増毛町(道北エリア留萌管内)
🔝
住所:旧増毛駅 北海道増毛郡増毛町弁天町 (現在地からのルートを表示)
電話番号:問合せ0164-53-1112 MAP CODE:802 678 531*81
《直近の道の駅》 …距離は旧増毛駅から
(南東47km)サンフラワー北竜
(南 68km)石狩あいろーど厚田
(北東17km)るもい
🙆 記事一覧
●風呂事情 ●洗濯事情
●レストラン ●コンビニや店・ガソリン・郵便局
●観光スポットや行事
●地名由来 ●地図
《市街地寄り》
「オーベルジュましけ」旧増毛駅から西へ1.7km・国道231号沿い(0164-53-2222、増毛町別苅217-1)があり、日帰り入浴できます。営業時間11:00-22:00。料金はふつう。人工温泉(トロン温泉)の大浴場あり(内風呂のみ)。お食事は要相談とのこと。「暑寒海浜キャンプ場」がすぐそば。大きな駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
《岩尾温泉》 …(風呂事情に戻る)
南方向「岩尾温泉あったま~る」旧増毛駅から南西へ18km・国道231号沿い(0164-55-2024、増毛町岩老109番地1)営業期間4月~11月・時間11:00-21:00/第3木曜定休・冬期12月~3月休業。雄冬岩老地区、海に面した温泉。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
冷鉱泉。入浴料はふつう。主浴槽と露天風呂。露天は絶景の日本海を望みます。ボディソープ・シャンプー備え付け。窓が広く、明るい。ロッカー、ドライヤー、ウォーターサーバーあり。畳の休憩室、ソファの休憩スペース。小さい温泉で、混みあう場合があります。食事処はお休み中です。日本海に沈む夕陽がきれいです。ついでながら、北海道には珍しく屋根が瓦です。風が強いからでしょうか。
「岩尾温泉宿夕陽荘(せきようそう)」あったま~るから坂道を上がってすぐ・途中小さな展望台があります(0164-55-9611、増毛町岩尾140-1)営業期間5月~11月・時間11:00-21:00/水曜定休・温泉と宿いずれも冬期休業。〔🗾Googleマップ〕。
冷鉱泉、少し黄みがかっています。入浴料はふつう。岩盤浴(別料金)があります。ボディソープ・シャンプー備え付け。ロッカー、ドライヤーあり。
宿泊(人気が高く予約が取りづらい)すれば、留萌のアワビ、ウニ(7月~8月限定)、カニの料理がいただけます。画像に見えますように、日本海の眺めが素晴らしいです。広い駐車場がカメラ側にあります。
増毛町にコインランドリーはありません。北は、留萌市(北へ17km)、東は深川市(南東へ66km)、滝川市(南東へ59km)をご覧ください。日本海側は石狩市(南へ102km)を目指してください。
留萌市の南は増毛町(ましけちょう、道の駅から南へ17km)。海の産物は甘えび、タコ、ウニ、アワビ、鮭とば、糠ニシン、タコの柔らか煮、数の子。国内最北の醸造所で生まれる・地酒「国稀(くにまれ)」、また果物がたくさん穫れます(つぎの画像「案内」は現在ありません)。
増毛の市街地は国道と海の間に広がっています。国道を進んで南下すると、「素通り」になってしまいます。セブンイレブンのある交差点で進路を東(道道301号)に取ってみましょう。増毛の古い街並みに出会えます。
増毛町は果物の産地。とくにサクランボとリンゴは道内有数の生産地です。国道沿いにりんごの看板などが目につきます。ざっと30軒以上のりんご園があります。暑寒別岳の麓でたくさんの果物が実ります。果物狩りをしたり、果物を使ったお菓子などをいただくことができます。ほぼ道道546号沿いまた国道231号沿いにもたくさんの観光農園が並びます。
「マルゼン佐藤果樹園」旧増毛駅から南下2.2km・道道546号沿い(0164-53-1559、増毛町暑寒沢256)ではサクランボ(7月下旬~8月上旬)、ブルーベリー(7月下旬~8月中旬)、ブドウ(9月上旬~10月下旬)。ブドウ狩りの時期にはりんご、梨、プルーンも実っているかも。時期があえば、ブドウ狩りの料金のみでほかの果物狩りもできます。りんごはやはり10月に入ってからでしょうね。雨除けハウスで雨の日でも果物狩りが楽しめます。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
またFruit Laboではアップルパイやスムージー、ソフトクリームをいただけます。定評のある味です。店舗は7月上旬~12月中旬、09:00-18:00の営業(無休)です。駐車場があります。
「山口果樹園」旧増毛駅から南下3.1km・道道546号沿い(0164-53-1719、増毛町暑寒沢448)ではりんご、サクランボ、ブドウ、梨、桃、プルーン、ブルーベリーを栽培しています。ブルーベリーは8月初旬~中旬。2020年は「ブルーベリー狩り」でNHKの取材を受けました。フルーツ工房「果凛」を併設、「果肉丸ごと桃ゼリー」などおすすめです。干しリンゴもあるけど、おやぁ~っなんだかでっかいぞ。道の駅にもコーナーを設けています。X twitter〔🗾Googleマップ〕。
「佐藤健一果樹園」旧増毛駅から南下3.7km・道道546号沿い(0164-53-3202、増毛町暑寒沢100-8)はサクランボの種類がたくさんある果樹園。佐藤錦、山形美人、紅秀峰、南陽、黄色の月山錦、紫色のサミットが実ります。サクランボ狩りは7月下旬~8月上旬。サクランボ狩り農園は果物直売所から2kmほど離れていて、MAP CODEは802 589 421*58。開園の時間は08:00-17:00。ほかにもリンゴやプルーンが栽培されています。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
上にあげた農園は道道546号沿いです。増毛町の果樹園一覧があります。
さらに南の石狩市浜益区にも観光果樹園があります。「石狩あいろーど厚田」をご覧ください。
旧増毛駅周辺 …(観光スポットトップに戻る)
「旧増毛駅跡前と周辺の歴史的建物群」(2001年[平成13]年北海道遺産指定)は、JRの旧増毛駅前の「ふるさと歴史通り」沿いに遺された歴史的な町並み。重要文化財・旧商家丸一本間家を中心に国稀酒造、増毛小学校と明治から昭和にかけての建物があります。
