道の駅「さるふつ公園」(道北エリア宗谷 54)

北海道の道の駅一覧(テキスト版解説版域内道の駅一覧)・ブログの書き方北のチップス


概要(最終訪問日:2021年4月10日) 《この道の駅のミッション❓》 猿払産「ホタテ」をいただく(これ以外には考えられません)

 道北エリア(宗谷管内)、国道238号とオホーツク海沿いの道の駅、1998年設置(設置番号54)。24hトイレはウォシュレット(快適度7)。近隣の大きな町、村の市街地(浜鬼士別は北へ2km、役場のある鬼志別は西へ7km)からも離れていますが、敷地内にお風呂・売店とレストラン、ホテルさらにはキャンプ場(「観光スポット」の最初に記しました)があり、利便性が非常に高いです。駐車場は国道をはさんで二手にあり、広い(車中泊度◎)。レストランはホタテ料理が有名で観光バスが多数入ります、旬の期間が長い。パークゴルフ場がすぐ隣、休みの日などは村の人で大賑わい。


住所:北海道宗谷郡猿払村字浜鬼志別(はまおにしべつ)241-7 (現在地からのルートを表示
電話番号:01635-2-2311   MAP CODE:680 591 230
営業時間や休館日などは「道の駅ホームページ」(おしらせ)をご覧ください
《近くの道の駅》
 (南東30km)北オホーツクはまとんべつ
 (西51km)わっかない(宗谷岬経由62km)
 (南65km)ピンネシリ
 (北)オホーツク海

宗谷管内概略図



🙆 記事一覧 

トイレ事情    ●風呂事情    ●洗濯事情
駐車可能台数
敷地内の店    ●レストラン   ●コンビニや店・ガソリン・郵便局
観光スポットや行事
地名由来     ●地図


24hトイレはウォシュレット】 24hトイレは(周りの建物に比べるとちょとしょぼい)駅舎内です。ウォシュレットがあります。女子3、男子2、ほかにそれぞれ洋式が1器ずつあります。また多機能トイレに1、24hオストメイト機器があります。室内、個室ともに狭く、すこし汚れが目立ちます。駅舎2階は休憩室、展望室になっています。

道の駅「さるふつ公園」
道の駅「さるふつ公園」


道の駅のお風呂、浜頓別町クッチャロ湖畔の温泉を紹介します。

猿払村‥道の駅
道の駅の中央に位置する建物がお風呂です。
 「さるふつ憩いの湯」(01635-3-4314、さるふつ公園内)13:00-21:00。入浴料は安い。安いのにボディソープ・シャンプー備え付け。サウナは20:00まで。無料ロッカー、ドライヤーあります。冷たいお水と休憩所もあります。もともと温泉だった施設ですが、ほぼ10年で枯渇、2009年以降銭湯になりました。料金の安さとお風呂のきれいさ、しかもボディソープ・シャンプーつき。もったいないくらい。画像は左の建物がお風呂、右手はホテルです。

さるふつ憩いの湯
さるふつ憩いの湯





浜頓別町
 「はまとんべつ温泉ホテルウィング」南31.4km(01634-2-4141、枝幸郡浜頓別町クッチャロ湖畔40)11:00-21:00。入浴料は14:00までちょと安い、それ以降はまあふつう。サウナあります。美肌効果の高い「美人の湯」。レストランあります。宿泊も可能です。そばにクッチャロ湖畔キャンプ場、近くに道の駅「北オホーツクはまとんべつ」があります。

はまとんべつ温泉ウィング
はまとんべつ温泉ウィング


道の駅内にありますが…、電気式洗濯機・乾燥機1セット、使用できる時間は09:00-15:00。期間は5月~10月末頃まで(冬期は休止)。



北(西)方向は稚内…、
 「コインランドリーきくや」西へ45.6km(稚内市萩見5丁目21-21)07:00-23:00。
 「コインランドリーjabba稚内店」西へ49km(稚内市大黒1丁目6-41 はるやまチェーン稚内店向かい)06:00-22:00。
 「スキル 稚内店」西へ50km(稚内市港2丁目1-27)07:00-23:00。稼働状況



