(牛などの食事)として使えなくなります。
幕別町忠類の「ナウマン象発掘の地」まで900m南下(忠類の観光案内)。大樹町生花(おいかま)の「晩成社の跡」まで北東へ8kmです(このページ風呂事情)。
太平洋岸史跡・湿原…、
《旭浜のトーチカ群》
道の駅から道道501号・旭浜大樹停車場線を太平洋岸まで東進すると、防風林を抜けた先に「旭浜のトーチカ群」(MAP CODE:968 302 624*28、広尾郡大樹町字旭浜)が約1.5kmにわたってあります。これは第二次大戦が終わる頃(1945年)に建造されたトーチカ(コンクリート製防御陣地)。一度も使われることなく、戦後、昭和、平成、令和の時代を海風にさらされています。
また当縁川(とうべりがわ)河口付近(「旭浜のトーチカ群」から海岸伝いに10km北上・「インターステラテクノロジズ実験場」のもう少し北)で、2017年に見つかったもの(町内16個目のトーチカ)は海に突き出したような形で遺っています。このトーチカは海の浸食作用で2020年10月、海の中にごろんと転がり落ちているのが発見されました(2020年の動画記事)。
《十勝海岸湖沼群・当縁湿原》
展望台等はありませんが、当縁川(とうべりがわ)の周辺に広がるのが「当縁湿原(とうべり)」(MAP CODE:699 040 123*82、大樹町字浜大樹)です。ホロカヤントー(沼)、生花苗沼、湧洞沼、長節沼を含め「十勝海岸湖沼群」として環境省の「重要湿地#040」に指定されています。ヒシクイやマガンの渡来地です。赤土の崖に「ショウドウツバメ」の繁殖地があります。このツバメは砂泥質の崖に穴を開けて営巣するのが特徴です(「日本野鳥の会の報告」)。
《十勝ホロカヤントー竪穴群》
「十勝ホロカヤントー竪穴群」(MAP CODE:699 072 744*32)は沼「ホロカヤントー(アイヌ語で「後戻りして陸に戻る沼」の意味だそう。水位の上昇下降が激しかったのかもしれません)」の海岸に作られた擦文時代(北海道の時代区分。中心は奈良時代、平安時代に相当する。縄文土器のように土器に模様をつけたが、刷毛でこすって付けたので「擦文」の文字が当てられた)の竪穴住居集落(1966年・昭和41年、北海道指定史跡に登録)。130以上の竪穴があるそうで、うちひとつが復元されています。この住居群跡地からは土器などより金属器の出土が多いそうです。
「晩成温泉」から海岸沿いに850m南下です。一端海岸の砂地に出た方がわかりやすいでしょう。さらに300mほど進むと青い沼「ホロカヤントー」(MAP CODE:699 101 113*82)が見えます。
《生花苗沼野鳥観察保護施設》
ヨード色の湯で有名な「晩成温泉」(風呂事情)から「生花苗沼野鳥観察保護施設」(MAP CODE:699 193 056*64)へは北へ2.8km。途中、「大樹町B&G海洋センター艇庫」(一部3階建て)のりっぱな建物を通ります。施設のすぐ近く(道路脇)に小さな駐車場(7~8台分)があり、施設まで細い道を歩いて行きます(200mほど)。施設から100mほどで沼岸にたどり着きます。「観察保護施設」は丸太小屋で、周りには木が茂っているので湖面を「観察」することはできません。
「生花苗沼(おいかまないぬま)」はアイヌ語(オイカオマイ)の「(海の水が)越えて入るところ」という意味だそうで、名前の通り汽水(真水と潮水が入り交じる)の沼。それでワカサギやシジミが採れる沼になっています。
冬にはワカサギ釣り、夏は水上ボートなどが楽しめます。水辺に出れば野鳥や水鳥のあそぶ姿を眺めることができます。生花苗沼にはでっかいしじみが育っていて、大事な漁業資源。なんと一年に7月中旬の1日だけ、このしじみを獲ることが許されているそうです(一般人不可)。道の駅でも販売されます。
大樹町の観光地図がリンク先で見られます。リンク先の「パンフレット」をクリックしてください。
広尾町の観光スポット…、
大樹町の観光スポット
《龍雲山禅林寺》
「禅林寺」(01558-2-2026、広尾町西2条9丁目)の山号は「龍雲山」、曹洞宗のお寺。明治16年に開創され、十勝最古の寺院。「円空仏・観音像」(北海道指定文化財)、「円空仏・厨子(えんくうぶつ・ずし)観音像を収める入れ物」「山道開発之記写」「貞伝作・万体仏(ていでんさく・まんたいぶつ)」「山道開発の記写(さんどうかいはつのきうつし)」(以上、町の指定文化財)などの文化財を所蔵しています。
ほかに特筆すべきは寺の建物の多くに瓦(画像左側には鐘楼)が使われていること。日高山脈の東側で雪が少なく、太平洋岸で暖かいからかもしれません。
《十勝神社》
「十勝神社」(01558-2-2063、広尾町茂寄1番地13)は十勝で最古の神社、創建は1600年代とされます。社宝として江戸の探検家・近藤重蔵の「東蝦夷新道記彫字板」(北海道指定文化財)を所蔵。1798(寛政10)、幕府の探検家・近藤重蔵が択捉(えとろふ)探検の帰りに広尾を訪れ、私費で約三里の山道を開削(蝦夷地で最初の道路開削といわれる)、この顛末を従者・下野源助が板に彫って十勝神社に納めたもの。
春はエゾヤマザクラが見事に咲き誇り、夜間ライトアップされます。神社にはほかに1836(天保7)年神社に納められた「手洗鉢(ちょうずばち)」、1866(慶応2)年トカチ明神社に奉納され移設された一対の「石灯篭(いしどうろう)」があります。
《公園とキャンプ場》
十勝港の北側、「楽古川」を渡ると「シーサイドパーク広尾」があります。中には…、
●オオバナノエンレイソウ群生地
日本最大の群生地「広尾町オオバナノエンレイソウ群生地」はパークの中にある大きな防風林の中。花期は5月中旬(年によりずれます)。十勝エリアのお菓子屋さん「六花亭」の包装紙に描かれた白い花(坂本直之画)です。カタクリも一緒に咲きますので、白と紫の花を一緒に楽しめます。
オオバナノエンレイソウは発芽から十年を経てようやく花が咲くという植物。三枚の白い花弁に、長い年月と北の寒さを生き抜く、懸命さと忍耐を読み取ることもできます。もちろん町の人たちの手入れもあってこそです。