《JR増毛駅跡》
「旧増毛駅跡」(MAP CODE:802 678 559*08、問合せ0164-53-1112、増毛町弁天町)09:00-16:00。2016年12月まで駅として利用されていた建物。まだ列車に乗れるのではないだろうかと思わせるきれいさ、丁寧に手入れされています。それもそのはず、2018年4月、ほとんど現役当時のままに改修されました。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
鉄道がまだ増毛まで来ていた頃ここはターミナル駅、転車台もあって機関車はここで方向転換をしたのです。現在の駅舎内には売店「孝子屋 / ぐるめ食品」があり、おみやげを販売しています。増毛駅は高倉健主演の『駅STATION』(1981年)の舞台になりました。「お酒はぬるめの燗がいい~♪」。
なお旧駅舎となりのトイレ🚻は駅廃止後に増設され、ウォシュレット。
《風待食堂》 …(旧増毛駅周辺に戻る)
旧増毛駅向かいの「風待食堂(かぜまちしょくどう)」の内部は映画に出てきた居酒屋のセットが復元されています。テレビから流れる「舟唄」を聞きながら、女将・桐子(倍賞千恵子)が「わたし、この唄好きなの」と高倉健に話しかけるともなく言う舞台です。現在の食堂の業務は「増毛町観光案内」になっていて、お酒は飲めません。〔🗾Googleマップ〕。
となりは「館旅屋田富(旅館 富田屋)」、屋号は右書き。〔🗾Googleマップ〕。
この建物も「増毛駅前の歴史的建物群」のひとつ。都市防火地域では法律との絡みで木造3階建ての建物は目にする機会がありませんが、昭和8年の建築です。高さがやはり違います。クラウドファンディングで改修資金を募っている最中で、現在中には入れません。映画『魚影の群れ』(1983年)の撮影にも使用されました。
《旧商家丸一本間家》 …(旧増毛駅周辺に戻る)
「旧商家丸一本間家」旧増毛駅から西へ150m・道道301号沿い(0164-53-1511、増毛町弁天町1丁目)開館期間は4月中旬~11月初め・10:00-17:00/木曜定休(7月~8月は休みなし)。重要文化財。〔🗾Googleマップ〕。
建設は明治14年から35年まで。一軒だけの建物ではなく、町屋造りを基本とした建物群です(壁は富豪の象徴とされた「卯建壁うだち」。防火壁の役割)。なかに全景模型があります。内部には家具調度をはじめ器や焼き物など、ニシン漁で栄えた当時の贅を尽くした「高級品」が展示されています。下に店舗内部画像を出していますが、表通りから入ってくるお客さんたちの様子を想像できます。鰊御殿とは全く異なる造りです。内部は大きな吹き抜けのある厨房や蔵、味噌蔵、奥の間、仏間、また二階の展示室など、当時の瓦やステンドグラス、電話室などを見ることができます。
ほぼとなりは「旅館 増毛館」。昭和初期に建てられたモダンな建物。現在は「ぼちぼちいこか増毛舘」(0164-53-1176)というほんとうに人を泊める旅館になっています(男女別相部屋方式)。喫茶「海猿舎(うみざるや)」併設 🗾〕。
《國稀酒造》 …(旧増毛駅周辺に戻る)
「國稀酒造(くにまれ)」旧増毛駅から西へ300m・道道301号沿い(0164-53-1050、増毛町稲葉町1丁目17)09:00-17:00。日本最北の酒蔵、明治15年創業。幕末から盛り上がりはじめた北海道のニシン漁、たくさんの労働者(ヤン衆)も北海道へやってきました。当時の酒は本州から運び込んだものでたいそう高価でした。そうしたいきさつから国稀の造り酒屋は出発しました。〔🗾Googleマップ〕。
代表銘柄は「国稀」。もともとの名は「国の誉(ほまれ)」。誉が稀になったのは大正時代。乃木大将の姓と名(希典まれすけ)にちなんで、「ノ木偏と希」を組み合わせたものです。平成13年には創業100年を迎え、会社名を「丸一本間合名会社酒造部」から「国稀酒造株式会社」としました。
訪れた日はシーズン開幕前のお手入れ中でした。大きな格子を外して、窓ガラスを拭き掃除しています。同じ並びにそば屋「cafe' de SOBA 凜」、向かい側に甘エビ味噌ラーメンの「麺屋田中商店」があります。
増毛の酒は、国稀のほかに、「漁師の力酒」と呼ばれるものがあります。これは昔、まだ造り酒屋のなかった時代、北前船で運んだ酒がおいしくなっていたという言い伝えから、醸造した酒を船に積み込んで40日間波に揺らすものです。2009(平成21)年から販売されています。「瀧山」もおすすめです。
《増毛町秋田藩元陣屋》
「増毛町秋田藩元陣屋」旧増毛駅から南西へ700m・町道沿い(0164-53-3522、増毛町永寿町4丁目49)開館09:00-17:00/木曜定休。有料。〔🗾Googleマップ〕。
建物は「増毛町総合交流促進施設」という名称で増毛町が建てたもの。内部は図書室や会議室、多目的ギャラリーが入っていますが、郷土資料室が増毛の歴史を知るものとなっています。最初に10分ほど増毛の歴史紹介の映像を見ます。北方警備の拠点だった増毛の町、もともとは安政年間1855年に秋田藩が警備を命じられ陣屋が建てられました。当時は樺太(現サハリン島)は日本が統治していましたが、1853年にはロシア船が樺太の町を占拠したり、1854年ペリーが函館に来航するなど、国土防衛の必要性が高まっていたころです。その後、明治初め(1970年)に増毛は山口藩の支配下になりましたが、廃藩置県により山口藩はわずか一年半で増毛を引き上げました。「元陣屋まつり」が毎年12月中旬に開かれます。
《秋田藩元陣屋第一台場跡》 …(増毛町秋田藩元陣屋に戻る)
「元陣屋」から東へ600m、砲台跡「秋田藩元陣屋第一台場跡」(MAP CODE:802 678 351*33、増毛町弁天町4丁目81)は「増毛灯台」の近くです 🗾。
また西へ1.4km、増毛町別苅にもう一か所「秋田藩元陣屋第二台場跡」(MAP CODE:802 676 228*06)という砲台跡があります。下に紹介しています「オーベルジュましけ」から国道231号を渡った海側にあります 🗾。
《旧増毛町立増毛小学校》 …(増毛町秋田藩元陣屋に戻る)