 南は紋別まで行かないとありません。150km以上あります。



 内陸に入ればピンネシリの道の駅(南へ65km)に電気式3セット(24時間)があります。あるいは名寄市(南へ140km)にコインランドリー店舗があります。


●駐車可能台数 [TOPへ] (ここは泊まれますか?道の駅のWi-Fi
大型・普通車・身障者用:28台・112台・5台。国道238号(オホーツクホタテロード)をはさんで二手に駐車場があります。道の駅自体パークゴルフ場を併設するなど非常に広大な敷地の中に建っています、駐車場もゆったりとした面積をとっています。24hトイレは駅舎内です。Google Map

 大型車の駐車スペースが多いですが、レストランの前には観光バスがたくさん駐まるようです。トラックは海側の駐車場に駐めるようです。

 コンビニ、ガソリンスタンド、郵便局いずれも北へ2kmほど離れた「浜鬼志別」というところにあります。周りには商業施設はありませんが、お風呂があること、レストランが遅くまで開いていることで非常に利便性の高い道の駅になっています。駐車場は海側にもあります。

道の駅「さるふつ公園」駐車場
道の駅「さるふつ公園」駐車場


 ネット上に「車中泊を禁止している」旨の情報が一部ありますが、道の駅の構造からも「車中泊禁止」はあり得ません。ほかのページでも触れていますように、長距離トラックなどの夜間駐車を閉め出せば、道内の物品や産物輸送に著しい障害を引き起こします。画像南側、キャンプ場が隣接しています


●敷地内の店 [TOPへ]
 道の駅の敷地内にたくさんの施設。
 「夢喰間」は駅舎すぐとなり。ホタテなどの海産物のテイクアウトばかりでなく加工品や生ホタテ、カニ、イクラなどを販売しています。
 「さるふつまるごと館」は入口に「ホタテめし」と書いたところ、少し奥。つぶ貝、ホタテなどを焼いたものばかりでなく、唐揚げやカレーパンなどテイクアウトメニューがあります。
 「ななかまど」は地元の産物直売所。野菜やパンなどを販売しています。駅舎と駐車場の間。

さるふつまるごと館
さるふつまるごと館


 焼きホタテなど、黒い部分(ウロ)は貝毒があるので食べないでね。


●レストラン [TOPへ]
 道の駅のレストランと市街地の食事処、それぞれ1軒を紹介します。

レストラン風雪
 道の駅ホテルの「レストラン風雪」が昼と夜(11:00-14:00・17:00-20:00)にオープンしています。猿払はホタテ料理がおすすめ。刺身、フライ、カレーにのっけて、ラーメンにのっけて。ホタテの焼きカレーなんかおいしそう。なかなか広い店内です。
 オホーツク海側のホタテは海底に稚貝を撒く、地撒き式養殖で、6月〜10月まで食べられます。8月~9月がおいしいとされます。ついでに日本海側は吊り下げ、垂下式の養殖。ホタテの食べ頃は「ホタテの旬は2回ある」からどうぞ。

 道の駅には観光バスがつぎつぎに入ります。「風雪」でのランチやディナーを味わうためです。係の人が観光客の集団に向かい猿払のホタテがなぜおいしいか、どのように食べるかをマイクと貝殻を使って説明します。とても大きな音量なので耳を傾けてしまいます。観光客のみなさん同様に、ホタテの代わりにおあずけを食らっても熱心に聴き入ってしまいます。

猿払村レストラン「風雪」
猿払村レストラン「風雪」


つなぎ処 えん
 「つなぎ処 えん」facebook・西へ7km(090-8631-4137、宗谷郡猿払村鬼志別西町75)臨時休業についてはfacebookを。

 猿払村観光協会がほかに2軒ほど食事のできるところを紹介しています。いずれも旅館併設のお食事処です。


●コンビニ・店・ガソリン・郵便局 [TOPへ] (ANRE 停電時も給油可能なGS
 猿払村唯一の「セイコーマート さるふつ店」道の駅から北へ2.2km(01635-2-2031、宗谷郡猿払村浜鬼志別988番地2)06:00-23:00。ホットシェフあり。

ホタテ直売所
 猿払村はやはりホタテ…、猿払村観光協会がまとめた地図と店名一覧があります。「JFさるふつ直売所」「海鮮ひとめぼれオホーツク海陸直売所」「巽冷凍食品」「小松水産」が猿払村に店を構えています。道の駅売店でも入手可能です。