●シーサイドパーク広尾キャンプ場
「シーサイドパーク広尾キャンプ場」(問合せ01558-2-0181、広尾町字野塚989/6月~9月開設)があります。水洗トイレと炊事場のみの設備、要低料金。市街地が近いので、買い物等は便利でしょう。広尾町のコインランドリーtakk(広尾町本通7丁目16丁目)もあります。
町内に温泉はないようですが、「広尾町老人福祉センター」(01558-2-6614、広尾町東1条11丁目)に公衆浴場があります/15:00-21:00月曜定休。料金は安め(HPはずうっと下に下がってください)。つぎに近いのは大樹町「大樹町公衆浴場」(01558-6-3447、月曜休み/北へ22km)あるいは「晩成温泉」(01558-7-8161、冬期火曜休み/北東37km)、更別村「福祉の里温泉」(0155-53-3500、月曜休み/北へ46km)。
《海洋博物館・郷土文化保存伝習館》
キャンプ場と同じシーサイドパークのなか、少し離れて「広尾町海洋博物館」(01558-2-5572、広尾町野塚989)4月終わり~11月初めの土日祝10:00-16:00。要入館料。広尾町近辺に棲息する海の魚や漁法を展示しています。黄金道開削時のジオラマ展示や明治の漁家が再現されています(黄金道については「みついしの観光案内」最下部をご覧ください)。2Fには坂本直之の絵が展示してあります。ここでは山岳の絵が中心です。
《十勝港展望台》
キャンプ場から南へ3km下がると、十勝港。「十勝港展望台」(広尾町並木通東)があります。鉄骨の構造物で、海抜28m、十勝港の緊急避難場所としての役割で建てられたようです。港側の斜面に少し長めの階段があり、それを下りると十勝港へ。毎年8月初めの、十勝港まつりと「十勝港海上花火大会」の会場です。まつりはお昼から、花火大会は夕方からのオープンです。
《サンタランド》
広尾町にはクリスマスを盛り上げてくれる「サンタランド」(01558-2-0177、広尾郡広尾町字広尾689)があります。ノルウェーにより認められた日本で唯一のサンタランド。一年中サンタがいます。10月第4週土曜日には向かいの「大丸山森林公園」で日本一早い「サンタランドツリー点灯式」が催されます。点灯式の後には花火大会です。
「サンタの家」の営業時間はすこし複雑。1月~4月下旬10:00~16:00(2月11日~3月14日までは12:00~18:00)、5月~9月10:00~18:00、10月~12月10:00~20:00。クリスマスの翌日12月26日~1月10日はおやすみです
《大丸山森林公園と展望台(おおまるやま)》
「サンタランド」は「大丸山森林公園」の中にあり、ずっと頂上まで登っていくと、「展望台」。サンタランドばかりでなく遠く十勝港を一望できます。
《フンベの滝》
「フンベの滝」(MAP CODE:454 053 692*03)は十勝港展望台から4km南下したところ、国道336号沿いです。滝(落差20m)のすぐ前が駐車帯。「フンベ」はアイヌ語で「クジラが獲れる浜」という意味だそう。昔はクジラがこの浜に打ち上げられたそうです。画像は夏なので水が落ちていますが、冬はそれは見事な氷柱になります。
海難供養碑と延命地蔵尊が建っています。毎年五月中旬、慰霊祭が行われます。碑は広尾漁協のものだそうで、海で亡くなった人の霊を慰めるために開かれるとのこと。
「近藤重蔵道路開削記念碑」フンベの滝から8km南下・国道336号沿い(広尾町ルベシベツ)。黄金道路ができる前の、広尾町とえりもの間の道路の先駆け、「ルベシベツ山道」とよばれます。江戸時代後期、近藤重蔵が風雨のためこの地で足止めを食ったことが発端となり、ルベシベツからビタタヌンケまでに3里が開通しました。国道をはさんで向かい側に「史跡 近藤重蔵山道開削口(ルベシベツ側)」が開いています。
道東エリア(十勝管内)から道央エリア(日高管内)へ
十勝管内の広尾町から日高山脈を越えて道央エリア日高管内の「えりも町」や「浦河町」に行くには二つの道があります。
① 太平洋岸(国道336号・黄金道路)を南下し、強風の吹く襟裳岬に到達、広尾町から浦河町までほぼ80km
② 日高山脈を貫通している「野塚トンネル(のづか)」(国道236号・天馬街道)を抜け浦河町に至る、ほぼ75km。冬期は雪崩等で通行止めの可能性
《① 太平洋岸・黄金道路》
「フンベの滝」を過ぎてそのまま南下を続けると、「黄金道路」。広尾町市街地から約15kmでえりも町に入ります(えりも町は北海道の道央エリア・日高管内)。
えりも町に入ると、北海道最長のトンネル「えりも黄金トンネル」(4,941m)、また「黄金道路」と書かれた石碑(望洋台)を通り、17kmほどで襟裳岬に到着です。「黄金道路」詳細は「みついし」の観光スポット案内をご覧ください。
《② 野塚トンネル》
「野塚トンネル」(のづか、長さ4,232m)は日高山脈の野塚峠を貫くトンネルです。直前まで「天馬街道」の渓谷・秘境を目にすることができます。4km以上あるトンネルの先には「翠明橋公園」(MAP CODE:1001 169 558*82、トンネルの浦河側、トイレ、休憩所あり、5月上旬~10月下旬開設・無人、4月下旬に開くことあり)、その後浦河町へずっと降りていくと、道の両側の牧場で馬が遊ぶのを見ることができます。「うらかわ優駿ビレッジ」には馬が遊び、、5月下旬なら「優駿さくらロード」の桜の花を堪能できるでしょう。〔🗾Googleマップ〕。
(X twitter): 天馬街道、天馬街道、野塚トンネル
トンネルを抜け、浦河町側に出ると、「翠明橋公園」があり、池、トイレ、休憩室、また湧水飲み場があります。すぐ近くにニオベツ川が流れ、川まで降りていくこともできます。秋は景色がきれいです〔🗾〕。
道の駅のすぐ近くを流れる砂金の川「歴舟川」の名は、アイヌ語で「ペ・ルプネイ」で意味は「水が大きくなる川」だそう。大樹町ホームページに「日高山脈からの出水に気をつけるように」と書いてありますが、すぐに大水や洪水になっていたのでしょう。「ペル」に「歴=へる(訓読み)」、「プネ」に「舟」をあて、「へるふね」と読んでいたらしいのですが、「歴」の読みは「レキ」の方が大勢なので、「ヘル」が駆逐されたのでしょう。