「旧増毛町立増毛小学校」旧増毛駅から南へ800m・町道沿い(0164-53-2174、増毛町見晴町120)6月~9月の日曜日のみ公開。北海道内最古の木造校舎。〔🗾Googleマップ〕。
増毛町役場四つ辻の信号から400mほど山側に登ります。1936(昭和11)年建築、道内最古の大型木造校舎。正方形に配置されたきれいな二階建て校舎、トラス構造天井の体育館、煙突や、控え壁擁壁、どれも懐かしい匂いのする建物です。最盛期の昭和30年代には1,000人を超える児童がいたとのこと。2011(平成23)年度で閉校、小学校跡地は耐震構造の理由から普段は非公開です。中庭のふじが毎年6月紫の花を咲かせます。新しい増毛小学校は、閉校した増毛高等学校跡地に移転・開校しました。
《キャンプ場と「オーベルジュましけ」》 …(増毛町秋田藩元陣屋に戻る)
「リバーサイドパークオートキャンプ場」旧増毛駅から南西へ2.2km・町道沿い(予約0164-53-1385、増毛町別苅459番地)開設期間4月25日~10月中旬/冬期間閉鎖。暑寒別川河口に展開するふたつの公園、暑寒公園と増毛リバーサイドパーク。南側の大きなリバーサイドパークにあるオートキャンプ場、下に挙げたものより、管理がよく行き届いています。〔🗾Googleマップ〕。
シャワー、コインランドリー、バーベキュー設備、5人用コテージ(バス、トイレ、台所、冷蔵庫、テレビつき。寝具は有料貸出)があります。オートサイトは電源のないところとあるところがあります。ごみ処理は分別の上で可。このキャンプ場にはキャンピングカー用のダンプステーションがあります。センターハウスには食堂もあります。風呂は暑寒別川河口に「オーベルジュましけ」があります(すこし下をご覧ください)。
大きな芝生の広場、テニスコート、パークゴルフ場などが設置されています。すぐそばに川の流れがあるのが魅力的。赤い吊り橋(歩道)を渡ると「暑寒公園」です。
対岸には道道546号が走り、沿線にはずっと観光果樹園が並びます。向かい側に「マルゼン佐藤果樹園」、少し南下して「佐藤健一果樹園」があります。
キャンプ場入場料はとくに要りませんが、キャンプの場合は施設使用料(PDF)が必要です、開設初めと終わり、それぞれふた月ほどは割引があります、通常料金はほぼ夏休み期間です。高い。
「暑寒海浜キャンプ場」旧増毛駅から西へ1.3km・国道231号沿い(問合せ0164−53−3332、増毛町暑寒海岸町72-1)は同じ暑寒別川のほんとに河口、海際にあります。地面の状態は必ずしもよくない。〔🗾Googleマップ〕。
開設期間は7月中旬~8月中旬の短い期間。ゴミ持ち帰りで使用料は無料です。芝生に車を乗り入れることはできませんが、敷地がそもそも広くないので駐車場からそう離れていません。浜は以前は海水浴場でしたが、遊泳禁止。
川の対岸・海際に建つ「オーベルジュましけ」(0164-53-2222)があり、日帰り入浴できます(風呂事情へ)。料金はふつう。11:00-22:00の営業時間。人工温泉(トロン温泉)の大浴場あり(内風呂のみ)。お食事は要相談とのこと。
《大別苅防災ステーション(トイレ)》
雄冬地区は増毛の市街地から23km南です。オフユ川の滝、展望台、岩石公園、漁港などがあり、岬の「白銀の滝」まで行くと石狩市浜益区に入ります。南下の途中・海側に「大別苅防災ステーション」(ウォシュレットトイレあり・増毛町市街地入り口「セブンイレブン増毛町店」まで北へ5.4km)、陸側に少し入って「岩尾温泉あったま~る」(0164-55-2024)があります。途中何もないので防災ステーションまでがとても遠く感じられまあす。〔旧増毛駅から南西へ6km・防災ステーション🗾Googleマップ〕。
《雄冬野営場(キャンプ場)》 …(雄冬地区に戻る)
「雄冬野営場」旧増毛駅から南西へ22.4km・国道231号沿い(問合せ0164-53-3332、増毛町雄冬)5月下旬~10月上旬の開設。「SUNSET WAVE」と名のついたステンレス製の輪っかのオブジェや湧き水(飲めません)があるところ。留萌の黄金岬キャンプ場同様、横一列でテントを張る狭いキャンプ場。15張りだそうです。どこぞの紹介サイトには「ただの空き地」と書かれていますが、トイレ、炊事場完備です。ただし地面がむき出しで、小石もゴロゴロ。〔🗾Googleマップ〕。
すぐ近くに食事処「レストハウス雄冬」がありますありました(閉業)。「岩尾温泉あったま~る」までは北上5km、白銀の滝までは南下800m(駐車場、トイレあり)。
この辺りは「雄冬海岸」と呼ばれ、暑寒別天売焼尻国定公園に指定されている海岸線です。ローソク岩、茂尻島(カクキの島)、白銀の滝(詳しくは道の駅「あいろーど厚田」の観光スポットに記しました)、銀鱗の滝(温泉あったま~るの2km北、黒岩トンネルの南入口にあり)、五剣崎、赤岩岬などの見どころがたくさんあるそうなのですが、探すのに苦労します。雪解けのときだけ現れる「ペリカの滝」もありますが、こちらは海からしか見られません。
「雄冬岬展望台 🗾」標高135メートルの展望台からは日本海が一望できます。晴れた日には、夕陽の絶景ポイント。展望塔があります。「雄冬岬岩石公園 🗾」もすぐ近く。
《暑寒別岳》
「暑寒別岳」は増毛山地の主峰(標高1,492m)、「花の百名山」。6月~7月、山頂付近のお花畑には、固有種のマシケゲンゲ、マシケオトギリなど、百種を超える花が咲きます。「花の百名山」は作家・田中澄江が作品の中で選んだもの。北海道では大雪山や富良野岳はもとより、北の利尻岳や南の大千軒岳など16座が入っています。〔🗾Googleマップ〕。
暑寒別岳は言うまでもなく「山」ですが、「滝の上にある川」を表すアイヌ語「そー・か・あん・ぺつ」から名づけられました。
山開きは六月第3土曜日です。クマ出没地帯で、登山道に熊が掘り返した跡があるなど、出会いがこわい。掘り返し跡に遭遇するだけで走って逃げたくなります、絶対走ってはなりません。クマ鈴や笛はもちろん、クマスプレー携行必須。
《渓流の森》 …(暑寒別岳に戻る)