ガソリンスタンドは…、
 「浜鬼志別ステーション / 野村石油店」道の駅から北へ2.2km(01635-2-3110、宗谷郡猿払村浜鬼志別4233-1)営業時間不明。セイコーマート、「浜鬼志別郵便局」の直ぐ近く。
 「ENEOS 猿払SS / ササキ石油」北へ3.2km(01635-2-3858、宗谷郡猿払村浜鬼志別992-11)06:30-18:00/日曜定休。
 「ホクレン 鬼志別SS / JAひがし宗谷」西へ5.8km(01635-2-3156、宗谷郡猿払村字鬼志別北町63番地)08:00-18:00/日曜定休。



 「浜鬼志別郵便局(はまおにしべつゆうびんきょく)」道の駅から北へ2.2km(01635-2-3260、宗谷郡猿払村浜鬼志別)ATMは土曜日12:30まで。


●観光スポットや行事 [TOPへ] (服装虫対策ゴミ箱
以下の順に紹介します(「詳細」をクリックするとメニューを展開し・閉じます)
●道の駅内
 ・キャンプ場
 ・風雪の塔、農業資料館(いずれも閉鎖中)
 ・インディギルカ号遭難者慰霊碑

鉄道記念館
ポロ沼・エサヌカ原生花園・モケウニ沼
●猿払王子の森
エサヌカ線

道の駅「さるふつ公園」と観光スポット
道の駅「さるふつ公園」と観光スポット


道の駅内‥キャンプ場
 オホーツク海がすぐそばの道の駅。国道「オホーツクホタテロード」をはさんで大きな敷地に展開しています。テイクアウトの店は複数、大きなレストランもあります。北海道名物パークゴルフ場、3棟のバンガロー(5月~10月/定員4名、トイレ、二段ベッド・寝具なし、台所・ガスなし、問合せ01635-2-2311)を備えたキャンプ場(5月~9月/要利用料、問合せ01635-2-2311)、そしてホテル「ふるさとの家」も併設です。9月以降は浜辺にサケを狙う釣り竿が立ち並びます。冬1月~3月には流氷が押し寄せます。流氷を眺めるのにこれだけの好スポットはなかなかないでしょう。周りには施設と呼べるものはあまりありませんが、風呂がすぐそば、レストランが遅くまで開いていることで非常に利便性の高いところになっています。

 道の駅敷地内に「風雪の塔」と「農業資料館」(いずれも閉鎖中)があります。1959(昭和34)年に生乳生産2万トン、戸当たり平均200トン突破を記念して建てられたものだそう。開拓当時までさかのぼる生活用品、農機具が展示されています。猿払村は今でこそ「セレブの村」として言及されることもあります。平均年収は東京都のつぎと言われることも。しかし猿払村の歴史をたどる「塔のいわれ」によると、第二次大戦後村の開拓は非常な困難の連続でした。塔が建てられたのは漁業のニシンやホタテが不振になっていった頃。炭鉱も閉山が相次ぎ、「貧乏見たけりゃ猿払へ」と言われたほど。村の人口は1955年9,000人近くいましたが村を離れる人が続出。酪農だけがわずかな希望の光でした。さまざまな困難にめげず猿払村は酪農先進国のヨーロッパ大型酪農経営を取り入れ、それを追い越す経営を展開。オランダ人の「神は世界を創り、オランダ人は国土を造った」にならい、猿払村の人たちは「不毛の荒野を沃野に変えた」という宣言を示すものとして風車小屋の形の記念塔ができあがったのです。


道の駅「さるふつ公園」農業資料館と風雪の塔
道の駅「さるふつ公園」農業資料館と風雪の塔


 道の駅の海辺側に「インディギルカ号遭難者慰霊碑」。旧ソ連の貨客船が1939(昭和14)年冬の海で遭難し700名以上の犠牲者を出しました。それから32年後に建立された慰霊碑です。オホーツク海側にある慰霊碑へ行くには、大型車が通る国道を渡らなくても、地下の遊歩道があります。



鉄道記念館
 「鉄道記念館」道の駅から西へ7km・鬼志別の市街地(01635-2-3232、猿払村鬼志別南町243 鬼志別バスターミナル内)09:30-17:00/月曜定休。旧鬼志別駅跡地にできたバスターミナル内にある記念館。1Fは「天北線資料室」。鬼志別駅をはじめとして猿払村にあった6つの駅の看板や切符、時刻表など使われていた道具が多数展示されています。「天北線」は音威子府駅-浜頓別駅-南稚内駅間、約150kmを走った線(南樺太への連絡鉄道)。1920(大正9)年浅茅野-鬼志別間が開業、同区間に猿払駅、芦野駅、鬼志別駅を開設。1922(大正11)年に鬼志別-稚内間が開業。稚内に至る鉄道だったのです。全線の廃止は1989年。現在宗谷バスが運行しています。