歴舟川は平成8年環境省の「水の郷百選」に選ばれ、また「日本一の清流」に幾度となく選ばれています。水の汚れを示すBOD(生物化学的酸素要求量)がきわめて低いとのことです。また4月下旬~5月初旬、大樹橋に236匹(国道号数にちなんで)の鯉のぼりが泳ぎます。その頃は、上流の「坂下仙境」(MAP CODE:945 774 391*00)では若葉が萌えている時期です。秋には紅葉がとても素晴らしいところです。
大樹町は北海道でもさすがに海際、さらに南にあるために、縄文時代から栄えていたそう。道の駅近くの「大樹神社」が創建されたのはじつに1629(寛永6)年、その6年後に砂金採取が始まっています。大樹村が成立したのは1928(昭和3)年のことでそれまでは現在の広尾町の一部であったとのこと。1951(昭和26)年に町制を施行し、4年後に周りの村の一部を編入し、現在5,500人ほどの人口を擁しています。
「広尾」は、町の紹介ではアイヌ語の「ピルイ」を語源とし、「ピ」は石が転がる、「ルイ」は砥石(といし)がとれる地という意味だそう。明治はじめまで「ピロー」、「ビロウ」などと呼ばれていたとのこと。昭和元年に漢字(村)が当てられ、第二次大戦後まもなく町になりました。これは松浦武四郎の説で、ほかに山陰とか、崖の意味だという説もあるようです。いずれにせよ土地に結びついた説ではあるようですね。
現在、6,000人ほどが暮らしているようです。
電話番号:01558-6-5220 MAP CODE:454 858 397
#「その他のオプション」をクリックした後、出てきた大きな地図の左側「道の駅コスモール大樹」の文字列の前に「札幌から」など入力し、エンターキーを押すと出発地からの距離、時間、ルートが示されます。
参考URL:
https://www.michi-no-eki.jp/stations/views/18860
http://www.hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/2483/
http://www.michi-club.jp/detail/station.php?stationid=000096
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概要(最終訪問日:2023年2月17日)
- 十勝エリア最南の道の駅、国道236号沿い、2002年設置(設置番号75)。市街地にある道の駅単体の施設ですが、駅舎内にスーパー、カレー店、理容店、スマホ店など種々の店が入っています。町は宇宙事業に力を入れています
- 24hトイレはウォシュレット(快適度8)
- 道の駅は市街地に、駐車場は駅舎の両側(表裏)にあります(車中泊度◎)
- 駅舎内にスーパー(コープさっぽろたいき店)があり、国道向かい側もスーパー「フクハラ大樹店」。食事処、コンビニ、ガソリンスタンド、ホテル、そして大樹町の浴場とコインランドリーがすぐ近く。歴舟川(大樹橋)を北に渡ると役場、ガソリンスタンド、さらにコンビニ2軒
- キャンプ場は「風呂事情」、「観光スポット」に大樹町1か所、広尾町1か所を記しています
- 「観光案内」に広尾町を付加しています。
住所:北海道広尾郡大樹町(たいき)西本通98 (現在地からのルートを表示)
電話番号:01558-6-5220 MAP CODE:454 858 397
営業時間や休館日などは「道の駅ホームページ」(おしらせ)をご覧ください
《近くの道の駅》
(北東63km)うらほろ
(西84km)みついし(天馬街道経由・道央札幌以南)
(南70km)襟裳岬
(北8km)忠類
▶十勝エリア概略図
▶道央エリア(南)概略図
🙆 記事一覧
●トイレ事情 ●風呂事情 ●洗濯事情
●駐車可能台数
●敷地内の店 ●レストラン ●コンビニや店・ガソリン・郵便局
●観光スポットや行事 +広尾町
●地名由来 ●地図
24hトイレはきれいなウォシュレット
道路に一番近いところに24hトイレがあります。女子用はウォシュレット4器、洋式2器、男子ウォシュレット2、多機能トイレにはウォシュレットとオストメイト機器、おむつ替え用折りたたみベビーベッド、ベビーチェア。床はわりと小さめのベージュ系タイル、壁は薄いグリーン系タイル、多機能トイレはまたこれとは異なる色使い。それなりにきれいです。「大樹町経済センター」と書いてあるところが入口です。裏側(反対側)にも出入口があります。
道の駅「コスモール大樹」入口(国道側) |
コスモール大樹の道道側(右手フクハラ) |
道の駅内と言っても良いほど近くに大樹町の町営浴場があります。
《大樹町のお風呂》
「大樹町公衆浴場」東へ450m(01558-6-3447、広尾郡大樹町栄通56)営業時間16:00-21:00/月曜定休。大樹町の厚生施設です。料金はとても安い(道内最安の部類)。ボディソープ・シャンプー要持参(料金からお察しください)。浴室真ん中にまん丸の浴槽があり(詰めて10人ほど入れそう)、サウナもあります。入浴券を販売機で。両替はしてくれますが、100円硬貨持参が良いでしょう。
脱衣場や浴室では「不慣れな人」に大樹町の人があれこれ世話を焼いてくれます。浴室では、洗い場を空けてくれたり、洗い椅子や桶をわざわざ取ってまでくれました。大樹町の人はとても親切。
大樹町公衆浴場入口 |
《幕別町南部の温泉》
「ナウマン温泉」北8.4km(01558-8-3111、中川郡幕別町忠類白銀町384-1)11:00-23:00。道の駅「忠類」の温泉。料金は普通。大きな主浴槽、ジェットバスやサウナなどの種々の浴槽、露天があり、きれい。美肌の湯だそう。十勝にあって、ふつ~うに透明の湯・きれいです。
幕別町忠類・ナウマン温泉 |
《大樹町の温泉》