「渓流の森」は暑寒別岳の暑寒ルート登山口(増毛側・暑寒荘、MAP CODE:802 376 233*55、増毛町暑寒沢830)にあり、全長2kmほどの道のりです。「忘岳の森」、「せせらぎの森」、「さえずりの森」、「清流の森」の4ゾーンに分かれ、遊歩道や木道が整備。ポンショカンベツ川の流れに沿って色とりどりの花が咲きます。留萌振興局のページに「見どころマップ」があります。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
雨竜側から登ると、「雨竜沼湿原」(コースガイド)を通ります。こちらの山小屋は「南暑寒荘」(MAP CODE:763 392 629*55)。道の駅「田園の里うりゅう」(登山口まで25km)が近くなります。
《増毛(ましけ)》
町のHPによると、「アイヌ語で「かもめの多いところ」という意味の「マシュキニ」又は「マシュケ」が転じたもの」とのこと。これもまたニシンに関連する言葉。ニシンが産卵のため大群で押し寄せる(群来くき)と、かもめもまた海一面に飛ぶのだそうです。
〔大別苅〕
「べつかり」という地名は、「水際の崖の手前」という意味のアイヌ語「ぺしとぅかり)」由来。大別苅には国道沿いに「大別苅スノーステーション」という大きな除雪センターがあります。トイレを借りることができます。自販機も利用可。
住所:旧増毛駅 北海道増毛郡増毛町弁天町 (現在地からのルートを表示)
電話番号:問合せ0164-53-1112 MAP CODE:802 678 531*81
#「その他のオプション」をクリックした後、出てきた大きな地図の左側「道の駅るもい」の文字列の前に「札幌から」など入力し、エンターキーを押すと出発地からの距離、時間、ルートが示されます。
#cheap & clean_stay_in_vehicle_at_MichinoEki_Hokkaido
概要(最終訪問日:2025年5月23日)
- 留萌市のすぐ南、最北の酒蔵・国稀酒造、サクランボやリンゴの採れる果樹園などで有名な町
- 高倉健主演の映画『駅Station』のロケ地としても知られ、旧増毛駅の周りには映画に出てくる店などがあります
- その昔ニシン景気にわいたところ、関連の商家などが遺っています
- また東北諸藩の陣屋が置かれ、陣屋跡も遺っています
- キャンプ場は数カ所ありますが、「リバーサイドパークオートキャンプ場」のみ管理が行き届いています
- 町の観光案内HPは残念ながらほとんど役に立ちません
住所:旧増毛駅 北海道増毛郡増毛町弁天町 (現在地からのルートを表示)
電話番号:問合せ0164-53-1112 MAP CODE:802 678 531*81
《直近の道の駅》 …距離は旧増毛駅から
(南東47km)サンフラワー北竜
(南 68km)石狩あいろーど厚田
(北東17km)るもい
🙆 記事一覧
●風呂事情 ●洗濯事情
●レストラン ●コンビニや店・ガソリン・郵便局
●観光スポットや行事
●地名由来 ●地図
増毛町市街地寄り、岩尾温泉(冬期休業)
《市街地寄り》
「オーベルジュましけ」旧増毛駅から西へ1.7km・国道231号沿い(0164-53-2222、増毛町別苅217-1)があり、日帰り入浴できます。営業時間11:00-22:00。料金はふつう。人工温泉(トロン温泉)の大浴場あり(内風呂のみ)。お食事は要相談とのこと。「暑寒海浜キャンプ場」がすぐそば。大きな駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
![]() |
増毛町・オーベルジュましけ |
《岩尾温泉》 …(風呂事情に戻る)
南方向「岩尾温泉あったま~る」旧増毛駅から南西へ18km・国道231号沿い(0164-55-2024、増毛町岩老109番地1)営業期間4月~11月・時間11:00-21:00/第3木曜定休・冬期12月~3月休業。雄冬岩老地区、海に面した温泉。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
冷鉱泉。入浴料はふつう。主浴槽と露天風呂。露天は絶景の日本海を望みます。ボディソープ・シャンプー備え付け。窓が広く、明るい。ロッカー、ドライヤー、ウォーターサーバーあり。畳の休憩室、ソファの休憩スペース。小さい温泉で、混みあう場合があります。食事処はお休み中です。日本海に沈む夕陽がきれいです。ついでながら、北海道には珍しく屋根が瓦です。風が強いからでしょうか。
![]() |
増毛町・岩尾温泉あったま~る |
「岩尾温泉宿夕陽荘(せきようそう)」あったま~るから坂道を上がってすぐ・途中小さな展望台があります(0164-55-9611、増毛町岩尾140-1)営業期間5月~11月・時間11:00-21:00/水曜定休・温泉と宿いずれも冬期休業。〔🗾Googleマップ〕。
冷鉱泉、少し黄みがかっています。入浴料はふつう。岩盤浴(別料金)があります。ボディソープ・シャンプー備え付け。ロッカー、ドライヤーあり。
宿泊(人気が高く予約が取りづらい)すれば、留萌のアワビ、ウニ(7月~8月限定)、カニの料理がいただけます。画像に見えますように、日本海の眺めが素晴らしいです。広い駐車場がカメラ側にあります。
![]() |
増毛町・岩尾温泉宿夕陽荘 |
●洗濯事情
増毛町にコインランドリーはありません。北は、留萌市(北へ17km)、東は深川市(南東へ66km)、滝川市(南東へ59km)をご覧ください。日本海側は石狩市(南へ102km)を目指してください。
●レストラン
増毛町市街地、雄冬地区
-
《増毛町市街地》
- 「喫茶ポルク」旧増毛駅から南東へ2.4km・国道231号沿い(0164-53-3485、増毛町見晴町1058-11)10:00-18:00/水曜定休。カレーなどの食事もできます。海の見えるすてきなカフェ。🚻借用可。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
- 「うしだや 増毛店」旧増毛駅から西へ50m・道道301号沿い(0164-56-1814、増毛町弁天町1丁目21)。ちょっとお高い焼き肉屋さんですが、牡蠣、ラーメンやピザもあり。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
- 「寿司のまつくら」旧増毛駅から西へ90m・道道301号沿い(0164-53-2446、増毛町弁天町1丁目22)11:00-21:00。ウニ丼、ウニエビ丼など、春は甘エビがおすすめ。お昼時は行列の可能性。〔🗾Googleマップ〕。