ポロ沼・エサヌカ原生花園・モケウニ沼
猿払村の観光はやはり自然、原生花園や大きな沼があります。
 道の駅から一番近い「ポロ沼」(MAP CODE:680 414 208*74沼の中心)は南下8kmです。国道238号からは海への流出口をみることができます。沼の周りには牛が放牧され、11月にはハクチョウが飛来します。「エサヌカ原生花園」(MAP CODE:869 812 586*30)はポロ沼から南へ6kmほど、オホーツク海側にある花園です。国道を南下し、猿払簡易郵便局(01635-4-5550)を越えてエサヌカ線に入ります。花園にはエサヌカ林道があります。6月下旬~7月中旬が花の見頃です。「モケウニ沼」(MAP CODE:869 693 841*71)は「原生花園」から南へ6kmほど下ったところ。沼の脇に小沼、第1沼、あわせて三つの沼があります。木道が設置されています。モケウニ沼まで来ると浜頓別町はすぐそこです。猿払村の周遊モデルコース(さるふつ村観光協会facebook)があります。コース案内のなか「カムイト沼」については現在(2019年)遊歩道劣化等のため立ち入り禁止となっています。

猿払王子の森
 「猿払王子の森」(MAP CODE: 680 178 163*33)はポロ沼とモケウニ沼の間にある森。国道238号経由でオホーツク海側に少し入り込みます。ビジターセンターから展望台まで約1kmの遊歩道は一般公開されています。なにかの際の連絡先は「王子木材緑化株式会社旭川営業所」(0166-46-0781)です。さてどんな王子様に会えるかしら。

エサヌカ線
 「エサヌカ線」はオホーツク海側を走る猿払村の村道、「エサヌカ原生花園」の中を突っ切ります。直線道路が長めの道。この道の素晴らしさは電柱や電線が視界に入ってこないこと。道内の道には紅白のポールや道路境界を指示する通称矢羽根「固定式視線誘導柱」がありますが、それらがひとつもありません。晴れた日は空の青と原生花園の緑・花の色、そして中央のアスファルトのきれいな絵になります。エサヌカ線は別名を「サルフツビレッジロード」といいます。
 エサヌカ線への入り方は「YouTubeエサヌカ線を走る」の情報欄、または動画からどうぞ。南側の入口は、国道238号上のMAP CODE:644 836 645*00のあたり。北側入口は「猿払簡易郵便局」(01635-4-5550)を目指せば良いでしょう。

初秋のエサヌカ線
初秋のエサヌカ線


●地名由来 [TOPへ]
「さるふつ」の地名は村のホームページ等によると、アイヌ語の「さろぷと」あるいは「さるぷつ」(葦の生える川口)、「さらぶつ」(葦原の河口)に由来します。
 一方道の駅のある「おにしべつ」は「おにうすぺっ」(河口に木がたくさんある)あるいは「おぬうすぺっ」(豊漁の河口)からと言われます。
 「もけうに沼」は本来沼の名前ではなく近くの地名から取ったもののようですが、「も・けうに」(小さい・骨のあるところ)。「骨」の解釈にいくつかあり、そのまま「魚・動物の骨」とする説、「枯れ木」とする説があるようです。
 「ぽろ沼」の「ぽろ」は「大きい」という意味、札幌の「ぽろ」と同じです。
 「えさぬか」については不明です。現在の人口は3,000弱、道内最北の村です。

猿払村にもある松浦武四郎の足跡
猿払村にもある松浦武四郎の足跡


●地図 [TOPへ]
住所:北海道宗谷郡猿払村字浜鬼志別(はまおにしべつ)241-7 (現在地からのルートを表示
電話番号:01635-2-2311   MAP CODE:680 591 230

#「その他のオプション」をクリックした後、出てきた大きな地図の左側「道の駅さるふつ公園」の文字列の前に「札幌から」など入力し、エンターキーを押すと出発地からの距離、時間、ルートが示されます。


参考URL:
https://www.michi-no-eki.jp/stations/views/18839
http://www.hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/2010/
http://www.vill.sarufutsu.hokkaido.jp/hotnews/detail/00000356.html

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