「大樹町晩成温泉」東へ25km(01558-7-8161、大樹町晩成2番地)営業期間08:00-21:00(4月~9月/無休)、09:00-21:00(10月~3月/火曜定休・元日営業)。こちらも大樹町経営の風呂で、こちらは温泉。入浴料はふつう。大浴場、ジェットバス、高温風呂、サウナ。タオル類は無料で貸し出し。ヨードの湯でイソジンの臭い、湯の色もコーヒーあるいはヨードチンキの色、十勝の温泉では一番色が濃いかと思われます(モール温泉とは異なります)。ボディソープ・シャンプー備え付け。食事付き入浴券あり(食事メニューは月単位で変化)。湯上がりにおすすめの「湯衣」のレンタルがあります。
道の駅からは少し距離がありますが、毎週木曜日に「道の駅10:10発の無料バス」(定員45名。満員の場合折り返し)が利用できます(時刻表はHP少し下の方に下がってください)、温泉(10:55着)まで直通。帰りの便(温泉発)は13:30。こういうバスに乗るのもまた旅情を感じるよすがです。
大樹町晩成温泉 |
● 食事処(晩成温泉)
温泉内に食事処「MAMO」(11:00-14:00と16:00-20:00、土日祝は中間の休み時間なし)があり、大樹町の新・ご当地グルメ「大樹チーズサーモン丼」が出ます。
「大樹晩成」のお風呂に浸かって将来のでっかい夢を育みましょう。
● 宿泊(晩成温泉)
宿泊は全10室(和室9室、1室のみツインルーム)の「晩成の宿」(温泉で受け付け01558-7-8161)無休・冬期は火曜定休。安い料金設定。
バンガローは「晩成温泉コテージ」という名称。受付、休業日等は晩成の宿と同じ。調理器具等を常備。
● キャンプ場(晩成温泉)
開設期間は4月終わり~9月。問合せ等は温泉へ(予約はできません)。全部フリーサイト、簡易トイレ4棟、炊事場1棟。入浴料込みの利用料。
なお、「晩成」という地名は明治時代初期(1881年)静岡出身の依田勉三が北海道開拓を目的として結成した「晩成社」(一種の会社)にちなむもの。勉三住居(木造切妻)が「晩成社の跡」として、晩成温泉のちょうど真北7kmに遺されています(道道881号・ホロカヤントー線経由、直前に「湧洞牧場」というでっかい牧場あり)。晩成社はいまいちだったそうですが、勉三の開田事業は成功し、のちに「十勝開拓の父」と呼ばれました。
また「十勝ホロカヤントー竪穴群」がすぐ近くの海岸に広がり、さらにその向こう「ホロカヤントー」という青がきれいな沼を見ることができます。車でも行けますが、散歩がてらに海を眺めながら、散策するのも乙です(このページ「観光案内」)。
●洗濯事情 [TOPへ] (「道の駅」近くのコインランドリー一覧)
道の駅から北350mに「コインランドリー十勝」(広尾郡大樹町高校通26-5)営業時間07:00-23:00。道の駅からだと(左手)、車で行く必要もないかと思いますが、駐車場は店舗裏にあります(窮屈)。道の駅「コスモール大樹」すぐ近くのコインランドリー |
その他のコインランドリーについては、「コインランドリー(十勝)」をご覧ください。
大型・普通車・身障者用:4台・160台・6台/EV普通充電器3台。駅舎の表(国道側)と裏に駐車場があります。表の方が広いですが、トラックが入ってくるので、エンジン音を避けるのなら裏側の方が良いでしょう。トラックは国道から直角に折れて入ってきます。Google Map。
裏側もショッピングセンターの奥の方が騒音を避けるのに良いでしょうが、トイレが遠くなります。裏側はトラックは入れない構造です。
道の駅「コスモール大樹」駐車場 |
●敷地内の店 [TOPへ]
衣料品、百均、理容店、コープさっぽろまでいろいろな店が駅舎内に入っています。ソフトクリームなどは道の駅の販売所で。地物はすぐ近くの雪印メグミルクの工場でできたカマンベールチーズや、鮭関連の商品、鹿肉の缶詰、豆類や羊羹、ロケットもなかなどが売られています。道の駅によく見られるでっかい「農産物販売所」はありません。
ショッピングセンター一番奥のスーパー(コープさっぽろ)で野菜やお弁当などを売っています。電子レンジあり。
道の駅「コスモール大樹」ロケットもなか |
●レストラン [TOPへ]
《道の駅》
駅舎の中にラーメン店「堀江家」(11:00-15:00・17:00-20:00)が入っています(twitter、となりが理髪店)。以前あったネパールカレー店と入れ替わりのようです。
駅舎内にはスーパー(コープさっぽろ)も入っていて弁当を売っています(店内に電子レンジあり)。道の駅向かいにもスーパー「フクハラ」があります。
道の駅の周りにはラーメン店などがあります。
《大樹町》
◯スパカツの「サン・ジュリアン」、道の駅裏手に行けば目の前。営業時間11:00-14:30・17:00-22:00/定休日は第1・3・5日曜・第2・4月曜。ここはご当地「大樹チーズサーモン丼」が出てくるところ。見るからに優しそうな女将さんがボリュームのある丼を出してくれます。
手打ち蕎麦の「満月食堂」11:00-19:30。そばや天丼ばかりでなく、カレーも出るそう。「サン・ジュリアン」のもうちょっと向こう側、まっすぐ歴舟川に向かいます。
定食、丼物の「一膳食堂」11:45-22:30(午後のお休み時間あり)/日曜定休。道の駅裏の道道501号を100mほど進む。旧大樹駅のある十字路まで行くと行きすぎ。
豚丼やラーメンを出してくれる「礼ちゃん食堂」11:00-21:00。大樹公衆浴場前の通りを100mほど戻ります。
◯道道773号・大樹橋の手前で忘れちゃいけないのが、「焼肉だいじゅ園本店」セブンイレブン大樹西本通店のすぐ向こう(01558-6-2607、大樹町西本通18)11:30-13:30・17:00-22:30/第1・3水曜定休。ここは焼き肉店ですが、ちょっと前(2017年)にメニューに登場した「ローストビーフ丼」があります。ローストビーフが何層にも重なっていて、その上お安い。おすすめです。
大樹橋を渡ると、「和風イタリアンちょっと」11:00-21:00/火曜定休、そばの「風土」(11:00-16:00/月火曜定休)などもあります。そば屋の方は閉店が早いですね。
ほかいろいろと居酒屋や炉端焼きの店などたくさん、駅舎内に「店主の似顔絵マップ」がかけられています。