- 「福よし」旧増毛駅から西へ400m・町道沿い(0164-53-1190、増毛町永寿町2丁目30-1)11:00-21:30/火曜定休。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
- 「cafe' de SOBA 凜 (かふぇどそばりん)」旧増毛駅から西へ350m・道道301号沿い(0164-56-0063、増毛町永寿町1丁目)11:00-16:00/火曜木曜定休。おそば屋さん、ですがコーヒーやパフェ、ケーキ、ピザもあり。ホワイトアウトそば、ニシン蕎麦がおすすめ。ニシンは圧力釜で炊いたもの、柔らかくいただけます。〔🗾Googleマップ〕。
- 「「レストハウス雄冬・民宿川上」旧増毛駅から南西へ22.2km・国道231号沿い(0164-55-3241、増毛郡増毛町雄冬19-1)営業期間4月~11月・10:30-14:00/土日曜定休。海鮮のおいしい店。旬が店内に張り出してあります(3~6月鰈・そい・ヒラメ、7~8月うに、9月鮭・ハマチ・はたはた、11月たら・ハマチ・あわび・アンコウ、甘エビは通年)。民宿と同じ建物。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
《雄冬地区》
●コンビニ・店・ガソリン・郵便局 (ANRE 停電時も給油可能なGS)
-
増毛町のコンビニ・商店/海産物
- 「セイコーマート増毛南暑寒町店」旧増毛駅から南西へ1.4km・国道231号沿い(0164-53-1122、増毛町南暑寒町6丁目74番地の10)06:00-22:00。ホットシェフあり。セイコーマートでは地域振興の取り組みとして、増毛町産洋なしを使った「増毛町産洋なしアイスバー」を2019年から販売。増毛町を訪れた記念に…。もちろんよそのセイコーマートでも販売しています。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
- 「セブンイレブン増毛町店」旧増毛駅から西へ800m・国道231号沿い(0164-53-2176、増毛町暑寒町1丁目4番)24h営業。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
- 「セイコーマート いとう増毛店」旧増毛駅から北西へ6.5km・国道231号沿い(0164-54-2924、増毛町舎熊397-1)06:00-24:00。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
- ○「孝子屋(ここや) / ぐるめ食品」旧増毛駅内(増毛町弁天町1丁目)09:00-16:00。海産物のお土産屋さん。たらこが人気。たらこ製品でモンドセレクション優秀賞、たこやわらか煮では最高金賞を受賞。店頭で甘エビの味噌汁、たこザンギがいただけます。〔🗾Googleマップ〕。
- 「遠藤水産 港町市場増毛直売店」旧増毛駅から南東へ300m・道道301号沿い(0164-53-3119、増毛町港町4-26)09:00-16:00/火曜定休。増毛産の甘えび・ぼたんえび・本まぐろ・あわび・蒸し蛸・秋鮭漬け・にしん・ひらめを扱います。増毛港が目の前。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
- 「北日本水産物㈱ 直営店」旧増毛駅から西へ600m・道道301号沿い(直営店0164-53-3888、増毛町畠中町1丁目)09:00-17:00/月曜定休。海産物、イクラ、数の子、鮭とばなどの店。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
-
増毛町のガソリンスタンド(増毛町には3軒のガソリンスタンドがあります、うち1軒は休業中)
- 「apollostation 増毛SS/北鐘興産」旧増毛駅から南西へ600m・町道沿い(01645-3-1481、増毛町畠中町3)08:00-18:30/日曜定休。増毛郵便局(0164-53-1300)の近く。〔🗾Googleマップ〕。
- 「ENEOS 増毛SS/シンコウ石油」旧増毛駅から南西へ850m・国道231号沿い(0164-53-1305、増毛町畠中町3丁目111-1)08:00-18:30/日曜定休。セブンイレブン増毛町店(0164-53-2176)が近く。〔🗾Googleマップ〕。
-
増毛町の郵便局
- 「増毛郵便局」旧増毛駅から南西へ500m・町道沿い(0164-53-1300、増毛町永寿町3-46-1)ATMは日曜14:00まで。向かいに駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
- 「舎熊郵便局(しゃくま)」旧増毛駅から北東へ6km・国道231号沿い(0164-54-2200、増毛町舎熊113-1)ATMは土曜お昼まで。道路沿いに待避所🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
- 「箸別簡易郵便局(はしべつ)」旧増毛駅から東へ3km・町道沿い(0164-53-2456、増毛町箸別99-1)簡易郵便局にATMはありません、カードを持っていれば引き出せます。駐車スペース🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
- 「別苅郵便局」旧増毛駅から南西へ4km・国道231号経由(0164-53-1106、増毛町別苅54-1)ATMは土曜お昼まで。〔🗾Googleマップ〕。
留萌市の南は増毛町(ましけちょう、道の駅から南へ17km)。海の産物は甘えび、タコ、ウニ、アワビ、鮭とば、糠ニシン、タコの柔らか煮、数の子。国内最北の醸造所で生まれる・地酒「国稀(くにまれ)」、また果物がたくさん穫れます(つぎの画像「案内」は現在ありません)。
増毛の市街地は国道と海の間に広がっています。国道を進んで南下すると、「素通り」になってしまいます。セブンイレブンのある交差点で進路を東(道道301号)に取ってみましょう。増毛の古い街並みに出会えます。
![]() |
増毛町フルーツ街道案内 |
- 増毛町観光農園 さくらんぼ、りんご
- 旧増毛駅と歴史的建物群 旧商家丸一本間家、國稀酒造、秋田藩元陣屋、旧町立増毛小学校
- 増毛町秋田藩元陣屋 キャンプ場(2か所)、オーベルジュましけ
- 雄冬地区 キャンプ場、オフユ川の滝、展望台、岩石公園、雄冬岬、白銀の滝
- 暑寒別岳 渓流の森
![]() |
増毛町の観光スポット |
観光農園‥さくらんぼ、りんご …(観光スポットトップに戻る)
増毛町は果物の産地。とくにサクランボとリンゴは道内有数の生産地です。国道沿いにりんごの看板などが目につきます。ざっと30軒以上のりんご園があります。暑寒別岳の麓でたくさんの果物が実ります。果物狩りをしたり、果物を使ったお菓子などをいただくことができます。ほぼ道道546号沿いまた国道231号沿いにもたくさんの観光農園が並びます。
![]() |
国道231号沿いの増毛町のりんご園 |
![]() |
五月末あたりのリンゴの花 |
「マルゼン佐藤果樹園」旧増毛駅から南下2.2km・道道546号沿い(0164-53-1559、増毛町暑寒沢256)ではサクランボ(7月下旬~8月上旬)、ブルーベリー(7月下旬~8月中旬)、ブドウ(9月上旬~10月下旬)。ブドウ狩りの時期にはりんご、梨、プルーンも実っているかも。時期があえば、ブドウ狩りの料金のみでほかの果物狩りもできます。りんごはやはり10月に入ってからでしょうね。雨除けハウスで雨の日でも果物狩りが楽しめます。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
またFruit Laboではアップルパイやスムージー、ソフトクリームをいただけます。定評のある味です。店舗は7月上旬~12月中旬、09:00-18:00の営業(無休)です。駐車場があります。
「山口果樹園」旧増毛駅から南下3.1km・道道546号沿い(0164-53-1719、増毛町暑寒沢448)ではりんご、サクランボ、ブドウ、梨、桃、プルーン、ブルーベリーを栽培しています。ブルーベリーは8月初旬~中旬。2020年は「ブルーベリー狩り」でNHKの取材を受けました。フルーツ工房「果凛」を併設、「果肉丸ごと桃ゼリー」などおすすめです。干しリンゴもあるけど、おやぁ~っなんだかでっかいぞ。道の駅にもコーナーを設けています。X twitter〔🗾Googleマップ〕。
![]() |
道道546号沿い・増毛町のさくらんぼ狩り |
「佐藤健一果樹園」旧増毛駅から南下3.7km・道道546号沿い(0164-53-3202、増毛町暑寒沢100-8)はサクランボの種類がたくさんある果樹園。佐藤錦、山形美人、紅秀峰、南陽、黄色の月山錦、紫色のサミットが実ります。サクランボ狩りは7月下旬~8月上旬。サクランボ狩り農園は果物直売所から2kmほど離れていて、MAP CODEは802 589 421*58。開園の時間は08:00-17:00。ほかにもリンゴやプルーンが栽培されています。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
上にあげた農園は道道546号沿いです。増毛町の果樹園一覧があります。
さらに南の石狩市浜益区にも観光果樹園があります。「石狩あいろーど厚田」をご覧ください。
旧増毛駅周辺 …(観光スポットトップに戻る)
「旧増毛駅跡前と周辺の歴史的建物群」(2001年[平成13]年北海道遺産指定)は、JRの旧増毛駅前の「ふるさと歴史通り」沿いに遺された歴史的な町並み。重要文化財・旧商家丸一本間家を中心に国稀酒造、増毛小学校と明治から昭和にかけての建物があります。
《JR増毛駅跡》
「旧増毛駅跡」(MAP CODE:802 678 559*08、問合せ0164-53-1112、増毛町弁天町)09:00-16:00。2016年12月まで駅として利用されていた建物。まだ列車に乗れるのではないだろうかと思わせるきれいさ、丁寧に手入れされています。それもそのはず、2018年4月、ほとんど現役当時のままに改修されました。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
鉄道がまだ増毛まで来ていた頃ここはターミナル駅、転車台もあって機関車はここで方向転換をしたのです。現在の駅舎内には売店「孝子屋 / ぐるめ食品」があり、おみやげを販売しています。増毛駅は高倉健主演の『駅STATION』(1981年)の舞台になりました。「お酒はぬるめの燗がいい~♪」。
なお旧駅舎となりのトイレ🚻は駅廃止後に増設され、ウォシュレット。
![]() |
旧JR増毛駅・駅舎 |
![]() |
旧増毛駅・線路跡 |
《風待食堂》 …(旧増毛駅周辺に戻る)
旧増毛駅向かいの「風待食堂(かぜまちしょくどう)」の内部は映画に出てきた居酒屋のセットが復元されています。テレビから流れる「舟唄」を聞きながら、女将・桐子(倍賞千恵子)が「わたし、この唄好きなの」と高倉健に話しかけるともなく言う舞台です。現在の食堂の業務は「増毛町観光案内」になっていて、お酒は飲めません。〔🗾Googleマップ〕。
![]() |
増毛町・風待食堂 |
![]() |
内部 |
となりは「館旅屋田富(旅館 富田屋)」、屋号は右書き。〔🗾Googleマップ〕。
この建物も「増毛駅前の歴史的建物群」のひとつ。都市防火地域では法律との絡みで木造3階建ての建物は目にする機会がありませんが、昭和8年の建築です。高さがやはり違います。クラウドファンディングで改修資金を募っている最中で、現在中には入れません。映画『魚影の群れ』(1983年)の撮影にも使用されました。
![]() |
旧増毛駅前・旅館富田屋 |
![]() |
旅館富田屋玄関 |
《旧商家丸一本間家》 …(旧増毛駅周辺に戻る)
「旧商家丸一本間家」旧増毛駅から西へ150m・道道301号沿い(0164-53-1511、増毛町弁天町1丁目)開館期間は4月中旬~11月初め・10:00-17:00/木曜定休(7月~8月は休みなし)。重要文化財。〔🗾Googleマップ〕。