◯「味の龍月」道の駅の斜め右・看板が立っているのですぐわかります(01558-6-2093、広尾郡大樹町西本通40)11:00-15:00・16:30-22:30/第2土曜と第2・4日曜休み。ふつうにカツ定や丼物やラーメン、餃子などができるお店。牛トロ丼、酢豚定食やカレーがおすすめ。中華料理店の分類になっているようです。
道の駅「コスモール大樹」にある似顔絵商店マップ |
《広尾町》…、食事処は市街地(コスモール大樹から25km南下)、ほぼ国道336号沿いです
「ラーメン飯店大将」(01558-2-0123、広尾郡広尾町並木通東3丁目)11:00-20:00/水曜定休。「ラーメン飯店」とはなっていますが、丼物、定食(種類たくさん、野菜炒め定食は4種類)、お子さまラーメンまで。ラーメン(味噌、塩、醤油)にご飯やカレーライスをつけたセットメニューあり。青椒肉絲や春巻き、唐揚げもおいしそう。おすすめは「ホルモン定食」。満腹になる量です、小食の方は少なめに注文。おみやげ用お持ち帰りあり。
「江戸前鮨処 翼」(01558-2-0141、広尾町公園通南3丁目2-5)11:00-14:00・17:00-22:30。回らないお寿司屋さん。寿司、海鮮丼どちらもおいしいです。11月はししゃもの握りがあります。ミシュラン北海道2017ビブルグルマン掲載店。
「鮨正」(01558-2-4286、広尾町西1条7丁目)11:30-13:30・17:00-21:00(水曜はランチのみ)/火曜定休。「極上ハモ丼」がおすすめ。焼酎やテキーラに力が入っています。
●コンビニ・店・ガソリン・郵便局 [TOPへ] (ANRE 停電時も給油可能なGS)
国道236号に立って、ラーメン屋「味の龍月」方向を見ると、信号の向こうに「セブンイレブン」の看板(大樹西本通店、01558-6-2176)が見えます。大樹橋(歴舟川れきふね)を渡ると「ローソン大樹町店」(01558-8-7707、7席のイートイン、広い駐車場、大樹町役場の向かい側)、「セイコーマートたちばな大樹店」(01558-6-5030、ホットシェフあり)と、国道236号沿いにつづいてあります。
なお町役場の奥に「柏林公園」(サツドラ大樹店の直前)があり、5月下旬~6月上旬、藤の花が満開になります。さらにその奥は「コスモスガーデン」。コスモスガーデンは9月下旬からが花期で、ひまわりもたくさん咲いています。蒸気機関車59611が屋根の下に保存されています。
ローソンから見える大樹町役場 |
道の駅近くのガソリンスタンドは国道236号沿いに3軒あります。道の駅南側は「オカモトセルフ大樹」(06:00-23:00、道の駅から国道を1.1km南下)、南下すると広尾町に通じます。
北側、歴舟川を渡ってすぐに「シャトル大樹SS 昭和シェル石油」(08:00-20:00/日曜定休、国道を1km北上)、さらにその北「ホクレン大樹セルフSS」(07:00-21:00、1.6km北上)があります。国道を北上し続けると中札内村、帯広市です。
道の駅横の道道501号(旭浜大樹線)沿いにも「ENEOS大樹SS」(01558-6-3171、これが直近)があります。道道501号は国道と交わっている道路、南東に走っています。道の駅から450m進むと、信号がありそこで右折、10mほどでガソリンスタンドです。ホテル大樹と大樹建設の建物が道道側にあります。交差点にENEOSの赤い看板が建っています。
郵便局は道道(旭浜大樹線)を渡ってすぐに「大樹駅前簡易郵便局」(01558-6-3131)が大樹町農協の中にあります。
「大樹郵便局」(01558-6-2260、広尾郡大樹町東本通17)は大樹橋(歴舟川れきふね)を渡って200mほど北進、右手にあります。ATMは日曜14:00まで。
-
市街地
- 雪印メグミルク大樹工場
- 柏林公園(コスモス・ガーデン)
- カムイコタン公園キャンプ場(砂金掘り)
- 坂下仙境
- 宇宙交流センターSORA
- Sky-hills公園(ロケット打ち上げ観覧場)
- 旭浜のトーチカ群
- 十勝海岸湖沼群・当縁湿原
- ホロカヤントウ竪穴群
- 生花苗沼野鳥観察保護施設(おいかまないとう)
歴舟川上流
太平洋岸ロケット
太平洋岸史跡・湿原(南から北へ)
道の駅「コスモール大樹」と観光スポット |
市街地…、
《雪印メグミルク大樹工場》
道の駅から見えるところに「雪印メグミルク大樹工場」があります。ここは工場見学のできるところです(7日前までに予約が必要)。見学時間が約90分、無料。チーズの製造過程が見られます。道の駅には「カマンベールチーズ」が売られています。
《柏林公園とコスモス・ガーデン》
大樹町はロケット開発を支援しています。宇宙つながりで「コスモス」の栽培にも力を入れています。町の図書館そばには「コスモス・ガーデン」があり、毎年きれいな花を咲かせます。コスモスは「町の花」。
近くに「カシワ」の木の「柏林公園」もあります。カシワは「町の木」。6月初旬には藤棚のフジがきれいな花を咲かせます。また大正時代に建造された機関車「59611」も展示されています。9月には秋の産業まつり「柏林公園まつり」が開かれ、和牛即売が人気です。
いずれも道の駅から歴舟川を北に渡ってすぐ、町役場(01558-6-2111)の奥にあります。道道773号側から、蒸気機関車(サツドラ01558-9-6633の手前)、柏林公園、コスモス・ガーデンの順に並びます(いずれにも広い駐車場あり)。
歴舟川上流…、
《カムコタン公園オートキャンプ場と砂金掘り》
「カムコタン公園オートキャンプ場」(MAP CODE:396 068 614*77、道の駅から北西へ8km、キャンプ場の開設は6月~9月、予約問合せ01558-7-5623・01558-6-2114)。要利用料。A・Bサイトがあり、基本オートサイトです。炊事場2棟、バーベキューハウス1棟、水洗トイレ2棟。約80台分の駐車場は入口にあり。ゴミは分別して処理可(受付時にゴミ袋を渡される)。用具の貸し出しはありません。