建設は明治14年から35年まで。一軒だけの建物ではなく、町屋造りを基本とした建物群です(壁は富豪の象徴とされた「卯建壁うだち」。防火壁の役割)。なかに全景模型があります。内部には家具調度をはじめ器や焼き物など、ニシン漁で栄えた当時の贅を尽くした「高級品」が展示されています。下に店舗内部画像を出していますが、表通りから入ってくるお客さんたちの様子を想像できます。鰊御殿とは全く異なる造りです。内部は大きな吹き抜けのある厨房や蔵、味噌蔵、奥の間、仏間、また二階の展示室など、当時の瓦やステンドグラス、電話室などを見ることができます。
ほぼとなりは「旅館 増毛館」。昭和初期に建てられたモダンな建物。現在は「ぼちぼちいこか増毛舘」(0164-53-1176)というほんとうに人を泊める旅館になっています(男女別相部屋方式)。喫茶「海猿舎(うみざるや)」併設 🗾〕。
![]() |
増毛町・旧商家丸一本間家 |
![]() |
店舗内部 |
《國稀酒造》 …(旧増毛駅周辺に戻る)
「國稀酒造(くにまれ)」旧増毛駅から西へ300m・道道301号沿い(0164-53-1050、増毛町稲葉町1丁目17)09:00-17:00。日本最北の酒蔵、明治15年創業。幕末から盛り上がりはじめた北海道のニシン漁、たくさんの労働者(ヤン衆)も北海道へやってきました。当時の酒は本州から運び込んだものでたいそう高価でした。そうしたいきさつから国稀の造り酒屋は出発しました。〔🗾Googleマップ〕。
代表銘柄は「国稀」。もともとの名は「国の誉(ほまれ)」。誉が稀になったのは大正時代。乃木大将の姓と名(希典まれすけ)にちなんで、「ノ木偏と希」を組み合わせたものです。平成13年には創業100年を迎え、会社名を「丸一本間合名会社酒造部」から「国稀酒造株式会社」としました。
訪れた日はシーズン開幕前のお手入れ中でした。大きな格子を外して、窓ガラスを拭き掃除しています。同じ並びにそば屋「cafe' de SOBA 凜」、向かい側に甘エビ味噌ラーメンの「麺屋田中商店」があります。
![]() |
増毛町・造り酒屋國稀酒造 |
![]() |
國稀酒造杉玉 |
増毛の酒は、国稀のほかに、「漁師の力酒」と呼ばれるものがあります。これは昔、まだ造り酒屋のなかった時代、北前船で運んだ酒がおいしくなっていたという言い伝えから、醸造した酒を船に積み込んで40日間波に揺らすものです。2009(平成21)年から販売されています。「瀧山」もおすすめです。
増毛町秋田藩元陣屋、キャンプ場、オーベルジュましけ …(観光スポットトップに戻る)
《増毛町秋田藩元陣屋》
「増毛町秋田藩元陣屋」旧増毛駅から南西へ700m・町道沿い(0164-53-3522、増毛町永寿町4丁目49)開館09:00-17:00/木曜定休。有料。〔🗾Googleマップ〕。
建物は「増毛町総合交流促進施設」という名称で増毛町が建てたもの。内部は図書室や会議室、多目的ギャラリーが入っていますが、郷土資料室が増毛の歴史を知るものとなっています。最初に10分ほど増毛の歴史紹介の映像を見ます。北方警備の拠点だった増毛の町、もともとは安政年間1855年に秋田藩が警備を命じられ陣屋が建てられました。当時は樺太(現サハリン島)は日本が統治していましたが、1853年にはロシア船が樺太の町を占拠したり、1854年ペリーが函館に来航するなど、国土防衛の必要性が高まっていたころです。その後、明治初め(1970年)に増毛は山口藩の支配下になりましたが、廃藩置県により山口藩はわずか一年半で増毛を引き上げました。「元陣屋まつり」が毎年12月中旬に開かれます。
![]() |
増毛町・秋田藩元陣屋 |
《秋田藩元陣屋第一台場跡》 …(増毛町秋田藩元陣屋に戻る)
「元陣屋」から東へ600m、砲台跡「秋田藩元陣屋第一台場跡」(MAP CODE:802 678 351*33、増毛町弁天町4丁目81)は「増毛灯台」の近くです 🗾。
また西へ1.4km、増毛町別苅にもう一か所「秋田藩元陣屋第二台場跡」(MAP CODE:802 676 228*06)という砲台跡があります。下に紹介しています「オーベルジュましけ」から国道231号を渡った海側にあります 🗾。
《旧増毛町立増毛小学校》 …(増毛町秋田藩元陣屋に戻る)
「旧増毛町立増毛小学校」旧増毛駅から南へ800m・町道沿い(0164-53-2174、増毛町見晴町120)6月~9月の日曜日のみ公開。北海道内最古の木造校舎。〔🗾Googleマップ〕。
増毛町役場四つ辻の信号から400mほど山側に登ります。1936(昭和11)年建築、道内最古の大型木造校舎。正方形に配置されたきれいな二階建て校舎、トラス構造天井の体育館、煙突や、控え壁擁壁、どれも懐かしい匂いのする建物です。最盛期の昭和30年代には1,000人を超える児童がいたとのこと。2011(平成23)年度で閉校、小学校跡地は耐震構造の理由から普段は非公開です。中庭のふじが毎年6月紫の花を咲かせます。新しい増毛小学校は、閉校した増毛高等学校跡地に移転・開校しました。
![]() |
旧増毛町立増毛小学校 |
![]() |
旧増毛町立増毛小学校校庭 |
《キャンプ場と「オーベルジュましけ」》 …(増毛町秋田藩元陣屋に戻る)
「リバーサイドパークオートキャンプ場」旧増毛駅から南西へ2.2km・町道沿い(予約0164-53-1385、増毛町別苅459番地)開設期間4月25日~10月中旬/冬期間閉鎖。暑寒別川河口に展開するふたつの公園、暑寒公園と増毛リバーサイドパーク。南側の大きなリバーサイドパークにあるオートキャンプ場、下に挙げたものより、管理がよく行き届いています。〔🗾Googleマップ〕。
シャワー、コインランドリー、バーベキュー設備、5人用コテージ(バス、トイレ、台所、冷蔵庫、テレビつき。寝具は有料貸出)があります。オートサイトは電源のないところとあるところがあります。ごみ処理は分別の上で可。このキャンプ場にはキャンピングカー用のダンプステーションがあります。センターハウスには食堂もあります。風呂は暑寒別川河口に「オーベルジュましけ」があります(すこし下をご覧ください)。
大きな芝生の広場、テニスコート、パークゴルフ場などが設置されています。すぐそばに川の流れがあるのが魅力的。赤い吊り橋(歩道)を渡ると「暑寒公園」です。
対岸には道道546号が走り、沿線にはずっと観光果樹園が並びます。向かい側に「マルゼン佐藤果樹園」、少し南下して「佐藤健一果樹園」があります。
キャンプ場入場料はとくに要りませんが、キャンプの場合は施設使用料(PDF)が必要です、開設初めと終わり、それぞれふた月ほどは割引があります、通常料金はほぼ夏休み期間です。高い。
「暑寒海浜キャンプ場」旧増毛駅から西へ1.3km・国道231号沿い(問合せ0164−53−3332、増毛町暑寒海岸町72-1)は同じ暑寒別川のほんとに河口、海際にあります。地面の状態は必ずしもよくない。〔🗾Googleマップ〕。
開設期間は7月中旬~8月中旬の短い期間。ゴミ持ち帰りで使用料は無料です。芝生に車を乗り入れることはできませんが、敷地がそもそも広くないので駐車場からそう離れていません。浜は以前は海水浴場でしたが、遊泳禁止。
川の対岸・海際に建つ「オーベルジュましけ」(0164-53-2222)があり、日帰り入浴できます(風呂事情へ)。料金はふつう。11:00-22:00の営業時間。人工温泉(トロン温泉)の大浴場あり(内風呂のみ)。お食事は要相談とのこと。
![]() |
暑寒海浜キャンプ場 |
![]() |
増毛町・オーベルジュましけ |
雄冬地区 …(観光スポットトップに戻る)
- 大別苅防災ステーション(トイレ)
- 雄冬野営場(キャンプ場)
《大別苅防災ステーション(トイレ)》
雄冬地区は増毛の市街地から23km南です。オフユ川の滝、展望台、岩石公園、漁港などがあり、岬の「白銀の滝」まで行くと石狩市浜益区に入ります。南下の途中・海側に「大別苅防災ステーション」(ウォシュレットトイレあり・増毛町市街地入り口「セブンイレブン増毛町店」まで北へ5.4km)、陸側に少し入って「岩尾温泉あったま~る」(0164-55-2024)があります。途中何もないので防災ステーションまでがとても遠く感じられまあす。〔旧増毛駅から南西へ6km・防災ステーション🗾Googleマップ〕。
![]() |
増毛町・大別苅防災ステーション |
《雄冬野営場(キャンプ場)》 …(雄冬地区に戻る)
「雄冬野営場」旧増毛駅から南西へ22.4km・国道231号沿い(問合せ0164-53-3332、増毛町雄冬)5月下旬~10月上旬の開設。「SUNSET WAVE」と名のついたステンレス製の輪っかのオブジェや湧き水(飲めません)があるところ。留萌の黄金岬キャンプ場同様、横一列でテントを張る狭いキャンプ場。15張りだそうです。どこぞの紹介サイトには「ただの空き地」と書かれていますが、トイレ、炊事場完備です。ただし地面がむき出しで、小石もゴロゴロ。〔🗾Googleマップ〕。
![]() |
増毛町最南・雄冬野営場 |
すぐ近くに食事処
この辺りは「雄冬海岸」と呼ばれ、暑寒別天売焼尻国定公園に指定されている海岸線です。ローソク岩、茂尻島(カクキの島)、白銀の滝(詳しくは道の駅「あいろーど厚田」の観光スポットに記しました)、銀鱗の滝(温泉あったま~るの2km北、黒岩トンネルの南入口にあり)、五剣崎、赤岩岬などの見どころがたくさんあるそうなのですが、探すのに苦労します。雪解けのときだけ現れる「ペリカの滝」もありますが、こちらは海からしか見られません。
「雄冬岬展望台 🗾」標高135メートルの展望台からは日本海が一望できます。晴れた日には、夕陽の絶景ポイント。展望塔があります。「雄冬岬岩石公園 🗾」もすぐ近く。
暑寒別岳 …(観光スポットトップに戻る)
《暑寒別岳》
「暑寒別岳」は増毛山地の主峰(標高1,492m)、「花の百名山」。6月~7月、山頂付近のお花畑には、固有種のマシケゲンゲ、マシケオトギリなど、百種を超える花が咲きます。「花の百名山」は作家・田中澄江が作品の中で選んだもの。北海道では大雪山や富良野岳はもとより、北の利尻岳や南の大千軒岳など16座が入っています。〔🗾Googleマップ〕。
暑寒別岳は言うまでもなく「山」ですが、「滝の上にある川」を表すアイヌ語「そー・か・あん・ぺつ」から名づけられました。
山開きは六月第3土曜日です。クマ出没地帯で、登山道に熊が掘り返した跡があるなど、出会いがこわい。掘り返し跡に遭遇するだけで走って逃げたくなります、絶対走ってはなりません。クマ鈴や笛はもちろん、クマスプレー携行必須。
![]() |
マスクをした飲んべえのクマちゃん(国稀酒造) |
《渓流の森》 …(暑寒別岳に戻る)
「渓流の森」は暑寒別岳の暑寒ルート登山口(増毛側・暑寒荘、MAP CODE:802 376 233*55、増毛町暑寒沢830)にあり、全長2kmほどの道のりです。「忘岳の森」、「せせらぎの森」、「さえずりの森」、「清流の森」の4ゾーンに分かれ、遊歩道や木道が整備。ポンショカンベツ川の流れに沿って色とりどりの花が咲きます。留萌振興局のページに「見どころマップ」があります。駐車場🅿あり。〔🗾Googleマップ〕。
雨竜側から登ると、「雨竜沼湿原」(コースガイド)を通ります。こちらの山小屋は「南暑寒荘」(MAP CODE:763 392 629*55)。道の駅「田園の里うりゅう」(登山口まで25km)が近くなります。
![]() |
増毛町・暑寒荘 |
![]() |
渓流の森・登山口 |
●地名由来
増毛、大別苅
《増毛(ましけ)》
町のHPによると、「アイヌ語で「かもめの多いところ」という意味の「マシュキニ」又は「マシュケ」が転じたもの」とのこと。これもまたニシンに関連する言葉。ニシンが産卵のため大群で押し寄せる(群来くき)と、かもめもまた海一面に飛ぶのだそうです。
〔大別苅〕
「べつかり」という地名は、「水際の崖の手前」という意味のアイヌ語「ぺしとぅかり)」由来。大別苅には国道沿いに「大別苅スノーステーション」という大きな除雪センターがあります。トイレを借りることができます。自販機も利用可。
●地図
住所:旧増毛駅 北海道増毛郡増毛町弁天町 (現在地からのルートを表示)
電話番号:問合せ0164-53-1112 MAP CODE:802 678 531*81
#「その他のオプション」をクリックした後、出てきた大きな地図の左側「道の駅るもい」の文字列の前に「札幌から」など入力し、エンターキーを押すと出発地からの距離、時間、ルートが示されます。
#cheap & clean_stay_in_vehicle_at_MichinoEki_Hokkaido
コメント