歴舟川が大きく湾曲するところにキャンプ場はあります。川は昔から雨が降らなくても増水の危険がある川として知られています。川原にテントを張ることは厳禁です。河原で遊んでいる最中にも増水することがあるので水の濁り等への注意が必要です。急に増水します。
● 砂金掘り
大樹町と言えば、砂金掘り。近くの尾田橋あたりで砂金堀が可能です。大樹町が毎年、砂金掘り体験会(5月~6月)を開いています。道具は道の駅や「大樹町観光協会」(01558-6-2114)でいつでも貸し出しています。「より上流に行けば砂金がたくさん取れる」ということはないそうです。上流は森が深くなっていてクマちゃんが出てくる可能性があります。
《坂下仙境》
「オートキャンプ場」から西へ13km、歴舟川沿いに、道道55号、町道を行きます。仙境直前に「善祥園十勝南ファーム」があります。そこから200mほどで到着です。歴舟川上流の切り立った崖、岩の川床が見えます。一番きれいに見えるのは、秋の紅葉時(10月~11月)でしょう。ずっと西には日高山脈の「ペテガリ岳」(標高1,736m)があります。
太平洋岸ロケット…、
《大樹町宇宙交流センターSORA》
「大樹町宇宙交流センター SORA(展示施設)」(MAP CODE:968 577 521*58、問合せ町役場航空宇宙推進室01558-6-2113、道の駅から東へ16km)にはロケットが展示してあります。宇宙服コスプレがあります。ロケットが発射されるときの見学場(多目的航空公園スカイスポーツ広場)もおなじところです。「インターステラテクノロジズ」の実験場はさらに東へ行ったところにあります。ロケット発射の見学場は季節等で変更になります。リンク先でご確認ください(参考:「北海道のスカイスポーツ」PDF、表示される資料の19-21ページ)。
大樹町宇宙交流センター SORA |
《Sky-hills公園》
実験場までSORAよりはすこし遠くなりますが、北の方にロケット発射の観覧場があります。MAP CODE:699 127 569*65。周辺は牧草地です。農地なので入ってはいけません。ただの草じゃないかと思って踏み込むと、牧草(牛などの食事)として使えなくなります。
幕別町忠類の「ナウマン象発掘の地」まで900m南下(忠類の観光案内)。大樹町生花(おいかま)の「晩成社の跡」まで北東へ8kmです(このページ風呂事情)。
太平洋岸史跡・湿原…、
《旭浜のトーチカ群》
道の駅から道道501号・旭浜大樹停車場線を太平洋岸まで東進すると、防風林を抜けた先に「旭浜のトーチカ群」(MAP CODE:968 302 624*28、広尾郡大樹町字旭浜)が約1.5kmにわたってあります。これは第二次大戦が終わる頃(1945年)に建造されたトーチカ(コンクリート製防御陣地)。一度も使われることなく、戦後、昭和、平成、令和の時代を海風にさらされています。
また当縁川(とうべりがわ)河口付近(「旭浜のトーチカ群」から海岸伝いに10km北上・「インターステラテクノロジズ実験場」のもう少し北)で、2017年に見つかったもの(町内16個目のトーチカ)は海に突き出したような形で遺っています。このトーチカは海の浸食作用で2020年10月、海の中にごろんと転がり落ちているのが発見されました(2020年の動画記事)。
《十勝海岸湖沼群・当縁湿原》
展望台等はありませんが、当縁川(とうべりがわ)の周辺に広がるのが「当縁湿原(とうべり)」(MAP CODE:699 040 123*82、大樹町字浜大樹)です。ホロカヤントー(沼)、生花苗沼、湧洞沼、長節沼を含め「十勝海岸湖沼群」として環境省の「重要湿地#040」に指定されています。ヒシクイやマガンの渡来地です。赤土の崖に「ショウドウツバメ」の繁殖地があります。このツバメは砂泥質の崖に穴を開けて営巣するのが特徴です(「日本野鳥の会の報告」)。
《十勝ホロカヤントー竪穴群》
「十勝ホロカヤントー竪穴群」(MAP CODE:699 072 744*32)は沼「ホロカヤントー(アイヌ語で「後戻りして陸に戻る沼」の意味だそう。水位の上昇下降が激しかったのかもしれません)」の海岸に作られた擦文時代(北海道の時代区分。中心は奈良時代、平安時代に相当する。縄文土器のように土器に模様をつけたが、刷毛でこすって付けたので「擦文」の文字が当てられた)の竪穴住居集落(1966年・昭和41年、北海道指定史跡に登録)。130以上の竪穴があるそうで、うちひとつが復元されています。この住居群跡地からは土器などより金属器の出土が多いそうです。
「晩成温泉」から海岸沿いに850m南下です。一端海岸の砂地に出た方がわかりやすいでしょう。さらに300mほど進むと青い沼「ホロカヤントー」(MAP CODE:699 101 113*82)が見えます。
《生花苗沼野鳥観察保護施設》
ヨード色の湯で有名な「晩成温泉」(風呂事情)から「生花苗沼野鳥観察保護施設」(MAP CODE:699 193 056*64)へは北へ2.8km。途中、「大樹町B&G海洋センター艇庫」(一部3階建て)のりっぱな建物を通ります。施設のすぐ近く(道路脇)に小さな駐車場(7~8台分)があり、施設まで細い道を歩いて行きます(200mほど)。施設から100mほどで沼岸にたどり着きます。「観察保護施設」は丸太小屋で、周りには木が茂っているので湖面を「観察」することはできません。
「生花苗沼(おいかまないぬま)」はアイヌ語(オイカオマイ)の「(海の水が)越えて入るところ」という意味だそうで、名前の通り汽水(真水と潮水が入り交じる)の沼。それでワカサギやシジミが採れる沼になっています。
冬にはワカサギ釣り、夏は水上ボートなどが楽しめます。水辺に出れば野鳥や水鳥のあそぶ姿を眺めることができます。生花苗沼にはでっかいしじみが育っていて、大事な漁業資源。なんと一年に7月中旬の1日だけ、このしじみを獲ることが許されているそうです(一般人不可)。道の駅でも販売されます。
むずかしい読みの「生花苗沼」観察小屋案内板 |
大樹町の観光地図がリンク先で見られます。リンク先の「パンフレット」をクリックしてください。
広尾町の観光スポット…、
-
市街地…、
- 龍雲山禅林寺(曹洞宗)
- 十勝神社
- シーサイドパーク広尾(オオバナノエンレイソウ群生地・キャンプ場)
- 広尾町海洋博物館・郷土文化保存伝習館
- 十勝港展望台
- サンタランド
- 大丸山森林公園
- フンベの滝
- えりも黄金トンネル
- 野塚トンネル(天馬街道)
南へすこし離れて…、
ずっと離れて…、
広尾町の観光スポット |
《龍雲山禅林寺》
「禅林寺」(01558-2-2026、広尾町西2条9丁目)の山号は「龍雲山」、曹洞宗のお寺。明治16年に開創され、十勝最古の寺院。「円空仏・観音像」(北海道指定文化財)、「円空仏・厨子(えんくうぶつ・ずし)観音像を収める入れ物」「山道開発之記写」「貞伝作・万体仏(ていでんさく・まんたいぶつ)」「山道開発の記写(さんどうかいはつのきうつし)」(以上、町の指定文化財)などの文化財を所蔵しています。
ほかに特筆すべきは寺の建物の多くに瓦(画像左側には鐘楼)が使われていること。日高山脈の東側で雪が少なく、太平洋岸で暖かいからかもしれません。
広尾町・禅林寺 |
《十勝神社》
「十勝神社」(01558-2-2063、広尾町茂寄1番地13)は十勝で最古の神社、創建は1600年代とされます。社宝として江戸の探検家・近藤重蔵の「東蝦夷新道記彫字板」(北海道指定文化財)を所蔵。1798(寛政10)、幕府の探検家・近藤重蔵が択捉(えとろふ)探検の帰りに広尾を訪れ、私費で約三里の山道を開削(蝦夷地で最初の道路開削といわれる)、この顛末を従者・下野源助が板に彫って十勝神社に納めたもの。
春はエゾヤマザクラが見事に咲き誇り、夜間ライトアップされます。神社にはほかに1836(天保7)年神社に納められた「手洗鉢(ちょうずばち)」、1866(慶応2)年トカチ明神社に奉納され移設された一対の「石灯篭(いしどうろう)」があります。
《公園とキャンプ場》
十勝港の北側、「楽古川」を渡ると「シーサイドパーク広尾」があります。中には…、
●オオバナノエンレイソウ群生地
日本最大の群生地「広尾町オオバナノエンレイソウ群生地」はパークの中にある大きな防風林の中。花期は5月中旬(年によりずれます)。十勝エリアのお菓子屋さん「六花亭」の包装紙に描かれた白い花(坂本直之画)です。カタクリも一緒に咲きますので、白と紫の花を一緒に楽しめます。
オオバナノエンレイソウは発芽から十年を経てようやく花が咲くという植物。三枚の白い花弁に、長い年月と北の寒さを生き抜く、懸命さと忍耐を読み取ることもできます。もちろん町の人たちの手入れもあってこそです。
●シーサイドパーク広尾キャンプ場
「シーサイドパーク広尾キャンプ場」(問合せ01558-2-0181、広尾町字野塚989/6月~9月開設)があります。水洗トイレと炊事場のみの設備、要低料金。市街地が近いので、買い物等は便利でしょう。広尾町のコインランドリーtakk(広尾町本通7丁目16丁目)もあります。
町内に温泉はないようですが、「広尾町老人福祉センター」(01558-2-6614、広尾町東1条11丁目)に公衆浴場があります/15:00-21:00月曜定休。料金は安め(HPはずうっと下に下がってください)。つぎに近いのは大樹町「大樹町公衆浴場」(01558-6-3447、月曜休み/北へ22km)あるいは「晩成温泉」(01558-7-8161、冬期火曜休み/北東37km)、更別村「福祉の里温泉」(0155-53-3500、月曜休み/北へ46km)。
《海洋博物館・郷土文化保存伝習館》
キャンプ場と同じシーサイドパークのなか、少し離れて「広尾町海洋博物館」(01558-2-5572、広尾町野塚989)4月終わり~11月初めの土日祝10:00-16:00。要入館料。広尾町近辺に棲息する海の魚や漁法を展示しています。黄金道開削時のジオラマ展示や明治の漁家が再現されています(黄金道については「みついしの観光案内」最下部をご覧ください)。2Fには坂本直之の絵が展示してあります。ここでは山岳の絵が中心です。
《十勝港展望台》
キャンプ場から南へ3km下がると、十勝港。「十勝港展望台」(広尾町並木通東)があります。鉄骨の構造物で、海抜28m、十勝港の緊急避難場所としての役割で建てられたようです。港側の斜面に少し長めの階段があり、それを下りると十勝港へ。毎年8月初めの、十勝港まつりと「十勝港海上花火大会」の会場です。まつりはお昼から、花火大会は夕方からのオープンです。
《サンタランド》
広尾町にはクリスマスを盛り上げてくれる「サンタランド」(01558-2-0177、広尾郡広尾町字広尾689)があります。ノルウェーにより認められた日本で唯一のサンタランド。一年中サンタがいます。10月第4週土曜日には向かいの「大丸山森林公園」で日本一早い「サンタランドツリー点灯式」が催されます。点灯式の後には花火大会です。
「サンタの家」の営業時間はすこし複雑。1月~4月下旬10:00~16:00(2月11日~3月14日までは12:00~18:00)、5月~9月10:00~18:00、10月~12月10:00~20:00。クリスマスの翌日12月26日~1月10日はおやすみです
広尾町「サンタランド」 |
広尾町・サンタランド案内板 |
《大丸山森林公園と展望台(おおまるやま)》
「サンタランド」は「大丸山森林公園」の中にあり、ずっと頂上まで登っていくと、「展望台」。サンタランドばかりでなく遠く十勝港を一望できます。
広尾町・大丸山森林公園 |
《フンベの滝》
「フンベの滝」(MAP CODE:454 053 692*03)は十勝港展望台から4km南下したところ、国道336号沿いです。滝(落差20m)のすぐ前が駐車帯。「フンベ」はアイヌ語で「クジラが獲れる浜」という意味だそう。昔はクジラがこの浜に打ち上げられたそうです。画像は夏なので水が落ちていますが、冬はそれは見事な氷柱になります。
海難供養碑と延命地蔵尊が建っています。毎年五月中旬、慰霊祭が行われます。碑は広尾漁協のものだそうで、海で亡くなった人の霊を慰めるために開かれるとのこと。
広尾町・フンベの滝 |
「近藤重蔵道路開削記念碑」フンベの滝から8km南下・国道336号沿い(広尾町ルベシベツ)。黄金道路ができる前の、広尾町とえりもの間の道路の先駆け、「ルベシベツ山道」とよばれます。江戸時代後期、近藤重蔵が風雨のためこの地で足止めを食ったことが発端となり、ルベシベツからビタタヌンケまでに3里が開通しました。国道をはさんで向かい側に「史跡 近藤重蔵山道開削口(ルベシベツ側)」が開いています。
広尾町・黄金道路 |
道東エリア(十勝管内)から道央エリア(日高管内)へ
十勝管内の広尾町から日高山脈を越えて道央エリア日高管内の「えりも町」や「浦河町」に行くには二つの道があります。
① 太平洋岸(国道336号・黄金道路)を南下し、強風の吹く襟裳岬に到達、広尾町から浦河町までほぼ80km
② 日高山脈を貫通している「野塚トンネル(のづか)」(国道236号・天馬街道)を抜け浦河町に至る、ほぼ75km。冬期は雪崩等で通行止めの可能性
《① 太平洋岸・黄金道路》
「フンベの滝」を過ぎてそのまま南下を続けると、「黄金道路」。広尾町市街地から約15kmでえりも町に入ります(えりも町は北海道の道央エリア・日高管内)。
えりも町に入ると、北海道最長のトンネル「えりも黄金トンネル」(4,941m)、また「黄金道路」と書かれた石碑(望洋台)を通り、17kmほどで襟裳岬に到着です。「黄金道路」詳細は「みついし」の観光スポット案内をご覧ください。
浦河町から大樹町方向を見る(4月) |
《② 野塚トンネル》
「野塚トンネル」(のづか、長さ4,232m)は日高山脈の野塚峠を貫くトンネルです。直前まで「天馬街道」の渓谷・秘境を目にすることができます。4km以上あるトンネルの先には「翠明橋公園」(MAP CODE:1001 169 558*82、トンネルの浦河側、トイレ、休憩所あり、5月上旬~10月下旬開設・無人、4月下旬に開くことあり)、その後浦河町へずっと降りていくと、道の両側の牧場で馬が遊ぶのを見ることができます。「うらかわ優駿ビレッジ」には馬が遊び、、5月下旬なら「優駿さくらロード」の桜の花を堪能できるでしょう。〔🗾Googleマップ〕。
(X twitter): 天馬街道、天馬街道、野塚トンネル
トンネルを抜け、浦河町側に出ると、「翠明橋公園」があり、池、トイレ、休憩室、また湧水飲み場があります。すぐ近くにニオベツ川が流れ、川まで降りていくこともできます。秋は景色がきれいです〔🗾〕。
野塚トンネル入口(広尾側) |
日高山脈(広尾側) |
●地名由来 [TOPへ]
「大樹」の地名はアイヌ語の「タイキウシイ」から音を借りて。「タイキウシイ」の意味は「大木が群生するところ」とする説もあるようですが、これは眉唾なのかな。本当は「ノミの多いところ」という意味のようです。「毛嫌いされる害虫が愛する土地の名前とは…」ということで、意味の転換が起きたのでしょう(参考「大樹町」PDFの最初)。ネットの物知り博士・ウィッキーさんによると、その昔盗賊団が村を襲ったときにノミの大群が盗賊たちを襲い村を救ってくれたという(幸せな)故事があると伝えています。道の駅のすぐ近くを流れる砂金の川「歴舟川」の名は、アイヌ語で「ペ・ルプネイ」で意味は「水が大きくなる川」だそう。大樹町ホームページに「日高山脈からの出水に気をつけるように」と書いてありますが、すぐに大水や洪水になっていたのでしょう。「ペル」に「歴=へる(訓読み)」、「プネ」に「舟」をあて、「へるふね」と読んでいたらしいのですが、「歴」の読みは「レキ」の方が大勢なので、「ヘル」が駆逐されたのでしょう。
歴舟川は平成8年環境省の「水の郷百選」に選ばれ、また「日本一の清流」に幾度となく選ばれています。水の汚れを示すBOD(生物化学的酸素要求量)がきわめて低いとのことです。また4月下旬~5月初旬、大樹橋に236匹(国道号数にちなんで)の鯉のぼりが泳ぎます。その頃は、上流の「坂下仙境」(MAP CODE:945 774 391*00)では若葉が萌えている時期です。秋には紅葉がとても素晴らしいところです。
大樹町は北海道でもさすがに海際、さらに南にあるために、縄文時代から栄えていたそう。道の駅近くの「大樹神社」が創建されたのはじつに1629(寛永6)年、その6年後に砂金採取が始まっています。大樹村が成立したのは1928(昭和3)年のことでそれまでは現在の広尾町の一部であったとのこと。1951(昭和26)年に町制を施行し、4年後に周りの村の一部を編入し、現在5,500人ほどの人口を擁しています。
「広尾」は、町の紹介ではアイヌ語の「ピルイ」を語源とし、「ピ」は石が転がる、「ルイ」は砥石(といし)がとれる地という意味だそう。明治はじめまで「ピロー」、「ビロウ」などと呼ばれていたとのこと。昭和元年に漢字(村)が当てられ、第二次大戦後まもなく町になりました。これは松浦武四郎の説で、ほかに山陰とか、崖の意味だという説もあるようです。いずれにせよ土地に結びついた説ではあるようですね。
現在、6,000人ほどが暮らしているようです。
●地図 [TOPへ]
住所:北海道広尾郡大樹町西本通98 (現在地からのルートを表示)電話番号:01558-6-5220 MAP CODE:454 858 397
#「その他のオプション」をクリックした後、出てきた大きな地図の左側「道の駅コスモール大樹」の文字列の前に「札幌から」など入力し、エンターキーを押すと出発地からの距離、時間、ルートが示されます。
参考URL:
https://www.michi-no-eki.jp/stations/views/18860
http://www.hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/2483/
http://www.michi-club.jp/detail/station.php?stationid=000096
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